NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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11 道具工房

3人は月明かりの下、クラフの家へ向かって歩いていた。

「両親は急に2人も泊まるなんて言って許してくれるのか?」

ガンドルがクラフに尋ねた。

「うん。友達のいない俺を心配してたから…家に自分の友達連れてきたとなったらむしろ喜ぶと思う」

クラフがガンドルを見上げるようにして目を合わせながら言った。別に話すのが嫌いなわけじゃないんだなぁ。

「じゃあ、着いたよ」

クラフがある施設の前で立ち止まった。白い外壁と、大きな窓がある建物だった。木の外壁で縁取られ、洒落た雰囲気を感じる。掲げられた看板には「ラフティ道具工房」と書かれている。

「へぇ〜!なんか作ってるの?」

ないとめあがクラフに尋ねる。クラフは少し照れたような表情を浮かべて答えた。

「まあ、一応…モンスターに関するいろんな道具を開発してるんだ…」

「すごいじゃねえか!」

褒められて赤面したクラフが足早に木製のドアを開けて工房に入っていった。褒められることにあまり慣れていないらしい。

「許可取ってくるから待ってて欲しい」

ドアの向こうからクラフの声がした。2人は工房の外壁に沿うように設置されたベンチに腰掛けて、彼の帰りを待つことにした。ルカノンがじゃれるようにないとめあにすり寄った。ないとめあはその頭を優しく撫でる。ガンドルが横でその様子をぼーっと眺めているらしい。

「しかしそのモンスター危険なんじゃなかったか?」

「そんなことないよ。見ての通り懐いてくれたもん」

ないとめあがガンドルに返答した。ガンドルは困惑と憧れが入り混じったような表情で黙ってしまった。

 

「許可もらえた…!」

クラフがドアを勢いよく開いて飛び出してきた。

「うおっ!びっくりさせんなよ…」

ガンドルが飛び上がった。本当にビビりらしい。ないとめあは目をキラキラさせてクラフを見た。

「泊まってもいいってこと!?」

「そ、そういうこと!」

クラフがないとめあの明るさに少し押されながらも笑顔で答えた。その返答はさらにないとめあを明るくさせる。

「やった〜!お邪魔します!」

ないとめあがクラフの後に続いて工房に入った。ガンドルも少し頭を下げてドアをくぐるように入った。

そこに広がっていたのは広い空間。4mほどの高く積まれた本棚がいくつもあり、その上に個人部屋があるようだ。本棚の下には、巨大なデスクや資料が大量に積まれた棚がある。向こう側の壁は一面がガラス張りになっているらしい。

そして資料の山の中から、1人の30代くらいの男性が顔を出した。

「君たちがクラフの友達か!ゆっくりしてってくれ!」

「…父です」

クラフがやたら硬い話し方で2人に紹介した。

「初めまして!ないとめあです!」

ないとめあが社交的に挨拶した。ガンドルも何か言っているが、小声すぎて全然聞こえない。クラフの父は相棒らしい魚のモンスターのバルケスに小魚をあげながら微笑んだ。

「クラフと仲良くしてくれてありがとうな。私はラフティだ。いつでも寄っていいぞ!」

ラフティが白衣を整えながら言った。ないとめあがぺこりと頭を下げた。クラフがすでに本棚にかけられたハシゴを登って上にいた。クラフが下の2人に向かって言う。

「ここ一応部屋だから…来ていいよ」

ないとめあが微笑んで頷き、ハシゴに足をかける。ルカノンはふわっと飛んでいき一足先に部屋へ向かった。

「わぁ高い〜!」

ハシゴを登ったないとめあが、本棚の上のスペースに作られたクラフの部屋を目にした。床には薄い赤のカーペットが敷いてある。白く広いベッドが壁際に置いてあり、本棚の上なのに本棚が置いてあった…。中には工作関係の本がたくさん入っている。ニリーノのハンモックのような住処も天井からぶら下がっていた。そして安全のために柵が設置されていた。

「おお!すげえな!」

たった今登ってきたガンドルも驚きの声を上げた。ないとめあはカーペットの上に置かれたクッションにぺたんと座った。クラフはなんだか落ち着かないような様子でニリーノをハンモックに寝かせている。

 

やがて月が真上に登り、ラフティが電気を消した。

「3人ともお休み〜」

ラフティの声が下から聞こえた。ないとめあはクラフと共にベッドに入り、ガンドルは地面に敷かれた布団に突っ伏している。ないとめあはもう少し起きていようと思っていたが、安心感のあるベッドと仲間に、すぐに夢の世界に落ちていった…。

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