そろそろ俺達3年生は、卒業が近くなってきていた。ユリカは大学に進学を希望している。俺は、今の学校が運営している専門学校に進級し、整備士を目指そうと思っているのだが…
「奏太くん…卒業できるの…?」
「非常にマズい…」
「にゃ~…」
杉崎奏太まさかの卒業判定試験に受からない可能性が出てきてしまった。
「非常に困った…」
「奏太くん…お勉強頑張ろ?教えてあげるから…」
「教えてください…」
「ほら!教科書開いて!」
「はい…」
ユリカに様々な教科を教えてもらうが、奏太の頭はパンク寸前である。頑張ってノートに書いているが理解が追い付かない。
「とりあえず休憩しよっか」
「はい…」
「ニャ!」
「ミーは猫でいいな~」
「ニャウ?」
奏太は、ミーを撫でて羨ましそうにしている。何も分からないミーは撫でてもらえて嬉しそうだ。
「奏太くんコーヒーでいいかな?」
「コーヒーで大丈夫だよ~!」
ユリカの淹れてくれたコーヒーを飲んで、頑張ろう。
△▼△
「今日はここまで!」
「疲れた…」
「良く頑張ったね!ご褒美にチューしてあげるね!」
そういって奏太の唇にユリカの唇が重なる。
「ユリカ大好き…!」
「私も奏太くん大好きだよ!」
「ニャ!ニャ!」
ミーがユリカに何かをおねだりしている。時間的に餌かな?
「ミーちゃん、ご飯の時間だね」
ユリカがミーのご飯をお皿に入れて、ミーに差し出す。ミーは喜んでご飯を食べ出す。
「卒業したらミーは俺が引き取るよ」
「私もミーちゃんと住みたいよ…!」
「どうしようか…」
「あ!同棲とか?」
「お互い忙しくなると思うからミーが1人になっちゃうよね…」
「う~ん…」
流石にミーを1人には出来ない。でかくなっているとは言え、まだ子猫なので心配だ。
「最初は俺の家で預かるよ!お互いの生活ペースが掴めたらミーを同棲するお家に迎え入れよう」
「ママ、猫大丈夫??アレルギーとかないかな?」
「あの人なら問題無いさ!というわけで電話してみよう」
△▼△
「ネコちゃん!?」
「そうなんだけど…」
「家につれてきなさい!ママもネコちゃん触りたい!」
「マジで!?ありがとー!」
「ママ、ミーちゃんの事ありがとう」
「可愛い娘の頼みだからね!」
なんともありがたい。流石母上、器がデカイ。
「近いうちに家につれていくよ」
「あいよ~」
無事にミーの件が片付きそうで嬉しい。スターライトの皆とミーがお別れになってしまうのが悲しい。特にあかりちゃんは、溺愛していたから尚更だ。
「ミー、スターライトの皆にお別れしないとな」
「ミャ…」
「少し寂しそうだね…」
ユリカに抱き上げられているが、ミーの顔を見ると悲しそうな顔をしている。
「大丈夫。卒業してもミーもスターライトに遊びにいこうな」
「ニャ!」
優しく撫でてあげて、今日は家に帰ろう。
△▼△
「無事に終わりました…」
「よかった~…心配してたんだよ?」
「手応えはあります!」
奏太は、卒業判定試験を受けてきて中々に手応えを感じていた。毎日ユリカに勉強を教えてもらっていた。
「ユリカも入試あるだろ?」
「うん!もうすぐ」
「頑張ってね!」
「終わったらデート行こうね!」
「もちろん!」
ユリカの入試も近くなってきた。ユリカの頭は良い。本人曰く受かるとのこと。本番にどんなことがあるか分からないので心配だ。
△▼△
『奏太くん!受かってたよ!』
『俺も卒業判定試験受かったよ!』
『『バンザーイ!バンザーイ!』』
ユリカの足元でミーもニャーニャー鳴いて喜んでいる。
『奏太くん!デートどこいく?』
『どこがいいかな?』
『あ!卒業旅行で温泉!』
『いいね!そうしよう!』
ユリカとの約束であった温泉旅行が叶いそうだ。
『楽しみだね!』
△▼△
ユリカの大学も決まり、残りの学園生活を楽しみながら卒業式を迎えることになる。
「卒業ってあっという間だな」
「春斗と奏太は、この後なにすんだ?」
「俺は家に帰るけど…」
「ユリカにスターライトに来てって言われてるから行く」
「羨ましい…」
「健司よ…諦めろ…」
「というわけで!スターライトに行くわ」
「俺もつれてけぇ~!」
後ろで騒いでる健司を後にしてスープラに乗り、スターライトに向かう。
△▼△
スターライトについたが、こっちも卒業式であちらこちらで泣いている子がいる。周りを見ながら歩いていると、大号泣している見知った子がいた。
「蘭…?」
「ずぎざぎぃ~…見るなぁ~…」
「泣きすぎとちゃいます?」
「杉崎くんもそう思うよね」
「あおいちゃん!卒業おめでと」
「杉崎くんもね!」
「あれ?いちごちゃんは?」
「あそこの人だかりのど真ん中に…」
指を指された方向を見ると、とんでもないことになっている。人だかりのレベルじゃない。
「流石トップアイドルだ…」
「穏やかじゃなさすぎるよね…」
「奏太…待ってたわよ…」
「その声…ユリカってダヨネ…」
やはり、ユリカも大号泣でした。しかもおとめちゃんと手を繋いで泣いている。
「2人とも笑って!写真撮ろ?」
「おとめはユリカたんと離れたくないのですぅ~…」
「ユリカさまよ…!」
「これは困ったねぇ」
いつの間にか奏太の横にスッと現れたかえで。いきなり横から声が聞こえたため、奏太は驚いてしまう。
「カナタ!卒業おめでと!」
「かえでちゃんも卒業おめでとう!」
「あ~ぁ…カナタともお別れか…」
「いつでも学園に遊びにおいでよ!俺進学してもバイト続けるし」
「その時は、今よりも可愛くなって表れるからね」
「楽しみにしてる」
「I'm so jealous of Yurika...(ユリカが羨ましいな…)」
「ん?何て??」
「ユリカの事よろしくねって言ったの!」
「あぁ!任せろ!」
かえでは、この時奏太が英語分からなくて良かったと思った。
「ユリカ泣き止んで!カナタが来てるんだからSmile!」
「奏太くん…そつぎょうおめでと…!」
「ユリカもな!」
「あさって…そつぎょうらいぶあるの…きてね…」
「もちろんいくさ!」
「おともだちもつれてきていいからね…」
「あの2人も連れてくよ!だから泣き止んで!写真撮ろう」
「うん…!」
ユリカをなんとか落ち着かせ写真を撮る。
「奏太くんとお写真取れた…!」
「ユリカ…卒業おめでとう…」
「え!ちょ!?は、はずかしぃ…///」
奏太はいきなりユリカに抱きついた。ユリカも想定していなかった為、焦る。
「そうだ!カナタ、今夜のパーティーくる?」
「パーティー?」
「スターライトの卒業生だけでパーティーをやるんだ!カナタもおいでよ!」
「奏太くん!来てほしいな…!」
「そこまでいうなら、お邪魔させていただこうかな?」
「学園内のイベントホールでやるから!イベントホール前で集合ね!」
「おっけ!後で準備していくよ」
「カナタは、そのままの格好でいいんじゃない?」
「いやいや!パーティーだからスーツに着替えるよ~」
「奏太くんのスーツ姿見れるの…?」
「着替えてくるから見れるけど…」
ユリカが下を向いてふるふると震えだした。何だか不気味で怖い。しかもぶつぶつと呟いている。
「奏太くんのスーツ姿…///」
「ユリカ怖いから…」
「あ!ごめんね!つい嬉しくて…///」
この後、いちごちゃんも合流して皆で写真撮影をした。こうやって皆で写真取るのも最後かなと思うと寂しくなる。いつもならあおいちゃんがカメラを構えていて隙あらば写真を撮っていた。そんなことも無いのかと思うと少し涙が出そうになる。
「杉崎さん!藤堂先輩!ご卒業おめでとうございます!」
「あかりちゃん!ありがとうね」
「先輩達とお別れになると思うと…涙が…また…でてきちゃいます~!しかもミーちゃんともお別れなんて~!」
「ミーはうちで育てるから、状況見てミーをスターライトに連れてくるよ」
「ほ、ほんとですか…?」
「本当だよ、これからもミーの事よろしくね」
「はい!」
△▼△
卒業式後、一度家に帰りパーティーの準備をする。制服からスーツに着替えて身だしなみを整える。
「ユリカのドレス姿写真撮ってきなさいね」
「さっきからそればっか言ってるよ」
「ママだってドレス姿のユリカ見たいんだもん!」
「写真撮ったら送るよ」
「ぐへへ…ユリカのドレス姿…ぐへへ…」
その反応、怖いからやめてほしい。本当にやめてほしい。
「行ってくる」
「気を付けなさいよ!」
車に乗ってスターライト学園に向かう。
今まではバイトでユリカ達に会えていたが、今後バイトに来ても皆いない。いるのは、あかりちゃん達だ。寂しくなるな…だが逆を言えば皆がそれぞれの道を歩んで成長をすると言うこと。俺もまた同じである。考え事をしながら走っているとスターライト学園に着いた。考え事して運転すると危ないので今後は控えよう。事故は危ないし良くない。する側もされる側も良い気分には絶対にならないからね。
車を駐車場に停めて、イベントホール前にてユリカを待つ。腕時計を見ると、約束の時間より早く来てしまった。少し周りを散歩するか…
△▼△
ホールの周りを歩いていると、思いでの場所である茂みにたどり着いた。
懐かしいな~。この茂みからユリカが飛び出してきて出合ったんだっけ…今思えばここを通らなかったらユリカに出合えていないんだろうな…神様に感謝だ。
茂みを眺めているとカツカツとヒールの音が響いてくる。誰かが近づいてくる。
「あれ?奏太くん?」
「ユリカ!」
「ごめんね待たせちゃって…」
「いやいや!俺が早く来すぎただけだから…ユリカ、ここ覚えてる?」
「覚えてるよ!私と奏太くんが出会った場所だよね」
「あの時は、本当に驚いた。マントを付けた吸血鬼が出てきたからね」
「ユリカ様の儀式を邪魔したのは誰かしら?」
「今日は、そちらのユリカが出てくるのね」
「この後、パーティーだからよ!」
「そうだね!吸血鬼モードにならないとね!」
「あの時、奏太と出合えた事すごく感謝してるわ…///」
「俺もだよ…///そういえばユリカ、俺に驚いて寮まで帰れなかった気がするな…」
わざとらしそうにユリカに問いかける。
「アナタに手を引かれて帰ったわよ!」
「次の日は停電して驚いて素の状態戻ったよね」
「しかも!このユリカ様の胸を揉んだ不届き者が、いたわよね?」
「あれは事故だ…///」
「知ってるわよ」
「ユリカとの思い出が増えたよ」
「これからも私達、幸せに暮らしましょ」
「卒業したら同棲から、よろしくお願いします」
「ユリカ様と暮らせるんだから感謝しなさい!」
「そろそろ行くぞ~」
1人でペラペラと喋っているユリカを置いてイベントホールに向かう奏太。
「あ~!ちょっと!奏太!置いていくなんて血を吸うわよ~!」
やっぱりユリカはイジると面白い。
△▼△
「招待していただきありがとうございます!」
「うわ~!杉崎くんスーツ似合うね!」
「でしょ~?いちごちゃんもドレス似合ってるよ」
「ユリカちゃんのドレスすっごい可愛い...!流石ユリカ様!!」
あおいちゃんは、ユリカのドレス姿を見て目を輝かせ、シャッターチャンス!といって連写している。相変わらずのアイドル博士っぷり。
「あおいは、相変わらずだな…」
「蘭のドレスも素晴らしいな」
「杉崎も似合うじゃないか」
「だろ?」
「蘭さん今日も可愛い…」
ユリカは、蘭があまりにも可愛すぎてノーマルモードに戻ってしまった。
「ユリカ、キャラ忘れてるぞ…」
「あ!ユリカ様よ!///」
このノリも一旦最後になるのか…みんなが集まれば出来ないこともない。だがこの先、みんなが集まれる保証はない。このパーティーを最後まで楽しむぞ!
△▼△
パーティーでは、後輩達からのサプライズライブが開催され盛り上りを見せていた。その後、あかりちゃん達もパーティーに参加し、ご飯をみんなで食べていた。奏太はユリカと隅っこのテーブルで食べていた。
「こうやって、遠くから盛り上がってるのを見るの結構好きなんだよね」
「意外ね、アナタは盛り上りの中心にいたい方だと思ってた」
「案外静かな方が好きだったりするよ」
「バイクと車はあんなにも、音が凄いのに」
「それとこれとは別」
「なにそれ」
ユリカはフフフと静かに笑う。周りのみんながこっちを見ているのに気づいた。少し恥ずかしい。
「え?なんでみんなこっち見てるの?」
「羨ましいな…おしどり夫婦って感じで」
いちごちゃん達が羨ましそうな見ている。
「あ~!私もカッコいい彼氏がほしいな~」
「いちごなら見つかるよ」
「蘭もね」
「い、いちごに…か、彼氏…」
「あ~!あおいが!!」
たまらなくこのノリが好きだ。皆とこれからも会えますように…
△▼△
卒業ライブ当日。春斗達を連れてスターライトに来た。
「奏太~本当にありがとうな~!」
「ユリカが誘っていいよって言ってたからな」
「健司良かったな」
「とりあえず控え室いくか」
「「おー!」」
健司と春斗を連れて控え室に向かう。ユリカに挨拶しないとだな。控え室は、ここだな。
「ユリカ~!俺だ!」
「奏太くん!入って!」
ユリカの了承を得て入室する。
「奏太く~ん!待ってたよ!見て!ママに貰ったヴァンパイア・ナイトコーデ!可愛いでしょ~!マントがカッコいいよね!ね?どう?可愛い?チュ~して!」
「ユリカ…可愛いよ!凄い素敵だけど…チュ~は後でいいかな…?」
「なんで…奏太くん…チューしたくない…?」
「いや、後ろに連れがいますので…」
「え?あ…!///は、恥ずかしい…///」
春斗と健司は、自分達が知ってるユリカ様でなく、1人の恋する少女を見て固まっている。
「春斗よ…ユリカ様が可愛すぎる…!」
「健司、俺も同じことを思ったぞ…!」
「あれ?健司くんと春斗くんだよね?」
俺たちの背後からいちごちゃんの声が聞こえた。
「「い、いちごちゃん!」」
「卒業ライブ来てくれてありがとう!」
「健司くん!レース以来だね!」
「あおいちゃん!」
「楽しんでいってくれよな」
「蘭ちゃんも!」
「ちゃんはよせ!」
美しき刃の鋭さに2人とも見入られている。
「「カッコ可愛い~!」」
2人とも目が輝いちゃって…なんともまぁ…
「ユリカ、こっち来て」
「ん?」
ユリカを部屋の奥に誘い、抱き締める。着替え用のカーテンを閉めて見えないようにする。
「これならキスできるだろ?」
「うん!」
ユリカの顎を支えてキスをする。
「んっ…///奏太くん今日のユリカ見ててね…」
「あぁ!もちろんだ!」
「最後にもう一回だけ…」
ユリカとキスをしていると、カーテンがいきなり開けられた。
「あちゃ~ミスったな…」
「あ…///」
「ユリカ…その…Sorry…」
開けたのはかえでちゃんだった。着替えたかったみたいで、手に衣装を持っていた。
「み、みられちゃった…///」
「か~な~た~く~ん!こっちこようか?」
悪魔達が俺を手招きしている。
「地獄になんていかんぞ」
「くっ…アイドルと付き合えるなんて羨ましい…!」
「俺達客席に行くからユリカ頑張ってこい!!」
「このユリカ様のステージを目に焼き付けなさい!」
ノーマルモードから吸血鬼モードにスイッチを入れかえる。それと同時に気合いも入れる。
奏太くん!見ててね…!
△▼△
「ユリカの番だね」
「ユリカ様のステージ、何の曲かな?」
「やっぱり硝子ドールだろ!」
3人で話していると、喚声が沸く。ユリカがステージに現れた。
「このユリカ様を見れたことを光栄に思いなさい!」
ユリカが観客を沸かせる。それと同時に硝子ドールが流れ始めた。
ユリカのステージを初めて生でちゃんと観た。心を打たれた。本当にユリカって凄い。
「控え室行くか」
「「おう!」」
2人を連れて控え室に戻る。
「ユリカ~!いるか~!」
「あぁ!いるぞ!」
蘭の声が聞こえた。
「入るぞ」
「いいぞ」
蘭が答えたから入室すると、ユリカが誰かに抱き締められている。
「ユリカ~!ママの衣装を似合ってるよ~!」
「エヘヘ…///ママのナデナデ落ち着く…///」
「なんだかーちゃんか」
「「「「かーちゃん!?」」」」
その場にいた、蘭、いちご、あおい、かえで、が驚いている。
「お!奏太!アンタもいたのね!それに春斗と健司も!」
「「姉御チッス!」」
「あ、姉御!?」
ユリカが驚いている。だろうな。姉御なんて呼ばないしな。
「この2人何故か、かーちゃんのこと姉御って呼ぶのよ」
「あら、杉崎くん!」
「学園長!」
「マイの衣装を見てたら懐かしくてね…何だか昔に戻った気分よ」
「かーちゃんが着てたんですもんね」
織姫学園長と話していると驚きの人物が入ってきた。
「やぁ、奏太くん」
「魔夜さん!」
「懐かしいドレスが見れると聞いたんでね」
「うわ!懐かしい人来た!」
「マイ、君のその感じ変わらないね」
「いや~変わらないっすね!魔夜さんも全然変わらないじゃん!」
「歳をとったよ」
「どうです?ユリカの姿!」
「あぁ、可愛いくて、凛々しい、まさにマイと同じだ」
「でしょ~!私が選んだんだもん!」
「昔の君を見ているみたいだよ」
魔夜さんから見てもやっぱり凄いんだ。
「奏太くん、今日この後時間ある?」
「あるけど、どうかした?」
「あの…実家に帰るんだけど…その…泊まっていかない?」
「じゃあスープラで行こうか」
「うん!スープラも里帰りだね!」
「杉崎くん!ユリカちゃんの隣立って!」
いちごちゃんに催促される。
「ちょっ…押さないで…!」
「ユリカちゃんと写真撮ってあげるから!」
「は~い!こっちに目線ください!」
あおいちゃんがカメラを構えている。
「ユリカ、これからも一緒にいてくれるか?」
「何があっても離れないよ」
フラッシュが光る。ユリカとの思い出がまた1枚増えていく。
△▼△
…きて…お…て…
…めっちゃ揺さぶられてる…気がする…まだ眠いよ…寝させてくれ…
「起きて~!」
耳元で大声を出され、飛び起きる。
「何!?地震!?」
「やっと起きた!」
なんだ…かーちゃんか…
「お前は、いつまでも寝てんだ!」
「あれ?卒業ライブは?」
「なんの話よ」
「夢か…」
とりあえず着替えて朝飯食べるか…今日は休日だからゆっくり寝たかったのに…
「おはよ…」
「奏太おはよーさん!」
親父は新聞読んでるのか…ニュースでも見よ…
テレビの電源をつける。ちょうど大空お天気が始まった。このコーナーも随分と長いことやってるよな…
「今日は晴れか」
お天気コーナーが終わり、ニュース番組に切り替わると、藤堂ユリカ結婚&妊娠報道!と大きく取り上げられている。コメンテーターとして出演している紫吹蘭が質問に答えている。
『ユリカの相手ですか?一般の方なのでアタシの口から言えません!ですが…とても良い方って事だけ言っておきますね!』
「ユリカも結婚ね~」
母親がテレビを見て呟く。玄関からガチャンと音がした。
「ただいま戻りました!」
「妊婦さんなんだから、お買い物行かなくていいのよ!」
「でもママのお世話になってるから…」
「安静にして!」
かーちゃんに補助をして貰いながら椅子に座る。
「奏太くん!おはよ!お寝坊さんね」
「誰かさんが夜に寝させてくれないからだよ」
「あら…///それママとパパ聞いちゃって大丈夫なやつ?」
「ダメなやつ」
流石に言えない。エッチな事をしたとわ。
「ユリカもお腹少しずつ膨らんできたね」
「元気に産まれるといいな…」
「今日ユリカの実家に行くのと一緒にばあちゃんちにも顔出してくるよ」
「おばあちゃんによろしく伝えといてね!」
「ニャ~!」
「ミーちゃんもお腹気になる?」
ミーがユリカの膝の上に乗り、ユリカのお腹に頬擦りする。
「ミーちゃん、お姉さんになるんだよ」
「ニャ!」
ユリカのお腹を触る。確かに膨らんだ来た。
「一緒に頑張ろうね、パパ!」
「だな!ママ!」
ユリカの笑顔は、やっぱり眩しい。そのぐらい素敵だ。これからも隣で見ていたい。
一旦ユリカルートは終わりになります。そのうち、アフターストーリー的なものは書こうと思います。
いつも読んでいただきありがとうございます。まだまだ下手な内容で読みづらい部分もあると思いますが、読んでいただけると励みになります。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。