IS ~阿修羅すら凌駕する存在~   作:KUMA-world

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第十八話 代償

翌日 1-1 朝のSHR

学年別個人トーナメントについて千冬によって説明された一同

学年別個人トーナメントとは、IS学園の上半期に行われる、文字通り学年別のIS対決トーナメント戦。

1週間かけて行い、生徒は全員強制参加。

1年は浅い訓練段階での先天的才能評価を目的とし、2年はそこから訓練した状態での成長能力評価、そして3年はより具体的な実戦能力を評価する。3年の場合、IS関連企業からのスカウトや各国の重鎮などが顔を出す大掛かりなものになるらしい。

「と、まあこういう訳だが」

突然シュッ!という音

「痛でっ!」

とニール

「ぬおっ!?」

とグラハム

声の直後にガタッ!という音とともに椅子から転げ落ちる2人

「説明の最中に大あくびを連発するとはいい度胸だな?ディランディ、エーカー」

鬼の様な形相の千冬

どうやら振り向きざまにチョークを二本投げたようだ。

「「すみません...」」

二人の額の赤い跡がその威力を物語っていた

「まあいい、話を戻すぞ。今年は例年とは違い個人ではなく、より戦闘経験を積ませる目的でツーマンセルのタッグ戦に形式変更する事になった。」

話を再開する千冬

 

(寝不足になるとは...不覚...)

時間は昨晩に戻る

 

「それで、今後のプランだ。俺達は一生徒としてIS学園にこのまま在籍、ミス・タバネの指示があるまでは普通の学園生活を送る。ここまではいいな?」

ああ、と頷くグラハム

「もちろん、前回の様に奴らが攻めてくる様なら他の生徒を退避させてから奴らを叩く。ま、そうそうそんな事は起きないと思うけどもな」

前回の戦闘でグラハムとの実力の差が明らかになった今、トリニティが攻めてきても、最悪グラハム1人で撃退する事は出来るだろうという事だ

「まあミス・タバネは準備が整うまでは自由にしていいって言ってくれてるんだ、楽しもうぜ?学生をよ」

「では一つだけ聞くが...」

「ん?どうした?」

「ニールのISは二つあるのか?」

グラハムが抱いていた疑問の一つ

最初に見たISと先程見たガンダム、明らかに見た目が違うが2機のISを持っているのか否か

「ああ、こいつか?」

そういうと午前に見たISを展開する

「こいつは....」

装甲が追加されていく

武器の見た目も変わっていく

顔を隠すようにガンダムフェイスが展開される

「俺のガンダムの機能と装甲を一部オミットしたものだと思ってくれ」

確かに言われると腰背部に増設されたバーニアなどがあることがわかる

「なるほど、装備の方は?」

「GN粒子を使う装備はすべて使えない、その代わりに実弾兵器をこの状態では装備しているけどもな」

そんなこんなで話が続き、ほぼ徹夜に等しくなったのである

 

(しかし...タッグトーナメントか...)

今後の対亡国機業戦を考えるとニールと組むのが妥当だろう。

「今週一杯で組む相手を決めておけ。いいな?」

千冬が話を締める

「グラハムーちょっといいかー?」

「グラハムさん!お話がありますの!」

「グラハム君、わかってるよね?」

話が終わると同時に大量の人から声をかけられるグラハム

「おうおう、人気なこったね〜」

それをニヤニヤしながら眺めるニール

「すまないが!既に組む相手は決まっているのでな!何をいわれても相手を変えることは出来ん!」

と大きく宣言するグラハム

「それは誰???」

「それは...」

ゴクリと唾を飲む生徒達

ビシリと指さした先には当然

「ニール!君と組ませてもらおうか!」

「オーライ、任せな!」

ニヤリと不敵に笑うニール

それを見た一部の女子生徒は

「あの二人...部屋も一緒だしもしかして...」

「やめて!あなたの妄想で私の中の二人のイメージを壊さないで!」

などと言った会話があったとか無かったとか

 

「さて...俺は誰と組むか...シャルルはソニアと組むって言ってたしなぁ...」

困り果てた一夏

「そういやあいつ...ラウラは組む相手がいるのか?」

思うやいなやラウラの元へと向かう一夏

一夏の接近に気付くと全身から殺気を放つラウラ

「ッ...!」

殺気に当てられても怯まず話しかける一夏

「な、なぁ「断る、誰が貴様などと」そう言わずに、な?頼むよ」

どうやら向こうは組むつもりなど全くないらしい

むしろ隙あらば殺すといった形相をしている

「そうだな...私に勝つことが出来たら組むぐらいはしてやる...」

そう言うラウラ

「本当か!?」

「だが、負けた時はIS学園から消えてもらう。それでも構わないなら良いだろう」

「なっ!?」

得るものと失うもの、明らかに釣り合いが取れていない

だが

「ああ...やってやるぜ!絶対に勝ってお前と組んでやるからな!」

それを聞いてニヤリと笑ったラウラに気付く者はいなかった

 

 

放課後 第二アリーナ

 

一夏が白式を展開し、ラウラを待つ

「逃げずに挑むとは、その度胸だけは褒めてやるが...いささか無謀だな、織斑一夏!」

ラウラがその身に専用機【シュヴァルツェ・レーゲン】を装備してアリーナに現れる

黒を基調としたISで、何より目を引くのが右肩に装備されている大型のレールカノンだった

(相手は遠距離型か?なら懐に潜り込めれば!)

放課後を費やして色々な接近手段を試しては使えそうなものを体得している一夏

その瞳は自信に満ち溢れていた

「一夏、後悔は無いな?」

グラハムが声をかける

「あんだけ大きな事言っちまったんだ、やるだけやって勝ってみせるさ!」

「ならば勝ってこい、一夏!」

「おう!」

 

「ルールは単純だ、貴様が一撃でも私に攻撃を当てる事が出来れば貴様の勝ち。それまでにシールドエネルギーが切れたら貴様の負けだ」

「そんな簡単でいいのか?案外優しいんだな」

「フッ...」

ほくそ笑むラウラ

一夏の在籍を、そしてラウラとのタッグ権をかけた戦いが始まろうとしていた




今作若干ラウラの態度が柔らかい...?
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