恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

49 / 59
アイカツ一番くじ引いてきました!
バック当たったの嬉しかったです!


アフターストーリー:記憶喪失

 ユリカとの同棲生活が始まった。俺は専門学校に進学し、スターライト学園のバイトの収入で生活費を稼いでいる。ユリカは大学生になっても、アイカツを続けているので収入が俺以上にある。ユリカの人気は留まることを知らず、今でも人気は上がっている。生活費を、ユリカの収入に頼っているところが、なんとも情けない。男である俺がどうにかしないと!

 

 そんな時、俺にとある事件が降りかかった。その事件をお話しよう。

 

△▼△

 

「今日も暑いな…」

 

 専門学校に通い始めて初の夏休み。年々温度が上昇している気がする。そろそろ昼休みにして、少し宿題やるか…

 

「杉崎さ~ん!」

 

「お!あかりちゃん!暑いね~」

 

「暑いですね!これから昼休みですか?」

 

「そうだよ!」

 

「またお菓子食べに行ってもいいですか?」

 

「おう!行こうか」

 

 あかりちゃん達も進学して大人に成長した。あかりちゃんのお胸も大きくなった気がする。

 

「杉崎さん…///おっぱい見ないで下さい…///」

 

「見てない!見てないぞ!」

 

 スミレちゃんいないよね!?また殺される…

 

「でも…最近また大きくなってきて…///下着がキツくて…///」

 

「はい!?それ俺に相談するの!?」

 

「だって…///杉崎さんぐらいにしか話せないですよ!///」

 

「スミレちゃんに怒られるから…!」

 

 怒られるの嫌だ…スミレちゃん怖いんだもん!

 

「また買いに行かなきゃ…///」

 

「それは…大変だね…」

 

 2人で正門の前を通りすぎて校舎に向かおうとした時に、正門の方から大声が聞こえてきた。

 

「不審者だ!大空さん!杉崎くん!逃げるんだ!」

 

 警備員のおじさんから逃げるように言われる。確かに変な男がこっちに向かって走ってくる。あかりちゃんを守らないと…!

 

「あ、あかりちゃ~ん!」

 

 コイツ…ヤバい目をしてる…どうにかしないと!

 

 奏太は走ってきた不審者を捕まえて、身動き取れないようにする。

 

「あかりちゃん!走って校舎に行くんだ!」

 

「で、でも…杉崎さんが…」

 

「いいから走れ!!」

 

「は、はい!」

 

 あかりが走っていくのを確認して、安心する。

 

 コイツ…力強いな…!俺の手から離れそう…!

でも…!皆の為に、捕まえるぞ!

 

「は、離せ!あかりちゃんの所に行くんだ!」

 

「いいから大人しくしろ!」

 

「うぎぃぃ!」

 

 奇声を上げ始める。正直、気持ち悪い。早く警察きてくれ!

 

「いい加減に…しろぉぉ!!」

 

 奏太は男を背負い投げして、地面に倒す。ドゴンッ!と凄い音がした。そうして男は静かになったので奏太は安心する。

 

「ふぅ~!これは大問題だ…」

 

 不審者のせいで疲れた…体力を結構持っていかれた…

 

「杉崎くん!助かったよ…!もう警察は呼んであるから来るよ!」

 

「おじさん、ありがとうございます…」

 

 流石警備員!警察を呼んでくれていた。後はコイツを監視するだけだ。だが気絶してそうだし…まぁ大丈夫だろ…

 

 奏太は、男に背を向けていた。警備員のおじさんは学園長に報告の電話している。誰も男を見ていなかったのだ。

 

「お前…あかりちゃんの何なんだよ!」

 

 後ろから声がして振り返ると不審者が立ち上がっており、バックから警棒を出して奏太に振りかざした。

 

 うっ!避けられない…!

 

 不審者は奏太の頭を思い切り、警棒で叩いた。

 

 ドゴッ!

 

 グニャリと視界が歪むのと、目の前が血で真っ赤に染まっていく。

 

 あ、死んだかも…ユリカ…

 

 そのまま意識を失った。

 

△▼△

 

 今日はお仕事も大学も無いから、家事することに決めたユリカ。その前に足元でニャ~ニャ~鳴いてるミーに餌をやる。

 

「ミーちゃん!ご飯だよ!」

 

「ミャウ!」

 

 可愛いお返事だね!ミーちゃんもすっかり大人の猫さんになっちゃった!拾った時は小さかったのにな~!

 

「早く奏太くん帰ってこないかな~!今日の夜はイチャイチャするんだから!」

 

 早くイチャイチャしたいユリカ。奏太に会いたくて仕方ない。

 

 奏太くん夜ご飯なに食べたいかな?ハンバーグかな?それともパスタとか?たくさん食べるからお買い物行かなきゃ!

 

 買い物に行こうと準備をしていると、スマホが鳴った。

 

「誰からだろ?スターライト学園から?珍しい…もしかして、奏太くん!?」

 

 嬉しそうに電話にでる。その電話が最悪な内容とも知らずに。

 

『もしもし、藤堂です』

 

『藤堂?学園長の光石です。落ち着いて話を聞いてちょうだい』

 

『なんでしょうか?』

 

『杉崎くんが、不審者から大空を守ろうとして襲われたわ。意識不明で近くの病院に運び込まれたの!今すぐ病院にきてちょうだい』

 

 へ?奏太くんが…意識不明…?何を言ってるのか理解ができない…

 

『そ、そんな…わかりました…すぐに行きます…』

 

 電話が切れて向かおうとするが足に力が入らない。涙が出てくる。ポロポロと床に落ちる。

 

「ミ~…」

 

「ご、ごめんね。ミーちゃん、ちょっと出掛けてくるね…」

 

 早く急がないと奏太くんが…!

 

△▼△

 

 病院についたユリカ。案内された病室に入るとベッドに寝ている奏太がいた。

 

「藤堂…」

 

「か、奏太くんは!」

 

「ユリカ…まだ目を覚まさないの…」

 

「ママ…」

 

 舞も病室に来ていた。3人で目を覚ますのを待つ。

 

「ここは…」

 

 奏太が、目を覚ました。ユリカは奏太に抱きつき話しかける。

 

「奏太くん!無事で良かった!」

 

「君は…?」

 

「へ…?」

 

 病室にいた3人は、耳を疑った。ユリカの事を君と呼ぶ筈がない。

 

「か、奏太?」

 

「おぉ…かーちゃん…」

 

「杉崎くん…」

 

「ん?誰です?」

 

 学園長のことも覚えてないの?どういうこと?

 

「とりあえず先生を呼んでくる!ヒメちゃん様子を見てて!」

 

「わかったわ」

 

 考えたくないけど…もしかして記憶喪失?

 

「奏太くん…私だよ!ユリカだよ!」

 

「え!?///ご、ごめん…///誰かと勘違いしてないかな?///俺こんなに可愛い友達いないし…///」

 

「嘘…」

 

 その時、病室の扉がガバッと開いた。そこには、あかりが立っていた。

 

「杉崎さん!」

 

「大空…」

 

「藤堂先輩!あ、あの…!」

 

「事情は聞いたわよ…奏太なら絶対にそうすると思うわ」

 

「私が…」

 

「大空は悪くないわ…悪いのは不審者よ」

 

「はい…」

 

 藤堂先輩、強がってる…手が震えてるし、目が赤く腫れてる…泣いていた証拠だ…

 

「君も俺の友達かい?」

 

「へ?杉崎さん、なに言ってるんですか?」

 

「それが…君たちが誰だか分からないんだ…」

 

「そんな…」

 

 あかりも合流して病室で話していると舞が先生を連れてきた。

 

「目を覚ましましたね。では皆さんにお伝えしないといけないのでお話しましょう。奏太さんは、記憶喪失になっております。会話から推測するに彼女さんと出会う前からの記憶を失っているみたいです」

 

「だから私の事は覚えてるのか…奏太!アンタ今どこの学校に通ってるのか覚えてる?」

 

「え?なんだよ、かーちゃん!流星高校の2年生になったばかりだろ?」

 

「先生の言う通りですね…記憶が高2だわ…」

 

「ということは私達と出会う前…」

 

「記憶喪失をされた方が記憶を取り戻せる可能性はあります。ですが戻らないこともあるということを覚えておいてください。何かキッカケがあれば戻るかもしれません」

 

「なら!私が奏太くんの記憶を取り戻します!」

 

「藤堂…」

 

「だって私は奏太くんの彼女ですもん!」

 

「藤堂先輩!私もお手伝いさせてください!」

 

「よろしく頼むわ!大空!」

 

「はい!」

 

「ユリカ…あかりちゃん…2人ともありがとうね」

 

「ママ任せて!」

 

「怪我など命に別状は無いのが検査の結果で分かったので今日はお家に帰っても問題無いですが、一週間後また病院で検査しましょう」

 

「お世話になりました」

 

△▼△

 

 この日は皆と一緒にスターライト学園に帰ってきた。なんと俺はこのデカイ学園でバイトをしているらしい。

何のバイトだ?確かアイドル育成学校だよな?

 

「奏太くんの荷物は回収したよ!」

 

「う、うん…」

 

「杉崎さん?どうしました?」

 

「いや、こんなに可愛い人が彼女なのかと…それにこんなに可愛い後輩も…」

 

「そうだよ!私は彼女の藤堂ユリカ!」

 

「私は大空あかりです!」

 

「藤堂ユリカって、あのアイドルのユリカ様!?」

 

「そうだよ!奏太くん!」

 

「えぇー!!記憶を無くす前の俺は一体何者なんだ?」

 

「カッコいい私の彼氏だよ!」

 

「杉崎さん!これ見ても思い出しませんか!」

 

 あかりちゃんはスマホを取り出して卒業ライブの時のユリカと奏太のツーショットを見せた。

 

「これは…俺か?」

 

「そうです!伝説的な卒業ライブの後に撮った写真です!」

 

「ん~?わからないな…」

 

「そうですか…」

 

「あ!奏太くんとの思い出を一つ一つ巡っていこう!」

 

「それいいですね!」

 

「奏太くんいくよ!」

 

「お?うん」

 

 ユリカはスターライト学園の思い出がある場所に案内する。

 

「ここは?」

 

「奏太くんの休憩室!」

 

「入ってみるか…」

 

 扉を開けて中に入る。いつも通りのゲームやお菓子、テレビなど置いてある秘密基地的な休憩室に入る。

 

「ここで奏太くんと一晩過ごしたし、色んな事をしたんだよ!キ、キス…だって…///」

 

「キ、キス!?///」

 

「それにエッチだって…///」

 

「エッチ!?///」

 

「と、藤堂先輩!?///」

 

「思い出せないよね?」

 

「うん…」

 

「藤堂先輩って結構凄いんですね…///」

 

「恥ずかしいからあまり言わないで…///」

 

「次にいきましょ!」

 

△▼△

 

 学食にやってきた。バイト終わりにいつも皆でご飯を食べていたし、今でも奏太はお世話になっている場所だ。

 

「美味しそう…!」

 

「食べてく?」

 

「え!食べる!」

 

 奏太はユリカ達と学食で食事を取ることにした。

 

「あら?かなちゃん!?無事なの?」

 

「ま、まぁ…はい…」

 

「杉崎さん記憶喪失になっちゃったみたいで…」

 

「織姫先生から話は聞いているのよ」

 

「唐揚げ定食をお願いします」

 

「あいよ!ってユリカちゃんじゃない!」

 

「お久しぶりです!」

 

「また一段と可愛くなっちゃって!少し待っててね」

 

 奏太がいつも食べてる定食を頼んでみる。何か思い出すかもしれない。

 

「杉崎さん!無事だったんですね!」

 

 後ろから声をかけられる。金髪の子と紫のロングヘアーの子と八重歯が特徴的な子と3人いる。

 

「誰?」

 

「ひなきちゃん!スミレちゃん!ユウちゃんも!」

 

「あかりちゃん、杉崎さんの事は聞いてるぜ」

 

「襲われたって」

 

「お怪我は無いですか?」

 

 この可愛い子達も後輩なのか?

 

「君達は?」

 

「「「へ?」」」

 

「俺、記憶喪失になっちって…あははは…」

 

「「「えーーー!!!」」」

 

 テーブルに皆で座り、事情を説明する。

 

「というわけよ」

 

「わりぃな皆!」

 

「杉崎さんって、こんな時なのにあっけらかんとしていて平気なんですか?」

 

「難しく考えたって思い出すものも思い出せないよ」

 

 スミレちゃんというクールな女の子に話しかけられた。凄い美人だな…流石アイドル。

 

「奏太くん!氷上を見て鼻の下伸ばさない!」

 

「えー!伸ばしてないよ!」

 

「さっきだって大空の胸見てニヤニヤしてたし!」

 

 なんだって!?見たこと無いぞ!

 

「はぁ!?見てないぞ!」

 

「はい?あかりちゃんをそういう目で見たんですか…?サイテー…あかりちゃんを傷つけたら許しませんからね…」

 

「見てな…イタッ!頭が…痛い…!」

 

「奏太くん!?大丈夫?」

 

「わかんねぇけど痛い!」

 

 なんだこれ?変な記憶が流れてる。前にもこんなやりとりをしたことがあるのか?

 

「なぁ…スミレちゃんといったか?」

 

「は、はい!」

 

「俺前にもこんなやりとりをした?」

 

「え!?1回だけですけど…」

 

「確か、猫?がいたか?」

 

「ミーちゃん!」

 

 砂嵐のような感じで記憶にモヤがかかる。何だかよくは思い出せない…

 

「ダメだ…もう分からない…でも1歩前進したな!」

 

「その前に今の話どういうこと?奏太くん」

 

「え?何がだい?」

 

「前にもって大空に手を出したの…?」

 

「いや、違う!ってその握り拳はなに!?」

 

「いいから気にしないで」

 

 ニコッて笑いながら握り拳を俺に見せてくるユリカ。

 

「あの時は、ミーがあかりちゃんのブラを咥えたから!」

 

「ん?杉崎さん今なんて!?」

 

 スミレちゃんが間に入ってくる。

 

「だからミーがあかりちゃんのブラを咥えて走ってきたから…ってミーってなんだ?何で知ってんだ?もしてかして記憶にあった猫?」

 

「藤堂先輩、ミーちゃんを思い出したみたいですね」

 

「奏太くん!凄い!凄いよ!」

 

 ユリカが奏太に抱きついてヨシヨシと頭を撫でる。

 

「ユリカ!胸!胸が当たってる!」

 

「藤堂先輩って杉崎さんの前だと甘えるタイプなんだね…吸血鬼キャラしか見たこと無いからギャップで萌えるね!」

 

「ユウちゃん、それ私も思った!」

 

 ひなきとユウが目の前の光景を見て笑う。確かにユリカと言えば吸血鬼キャラで有名だ。

 

「とりあえず良かった!」  

 

 あかりちゃんがホッと胸を撫で下ろす。

 

「奏太くん、次は何してみる?」

 

「他に誰か思い出のある人はいないのか?」

 

「う~ん?一ノ瀬先輩とかどうです?」

 

「かえで!連絡してみましょ!」

 

 ユリカが、かえでという女の子に電話している。

 

『うん!来てちょうだい!』

 

『OK!すぐ行くよ!』

 

 ユリカがスマホの電話を切るとニコニコして俺に話しかける。

 

「かえで来てくれるって!」

 

「かえで?その子も仲良かったのか?」

 

「えぇ!そうよ!」

 

 その時いきなりボフッ!と煙が立ち込める。

 

「ゴホッ!ゴホッ!何事だ?」

 

「こんなことするの、かえでしかいないわよ!」

 

 煙の中に誰か立っている。誰だ?

 

「Hey!カナタ!」

 

「え?マジック?」

 

「久々だね!」

 

 奏太に抱きつくかえで。

 

「うわ~!何だ!?また何か記憶が…!」

 

「奏太くん頭痛い?」

 

「痛くないけど…何か知ってる気がする」

 

 なんだろ?プールか?かえでちゃんに抱きつかれて…ユリカが怒ってる?誰かが溺れて…助けた気がする…

 

「かえでちゃん?」

 

「どうしたの?」

 

「前にも俺に抱きついた?例えばプールで」

 

「YES !抱きついたことあるよ!」

 

「その後誰かが溺れて…」

 

「それは私だよ!」

 

「そして俺が助けた…思い出したぞ!思い出した!」

 

 1つ記憶が復活した!

 

「奏太くん!次に行ってみよ!かえでも行くよ!」

 

「off course!」

 

「おう!あかりちゃんも行くぞ!」

 

「はい!皆行ってくるね!」

 

「「「気を付けてね!」」」

 

 △▼△

 

 スターライト学園から出て、近くにあるアイスクリームのお店に来た。ユリカが言うには2人でよくアイスを食べに来ていたらしい。

 

「ここでアイス食べたんだよ!」

 

「アイス食べよ~!」

 

 1人でお店に入っていく奏太。

 

「いつまでもカナタはカナタって感じだね」

 

「そうね!あまり変わらないわよ」

 

「私達も食べますか?」

 

「そうね!」

 

「せっかくだし!」

 

 4人で店に入ると、目の前に髪の長い女の人が1人でアイスを選んでいる。

 

「蘭?」

 

「ユリカ!それにかえでと大空も!杉崎もか?」

 

「あ~…この人も俺の知り合い?」

 

「そうよ!彼女は紫吹蘭」

 

 ユリカが名前を教えてくれた。この人もスターライト学園の卒業生なのか。

 

「杉崎、久々だな!元気にしてたか?」

 

「それが…記憶喪失になっちゃって君の事が思い出せないんだ…」

 

「一体何があったんだ!?」

 

「実は…」

 

△▼△

 

 

「アイス美味しい!」

 

「奏太くん、口についてるよ!」

 

 あかりが、蘭に説明をする。

 

「そんなことが…でも流石杉崎だな。身を挺して守るなんて」

 

「はい…少しずつですけど思い出してきてるみたいで」

 

「なら良かったな!でも心配だな…」

 

「蘭も何かキッカケあるかしら?」

 

「う~ん…車とかバイクはどうだ?」

 

「奏太くんの家だ!」

 

「そういえば俺のRZどこ?」

 

「奏太くん、そのバイクもう乗ってないよ?」

 

「え…?」

 

「とりあえず杉崎の家だな」

 

△▼△

 

 蘭も合流した5人は奏太の家に来た。

 

「ママ~!」

 

「ユリカ~!って他にもアイドルが!ママ嬉しくて死んじゃう…」

 

「お邪魔します」

 

「カナタMother !」

 

「大空あかりです!」

 

「3人とも知ってるよ~!可愛いね!」

 

 母親が興奮してる。鼻息荒いし…

 

「ママ、奏太くんに車とかバイク見せたらどうかな?」

 

「それイイネ!」

 

 ガレージに入ってバイクを見ることにした。

 

「これは…!」

 

 奏太の目が変わった。キラキラに輝いてる。

 

「CBX400F!」

 

 すげぇ~!親父のか!?俺も乗りてぇな!てかこのスープラは誰のだ?

 

「なぁ、かーちゃん。このスープラは誰の?」

 

「アンタのだよ!ユリカのパパから買ったやつ」

 

「俺のなの!?」

 

 奏太はスープラを眺めてると、また何か思い出してきた。

 

「うっ!ユリカ…このスープラは100万で買ったやつか?」

 

「え!そうだよ!正解だよ!」

 

「確か俺は宝くじを当てた…そうだよな!」

 

「そうそう!1000万!」

 

「「「1000万!?」」」

 

「そうだ...!学校の帰り道に宝くじを買ったら当たったんだ!思い出してきたぞ!」

 

「また1つ思い出したね!」

 

 蘭が腕時計を見るとかなり遅くなってきていた。

 

「時間的にもう家に帰るか」

 

「そうですね!」

 

 奏太の家で解散した。あかりちゃんは、また襲われる可能性があるため、ユリカと俺が送っていくか。

 

「あかりちゃん送っていくよ」

 

「そうね!また襲われたら大変だもの!」

 

「ありがとうございます!」

 

 △▼△

 

 3人で歩いてスターライト学園に向かって歩く。流石にあの不審者は逮捕されたみたいだが、何があるか分からない。

 

「学園まで送っていただいてありがとうございます」

 

「あとは大丈夫か?」

 

「はい!このまま寮まで走っていきます!」

 

「気を付けなさい」

 

「はい!では、ありがとうございました」

 

 あかりちゃんは、走っていった。

 

「ユリカ帰ろっか」

 

「今日は奏太くんの家に泊まるよ」

 

「その…///記憶を失ってるせいでユリカみたいな可愛い子と寝れると思うと恥ずかしくなる…///」

 

「奏太くん可愛いね!ねぇ…///今夜シよ?」

 

「シよって…///その…エッチ…かい?…///」

 

「うん…///ダメ…?///」

 

「シタい…///」

 

「うん!夜になったらね!」

 

 △▼△

 

「今日はユリカも奏太もゆっくり寝なさいね」

 

「かーちゃんもな!」

 

「ママおやすみ!」

 

 母親がリビングから出ていった。この空間には俺とユリカしかいない。隣のユリカが俺の体に抱きついてきた。

 

「ねぇ…///もうシよ?…///」

 

「うん…///」

 

「我慢できないよ…///」

 

「俺も…///」

 

 ユリカが優しく俺の太股を撫でるが、手付きがエロイ。

 

「部屋に行こ…///」

 

「おう…///」

 

△♡△

 

 これがエッチか…///しかもあの藤堂ユリカとシた…///

 

「す、すごかった…///」

 

 隣でスヤスヤと寝ている。本当にあの吸血鬼なのか?

 

「今日も記憶を取り戻すために頑張るぞ!」

 

「奏太~!ユリカ~!お客さん!」

 

「誰だ?とりあえずユリカ起こさないと!」

 

 ユリカの肩を叩いて起こす。

 

「起きろ~!お客さんだってよ!」

 

「ふぇ?お客さん?」

 

 ボケボケしてるユリカを起こしてお客さんに会いに行く。

 

「やっほ~!」

 

「確か…星宮いちごちゃんだ!」

 

 いちごが遊びに来てくれた。でも奏太はあまり覚えてない。

 

「やっぱり記憶戻ってないんだね」

 

「ごめんね…」

 

「ユリカちゃんは?」

 

「いるよ。今準備してる」

 

「今日はこれを私に来たの」

 

 いちごが出したのは紙袋だった。

 

「杉崎くんやユリカちゃん達と作った思い出アルバム!」

 

 これなら思い出せるかも!なんともありがたい。

 

「私仕事あるからもう行くね!ユリカちゃんによろしくね!」

 

「またね!」

 

 いちごは帰ってしまった。俺はユリカ達とアルバムを作っていたのか…

 

 ユリカがリビングに入ってきた。

 

「あれ?いちごちゃんは?」

 

「これを届けに来たよ」

 

「あ!アルバム!これ実家にあるよ!同棲の引っ越しで持ってこれなかったやつ!」

 

「見てみるか…」

 

 ユリカと2人でアルバムを見る。俺やユリカ、かえでちゃんなど皆との思い出がある。

 

「何か思い出せた?」

 

「あまり…」

 

「そっか…」

 

「スターライトに行こうよ!」

 

「そうだね」

 

 何故かスターライトに行かなきゃ!っと思った俺はユリカと行くことにした。

 

△▼△

 

「どう?ここで奏太くんと出会ったんだけど…」

 

「ダメですか?」

 

 あかりちゃんもお手伝いに来てくれた。だが何も思い出せない…

 

「何も思い出せない…」

 

 3人でタメ息をついていると警備のおじさんが来た。

 

「また不審者が出たみたいだ…今女の子達に寮に戻るように声をかけてて、校内放送もしているよ」

 

「また大空のファンの人かしら?」

 

「今日は寮に戻ろう」

 

 警備のおじさんと3人で寮に向かっていると草むらから何か飛び出してきた。

 

「み…みつけた…」

 

 はぁ?なんだコイツ…うッ!頭が…!

 

 この時、奏太の頭の中には失われた記憶が溢れかえっていた。

 

「不審者だ!」

 

 警備のおじさんが大声を出す。

 

「ユリカ!あかりちゃん!逃げろ!」

 

 急いで2人を逃がす。コイツ俺の記憶を奪ったヤツだ…

 

「またお前かよ…ユリカ様とあかりちゃんと一緒にいて何なんだよ!」

 

 不審者は警棒を出してきた。

 

 あの警棒で俺は叩かれた…はっきりと思い出してきたぞ…!

 

「杉崎くん!逃げるんだ!」

 

 不審者は奏太に向かって走る。警棒を振りかざして。

 

「死ねぇぇ!」

 

 奏太は警棒を避けて、反撃に出る。

 

「全部思い出したよ…俺の大切な記憶を奪いやがって…てめぇ…覚悟しろよ…」

 

 いつも温厚な奏太がぶちギレていた。警備のおじさんもユリカ達も驚いている。

 

「また叩いて黙らせてやるぅ!」

 

 また警棒を振りかざしてきたので、奏太はカウンターを合わせる。

 

「てめぇを黙らせてやらぁ!!」

 

 奏太のカウンターは不審者の顔面にめり込む。

 

「うぐぅ…お…まえ…何…者…?」

 

「あぁ?藤堂ユリカの彼氏で、スターライトで清掃のバイトしてる杉崎 奏太だ!覚えとけ!」

 

「か、奏太くん?大丈夫?」

 

「ユリカ無事か?」

 

「うん!」

 

「良かった~!」

 

「まだ…まだだぁぁ!」

 

 後ろから不審者の声が聞こえた。この前みたいな展開だ。二度も喰らうか!

 

「これで仕舞いだぁぁ!」

 

 奏太のハイキックが不審者の顎に当たり、白目を向いて倒れた。

 

「杉崎さん!その人…死んでないですよね?」

 

「大丈夫だよ!気絶してるだけ」

 

「奏太くん!さっき全部思い出したよって…!」

 

「記憶が甦った!」

 

 ユリカは泣きながら奏太に抱きつく。

 

「良かった…良かったよ…!」

 

「心配かけたな…」

 

 ユリカとあかりちゃんが無事で良かった~

 

「杉崎さんってぶちギレると怖いんですね…」

 

「そうかな?アハハハハ…」

 

 久々にぶちギレちったよ…

 

「あとは警察に引き渡すから、おじさんに任せて!」

 

 おじさんに任せて、寮に避難する。

 

△▼△

 

 その後、不審者は警察に逮捕された。なんでも、あかりちゃんの熱狂的なファンらしい。

 

「なぁユリカ…」

 

「な~に?」

 

「記憶喪失の時に迷惑かけてごめんな…」

 

「無事に思い出せて良かったよ!」

 

 映画みたいな記憶喪失って本当にあるんだ…

 

「ねぇ…///奏太くん?」

 

「ん?」

 

「大好き!」

 

 このユリカの笑顔を忘れたくない。もう記憶喪失はこりごりだ…




 ユリカルートのアフターストーリーはまた今度かきます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。