NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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3章 神話を追い求めしもの
24 森林


エミウシティを出て行ったないとめあたち。

「寒いなぁ…」

ないとめあがつぶやいて、ホームを開いた。ルカノンがすぐに飛び出し、その寒い風をフォオオオオと吸い込み始めた。

「…目的地だけでも決めた方が…」

クラフが小声で囁いた。何も考えずに先導していたないとめあは立ち止まる。

「確かに…」

「一番近い街はどこだ?」

ガンドルが言った。ないとめあはホットンシティの周辺の地図しか頭に入っていない。クラフがあたりをキョロリと見渡すと、森の方で目線を止めた。

「一応この森を抜けたところにある街が近いのかな…」

「じゃあ抜けちゃお!」

ないとめあが先走る。クラフは止めようとしたが何と言えば良いのか思い浮かばないらしく、黙ってついて行った。

「よっしゃ!待ってろシティオーナー!」

ガンドルがホームを撫でながら高らかに叫んだ。

そんな3人を見ているものが、木の上に隠れているとも知らずに。

 

森林の中はとても暗かった。高く聳そびえ立つ木が月光を遮り、光はほとんど入ってこない。数匹のノックロウが、木の上でホーホーと鳴いていた。

「暗ぁ!夜行性のモンスターがいるかも!」

ないとめあが森の暗さと対照的な明るさで言った。クラフはないとめあにピッタリと張り付くようにしてついてくる。森の暗さは深く入るほど増していくように思える。

「…ほんとにこの奥に町があるのかな…心配になってきた」

クラフが呟くが、ないとめあは無視している…というよりも聞こえていない。ないとめあは地面にいる40cmほどのキノコのようなモンスターをしゃがんで見つめている。

「これがジメコかぁ〜!可愛い!」

クラフは文字通り頭を抱えた。ガンドルは眠いのかうとうとしている。

 

刹那、不気味な咆哮が森中に響いた。

「!?」

ガンドルが飛び起きる。眠気など吹き飛んだらしい。クラフとないとめあも驚いてあたりを見回した。

「…やばいかも」

ないとめあが森の奥から全速力で走ってくるスイカクンたちを見つめながら呟く。スイカクンは森林の捕食者にとっての格好のエサである。

「何の声…?」

「ジュモングス、だと思う。でっかい樹木のモンスター」

ないとめあがそうではないことを願いながら言った。

「ジュモングス…?やばいの?」

「4メートル」

「それはやばい」

不意にないとめあが走り抜けて行ったスイカクンたちを追うように走り出した。ルカノンが即座に続く。

「え…?逃げる?」

「離れるよ!」

ないとめあが混乱するクラフに叫ぶ。

「なんだかわかんないけどやべえのがいるらしいな!」

ガンドルがイクチオをホームから出した。

「戦っても勝てるわけないよ!」

ないとめあがガンドルに向かって走りながら叫んだ。クラフがガンドルの腕を引っ張って駆け出した。

 

「…ジュモングスだって。私らも撤退する?」

「そんなのを恐れてどうする。障害物は取り除くのみ…!」

2人の男女が木の上でそんな話をしていることに、ないとめあたちは気づいていない…。




モンスター解説
【ジメコ】
体長0.4m
体重6kg
好物:スイカクンなど
捕獲難度:B
地面にばら撒かれた胞子から生まれるモンスター。地面から直接生えているが、土を引きずるようにして移動が可能。長い舌を持ち、それで獲物を捕食する。外敵に襲われた時は、舌から猛毒の胞子を振り撒いて応戦する。
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