まあこれが普通なんでしょうけども...
多分これからはこれくらいの量書いていくと思います。
今回新キャラが出ます。
名前は次回のお楽しみですが
ではどうぞ
入学式当日
グラハムは式場へ向かう途中、多くの生徒の注目を浴びていた。
至る所から
「あの子何者?」
「やだかっこいい!」
「同じクラスになれないかなぁ...」
「あれが噂の織斑君?」
「金髪美青年...!グヘヘ...」
などの声が聞こえていたが、グラハムは気にしていなかった。
無事、式を終えた新入生はそれぞれのクラスへと向かっていった。
「私は...1-1か...」
グラハムは自分の教室へと足を進める。
(この教室の設備...話は聞いていたが素晴らしいな...)
などとグラハムが考えていると
「おー!おーっ!なあ!君もIS学園の生徒か!?
よかったー!俺以外に男がいて!
俺は織斑一夏!一夏でいいぜ!」
と、グラハムの前に現れた男子生徒。
この学園に存在する男子生徒は自分を除いて一人しかいない。
(彼が織斑一夏か...)
「私はグラハム・エーカー。
同じくグラハムと呼んでくれ。
一年間よろしく頼む」
「よろしくな!グラハム!」
グラハムは左手を差し出そうとしたが、右手を差し出した。
相手が右利きであると考えたからだ。
それに対して一夏もグラハムの考えを知ってか知らずか右手を出し、互いに握手をした。
その際、教室でその光景を見ていた一部女子生徒が発狂していたのはまた別の話。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予鈴が鳴り、全員が着席したタイミングで教室のドアが開いた。
入ってきたのはグラハムの良く知る女性の一人、真耶だった。
「皆さんこんにちは、IS学園へようこそ。私はこのクラスの担任の山田真耶です!」
…………………。
誰も反応しない。
涙目になりながらも真耶は続けた
「えぇっと、これから3年間この学園で生活してもらいます。楽しい学園生活にしましょう!」
…………………。
やはり誰も反応しない。
「で、では、自己紹介からしていきましょう!」
無理やり流れを変えたような気がしなくもないがクラスでは自己紹介が始まった。
名前があ行である一夏の番はすぐに回ってきたが本人はそれに気付く気配がない。
「お、織斑君?織斑一夏君?」
「は、はい!」
「ご、ごめんね脅かしちゃって! でも、次の自己紹介、織斑君の番なんだ。お願いできるかな?だめかな?」
「や、やります!やりますから謝らないでください!」
ようやく気付いた様子の一夏。
「織斑一夏です」
クラスの全員が一夏へと視線を集める中、彼の次の言葉は
「以上です」
クラス全員がずっこけた。もちろんグラハムも。
直後、拳が一夏へと降ってきた。
「まともな自己紹介すらできんのか」
「げっ、千冬姉!?」
「織斑先生だ、馬鹿者」
ガツン。と言う擬音が一番ふさわしいと思える勢いのげんこつを二度もくらった一夏だった。
「やれやれ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けて悪かったな。ここからは私が取り仕切ろう」
「はい。分かりました」
教壇に立った千冬は言った。
「諸君、私がクラスの担任の織斑千冬だ。お前達を一年間で使い物になるISの操縦者にするのが私の仕事だ。私の言うことには返事をしろ。よくなくても返事をしろ。いいな?」
直後
「きゃああああ!お姉さま!」
「本物の千冬さまよ!」
「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!」
といった悲鳴に近い歓声が沸き上がった。
さすがのグラハムもこれには耳をふさいだ。
(何だというのだこの歓声は...!)
「はぁ、毎年よくこんなバカどもを集められるな。いや、私の所に集中させているのか?」
千冬も嬉しくは思ってないようだった。
「きゃああああ!もっと罵って!」
「そしてつけあがらないように躾して!」
その後も自己紹介は続き、グラハムの番となった。
「グラハム・エーカーだ。
一年間、クラスの一員としてよろしく頼む」
グラハムとしては無難な自己紹介をしたつもりだった。
が、何が悪かったのかクラスの女子(大半)が一夏とグラハムを指さして何やら話していた。
内容はグラハムどころか千冬にもわかっていない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己紹介が終わり、最初のHRも終わり、今は休み時間である。
休み時間となったが男子二人にとって休み時間は逆に授業よりも気が重い時間だった。
誰もが自分たちに話を聞きたがっているが、互いに互いを牽制し合い誰も話しかけようとはしてこなかった。
一人を除いて。
「一夏、少しいいか?」
「箒……?」
「来い」
一人の少女が一夏を連れ去っていってしまった。
これが何を意味するか。
先ほどの少女が一夏に声をかけたため牽制は意味を無くし、話しかける対象はグラハムのみとなってしまった。
グラハムは休み時間終了のチャイムまで延々と質問攻めになっていた。
休み時間も終わり、授業が始まった。
入学式があったからといって解散ではない。この学校で学ぶことは多すぎて、時間が少しでも要るのだ。
「と、ここまでで分からないところはありませんか?」
真耶は一夏に話しかけた。
「わからない所があったらなんでも聞いてくださいね?
なんせ私は先生ですから!」
はい。と一夏
「はい、織斑君!」
「ほとんど全部、わかりません...」
「え、えーっと、ほとんど全部...ですか?」
「はい...ッ!?」
瞬間、一夏は固まった。
後ろの気配に気付いてしまったのだ。
直後、一夏の頭には拳が落ちた。
「入学前に渡した参考書はどうした?」
「参考書ってあのタウン○ージくらいあったやつか?
あれなら電話帳と間違えて捨てグフッ!」
「後で再発行してやる。3日で覚えろ」
「あの分厚いのを3日で!?せめて一週間じゃ」
「やれと言ったらやれ。いいな?」
「はい...」
威圧と言う言葉がここまで似合っている女性を見たのはグラハムの人生の中でも初めてだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
授業も終わり、一夏がグラハムと話そうと近付くと
「少しよろしくて?」
とグラハムと一夏は話しかけられた。
声の主はロールした金髪に碧い瞳。高貴な雰囲気を漂わせた少女だった。
「ん?なんだ?」
と一夏
「何の用だろうか」
とグラハム
すると少女は
「まあ、なんですのそのお返事は?私に話しかけられるだけでも光栄なのですから。それ相応の態度と言うものがあるのではないかしら?」
と、言ってきた。
グラハムは思った。
(この少女...女尊男卑に染まっているな...)
「悪いな。俺、君が誰だか知らないし」
一夏は返した。なかなかトゲのある言い方だと思うが...
見かねたグラハムは助け舟を出した。
「イギリスの代表候補生、セシリア・オルコット。
昨日の自己紹介でも話していたと思うが」
「あら、そちらのあなたは覚えていたようですわね。まぁ、私は代表候補生ですので覚えていて当然ですわね」
常に他人を見下すような話し方だ。とグラハムは思った。
「ふ~ん、ところで質問良いか?」
「ふん。下々の者の質問に答えるのも貴族の務め、特別に許可してあげますわ」
一夏は少し間を溜めて質問した。
「……代表候補生ってなに?」
この発言には、流石にグラハムも呆れていた。
「?どうかしたのか?」
「一夏、代表候補生って言うのは国家代表IS操縦者の候補生として選出される人間を指す言葉だ。将来国家代表を務めるだけあって他の操縦者よりも優れた知識と実力を持っている人物。すなわちエリートだな」
「そう!エリートなのですわ!本来ならば私のような選ばれた人間とあなた達は相いれない存在、それをこうして同じクラスになったことだけでも奇跡なのですよ。そこのところもう少し理解していただけるかしら?」
「そうか、そりゃラッキーだ」
「貴方、馬鹿にしてますの!?」
大分セシリアも怒っている様子だった。
「全く、男でありながらISを扱えるということで少しは期待した私が間違っていましたわ。
私のようなエリートとあなた方では比べるまでも無くその差は明白ですし、何より入試で唯一教官を倒すほどのエリート中のエリートである私があなたたち程度の人間に期待するなど、反省しなくてはなりませんね」
とセシリアは言ったが、一夏は
「あれ、教官なら俺も倒したぞ?」
と言った。
これにはグラハムも驚いた。なにせ初めて触るISで教官を倒したのだから。
「一夏、本当なのか?」
「ああ。まあ、倒したっていうよりは向こうが勝手に突っ込んできてそのまま動かなくなって終わっただけなんだけどな。
ところでグラハムはどうなんだ?」
「私か?特にそのような事はしてないな」
「へえー、そうなのか」
「んなっ!?」
セシリアの驚いた声と一夏の気の抜けた声とが同時にした。
その瞬間
キーンコーンカーンコーン
休み時間の終了を知らせるチャイムが鳴る。
「っ……! また後で来ますわ! 逃げないこと! よくって!?」
一体どこへ逃げると言うのだろうか。その言葉をグラハムは飲み込み授業のために教材を取り出し始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「この時間では再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。
自薦他薦は問わない。誰かいないか?」
ちなみに、クラス対抗戦とは入学時点での各クラスの実力推移を測るもの。
代表者はその対抗戦だけでなく生徒会の開く会議や委員会への出席もしなくてはならない、クラス長らしき役職。
そして代表者は一度決まってしまうと一年間変更が効かない。
である。
「はい!私は織斑君がいいと思います!」
「私もそれに賛成です!」
「私はグラハム君に一票!」
「私もー」
成す術なくグラハムと一夏がクラス代表候補になった。
グラハムは別にクラス代表程度なっても良いかと思っていた。
「他に誰かいないか?いないようならグラハムか織斑の多数決で決めるぞ」
その時、思わぬ人物から異論が出た。
「そんな選び方、納得がいきませんわ!!!」
怒号を上げたのはセシリアだった。
「そのような選出、認められるはずありませんわ!男がクラス代表などと、恥じさらしも良いところですわ!!
いいですか!?クラス代表は実力ある者が就くべき役職でありそれに相応しいのはこの私、イギリス代表候補生であるセシリア・オルコットですわ!!」
その後もセシリアの罵倒は続き、挙句の果てには日本そのものについての罵倒も始まった。
だが、それをよしとしない者もいた。
「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」
そう、一夏だった。
だがグラハムは今言うのはまずいのではないかと思った。
火に油を注ぐような真似だと。
「貴方!私の祖国を侮辱しますの!?」
結果は予想通り。
セシリアは顔を真っ赤にし、体を震わせ一日を指さし言った。
「決闘ですわ!!!」
「ああいいぜ、ハンデはどの位つける?」
「あら、早速要求ですか?」
「いや、俺がどの程度つけたらいいのかって……」
刹那、クラス中が笑いに包まれた。
「織斑君それ本気で言ってる?」
などと言った声も聞こえていた。
セシリアも
「男が女より強いだなんて、日本の男子はジョークだけはお上手ですのね」
などと言っていた。
だが、一夏言い返した
「俺だってISを使える人間の一人なんだぜ?男女間の関係などないんじゃないか?」
教室が一瞬で静まる。その刹那
「よく言った一夏!」
グラハムはここぞとばかりに言った。
「この学園、いやこの世界は!女性にしか扱えないISという存在が女尊男卑の社会を作り出している!
そんな社会の中心と言っても過言ではないISを操る者達が女尊男卑に染まっているのでは女尊男卑の社会も仕方が無いな!
敢えて言おう!貴様らは歪んでいると!」
グラハムはセシリアにではなくクラス全員にそう言い放った。
クラス全体が静まり返るが、その静寂も一瞬のものだった。
パチパチパチパチ...
見ると、グラハムの隣の少女が拍手をしていた。そして言った。
「私もグラハム君の言う通りだと思うな。
女尊男卑の世の中を変えようと思ってる人々がいるのにもかかわらず、ISに乗っている私達が女尊男卑になっているようじゃ変わるものも変わらないよ。
少なくとも私はそう思うな」
グラハムは隣の少女に無言で感謝の気持ちを示した。
少女も笑顔を返してくれた。
「そ...そこまで言うのでしたら、グラハムさんは私に勝てるということですわね!!
貴方にも決闘を申し込みますわ!!」
「いいだろう!そのような事を口走るような輩に負ける程私は弱くないという事を証明して見せよう!」
売り言葉に買い言葉。
セシリアの挑発にグラハムはわざわざ乗ったのだ。
そこで千冬が言った。
「落ち着け貴様ら。他にやりたいやつはいないか?
いないようならこの三人で戦ってもらい、勝者に代表を務めてもらうが」
このまま3人の決闘になるかと思った次の瞬間、意外な声が上がった。
「私もクラス代表に立候補します!」
グラハムの隣の少女だった。
「グラハム君の言葉を聞いて私も決心した!クラス代表になって女尊男卑について先輩や他のクラスの子と話し合う!そしてその問題を何とかする!絶対に!」
グラハムはこの少女にとても好印象を持った。
「それでは、この四人で決闘を行ってもらう。
場所はアリーナ。方式はバトルロイヤル。1vs1vs1vs1の戦いだ。
時間は...そうだな、来週のこの時間とする。
さあ、この話はひとまず忘れて授業の続きを始めるぞ」
千冬が決闘までの日程を決め、その後の授業は何事もなく進んでいった。
どうでしたか?
いろいろ間違いありましたら感想に書いてください!
グラハムさん喋らせたい...