転スラはアニメ勢で原作小説は持っておらず、にわかな部分もあると思います。文章もおかしなところや間違っていることなどがあったら教えてくれたりすると幸いです。
全十五話まで執筆しており一話は10時30分に投稿予定。
以降は1日おきに予約投稿する予定です。
とある世界に、一人の人間の子供が生まれました。
その子供は、すくすくと育っていきました。
そして、生まれてから数年経ったある日。
少年は一つの光景を視てしまいました。
この世界の終わりを。
いつかくる、この星に終末をもたらすモノを。
その少年は、生まれながらに世界の全てを見通す瞳を有していたのです。
少年は考えました、どうすればこの光景を回避することができるのか。
どうすれば人々を、世界を救うことができるのか。
考えて、考えて、考えて。
一つの結論に辿り着きました。
自分がこの結末を回避する。
自分がこの世界を救おう。
そこから少年の世界を救うための冒険は始まりました。
あるときは、とある国で暴れ狂う竜を討伐するために東へ。
あるときは、かつて賢者が残したとされる叡智の書庫を探して西へ。
あるときは、英雄が遺したとされる遺産を求めて南へ。
あるときは、神々の遺したとされる試練を受けるために北へ。
少年から青年になるほどの年月、数多くの場所を巡り、多くの冒険、多くの試練を経て、知識と力を身につけました。
そして、決戦の時はやってきました。
戦って、戦って、戦って。
彼は遂に勝利を収めました。
世界は救われたのです。
人々は彼を讃えました。
英雄、救世主、我らを救ってくれた神、と。
彼自身もその称賛を受けて大いに喜びました。
自身がしてきたことが実を結んだのですから喜ぶのは当たり前です。
それからは平和な日々が続きました。
冒険に出る前の一般的な日常。
だが、彼にはそんな日常の中に、どこか抜け落ちたような感覚がありました。
そんな日々を過ごす中で、冒険の途中で出会ったとある少女の言葉を思い出しました。
『可哀そうな人……あなたは世界を救った果てに、何も得ることが出来ない』
彼は人々を救い世界を救ったが。
その過程で、多くのモノを切り捨て、多くの大切なモノたちを失ってきた。
そんな彼の手に、真に残ったものは、何も無かった。
——ああ、確かに。
——彼女の言う通りだったな。
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深い、深いところから意識が浮上していく。
瞼を開ける。
「…………またか…」
二度寝したくなる感覚を何とか振り払って、少し重い体を動かして上半身をベッドから起こす。
最近、よくおかしな夢ばかり見る。
目覚めるとぼやけていてよく思い出せないが、内容はなんとなくだけど覚えている。
どれもこれもアニメとか漫画とかでしか見聞きしないような異世界ファンタジーな夢。
記憶には無いはずなのに、どこか、とても、とても懐かしい、ような、そんな夢。
「……疲れてんのかな」
記憶にないのは当たり前なのに。
あんなこと経験したことなんてないのに。
それなのに懐かしいって。
それともあれかな、自覚してないだけで中二病末期の症状で妄想が夢に出てくるようになったのかな。
確かにアニメとか漫画とか好きでオタク気質ではあるけど、そこまでじゃないと思うんだけどな。
「……まぁ、いいか」
ベッドから出て朝の支度をする。
顔を洗い、歯を磨く。
鏡を見て、「相変わらず女か男かよくわからない中性的な顔だ」と思う。
自分で言うのもなんだが顔も整っていて、髪を伸ばしているのも相まって黙っていると女に見間違えられることもある。
それが嫌で一時期バッサリ切っていた時期もあったが、なんか違和感があって数年かけて戻した。
歯磨きを終えて制服に着替えて髪を低い位置で一つ結びにする。
最後に学校に持っていくものの再確認をする。
俺は朝は食べないタイプなので、これで朝の支度は終わり。
ちなみに、俺が住んでいるのは都内にあるアパートの一部屋。
高校進学の際に地元から出る必要があったため、このアパートに引っ越した。
「……いってきます」
玄関で靴を履き扉を開けて家を出る。
いつもと何も変わらない通学路を歩く。
今日は、少しだけ行き来する人が多い。
「あ、
ふと、後ろから声をかけられたため振り向く。
「……なんだ、
「ちょ、ひどくないですか先輩」
今話しているこの金髪は、後輩の
入学式の日に手伝いとして登校していた俺は、道に迷っていた本城に声をかけて案内したのだ。
その後、購買でたまたま会ってそこから話し出すようになった。
ちなみにこいつの金髪は地毛ではなく染めたもの。
高校デビューで金髪に染めたらしいが、うちの高校はそういう校則に関しては結構緩いため問題はない。
ただ、何故金髪にしたのか。チャラい奴にしか見えない。
顔が無駄にいいからなのか、妙に似合ってるんだよな。
精神は意外と打たれ弱いくせに。
「先輩、昨日のガチャ引きました?」
「ああ、引いた引いた。何とか五十連目で当たったよ」
本城と雑談しながら一緒に登校する。
主に話す内容はゲームや漫画とかそういった話が多い。
「じゃ、先輩また」
学校に着き玄関で本城と別れて自分の教室に向かう。
教室に入り特にクラスメイトに声も掛けずに窓側にある自分の席に座って景色を眺める。
………別に、友達がいないとかじゃない。
ただ、あんな感じの夢を見た日はいつもこうして景色を眺めている。
この一年で出来たルーティンのようなモノだ。
しばらく眺めていると教室に担任の先生が入ってきた。
そこからはもういつもの学校生活。
朝のHRが始まり今日の連絡が終わって授業の時間。
つまらない授業から四時間目まで聞いて、昼休み。
クラスの友達と一緒に雑談しながら弁当を食べてまた授業の時間。
それらをまた聞いて、授業が終わり放課後。
今日は部活もないためすぐに帰る。
ちなみに俺は剣道部の部長である。
前部長からの推薦と周りからの推薦で決まってしまった。
まあ、周りが良いのなら私は別に問題はなかったからいいが。
「…………いつもと変わらない日常」
帰り道を進みながらぽつりと呟く。
充実した毎日とまではいわないが。
高校に通っていて、友達がいて、後輩がいて、何ならバイトだってしている。
一般的な高校生の生活。
これに満足しているというのに。
だというのに今日一日中。いや、変な夢を見始めたここ最近からずっとどこか物足りなさというか、何かが違うというか、あったはずの何かが足りないというか。
喪失感?少し違う気がするがそんな感覚がずっとある。
何なのだろうか、これは。
あの夢が原因なんだろうか、いやそうとしか考えられないが。
「……はぁ…」
信号前で止まりため息をつく。
夢というのは睡眠中に見るもの、自分で見たいとか見たくないとかは選べない。
厄介なものだ。
「…ん」
急に強い風が吹き、思考していた俺の意識を現実に戻す。
風が強いと、結んでるとはいえ髪が乱れるから好きじゃない。
手で髪を押さえて整える。
そろそろ信号が変わるかな。と思って前を見ると。
「ッ!バカ!」
そこにはさっきの突風で飛ばされたのか、赤信号なのに反対側の歩道から道路に出て帽子を拾おうとしている小学生が。
しかもそこに猛スピードでトラックが突っ込んできている。
俺は慌てて飛び出す。
持ち前の脚力を活かして車より早く子供のところにたどり着く。
後は反対側までこの子を抱えていくだけだが……
(間に合わない……なら!)
子供の首根っこを掴んで歩道の方に向けて力任せに投げ飛ばす。
これでも力は一般高校生より、いや運動選手と同等以上くらいはある。
小学生くらいなら何とか投げられる。
怪我はするだろうがあの子は何とか助かるだろう。
だが、俺は間に合わない。
目の前に迫るトラック。
覚悟を決めてせめて受け身だけでもとれるようにする。
そして、トラックが俺に衝突する瞬間——視界が真っ暗になった。
…………なんだ、どうなった。
トラックがぶつかったはずなのに痛みがない。
手を動かして確認しようとするが感覚がない。
何も見えない。
体が動かない。
どうなってる?
《個体名:シキ=クレナイの転移開始を確認しました。》
え、は、な、何?この声。
てか、てんい?え?
《個体名:シキ=クレナイの世界への適応……完了しました》
てきおう?え、マジで何?
どういうこと?
《それにより、既得済みのスキル及び耐性の再取得を開始》
すきる?
《『ユニークスキル』、《千里眼》、《
せんりがん?もほうしゃ?さいしゅとく?
……もう何が何だか。
てか、やばい急にめっちゃ眠い。
やばい、ほん、とに、ね、むい。
投稿時間午前と午後ならどっちがいい(午後の場合何時かまで))
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午前
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午後 12時
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13時
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14時
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15時
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16時
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17時
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18時
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19時
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20時
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23時