NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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22 決戦!海洋の捕食者

巨大なウミトが水面から顔を出した。砂浜は少し海面よりも高いため、4人はその恐ろしい牙の並ぶ口を見下ろしている。

「こんなの…どうにもならないよ!」

クラフが言うが、ないとめあは彼の耳元で囁く。

「ハンゾウさんと闘い始めた時もそう思ってたじゃん。そして結局勝てたじゃん!」

「やってやろうぜ!」

ガンドルがホームを撫でながら言った。ハンゾウは砂浜のぎりぎりに立ち、三つのホームを出した。

「私が海中から叩く。君たちは海上から頼む」

ハンゾウがそう言った瞬間、ウミトが海中から突然大ジャンプをする。大量の水飛沫が舞う。

「来るよ!」

ないとめあがルカノンを出し、3人も自身のモンスターを出していく。観客が興奮の声を上げた。

「さあ、特別公演の始まり!」

ないとめあが叫ぶと同時に、ルカノンが海上にふわりと移動した。ニリーノやマンボラーに乗ったイクチオも次々に戦場へ入っていく。

ウミトは顔を出し、6匹のモンスターを眺めている。まるでどの獲物が1番美味いかを探っているようだ。

「ルカノン風圧弾!」

「バリバシャ電流!」

ないとめあとハンゾウが同時に指示を飛ばす。すぐさま水面のすぐ上に浮いているルカノンが空気を取り込み、海中から半身を出すバリバシャのツメに電流が集まった。その瞬間、ウミトが尾で海中の水を引っ掻き回すかのように薙ぎ払い攻撃を繰り出した。マンボラーやレクタルは強力な波に安定感を失うが、それよりも早く水中に潜伏していたバリバシャは素早くウミトの胴体に電流のツメで連撃をお見舞いした。

「マンボラー&イクチオ頼むぜ!」

ガンドルが2匹に指示を出し、マンボラーがウミトに近づく。意図を汲み取ったレクタルとバリバシャが海中深くに潜っていく。ルカノンは上から風圧弾を放ち続けてニリーノと共に気を引く。

「持ち上げろおお!」

レクタルとバリバシャが下からウミトに攻撃を与えたらしい。ウミトはのたうつように海面から顔を出した。

「よし!今だ!」

ガンドルが指示を出すとイクチオがマンボラーからジャンプし、海面から出されたウミトの顔に着地した。マンボラーは海面近くに浮いている。ウミトはイクチオを煩わしそうに暴れ始める。

「ニリーノ頼む!」

クラフがニリーノに指示し、ニリーノはウミトの右目のあたりを漂い始めた。ウミトはそちらにターゲットを絞り、その巨体をゆっくりとニリーノの方に動かし始めた。

「イクチオ行っていいぞ!」

イクチオが指示と共に硬い頭を力一杯自身が立つウミトの鼻先に何度も叩きつける。

観客たちは先ほどのバトルを超える盛り上がりを見せていた。4人の連携があまりにも完璧で、目が離せないらしい。歓声が止まらない。

「よし!そのまま集中砲火…」

ないとめあが叫んだ瞬間、ウミトが突如全身を捻るように回転を始めた。鼻先に乗っていたイクチオはマンボラーに受け止められたが、海中から支援していたレクタルとバリバシャは散り散りにされたようだ。さらにとてつもない水飛沫が立ち、水滴がルカノンの元にまで高く上がった。

「くっ…!一旦狩りモードになってもらお!」

ないとめあの声を聞いたモンスターたちは、ウミトから離れて砂浜から遠ざかっていく。ウミトは自分のエサが自分から逃げ始めたことに気づき、後を追い始めた。

「よし!」

バリバシャとレクタルが再び海中に潜り、下からウミトを攻撃する。ウミトは長い尾を2匹目掛けて振る。

「やばい!」

ないとめあが咄嗟に言が、2匹は落ち着いた動きでそれをかわした。やがてウミトは大きく口を開いて顔を出した。ルカノンがその口の中に向かって風圧弾を放つ。風圧弾が口の中で破裂し、ウミトは大きく体勢を崩した。

「今だ!いけええええ!」

ガンドルがエールを届けるように言った。バリバシャが帯電したツメを突き立て、その全身に電流を流す。麻痺して動きにくくなったウミトにスパイラルスラッシュを放つレクタルと水を発射するマンボラー。さらに攻撃で怯んだところにルカノンが風を浴びせ、海水を吹き飛ばす。そして水を飛ばされ、海面に露出させられた頭部にニリーノとイクチオが突撃する。

ガツンッ!

鈍い音が響いた。ウミトは強烈なダメージを受けたらしく、少しずつ海中に沈んでいく。ニリーノが飛び立ち、イクチオはマンボラーの上に飛び乗った。ウミトの黒い影がどんどん深く沈んでいき、やがてその影は街の反対方向の大海原へ消えて行った。

これまでで最大の歓声が響いた。ないとめあは笑顔で観客達へ手を振り、クラフは緊張から解放されてその場に膝から崩れ落ち、ガンドルは得意げにしている。ハンゾウはないとめあの横に立って、その肩に触れた。

「君はすっかり立派なシティオーナーだな…」

ないとめあはハンゾウの方に向き直り、明るく微笑みかけた。

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