恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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主人公と蘭にはデートに行ってもらいます

ドキドキですね


え?デートしたことあるかって?初めてです。

 ついにこの日が来た…来てしまったのだ…デートの日が。昨日のうちから服も準備したし、身だしなみも整えたから大丈夫なはずだ。なんせデートに行ってくれるのが美しき刃 紫吹蘭だから隣に立っても恥ずかしくないようにしないといけない。もうそろそろ時間だから、待ち合わせの駅に向かおう。

 

 デートに行くため電車に乗り、待ち合わせの駅に向かう。駅に近づくにつれて心臓がドックンドックンしてくる。

 

「緊張しすぎて、ゲロ吐きそう…もうそろそろつくかな」

 

 吐きそうになる気持ちを抑えて、電車を降りて駅前のロータリーに向かうと変装してる蘭が立っている。

 

「お待たせ!待ったかな?」

 

「い、今来たところだ///」

 

「じゃあ!蘭の買い物に行こっか!」

 

「あぁ!楽しもうな!」

 

「もちろん!」

 

 蘭と奏太の初めてのデートが始まった。2人でアイドルの事や、最近あった出来事を話しながら目的地に向かって歩く。

 

「蘭、今日はなに買うんだ?」

 

「新しい服と…え、えびポン…///」

 

「えぴポン?あのえび天が頭に乗ってるやつ?」

 

「そ、そうだ!わ、悪いか…///」

 

「いや!全然!あいつ可愛いよな」

 

「杉崎も可愛いと思うか!そうだよな!」

 

 蘭のやつ、いきなりテンション上がったぞ。えびポンが好きなのか。覚えておこう。たしかにえびポン可愛いよな。ふわふわしてて抱き心地良さそうだもんな。蘭がえびポンについて熱弁していると目的のお店に着いた。

 

「ここだ」

 

「セクシー系の服屋だな」

 

「さぁ!入るぞ」

 

 奏太は蘭と入店した。お店に入ると蘭はどれが似合うか体にあわせてコーディネートしている。

 

 流石蘭だな。どの服でも似合う。とても可愛いな///

なんかドキドキしてきた。元から蘭は可愛いが今までより可愛く見える。

 

 あれ?こんなにドキドキしたことあったか?

 

 

「なぁ!これとかどうだ?似合うか?」

 

「え!?///あ、あぁ…///とても似合うぞ///」

 

「ホントか?嬉しいな」

 

 蘭の笑った顔を見ると心臓がドクンッ!と跳ねた。

 

 

もしかして…俺…蘭が好き…なのか…?

 

 

 ありがとうございました!

 

 

「結構買ったな」

 

「あぁ!みんなで出掛けた時とか、杉崎と出掛ける時に可愛くいたいからな!」

 

「俺も蘭と出掛ける時にカッコ良くいないとな!」

 

「十分カッコいいぞ?」

 

「そ、そうかな///」

 

 杉崎のやつ、照れているな。今日のデートで大胆にアピールして惚れさせてやる。

 

 

 蘭はこのデートで絶対に奏太を好きにさせて関係を進めようと考えている。今日の蘭はいつもより積極的だ。

 

「次はえびぽんだな!」

 

「えびポン!!」

 

 えびポンと聞いたらいつものクールな顔からふにゃっとした可愛らしい笑顔に変わった。

 

「早くえびポンショップにいくぞ!売り切れちゃう!」

 

「慌てなくても大丈夫だよ」

 

「ほら!いくぞ!」

 

「あ!ちょっ!」

 

 蘭の目がキラッキラに輝いている。奏太の手を握って引っ張る。

 

 やっぱり、蘭の事が好きだな…ずっと笑ってる蘭が見てたいな…今までずっと車かバイクの生活をしてきたけどこういう生活も悪くないなって思う。

 

 

「ついたぞ!」

 

 蘭に引っ張られてえぴポンショップについた。な、中々にキツイ…なのに蘭は息が切れてないの化物か。

 

「なんか今、失礼なこと考えなかったか…」

 

「な、なんも考えてません!」

 

 一気に鋭い目つきに変わって怖かった。

 

「見ろ!えぴポンがいるぞ!写真撮ろう!」

 

「撮りますか」

 

 えびポンがショップ前に来ている。撮影ができるみたいなので蘭と並ぶ。隣でずっとえびポン可愛いを連呼している。俺はそんな君が可愛いと思ってしまう。

 

「次の方ー!どうぞー!」

 

「蘭順番になったぞ」

 

「えびポン!」

 

 蘭がえぴポンに抱きついた。クソ羨ましい。えびポンそこ変われ。

 

「お写真撮りますのでスマートフォンお預かりしますよ」

 

「お願いします!」

 

 蘭のアイカツフォンを係の人に渡して撮影をしてもらう。俺は別に撮らなくていいかなと思っていると蘭に呼ばれる。

 

「杉崎!お前も一緒に撮るぞ!」

 

「え、俺も!?」

 

「彼氏さんも一緒に撮りますよ!」

 

 か、彼氏!?

 

「ほら!早く!」

 

「わ、わかった!わかった!」

 

「行きますよー!はい!チーズ!!」

 

 

 パシャ!

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

「蘭良かったな!えびポンと写真取れて」

 

「うん!杉崎とも撮れたしな!」

 

「俺も蘭と撮れたの良かったぞ」

 

 2人とも満足だ。えびポンショップで蘭の買い物をする。

えびポンってやっぱり結構人気なんだな~。大きいぬいぐるみから小さいのだったり、ストラップ、お菓子、タオルなどたくさん売っている。蘭は何を選んでるのか見てみる。

 

「蘭はなに買うの?」

 

「これだ!えびポンのストラップ。ここのショップにしか売ってないんだ」

 

 お目当てはこれか。限定品だから走ったのか。

 

「買ってくるから待っててな」

 

「おうよ」

 

 

 えぴポンって大人から子供まで人気あるんだな~

 

「待たせたな」

 

「次行こっか」

 

「うん!」

 

 そこからは2人でご飯を食べたり、デザート食べたり、ウィンドウショッピングをしたりして、気付けば夜になっていた。

 

「もうこんな時間か~明日は蘭仕事か?」

 

「明日はなにもないぞ」

 

「ふ~ん、そっか~」

 

「どうしたんだ?どこか行きたいところあるのか?」

 

「まだ蘭と一緒にいたいな~って思ってたり…」

 

「そ、そうか///まだ時間あるから大丈夫だぞ///」

 

「なぁ…昔の話なんだけどさ。小学生の時に、少しの期間通ってた学校があるんだけど、その学校でいじめられてた女の子を助けたことがあるんだ」

 

 隣で蘭が静かに頷いて聞いている。

 

「その子と帰り道一緒に帰ってたし、いじめも何回か助けたことあったんだけど、名前を聞くの忘れちゃってさ。名前分からないんだけどその子は元気にやってるのかな?ってふと思い出すんだ」

 

「その子も元気にやってるさ」

 

「だといいな~」

 

「確かその子、女の子なのに男の子のモデルをやっていたせいで、女男っていじめられてなかったか?」

 

「え、なんで…しってんの?」

 

「その助けてくれた男の子は引っ越したはずだ。そして引っ越す前に女の子と写真を撮っただろ?」

 

「撮ったよ。でも撮ってすぐに引っ越したから俺写真無いし、なんで蘭がその事知ってるんだ?」

 

「これを見ろ」

 

 蘭が一枚の写真を見せてくれた。そこに写っていたのは小さい蘭と奏太だった。

 

「ま…まさか助けた女の子って、ら…蘭なの!?」

 

「そうだぞ。中々思い出してくれなくて悲しかったな。私は名前を聞いた時にピンと来たし、この写真を見て勇気を貰って色んな困難を越えてきた」

 

 奏太は驚きすぎて開いた口が塞がらない状態になっている。

 

 

「杉崎!あの時は助けてくれてありがとな!あの時助けてくれたから今があるんだ。本当にかん…

 

 ギュッ!

 

「ちょ、杉崎いきなり抱きつくなんて///」

 

「ずっと気にしてた。ちゃんとお別れできなかった。その子の事、ずっと心配してた。またいじめられたらどうしようってさ」

 

 蘭も奏太を優しく抱き返す。

 

「うん。いじめられなかったよ。私も杉崎の事、気にしてたんだ。元気かなって何年も心配した」

 

「俺あの後ずっと泣いてたんだ。蘭と別れたのが嫌で嫌でずっと仲良くしたくて泣いたよ」

 

「私だって好きな人がいなくなったんだ。泣いたさ」

 

「今度は離れたくないよ。蘭もう少し話聞いてくれるか?」

 

「なんだ?言ってみろ」

 

「蘭の事が好きだよ。付き合ってほしい」

 

 返事が無く、静かな空気が流れているが蘭の肩が震え始めた。

 

「私も…杉崎の事…大好き…」

 

 俺の胸の中で蘭が泣いている。今はなにも言わずに抱き締めよう。

 

 

 気付いたら蘭が顔を上げてこっちみている。

 

「なぁ、奏太って呼んでいいか?」

 

「いいぞ」

 

「奏太!」

 

「どうした?蘭」

 

「私とお付き合いしてくれますか?」

 

「こんな俺で良ければよろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

 2人、見つめながら笑いあう。

 

「今日はもう遅いから、帰ろうか」

 

「そうだな」

 

「スターライトまで送るよ」

 

「また一緒に帰れるな」

 

 蘭がニコッと笑う。その笑顔をずっと見ていたいよ。

 

 電車に乗り、スターライト学園の最寄り駅で降りる。

 

「もう学園につくのか~」

 

「まだ一緒にいたいが、私も寮の門限があるから…」

 

 心なしか蘭の顔に少し元気がない。そりゃそうか。そうだよな。俺だってまだ蘭といたい。

 

「蘭、着いたぞ。正門前だ」

 

「送ってくれてありがとな。なぁハグしてくれないか?」

 

「いいぞ」

 

 奏太が蘭を優しくギュッと包み込む。

 

「これ好きかも」

 

「俺も」

 

「奏太、こっち向いてくれ」

 

「ん?」

 

 チュ…

 

「奏太!今日はありがとな!またデートにいこうな!」

 

 蘭は走って帰ってしまう。俺は門の前で固まっている。

とりあえず、家はすぐそこだから帰ろう。

 

 奏太の頭はパンクしそうになりながら、家に着いた。

 

「た、ただいま…///」

 

「あら、奏太おかえり…ってあんたなんで顔赤いの?」

 

「そ、そんなこと///ねーよ///」

 

「ふ~ん」

 

「ふ、風呂入るわ!///」

 

「あいつ、女できたな…」

 

 母親にはバレている。

 

 

 スターライトでも似たようなことが起きている。

 

 

「あ!蘭!おかえり~」

 

「い、いちごか///それとあおいも///」

 

「蘭どうしたの?顔赤いよ?」

 

「そ、そうか?///今まで買い物行ってたからだろ///」

 

「あ、わかった」

 

 そのあおいの一言にギクリとする。あおいをみるとニッコリと笑っている。

 

「蘭さん?耳を貸してくださいな」

 

「な、なんだ?///」

 

「杉崎くんとなにかあったでしょ?例えばキスとか」

 

「な、な、な、なんの事かな///さっぱりだ!///」

 

「ふふ~ん。蘭あとで話きかせてね!」

 

「え?あおい、なんの話したのー!私にも教えてー!」

 

「あとでね~」

 

「蘭も後で私に教えてね!」

 

 いちごとあおいが部屋に戻っていく。私も部屋に帰ろう。

 

 部屋の鍵を開けて、ベッドに座る。

 

「やった…!奏太と付き合えた…!」

 

 蘭はやっと好きな人に思いを伝えられたのだ。

 

「奏太が彼氏か…」

 

 自然と顔が緩んでしまう。もう奏太に会いたい。やっと付き合えたのだから、今までより会いたくなってしまう。

 

「いつ会えるか、明日連絡しよう」

 

 今日はもう休んで、また明日奏太に連絡しよう。

 

 関係が進展した2人の物語はまだまだ続く。

 

 

 




蘭と主人公が付き合いましたね。

羨ましいです。
まだ2人の物語は続きます。

まだまだ小説を書くのに慣れないです。これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
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