ニールが展開したIS
それは色こそ同じなものの午前のものとは全く違う
V字に伸びたアンテナ、両腕を覆うように肩から降りるシールド、そして右肩にマウントされたスナイパーライフル
忘れるはずがない
グラハムとは因縁のある機体
「ガンダム...だと...それにソレスタルビーイング...一体何の真似だ?」
「何の真似でもないさ、俺はソレスタルビーイングのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス。ミス・タバネがあんたを是非ソレスタルビーイングに引き込みたいと言うからな、こうして潜入させてもらった」
あっけらかんと言ってのけるニール
「私を引き込んで君達にどういった意味があるというのかね?」
「アンタの操縦技能が他を寄せ付けないレベルで高いから。って理由じゃ納得できないもんかねぇ?」
「それだけではここまで来る理由になるとは思い難いからな」
警戒を解かずにニールをにらみ続けるグラハム
「お前も以前戦った筈だぜ?あの3機のガンダム、トリニティと。奴等はISのある施設を所構わず潰そうと目論んでいる連中だ」
「な!?」
グラハムが驚くのも無理はない
ISのある施設など国家が関わる所ばかりなのだ
それら全ての施設に対してたった3機で挑むのは無謀にも程がある
「そして奴らの裏には亡国機業という組織がある」
「亡国機業?」
聞き覚えのない名だ、とグラハムは思った
「奴等は...ISを使って戦いを引き起こし、何かを起こそうとしている...としか俺からも言えねぇな」
「それで、その亡国機業とやらと私を勧誘することについての関連性は?」
「もう薄々気付いてんじゃねえのか?トリニティの奴等に対抗できるのはオレのガンダムとアンタのフラッグくらいしか今のところはいないのは」
「確かに、今の一夏達ではまだ勝てる見込みは薄い。だが今後の成長次第では私を抜くやもしれん」
その言葉を聞き端末から声が響く
《じゃあ逆に聞かせてもらうよ?その成長はどんなスピードで進むんだい?もし向こうの襲撃に間に合わなかったら?それでも君は成長すると思った。の一言で済ませてしまうつもりかい?》
束の言っていることは正しい。グラハムにもそれは理解出来る。だが心の中で葛藤していた
「私は...」
悩む
ソレスタルビーイング
ガンダムマイスター
「私は...」
《キミは?》
「私は...対亡国機業には参加しよう...だが貴様達が紛争根絶を掲げて各国と敵対するのなら私は!」
《ああ、キミもその話をするんだね。別にそんな事しないよ、まずこの世界で紛争なんてそうそう起きないし》
「は?」
気の抜けた声を出すグラハム
ソレスタルビーイングとは元々紛争根絶を掲げた組織ではなかったのか
《言い方が悪かったね、私は亡国機業を潰す事にしか君達ソレスタルビーイングを使役するつもりはないよ。勿論、亡国機業を壊滅させたら君達にも介入するつもりはない。安心して元の生活が送れるようにしてあげるよ》
あまり感情を感じさせない声でそう言う束
「貴殿がそう言うのであったとしてもガンダムのパイロットはわからないと思うのだがね」
「なぁに、安心しろって。この世界は平和だ、あの世界よりかは遥かにな...」
どこか遠い目をして言うニール
「ま、何はともあれ協力してくれるんだろ?ひとまずよろしくな、フラッグファイター殿」
そう言ってISを解除し、右手を伸ばすニール
無言でその手を握り返すグラハム
そして
「おーいグラハム!ニール!飯行こうぜ!」
クラスメイトによって忙しない日常に引き戻されることになる
急展開って次元じゃねえぞこれ...
最初に展開していたISとデュナメスは似ているけれども違うもので、次回以降に説明したいと思ってます
束の口調が未だによくわかってない作者です、はい。