NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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12 砂漠横断!

次の日の朝。

「おはよ…」

クラフがベッドの横のないとめあに声をかけた。

「おはぁ…」

ないとめあがぼーっとした頭で応えた。ガンドルはすでに準備を済ませて、下で大量の朝ごはんを頬張っているらしい。2人もハシゴで下に降りて、1番奥のリビングらしきスペースへ向かった。

「めっちゃ美味い!」

ガンドルが四杯目の卵かけご飯を平らげている。ラフティがその横でニコニコしていた。クラフとないとめあはその向かい側の椅子に座って食事を始めた。

 

満腹になった頃には、すっかり眠気も消えていた。

「さて!そろそろ出発しよっか!」

ないとめあが明るく切り出した。ルカノンがフォオオオオと賛同する。クラフも頷こうとしたが、ふと思った。

「…出発って、どこに?」

「わかんない!」

ないとめあが明るく即答した。

「ホットンシティは砂漠地帯と平原地帯に囲まれてるから、そのどっちかじゃない?」

「そうだな…その向こう側はよくわからん…」

「…砂漠の向こうは確か海があるよ」

クラフが昔見たマップを思い出して言った。ないとめあがキラキラした目で見つめている。

「海!」

「オレは強いモンスターと戦いたいんだが…強いやついるのか?」

ガンドルが不安げに言った。ないとめあが食い気味で答える。

「ダグラス、ウミト、スタージェとか強豪ぞろいだよ!」

「強いのがいるのか!ならいいかもしれねえな!」

ガンドルが一瞬で同意した。クラフも流れ的に同意した。

「それじゃあ、砂漠を超えて海へ向かおう!」

 

3人は工房を出て、街の端へ向かう。ないとめあはルカノンと会った時のことを思い出していた。明け方に砂漠に行ったら、ギガルというモンスターに襲撃されたのだ。まあもう日も出てるし大丈夫だよね!

「砂漠ってやっぱ暑いよね…」

クラフが小声で言った。ルカノンがそれを聞いて、クラフに周囲の風を収束して浴びせる。

「うわぁ…!熱風浴びせないで!」

ないとめあがルカノンを制止して、進む道を見た。

「そろそろ街の端に辿りつくね!」

ないとめあとルカノンが待ちきれずに砂漠に向かって駆け出した。2人も慌てて追いかける。

「広大〜!」

ないとめあが砂漠に飛び出した。前に来た時と違って日が完全に登っているため、活動しているモンスターも全く違う。ドカドキーは見当たらず、ギガルは砂の中に半分埋まって活動停止している。代わりにドカドキーの進化体のドカドクラッテナがゆっくりと歩き回り、リオンがテクテクと走り回っている。

「テンション上がるぅ〜!」

2人もないとめあに追いついた。すっかり息を切らしている。イクチオがガンドルの背中をさすり、ニリーノはクラフの背負っているリュックサックのポケットから顔を出している。

「モンスターがいっぱいいるぞ!片っ端から倒してっていいかな!?」

「絶対だめ!」

ガンドルを全力で静止するないとめあ。ルカノンは風の吹く方に向いて浮いている。

「ここは通過点でしかないよ!目的地はこの向こうの海だから!」

「にしてもここ歩いてくの…?体力的にめっちゃきついんだけど…」

クラフがリュックから取り出した水筒で水分補給をしながら言った。ないとめあはその言葉に反応した。確かに暑いかも。テンション上がりすぎて気づかなかった。

「じゃあ!あの子に乗って行こうよ!」

ないとめあは、砂漠をゆっくりと歩くドカドクラッテナたちを指差した。

 

昼の炎天下、3人はドカドクラッテナの背中にまたがって砂漠を横断していた。ないとめあが先頭で一列になって移動している。全員が適当に拾った枯れ木の棒でドカドクラッテナの行き先を示している。1人1匹方式である。

「なんで棒持ってるだけでその方向に動いてくれるんだ?」

後ろからガンドルがないとめあに声を張り上げた。

「多分枯れ木が主食だから、風で飛ばされてる枯れ木だと思って追いかけてるんだと思う!」

ないとめあが答えた。ドカドクラッテナたちは規則正しいリズムで4本の足を踏み出して進んでいく。大きな顎があるが基本的に温厚なモンスターなのだ。全員がすでに自分のモンスターをホームに戻していた。

「オレもホームに入りてえなぁ〜!」

ガンドルが無茶を言う。その瞬間、ないとめあが声を上げた。

「海だ!」

ないとめあの目線の先には、砂漠の終わりと、青く涼しげな海があった。




モンスター解説
【ドカドクラッテナ】
体長1m
体重20kg
好物:枯れ木や植物
捕獲難度:B+
昼の砂漠をゆっくりと歩行する四足歩行のモンスター。とても力持ちで、自分の3倍も重いモノでも楽に運ぶ。砂漠地帯に住む人々からは、昔から移動手段として利用されている。
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