NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆- 作:NIGHTMARE⭐︎
ないとめあちゃんは、ホーム欲しさにエミウシティのシティオーナーと戦うと宣言した。
「ちょっと…本人に聞こえたら…」
クラフが心配そうに魚屋で魚を捌くシティオーナーの店主をチラ見しながら小声で言った。だが、店主は人だかりと集中で聞こえていなさそうだ。
「さて!挑む?」
「まだ情報がなさすぎない…?」
「戦いながら分ればいいんだよ!」
ないとめあがルカノンをホームに戻して店主に向かって駆け出した。ガンドルもほぼ同時に駆け出した。
「こんにちは!シティオーナーの方ですよね!」
クラフが止める間もなくないとめあが話しかけた。店主は鋭い目つきと白髪の顔をこちらに向ける。
「おお、もしかして挑戦者かい?」
店主が朗らかに言った。ないとめあが頷いた。追いついたクラフが絶望的な表情をしている。
「最近挑戦者がすっかり減っていてねえ。ずいぶん久しぶりにバトルができそうだ。3人同時にやるかい?」
「そんなことできるんですか?!」
「ははは…私はホームをいくつか持っているんだよ…これでフェアだ」
店主が鋭い眼光を光らせて三つのホームを見せた。ないとめあが尊敬の表情で見つめている。
「挨拶が遅れました!私、ないとめあです!」
「オレはガンドル!」
「…え?クラフです…」
店主が3人をじっと観察するように見つめている。
「私はハンゾウだ。よろしく」
店主が1番手前のないとめあに向かって深い声で言った。
「さて…本当はすぐにでもバトルを始めたいが…午前のうちにやらなきゃならないことがあるので、夕方からでもいいかい?」
ないとめあは少し考えた。ルカノンは冷たい風があるほど有利…つまり冷え込む夕方の方が有利だろう。
「いいですよ!」
ないとめあが答える。ないとめあは2人の顔を見合わせるが、2人とも特に問題なさそうだ。
「そりゃ助かるよ。それじゃあ夕方の17時に、そこのコンタクトセンターのバトルフィールドで開戦としようか。楽しみにしているよ」
ハンゾウは不敵に微笑むと、店の奥へ姿を消した。
「流石に無謀だって…!」
クラフがないとめあとガンドルに至近距離で叫んだ。エミウシティの海の見えるテラスに設置されたベンチに、3人は座っていた。ないとめあはすぐそこのキッチンカーで買ってきたソフトクリームを舐めている。
「そうかなぁ?やってみないとわかんないよ?」
ないとめあが特に不安もなさそうに言った。
「それに、さすがのあの人もモンスター3匹同時に指示を出すのは無理でしょ?ってことは1匹ずつ出してくるはず。私たちで集中攻撃すればいいだけだよ!」
クラフはそれを聞いて無言になった。
「元気出せって!オレらが共闘すれば無敵だぞ!」
ガンドルが励ました。3人は来たる17時に向けて、作戦を考え始めた…。