恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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主人公と蘭をメインに書いていきたいです
少しだけ蘭と奏太を進展させます



夢に向かい、加速する

 ここ数日、レースの事で頭がいっぱいだ。全然バイトに集中できない。ため息がでてしまう。

 

はぁ…

 

ため息をついてると仕事終わりの蘭が帰ってきた。

 

「どうしたんだ?杉崎元気無いぞ?何かあったなら私でよければ話を聞くぞ?」

「ソ、ソンナコトナイヨ…」

「そんなことある!」

 

 めっちゃバレてる ここは素直に話しておこう

 

「実は俺、バイクのレースに出ようと思うんだけど事故の事やけがをするってことを考えたら不安になっちゃって一歩が踏み出せないんだ」

 

「私だって初めてやることは不安になる。でも応援してくれるファンやいちごにあおい、皆がついてるから全力で頑張れる。だからスパイシーアゲハのモデルだって自信やプライドを持ってやっている。だから、杉崎の不安は私が取り除いてやる!」

 

「蘭…ありがとうな!俺、自分の夢を叶えるためにレースに出るよ!応援してくれよな!蘭が応援してくれるならいっぱい頑張れる!俺も蘭を見習わなきゃ」

 

「あぁ!その調子だ!応援してるぞ」

 

 蘭の応援が心に響いた。絶体にやってやるぞ!今日帰ったら早速レース参加の意思を伝えよう。

 

「ところで、杉崎の夢ってなんだ?」

 

「俺の夢?俺の親父ってプロのバイクレーサーなんだ その親父を越える事が俺の夢かな」

 

「いい夢じゃないか 私も頑張らないとな!」

 

「もうそろそろバイト上がりの時間だから控え室に帰るね!」

 

 奏太の走っていく後ろ姿を見ていた。

 

 

 

「やっぱり杉崎、初めてあった時の事を覚えていないんだな…いつか思い出させてやる!てか私、結構恥ずかしいこと言ってなかったか!?」

 

 思い出してくれなくて悲しいが、それと同時に恥ずかしさで顔が赤くなってきた。

 

「不安を取り除いてやるとか、まるで彼女みたいじゃないか...///」

 

 私は昔に奏太と出会っている。あれは小学生の時だ。

蘭の通っていた小学生に奏太が転校してきた。当時、蘭は男の子みたいだった為、男の子役のモデルをしていた。学校の男の子達から「女男だ!」とからかわれていた。蘭はクールで気が強いが女の子だ。泣きたくなる時だってある。出会いは泣きながら帰っている時だった。

 

「私、男じゃないもん…女だもん…」

 

 またみんなにバカにされた…我慢してたけど涙がポロポロ出てくる…

 

「お~い!君、なんで泣いてるの?大丈夫?」

 

「な、泣いてないもん…」

 

「もしかしてイジメ?僕でよかったら話聞かせてよ!」

 

 それが奏太との出会いだった。優しく声をかけてくれた。

 

「みんな、男みたいだからって女男って言うんだ…」

 

「君は、すごく可愛い女の子じゃないか!こんなに可愛い女の子初めてあった!」

 

「え?男って言わないの?」

 

「え?だってどう見たって可愛い女の子じゃん!もし次、イジメられたら言ってね!僕が助ける!じゃあ、今日は一緒にお家までかえろ!」

 

 奏太は泣いてる私を励ましてくれた。可愛い女の子って男友達から言われたのは初めてだった。その日は、家の前まで奏太が送ってくれた。

 

「送ってくれてありがと…君、名前なんていうの?」

 

「俺?俺は、すぎさき かなた!じゃ~ね!またね!」

 

 走って帰ってしまった。名前を教えられなかった。

私には奏太がカッコよくみえた。

 

 次の日、やはりイジメられた。帰り道、何人かが蘭の周りであーだ!こーだ!言っていた。蘭は中々、言い返せず我慢していた。すると後ろから大声をあげ、走ってくる。

 

「やめろー!イジメるな!」

 

 奏太である。何人かの男の子達は奏太に反抗する。

 

「なんだよ!おまえ!こいつのこと好きなのか~?」

 

 小学生特有のやつである。それに続いて他の子も奏太に言う。奏太は負けずに言い返す。

 

「女の子はイジメちゃいけないんだ!お父さんが言ってた!女の子はお花みたいに大切にしろ!って」

 

 

「うるせぇー!」

 

 1人が奏太の頭を叩く。が、奏太の頭は固かった。奏太は父親に怒られる時、必ずげんこつをされていた。大人のげんこつに慣れているので、小学生のげんこつなど痛くも痒くも無い。

 

「な、なんだこいつ!頭叩いたのに…」

 

「お父さんのげんこつの方が痛いぞ!」

 

 負けじと奏太も叩き返す。普通に考えてやり返すのは良くないがそこは小学生の可愛い喧嘩である。だが奏太のげんこつは普通の小学生より痛い。父親のバイクの手伝いをしているので普通の子より力は強い。

叩いた子の頭にげんこつが当たる。普通の子がコン!という感じに対して奏太はゴン!と鈍い感じがした。

 

「いった~い!に、にげろー!」

 

 みんな逃げた。涙を流しながらイジメっ子達は蘭の前から消えた。蘭はその奏太の姿がすごくカッコよかった。

もう一回言うが暴力は良くない。

 

「あ、ありがと…///杉崎くん…///」

 

「昨日、助けるっていったもん!」

 

 また家まで送ってくれたが、また名前を言えなかった。蘭と奏太はクラスが違うのでクラス内でも一緒に居られないし、蘭はモデルの仕事があるので学校にいないこともある。そこまで多く帰れるタイミングは無かったが、帰れる時は一緒に帰った。

 

 そして2人に別れの時が来た。奏太の父親はレーサーなので日本中を飛び回るがチームを移籍するため拠点が変わってしまう。そのため、引っ越しをしなくてはならない。奏太は最後の帰り道を蘭と一緒に帰った。

 

「俺さ、明日引っ越しするんだ。」

 

「え、本当なの…?」

 

 蘭はすごく悲しかった。助けてくれてカッコよくて好きな子がいなくなってしまう。蘭は涙が止まらなかった。気付くともう蘭の家の前だった。蘭は母親に友達が引っ越すことを話して、カメラで記念撮影をお願いした。

 

「2人とも笑ってー!いくよー!はい、チーズ!」

 

   パシャ!

 

「ありがとね!じゃあまた会おうね!絶体に僕達、また会えるよ!」

 

「うん!杉崎くん!守ってくれてありがと!!絶体にまた会おうね!」

 

 そのまま奏太とはお別れになってしまった。だが時は流れて今現在、再会したが奏太は蘭の名前を知らないまま別れてしまったのである。蘭は奏太の名前を知っていたため、スターライトで再会したときは内心、驚いていた。

 

え!杉崎 奏太って知ってるぞ!小さい時私を守ってくれた子じゃないか!全然変わらないな…カッコいいままだ…

 

 

 スターライトで再開した時、心の中は嬉しさで溢れてたが突然の再会に焦っていた。名前確か教えてなくね?って気付いた蘭は風呂場で覚えてないのかな…と呟いたのだ。

今だって一緒に撮った写真を持っている。それ見て勇気を貰っている。

 

「今度は私が勇気を与える番だ」

 

 

 

 家に帰ってきた奏太は父親にレースに出る意思を伝える。

 

「親父、俺レースに出るよ」

 

「そう言ってくれると思って、もう用意してある。明日からこいつに乗ってくれ。RZと入れ換えだ」

 

 渡されたのはNSR250Rだ

 

ホンダ NSR250R めっちゃ速いバイクで、レースで活躍していた古いバイクだ。

 

「今日からこいつに乗るのか…RZとはしばらくお別れだな」

 

「レースは約1ヶ月後だ!それまでにバイクに慣れてくれよ」

 

「りょーかい!」

 

「次の休みにチームに挨拶にいくから忘れんなよ」

 

ん?チーム?俺にチームあるの?

 

「親父、チームってどういう事?」

 

「お前が合流するチームは俺のだ」

 

 それはプロのチームですやん。俺、アマチュア。

 

「サポート無しにレースはできねぇぞ!だから俺のチームのアマチュアドライバーとして参加してもらう」

 

あ、そう言うことでしたか。これは凄いことになるぞ。

 

明日から頑張るぞー!蘭だって応援してくれるんだ!絶体にプロになる!

 

 次の休日、親父につれられてガレージにやってきた。

 

「みんな、今日からうちのアマチュア部門のドライバーとして合流するうちの息子だ」

 

「みんな昔から知ってると思いますが、杉崎奏太です!頑張ります!」

 

 やっと来たなって感じでみんな歓迎してくれた。

奏太のチームはAPEX《エイペックス》

チーム名の由来はエイペックスは英語で「頂点」とかそう言う感じの意味らしい。なので頂点を目指すってことでAPEXという。

すぐに今回奏太が出るレースについてミーティングが始まった。レースは初心者しか参加できないルールになっている。バイクの改造もある程度しか許されていない。

なのでステップアップが目的のレースになる。

細かい配置、戦略、練習走行はいつ出きるのか、皆でアイディアを出していく。

ミーティングが終わったのは夕方だった。奏太は早くバイクに慣れたいのでバイクに乗っていた。色んな所を走っていたが気がつくとスターライト学園の近くを走っていた。

誰かいないか正門前に行くと車から誰か降りた。

紫吹蘭だ。

 

「らーん!俺だよ!俺!」

 

ん?って感じで蘭がこっちを見る。

 

「あ!杉崎か!あれ?バイクなんか違くないか?」

 

「レースに出るから、レースで使うバイクと入れ換えたんだ」

 

「だからいつもの暴走族バイクと違うのか」

 

そのネタやめてくれ!俺は族じゃない!

 

「暴走族じゃないですー!てか蘭が勇気くれたから俺夢に向かって行こうと思うよ。それと同時にバイトも頑張る」

 

「お互い頑張ろうな!」

 

私ちゃんと杉崎に勇気を与える事できたんだなって思えた。

 

「蘭がいてくれるから頑張れるよ。蘭本当にありがとうな」

 

その笑顔、小学生の時から変わらないな…

私この人が好きなんだな…

優しく声をかけてくれた時からずっと好きだ…

 

蘭は自分が恋をしたことを自覚した。

 

「こ、こっちこそありがとうな…///私も杉崎がいてくれるからアイカツ!もモデルも頑張れるんだ…///」

 

 顔が熱い。絶体に顔が赤くなってる。絶体に。

 

「蘭、なんで顔赤いんだ?疲れてるのか?もしかして…熱でもあるんじゃないのか!?」

 

 そう言って奏太は蘭の額に手を当てる

 

「な…な…なにするんだ///!!お…おお…驚くだろ…///」

 

「これは熱無いな!蘭になにもなくてよかったよ!でも疲れてるだろうから早く寝ろよ」

 

「わ、わかってる!じゃあ、寮に戻るからな!またな!」

 

蘭はあまりにも恥ずかしくて顔を真っ赤にして走っていってしまった。

 

「なんで怒ってんだ?まぁ元気ならいっか。俺も帰ろ~」

 

 蘭は頭の中が奏太の事でいっぱいであった。顔が熱いのが収まらない。寮まで走ってかえる。目の前に日傘を差した少女がいた。藤堂ユリカだ。

 

「あら、蘭じゃないって…ちょ!いきなり何よ!危ないじゃない!血を吸うわよ!」

 

「ユリカ…」

 

「ら、蘭!?どうしたのよ!とりあえず部屋に帰るわよ!」

 

 蘭は目の前にいたユリカにいきなり抱きついた。

慌てるユリカは頑張って蘭を部屋に運ぶが力が無い為、頑張って運んだ。

 

この2人は今後どうなっていくのか、まだ誰にもわからない




主人公メイン回でした

今回ほどバイクについて書くことはそんなに無くなっていくと思います。アイカツ!メインの小説なのでアイカツ!メインで書いていきます。ですがアイカツ!キャラはみんな夢や目標があるのに、主人公にないとただのバイト高校生になってしまうので夢を追わせることにしました。
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