IS ~阿修羅すら凌駕する存在~   作:KUMA-world

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第二十話 一方その頃

放課後、一夏とラウラがアリーナで模擬戦を行っている間、ニールだけは図書室にいた。

「ったく、なんで俺だけこんな...」

 

放課後、1-1教室に残り、ノートにまとめきれていないところを書いている所を真耶に見つかったのが運の尽きだった

頼み込まれてしまい図書室の整理を手伝う事になり、今に至る

 

「ありがとう、ニール君!おかげで早く終わりました!」

「この程度、どうって事も無いですよ」

図書室の整理も無事に終わり、アリーナへ向かおうとするニール

(もう終わっちまったか?)

などと考え事をしているとすぐ側の棚の列から出てきた少女とぶつかってしまう

「おっと、悪い。大丈夫か?」

「は、はい、大丈夫...です...」

その少女はセミロングで癖毛、メガネのようなものをつけていた

少女は落とした荷物を拾いどこかへ行ってしまう

「ん?これはあいつの...?」

拾い忘れたのだろう、メモのようなものを見つけるニール

「困ったな...名前も居場所も全くわからねえ... 」

途方に暮れるニール

すると後ろから

「あの子なら整備科にいるはずよ」

どこかで聞いたことのあるような声がした

振り向くと後にいたのは先程の少女と同じ髪の色をした女性がいた

「あんたは...」

「余計な事を考えない!ほら急ぐ!」

いつ取り出したのか手には【急行】と書かれた扇子を持っていた

「はぁ...わかったよ...」

この女性に話術で勝つのは不可能、そう判断したニールは大人しく少女の元へと向かうのであった

 

 

整備科

「もう少しで...完成するはず...」

先程の少女、更式簪が己のIS、打鉄弐式の調整を行っていた

このISは倉持技研で開発されていたが、急遽必要になった白式の開発に人員を割かれ、未完成だった物を簪が引き取ったもので、未完成のISだった

「これできっと...」

「忘れ物だぜ?お嬢さん」

気付いたらすぐ側に図書室でぶつかった男が!

そう判断するやいなやすぐに距離を取る簪

「あ...あなたは何者...?」

警戒を怠らずに聞く簪

「ニールだ、ニール・ディランディ。忘れ物を届けに来た」

「な、なんで私の所に..?」

「だーから言ってんだろ?忘れ物だって」

そう言うと簪のメモをひらひらとかざすニール

「あっ...」

心当たりがあるのだろう、先程までの対応で顔を赤くして俯く簪

「あ...その...ごめんなさい....」

消え入るような声で謝る簪

「別に構いやしねえよ。ところでお前はこんな所で何してんだ?整備科志望...って訳でもなさそうだが」

「そ、その...私のIS...未完成だから...調整を...」

「一人でやってるのか?」

「普段ならもうみんな来てる...はずなんだけど...」

「そうか、んで調整の方はもういいのか?」

「え?うん...きっと問題は無いはず...」

それを聞くとニールはニッと笑い

「よっしゃ!んじゃちょっくら慣らし運転に行こうぜ!」

「え?」

きょとんとした表情の簪

「ここで待ってるよりも改善点見つけておく方が良いだろ?俺もISは扱える訳だし、どうだ?」

「か、構わないけど...何でそんなに...」

「そうだな...強いて言うならなんとなく...って奴だな」

「な...なんとなく...そんなので手伝ってくれるなんて...まるでヒーローみたいだね...」

どこか憧れを含んだ声で言う簪

「はは!面白い事言うな!」

 

「その程度でヒーローになれるなら...いつだってヒーローになってやるさ...」

どこか淋しい目をしたニールはそう呟いていた

 

 

 

第3アリーナ

教員に許可を得て模擬戦の支度をする2人

「さて、俺はいつでも行けるぜ」

「わ..私も行けます...」

「それじゃ〜かんちゃんとにるにるのもぎせ〜ん、はじまり〜!」

何故か開始の宣言はクラスメイトの布仏本音だった

 

「オーライ!ニール・ディランディ、デュナメス、狙い撃つぜ!」

「更式簪、打鉄弐式、行きます!」

 




時系列的にほぼ同時刻の出来事なので同時投稿しました
簪のキャラ崩壊が今のところ一番ひどい...?
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