NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

27 / 30
27 到着、森の街

ないとめあたちは森を抜け、無事にプラゴスタウンへ辿り着いた。

「わぁ〜。なんかあったかい」

木造の小さな家が立ち並ぶ小さな町…というより村に近いかもしれない。家の屋根から屋根へと糸がつながり、そこにたくさんの電球が吊るされている。そして町の最奥には、木材で包まれたような温かみのあるコンタクトセンターがあった。

「すごい!ここのシティオーナーはどんな人なんだろ…!」

興奮するないとめあに、クラフが静かに声をかける。

「…きっと草系のモンスター使いだと思うよ。シティオーナーって多分、街の周辺にいるモンスターを捕まえてるんだと思う」

「なるほどな!草なら問題ないぜ!」

ガンドルが意気込む。ないとめあも賛同しようとしたが、ふと考え直した。

「…ホットンシティのシティオーナーの末凛さんは…氷のモンスターっぽいよ?ホットンシティの周辺って砂漠と平原しかないけど…」

「…じゃあ違うかも」

クラフがつぶやいた。徐々に声が小さくなっていく。

「ま、まあ!全員で連携すればきっと勝てる!」

ないとめあが励ますように明るく言って、コンタクトセンターへ歩き始めた。

 

「君達!シティオーナーへご挑戦かな?」

不意に3人の後ろから声が聞こえた。ないとめあはかなりドキッとして飛び上がりかけた。不審者二人組の件で体の警戒が解けていないらしい。

振り返ったないとめあの前に立っていたのは、かなり長身な若い男性だった。灰色のデニム風の上着を羽織り、片目が深緑色の髪で隠れている。その腰にはホームが2つ、まるで装飾品のようにぶら下がっていた。

「誰ですか…?」

「気にすることはない。私はシティオーナーへ挑む挑戦者たちをサポートしたいだけだ」

怪しい、と思った。

「警戒しているな。では行動で示そうか…この町のシティオーナーのツツバキは木彫り職人をしている男だ。流麗な芸術作品や実用的な家具を日夜生み出しているのだ」

男は目を細める。

「…その情報が君たちに利益を与えることを祈っているよ」

 

ぽかーんと聞いている3人。上着をひるがえして走り去る男。なんだったんだろう、今の時間。

「…行こっか」

「…だな」

3人は微妙すぎる空気でコンタクトセンターへ入って行った。

コンタクトセンターの中は、まるで巨大なツリーハウスのようだった。木材が隙間なく壁に貼り付けられ、暖かい雰囲気を醸し出している。エミウシティのものや、ホットンシティのものよりは小さく見える。

「…さっきの人、ここのシティオーナーは木彫り職人って言ってたよね?となるとやっぱり森林のモンスター使いなんじゃない?」

クラフが小声で囁くように言った。

「確かに!少なくとも炎のモンスターは絶対使わないと思う!」

ないとめあも同意した。3人は意思疎通を図るように頷き、受付へと向かって行った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。