IS ~阿修羅すら凌駕する存在~   作:KUMA-world

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第十九話 白と黒

「それでは...始め!」

グラハムの号令で一夏とラウラが同時に動く

「そんじゃあ...行くぜ!!」

一夏が吠えラウラへと向かう。ラウラも距離を詰められまいとワイヤーブレードで牽制をしながら距離を取る

(この程度なら...抜ける!)

日頃の訓練の成果だろう、危なげもなくワイヤーブレードを回避していく一夏

そして距離を詰め

「当たれ!」

雪片弐型を振るう一夏

対してラウラもプラズマ手刀でそれを受ける

「...ある程度は出来るようだな」

「伊達に毎日練習してるわけじゃないからな!」

そういうとプラズマ手刀を弾き突きを繰り出す一夏

「もらった!」

だが、ラウラにその刃は届かない

まるで時間が止まったかのように微動だにしない一夏

 

「あれは!?」

シャルルが声を上げる

「何かわかるのか、デュノア?」

「あれは多分アクティブ・イナーシャル・キャンセラー、慣性停止結界だよ」

シャルルが説明する

慣性停止結界とは読んで字の如く慣性を停止させる結界である

「か、慣性停止結界!?そんなもん反則級じゃない!ましてや近接戦闘しか出来ない、武器も一つしかない一夏じゃ勝ち目なんて!」

「落ち着け、鈴。勝てる目はまだ残されているさ」

もっとも、それに一夏が気付けるかどうかだがな、と心の中で呟く

「さて、どう立ち回る一夏...」

 

「くっ、何がどうなって!」

ラウラに突きを繰り出した瞬間自らの動きが止まったのだ

それは何かに阻まれていると言うより何かに掴まれているような感覚

これが向こうのISの能力である事は一夏にもわかる

だがどう対処すればいいのか、それが全くわからないのだ

「所詮貴様では私に触れる事すら叶わん。大人しく諦めろ」

そう言ってAICを解除し一夏を蹴り飛ばす

アリーナの壁際まで飛ばされる一夏

「くっ...まだまだぁ!」

すぐさま反撃とばかりに突撃する一夏

だがその動きもラウラの前で止まる

「くそっ!なんで届かない!!」

「大人しく降参しここを去れ!貴様は...貴様は...!」

蹴り飛ばされる一夏

「どうしてラウラは俺にそこまで!!」

「どうして、だと?貴様...貴様が!教官の荷物でしかないからだ!!」

「ッ!」

確かにそうだ

あの時、IS世界大会第2回モンドグロッソで誘拐されていなければ千冬は二連覇を果たしていただろう

「だから...」

雪片弐型を支えにして立ち上がる一夏

「もう守られるのは嫌だから!俺はこうして戦ってるんだ!!」

「...貴様のその減らず口、これで塞いでやろう!!」

ラウラも本気になったのだろう、右肩のレールカノンを一夏へと向ける

ハァと息を吐きレールカノンを見つめる一夏

チャンスは一瞬

そして

「終わりだ!!」

レールカノンが放たれる

それを避けた一夏だが、レールカノンが壁に当たった衝撃を全身で受け前に吹き飛ぶ

そして

「いっけええぇ!!」

その勢いを受け雪片弐型をラウラへと投擲する一夏

 

「一夏!?正気か!?」

「あのバカ!!」

「嘘でしょ!?」

「何を考えてますの!?」

これには観ていた者も驚きを隠さなかった

グラハムを除いて

そしてグラハムは1人

「フッ...」

笑っていた

 

「そんなもの!!」

ここでラウラは二つミスを犯した

一つ、雪片弐型をプラズマ手刀で弾くのではなくAICで止めてしまった事

二つ、武器を持たぬ一夏を相手に気を抜いた事

「まだだあぁぁぁっ!!」

投擲後の不安定な体勢のまま瞬時加速を発動、AICで停止させられた雪片弐型に突っ込むような形で拳を握りしめた一夏が突っ込んでくる

「何ッ!?」

AICを発動させようとするラウラだが間に合わない

自らの身体を弾丸にしてラウラに体当たりをかます一夏

その勢いはラウラを吹き飛ばすだけに終わらずアリーナの壁に当たるまで止まらなかった

「貴様...」

「確かに、俺1人じゃまだお前に勝つ事は出来ないかもしれない。でも」

そういうと顔を上げる一夏

「でも、一撃くらいなら俺だってな!」

「...いいだろう」

俯いたラウラがボソッと呟く

「え?」

「...貴様と組んでやると言ったんだ」

「ほ、本当か!?」

「約束は約束だ」

よっしゃー!などと喜ぶ一夏

「それじゃ、よろしくな!ラウラ!」

右手を差し出す

「ああ、よ、よろしく」

戸惑いながらも手を握り返すラウラ

 

ふと後ろを見ればこの模擬戦を見ていた箒、セシリア、鈴、シャルル、ソニア、グラハムが近付いて来ていた

 

 




キャラ崩壊激しい気がするのは私だけなのでしょうか
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