NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆- 作:NIGHTMARE⭐︎
最後の一匹を繰り出したハンゾウ。開かれたホームから現れたのは…細長いウナギのようなモンスター。2本の地面につきそうな長さの腕の先に、金属のように鈍く光るツメがある。
「やっぱ魚系か…」
ないとめあはある程度予測していたため水性モンスターであることにはそこまで驚くことはない。しかし問題は…ないとめあはこのモンスターを見たことがなかった。
「全然知らないモンスター…」
ないとめあが思わず呟くと、ハンゾウは笑った。
「そうかそうか。じゃあちょっと紹介してあげよう」
ハンゾウが尾鰭で立つモンスターを愛おしそうに眺めている。
「こいつはバリバシャ。見ての通り海のモンスターだね…体が長いから注意するんだよ?」
観客以外の全員が黙って聞いている。どうやらこのバリバシャこそが、ハンゾウの最初の相棒らしい。
「さて、行こうか」
ハンゾウが言った瞬間、バリバシャは予想だにしない速度でルカノンへ接近した。
「回避!」
ないとめあはなんとか見切り叫んだ。あるいは事前に予測していたのかもしれない。ルカノンはふわりと上昇してバリバシャの腕の突きをかわした。クラフが両者の速さに驚く。
「ニリーノ突撃!」
クラフが叫んだ。すっかり戦闘指示を出すことになれたらしい。ニリーノは言われた通りバリバシャへの頭目掛けて速度を上げる。
「焦がせ」
ハンゾウの不穏な一言。バリバシャはツメの生えた腕をニリーノに向ける。次の瞬間には、閃光と共に激しい電撃が放射された。
「電気!?」
ニリーノは間一髪で攻撃を避けたらしいが、衝撃でクルクル回りながら不安定な飛行をする。
「援護して!」
ルカノンがニリーノを触手で受け止めて少し離れた場所に共に着地して体勢を立て直した。イクチオは先の戦闘で疲弊しているが、なんとか立ち上がろうとしている。バリバシャが鋭い黄色い目でこちらを睨んでいる。まずはニリーノから叩き落とすつもりらしい。
「砂嵐作戦で行く!」
ないとめあがルカノンに指示を出した。ルカノンはニリーノをしっかりと掴んだままふわりと上昇し、空気を取り込む。その瞬間バリバシャが高く飛び上がり距離を縮める。
「発射!」
ルカノンが風圧弾を発射した。
(これで地面にあたれば、さっきみたいに砂嵐で視界を奪える!)
「2度通じると思ったかい?」
バリバシャは電撃を放ち、風圧弾にぶつけて爆発を起こした。爆風が巻き起こった。
「さあトドメだな!」
ハンゾウの声がする。ないとめあはそれでも折れない。
「爆風取り込んで!」
「!?」
ルカノンは爆発で起きた風を大きく開いた口で取り込んだ。バリバシャが両腕を構えて接近する。ルカノンは強力な風圧弾をゼロ距離でバリバシャに叩きつけた。またしても爆発が起こり、バリバシャを大きく吹き飛ばした。
「やった!」
ないとめあがクラフとガンドルにガッツポーズした。
それを嘲笑うかのように、バリバシャは身軽に着地した。
「まだまだこれからだぞ?」
「え…?」
呆気に取られる3人を前に、ハンゾウは微笑んだ。
モンスター解説
【バリバシャ】
体長1.6m
体重70kg
好物:魚やバルケスなど
捕獲難度:A+
細長くスベスベの胴体に発電器官を持ち、ツメを通して発射する。海洋に住むため、電気はより危険なものとなる。明確な弱点はない。