NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆- 作:NIGHTMARE⭐︎
ないとめあたちは森を抜け、無事にプラゴスタウンへ辿り着いた。
「わぁ〜。なんかあったかい」
木造の小さな家が立ち並ぶ小さな町…というより村に近いかもしれない。家の屋根から屋根へと糸がつながり、そこにたくさんの電球が吊るされている。そして町の最奥には、木材で包まれたような温かみのあるコンタクトセンターがあった。
「すごい!ここのシティオーナーはどんな人なんだろ…!」
興奮するないとめあに、クラフが静かに声をかける。
「…きっと草系のモンスター使いだと思うよ。シティオーナーって多分、街の周辺にいるモンスターを捕まえてるんだと思う」
「なるほどな!草なら問題ないぜ!」
ガンドルが意気込む。ないとめあも賛同しようとしたが、ふと考え直した。
「…ホットンシティのシティオーナーの末凛さんは…氷のモンスターっぽいよ?ホットンシティの周辺って砂漠と平原しかないけど…」
「…じゃあ違うかも」
クラフがつぶやいた。徐々に声が小さくなっていく。
「ま、まあ!全員で連携すればきっと勝てる!」
ないとめあが励ますように明るく言って、コンタクトセンターへ歩き始めた。
「君達!シティオーナーへご挑戦かな?」
不意に3人の後ろから声が聞こえた。ないとめあはかなりドキッとして飛び上がりかけた。不審者二人組の件で体の警戒が解けていないらしい。
振り返ったないとめあの前に立っていたのは、かなり長身な若い男性だった。灰色のデニム風の上着を羽織り、片目が深緑色の髪で隠れている。その腰にはホームが2つ、まるで装飾品のようにぶら下がっていた。
「誰ですか…?」
「気にすることはない。私はシティオーナーへ挑む挑戦者たちをサポートしたいだけだ」
怪しい、と思った。
「警戒しているな。では行動で示そうか…この町のシティオーナーのツツバキは木彫り職人をしている男だ。流麗な芸術作品や実用的な家具を日夜生み出しているのだ」
男は目を細める。
「…その情報が君たちに利益を与えることを祈っているよ」
ぽかーんと聞いている3人。上着をひるがえして走り去る男。なんだったんだろう、今の時間。
「…行こっか」
「…だな」
3人は微妙すぎる空気でコンタクトセンターへ入って行った。
コンタクトセンターの中は、まるで巨大なツリーハウスのようだった。木材が隙間なく壁に貼り付けられ、暖かい雰囲気を醸し出している。エミウシティのものや、ホットンシティのものよりは小さく見える。
「…さっきの人、ここのシティオーナーは木彫り職人って言ってたよね?となるとやっぱり森林のモンスター使いなんじゃない?」
クラフが小声で囁くように言った。
「確かに!少なくとも炎のモンスターは絶対使わないと思う!」
ないとめあも同意した。3人は意思疎通を図るように頷き、受付へと向かって行った。