NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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21 覇者襲来

3人はみごとハンゾウに勝利し、ホームを受け取った。

「やったあああああああああ!」

ないとめあがホームを掲げて観客席に向かって叫んだ。観客は温かく笑っている。ハンゾウはバリバシャをホームに戻し、3人に向き直った。

「さて…今この瞬間から、君たちがこの街のシティオーナーだ。この街の最強のオーナーという称号を手に入れたわけだな!」

ガンドルはそれを聞いてたちまち得意げな表情になった。ハンゾウが朗らかに笑う。

「さあ、みんな疲れたろう。私が捌いた魚の刺身でも食べていくかい?」

「是非〜!」

ないとめあがニコニコ顔で答えた。

「そうこなきゃな!さて…そうと決まれば…」

 

ズンッ。

突然衝撃音が響いた。

「え?何…!?」

ないとめあが混乱してあたりをキョロキョロ見回している。観客席の人々も驚いて取り乱している。

「まさか…」

ハンゾウが小声で呟いた。ないとめあは彼の方を見る。

「心当たりがあるんですか?

「この街は半分が海上に建造されているんだ。ちょうどこの辺りの下には海が広がってる…言い換えると、海に住んでるやべえのが今この真下にいる」

ハンゾウが落ち着いた口調で言った。海に住むやべえの…心当たりがあった。

「ウミトですか」

「おそらくな」

エミウシティへ来る途中の海辺で遭遇した巨大なモンスター、ウミト。またの名を海の覇者。それが街の真下にまで泳いできてしまったらしい。

「何しにきたんだろ…」

「私たちの戦闘音や歓声を聞きつけたんだろうな…アレは聴覚が優れてる」

ハンゾウが冷静に言った。しかしその頬に冷や汗が滴っている。

「このままだと、下手すればこの街の床の半分がぶち壊される可能性すらある…」

ハンゾウは1人フィールドから出て行った。観客の応援や歓声は、一瞬で悲鳴に変わった。先ほどまでバトルに夢中だった住民たちは、今や取り乱して走り回りこの世の終わりのようだ。

 

「落ち着いてください!!」

やがてないとめあが叫んだ。その目には決意の色が浮かぶ。

「私たちとハンゾウさんでウミトをやっつけてくるから、さっきみたいに応援よろしく!!!」

ないとめあは話終わると即座にフィールドを出てハンゾウの後を追った。ガンドルとクラフもそれについていく。

観客たちは徐々に落ち着きを取り戻し、ゾロゾロとないとめあたちの様子を見に集まっていった。

 

「ハンゾウさん!」

ないとめあが海のよく見えるテラスに立つハンゾウを呼ぶ。バリバシャが電気で日が暮れて真っ黒になった海を照らしているらしい。ハンゾウは振り返り、海の中の一点を指差した。

「あ…」

巨大な生物の影がゆっくりと通っていくのが見えた。体長5mはありそうだ。平均的なウミトの2倍近くはあるように見える。

「で、でっか…」

クラフが驚きを隠せない様子で海中を見ている。観客たちも邪魔にならない程度に離れて後ろで人だかりになっている。

「撃退しましょ!」

ないとめあがハンゾウに声をかけ、テラスのすぐ右下の砂浜に続く階段を駆け下りた。クラフ、ガンドル、そしてハンゾウも後に続いて木造の階段を降りる。観客がテラスで上から様子を見守っている。

「さて…この街がトラウマになるくらいコテンパンにしてやろうぜ!」

ガンドルが言った。巨大な影が近づき、巨大な口を開いた。

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