NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆- 作:NIGHTMARE⭐︎
ないとめあ、クラフ、ガンドルはフィールドの端に立った。反対端には木彫りのマネキン、そしてその作者であるシティオーナーのツツバキが立っている。観客たちは静かに見守っている。緊張感が空気に満ちていた。
ツツバキは二つのホームを右手に持ち、不適な笑みを浮かべた。
「さて…若き挑戦者よ、戦術というなの芸術発表会を始めるとしよう!」
試合開始!
ないとめあがすぐにホームを開き、ルカノンを出す。ほぼ同時にガンドルとクラフも相棒を出した。3人がそれぞれのモンスターを出し終えると、ツツバキはくるりと回転しながらホームを開いた。木製の床に降り立ったのは、黄緑色の双頭のモンスターだった。
「なんじゃありゃ…?」
クラフが呟く。そのモンスターは球体の体と、その周りに浮遊する手、足、二つの頭で構成されているようだ。頭部の形はまるで「?」マークのように湾曲している。
「ハテナード、当たり前を疑うことを教えてやれ!」
ツツバキが笑いながら叫ぶ。観客が興奮して声を上げた。
「ハテナード…やっぱ森林のモンスターだった気がする…!」
ないとめあが指示を出すと、ルカノンがふわりと浮かび上がって空気を取り込んだ。
「まずは様子見する!」
ルカノンがハテナードに向けて風圧弾を発射する。その瞬間ハテナードはバラけた体を引きずるようにして素早く回避し、イクチオの元へ駆け出した。
「くるぞ!」
ガンドルの指示でイクチオはすぐにその硬い頭部を前に突き出して防御体制に入る。
「見せてやれ、お前の疑問符!」
いつの間に用意したのやらその場に置かれた木製の椅子に座ったツツバキが、不可解な言葉をハテナードに投げかける。するとハテナードはすぐに鋭い爪でイクチオに連続斬りを放ち始める。しかしイクチオの硬い頭に阻まれて効果は薄い。
「ルカノン!今のうちに!」
ルカノンはないとめあの声を聞いてすぐに相手に風圧弾を放つ。ところが、ハテナードの頭部のうちの一つが風圧弾に向けて緑色の光弾を放った。光弾は風圧とぶつかり合って爆発を引き起こした。
「なんの!爆風を吸い込んで!」
ないとめあが叫んだ。ルカノンは爆発で起こった強烈な風を取り込み、再び風圧弾を放つ。同時にイクチオが頭部を向けて突進を始める。
「上から!」
クラフがすかさず指令を下した。ニリーノがすぐに上から飛びかかる。
パァン!
次の瞬間、ルカノンの風圧弾がハテナードに命中したかに思え、爆発が巻き起こった。ハテナードは爆風に煽られ、パーツごとにバラバラに吹き飛んだ。
「え…?」
まさかハテナードが回避しないとは思わなかった。逃げ場を奪うような戦術をとったとはいえ、こうもあっさり…。
呆気に取られるないとめあを見つめ、ツツバキはニヤリと微笑んだ。
次の瞬間、バラバラになったハテナードの腕が素早くニリーノに飛びかかった。
「避け…」
ニリーノはハテナードの腕が衝突し、フィールドに叩き落とされた。
「油断しないで!まだ戦えるっぽい!」
ないとめあが叫ぶと、ツツバキは歯を剥き出して笑った。観客はどよめき、イクチオとルカノンを含むフィールドにいる全員が混乱した。
「さあ、もっと疑問を感じてみるがよい!それが芸術探究の一歩なり!」
ツツバキが立ち上がって高らかに言い放った。