恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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 最近眠れなくて困ってます…


伝えれる時に伝えなきゃ

 最近思うことがある。あおいちゃんが好きだ。彼女の事を考えると胸がドキドキする。でも告白して振られたら嫌だな…しかもアイドルだし…告白したら迷惑だろうな…

 

 奏太は1人で思っていた。

 

△▼△

 

 あおいは、学食で真剣な顔で蘭といちごに話していた。

 

「私、杉崎くんの事が好き」

 

「なんだって!?」

 

「え!?それって…///」

 

 蘭といちごは驚きを隠せずにいる。

 

「お付き合いしたい」

 

「あおい!私達はアイドルなんだぞ!」

 

 アイドルが恋人を作るのは中々に重罪だ。ファンを裏切ることになる。

 

「わかってるよ蘭。私この前からずっと真剣に考えて答えを出したんだ」

 

「でもな…はぁ…好きな人が出来てしまったものは仕方ない…ゼッタイにバレちゃいけないぞ!あおいならわかってると思うがな」

 

 蘭も驚いていたが、なんとか理解はしてくれた。いちごはどうだろうか…

 

「あおいが真剣に考えて出した答えなら私は、なにも言わないよ!むしろ応援してる!」

 

「いちご…蘭…ありがと…」

 

「杉崎って結構イケメンだよな?彼女とかって…」

 

「杉崎くんは異性の友達がいないから彼女いないよ」

 

「あおい詳しいな…」

 

「でも杉崎くんって恋愛に興味無いのかな?」

 

「そんなことは無いみたいだよ」

 

 あおいのやつ…杉崎の事、詳しいな…本当に好きなんだな!アタシも力を貸すしかないな!デート行ったのか聞いてみるか

 

「デートとかは…」

 

「何回も行ってるよ」

 

「流石あおいだ…」

 

 あとは告白するぐらいなのか!?行動が早いぞ!?

 

「杉崎くんに告白して振られたらどうしよ…」

 

 確かにな…振られたら辛いよな…

 

「あおい!任せてよ!私がなんとかするよ!」

 

 ドンッ!と胸を叩いて声を出すいちご。フフン!と鼻息を荒くしている。

 

「蘭も力貸してね!」

 

「当たり前だ!親友が困ってるんだからな!」

 

 蘭といちごによる作戦会議が始まった。

 

△▼△

 

 奏太はセイラに呼ばれてセイラの家の喫茶店に来ていた。そこで奏太は、思ったことを相談してみることにした。

 

「なぁ、セイラちゃんって好きな人出来たらどうする?」

 

「ブフ!ゲホッ!ゲホッ!い、いきなりどうしたんだよ!!」

 

 ビックリするじゃないか!杉崎のヤツ!コーヒー吹いちゃったよ!

 

「いや…なんとなくかな?」

 

「好きな人が出来たらデートして…///お互いの事を知っていって…そして…こ、告白するな…///」

 

「だよね~」

 

「杉崎、好きな人でもできたのか?」

 

「まぁ…そんな感じ…///」

 

「良いことじゃないか!話を聞かせてくれ!」

 

「え!?恥ずかしいよ!!」

 

 セイラは奏太の恋愛に興味津々だ。グイッと近づいてくる。

 

「写真ないのか?」

 

「見せないよ!」

 

「減るもんじゃないだろ?」

 

「俺のメンタルが減るよ」

 

 セイラちゃん、こういう話好きなのかな?いつもよりグイグイ来るな…

 

「あ!霧矢だ!」

 

 奏太は、いきなり霧矢と呼ばれ驚いて椅子から落ちた。

 

「あはははは!杉崎動揺しすぎだぞ!あはははは!」

 

 セイラちゃんも酷い人だ…

 

「酷いよ!」

 

「悪かったって!霧矢なんていないよ!でも今ので好きな人がわかっちゃったな」

 

 セイラはニヤリと奏太を見る。奏太は肩をビクっ!と揺らす。

 

「霧矢は可愛いもんな~!胸だってそこそこデカいし、気配りもできる!」

 

 セイラはチラッと自分の胸を見る。そこまで大きくなくて少しだけ残念な気持ちになる。

 

「セイラちゃんだって可愛いじゃん」

 

「え!?そ、そうか?///」

 

「そうでしょ」

 

「私の事はいいんだ!とりあえず杉崎、霧矢に告白してきなよ」

 

「なんでそうなるんだよ!」

 

「あんなにも可愛い霧矢だぞ?もし仮に地元に好きな人がいて、この冬休みに告白してたらどうするんだ?霧矢を取られるんだぞ?」

 

「確かに…そうだけど…」

 

「伝えるチャンスがあるのに、そのチャンスを捨てるのか?」

 

「捨てるわけないだろ!」

 

「じゃあ…答えは出たな!今すぐ行ってこい!」

 

「おう!…ってあおいちゃんどこにいるかな?」

 

 ズコー!と言わんばかりに転けるセイラ。

 

「そこはカッコ良く飛び出すところだろ!」

 

「とりまスターライト行ってみるよ」

 

「結果報告待ってるからな!」

 

 カラン!とドアの鐘が鳴り、扉が閉まる。

 

「ふぅ~!いちご!霧矢!紫吹!こんな感じでいいか?杉崎から相談してくるとは思わなかったが…」

 

「セイラちゃん!ナイスだよ!あおい、良かったね」

 

 キッチンから、いちごとあおいと蘭がひょこっと出てきた。セイラに奏太からあおいの事を聞いてもらう作戦をいちごが立てて、セイラの実家を会場として借りた。だが奏太の方から相談してくるとは誰も思っていなかった。

 

「う、うん…///」

 

「あおい、これはチャンスだぞ」

 

「でも…今…心臓がバクバクして…正気じゃないかも…///」

 

「霧矢、水でも飲んで落ち着け」

 

「セイラちゃんありがと…///」

 

 コクコクと喉を鳴らして水を飲む。

 

「杉崎のヤツ…スターライトに向かったが、いいのか?」

 

「この後、あおいが呼び出すから問題ない」

 

「私達、セイラちゃんの家で待ってるから!あおい頑張ってね!」

 

「3人ともありがと!私、行ってくるよ」

 

 あおいも喫茶店から出て、奏太に電話する。

 

『もしもし?杉崎くん?』

 

『あおいちゃん!?今どこにいるの?』

 

『今、スターライトに向かって歩いてるよ』

 

 段々と私の心臓が、ドクンドクンと強く速く鼓動しているのが分かる。

 

『今、君に話さなきゃならない事がある。だから会って欲しい』

 

『うん、いいよ』

 

『迎えに行くよ』

 

『ありがと』

 

 とうとう、この時が来てしまった。俺は今から告白するんだ。大好きなあおいちゃんに。

 

△▼△

 

 近くのコンビニで会うことになった。奏太はスターライトに向かっていたが、引き返して迎えに行く。

 

 あおいちゃんがいるコンビニは、あそこだな!

 

 RZのエンジンを止めて、あおいを探す。コンビニの入り口に変装したあおいがいた。

 

「お待たせ」

 

「私もさっきついたの」

 

「ここじゃなんだから、移動しよっか」

 

「この近くに公園があるから、そこに行こ」

 

 奏太はバイクを押して、あおいの後ろについて歩く。奏太の心臓は、破裂寸前まで来ていた。

 

「ついたね」

 

「こんなところに公園なんてあったのか…」

 

 あおいは、ブランコに腰をかけて奏太に話しかける。

 

「杉崎くん、話さなきゃならない事ってなに?」

 

 あおいは、まっすぐに奏太を真剣な眼差しで見つめる。

 

「いや!その…///あおいちゃんって好きな人いる…?///」

 

「いるよ…///」

 

 いるの!?終わった…地元に好きな人がいるパターンか…

 

「そ…そうなんだ…」

 

「その人いつも子供っぽくて、ご飯食べてる時に凄く幸せそうな顔をするの」

 

「へ、へぇ~…」

 

 辛い…そんな話されても嬉しくないよ…

 

「車とかバイクが大好きで、バイクに乗ってる姿が、カッコいいの…///」

 

「それって…///」

 

「杉崎くん…///好きだよ…///」

 

「俺もあおいちゃんが好き///大好きなんだ!///」

 

 私の思いが届いた。大好きな彼に。

 

「私とお付き合いしてくれますか?」

 

「俺で良ければ!」

 

「奏太じゃないと嫌だ!」

 

 ん?今名前で呼ばれた?

 

「今、奏太って…///」

 

「奏太は彼氏だから…///」

 

「あおい!」

 

 奏太はあおいに抱きつく。

 

「奏太…///」

 

「あおい…///」

 

 お互いがお互いを見つめる。自然と近づく唇。そして重なった。

 

△▼△

 

「とうとう付き合っちゃったね!」

 

「初めて彼女出来た…!」

 

「私も初めての彼氏だよ!」

 

 あおいは、ニッコリと笑って奏太の方を振り向く。初めて出来た彼女。お付き合いを初めても、いつも通りだ。何にも変わらない。だが、独り身の時より胸が踊る。

 

「あおい、みんなに報告する?」

 

「いちごと蘭とセイラちゃんには報告したいな!」

 

「セイラちゃん?」

 

「実は…奏太を今日、セイラちゃんの喫茶店に呼んだのは私なの!奏太の気持ちを知りたくて、セイラちゃんに聞き出して貰おうと思ってキッチンに隠れてたんだ!」

 

「え!?ってことは…俺…あおいの事、結構喋ってた気がするけど…///」

 

「全部聞いてたよ///」

 

「お恥ずかしい…///」

 

「私の事、大好きなの?」

 

「だ、大好き…///」

 

「顔が赤いよ!」

 

 めでたい事に霧矢あおいとの交際がスタートした。12月の夕方から。

 

△▼△

 

 俺達の思い出はたくさんあるんだな~と感じた奏太。その隣で楽しそうに話をするあおい。

 

「12月11日が記念日だよな!」

 

「そーです!」

 

 胸をプルンと揺らしてあおいが飛び起きる。俺のベッドなんだから壊すなよ…いつもピョンピョン飛び跳ねてるけど…

 

「付き合いたての頃は、奏太の顔見るだけでドキドキしてたよ」

 

「今はどうなんだ?」

 

「ずっとドキドキしてるよ…///」

 

「俺も…///あおいの事を考えると、好きって気持ちが溢れるよ///」

 

「奏太可愛い~!」

 

 俺の顔にムギュ~と胸を押し付けるあおい。中々のボリュームを感じる。幸せだ。

 

「そろそろ12時だぞ?服着て飯食おうよ…」

 

「い~や~だ~!」

 

 子供か?

 

「はい…はい…付き合いますよ…」

 

「次はみんなに報告しにいく話しよ!」

 

「あれもトラブルあったよな…」




右手を負傷いたしました…
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