NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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30 疑問

シティオーナー ツツバキは微笑んだ。ハテナードは協調するようにツヤのある足を踏み鳴らしている。

バラバラにしてもなんの効果もない…。それは生物としてあまりに異常だった。

「と…とりあえずバラバラになることを逆手にとって…」

ないとめあが言うが、具体的な策は思い浮かばない。ハテナードが即座にイクチオに飛びかかった。

「受けろー!」

イクチオはその硬い頭部でハテナードのツメを受け止める。その両腕が激しく引っ掻き攻撃を繰り出している。しかしイクチオに効果はほとんどないようだ。

「いいぞイクチ…」

次の瞬間、ハテナードの右の頭部が自立してイクチオの背後へ周った。

「はっ!?」

自立した頭部はそのままイクチオの背中に噛み付いた。イクチオは咆哮とも悲鳴ともつかない声をあげて素早く距離をとった。

「あいつ…一個体で挟み撃ちができるってことか…!」

ガンドルが呆気に取られて呟く。

「そうみたいだね…パーツが全部生き物みたい。自分同士で完璧な連携してる感じがする」

ないとめあの声に口角を上げて頷くツツバキ。

「ルカノン!とりあえず隙を作ろ!」

ルカノンが支持された瞬間ふわりと上へ飛び立ち、風圧弾を連続で放つ。ハテナードはそれを容易く避けている。しかしそれは狙い通り。

「ニリーノ行けぇ!」

クラフが声を張り上げると、即座にニリーノがハテナードに向かって飛んでいく。

 

「なるほど。ストレートに気を引くつもりか。安直すぎるぞ挑戦者!」

ツツバキが高らかに言った。観客がどよめく。その瞬間ハテナードの左側の頭が素早くニリーノの方へ向き、くるりと回転して避けた。

「くっ…頭が二つあるから不意打ちダメかぁ…」

「どう攻略すれば…」

その時、イクチオが頭を向けて突進を始めた。策などないとすぐにわかる。ハテナードはすぐに回避を図ってピョンと上に飛び上がった。

「ルカノン!」

すかさずルカノンが風圧弾を撃ち込む。でも今回撃った先は…着地地点。

ハテナードが地面に降り立った瞬間、風圧が炸裂し爆発が起こった。ツツバキはただ笑って見ている。

ハテナードは先ほどと同じくパーツごとにバラバラになって散らばった。全身で受けるよりも勢いに任せることでダメージを抑えているのだろう。

ないとめあはこの瞬間を待っていた。

「いくよ!」

その瞬間、イクチオがハテナードの頭のうちの一つに強力な頭突きを喰らわせた。

「はっ…」

ルカノンはハテナードの胴体部分に風圧を叩き込み、ニリーノはもう一つの頭に牙を突き立てる。当然、パーツだけでは素早い回避など不可能だった。

ハテナードは個別のパーツをボコボコにされてその場に転がった。一瞬の静寂、そしてじわじわと盛り上がる観客たち。ツツバキはフィールドに上がって、ハテナードのパーツを一つずつホームに戻していく。

 

「…疑問を自らの手で解決したか。見事なり…」

ツツバキがハテナードのホームをパチンと閉じてくるりと回る。その目からは興奮と本気が感じられる。

「では…ここからは真の美徳を感じてもらおうか!」

ツツバキはもう一つのホームを開いた。

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