NIGHTMARE MONSTERS -種を超えた絆-   作:NIGHTMARE⭐︎

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6 大将ガンドル

コンタクトセンターのふれあい室でルカノンを撫でるないとめあ。ニリーノを連れた少年、クラフは彼女を見て何か思うことがあったらしい…。

「ないとめあ…?もし暇だったらさぁ…」

「どしたん?」

ないとめあとルカノンがクラフをじっと見つめる。ニリーノが負けじとパタパタ羽ばたきまくって見つめ返してくる。

「…前から定期的に俺とニリーノをいじめてくるオーナーがいて…」

クラフのその言葉を聞いて、ないとめあの表情が変わる。

「詳しく!」

「ニリーノの羽ガムテープで縛ったり、俺の発明品ぶっ壊したり…モンスターアカデミーの同級生だったんだけどちょっかいかけられるの嫌で最近全然行けてな…」

「許せないっ!!」

ないとめあがブチギレた。ルカノンとニリーノがビクッと飛び上がった。

「可愛いニリーノにそんな仕打ちするなんて絶対許さないもん!そいつを今すぐこらしめちゃうんだから!」

「俺がされたことはスルーか…まあ協力してくれるって言うなら心強いよ!」

クラフが微笑んだ。ないとめあは今日の朝に初めてモンスターを捕まえたということをすっかり忘れて自信満々な態度だった。ルカノンが困惑している。何だこのオーナー…。

 

「それで!どんなやつなの?」

コンタクトセンターを出て道を歩く2人。ないとめあが思い出したように尋ねた。

「ああ…ガンドルっていうでっかい男…相棒はイクチオ…」

「イクチオかぁ…硬い頭で戦うトカゲモンスターね」

ないとめあはどんなふうにガンドルをやっつけようか考えている。ルカノンの暴風で吹っ飛ばしちゃおうか?

「イクチオを自分の護衛みたいに使うと思うから…先にそっちを倒さないといけないかも」

クラフが小声で言った。ないとめあはそれを聞いて心の痛みを感じた。

「うっ…そっかあ…悪いやつが扱ってくるモンスターは倒さないとダメかぁ…」

「まあ、重傷を負わせるわけでもないし大丈夫だと思う」

クラフが励ますように言った。ないとめあはさっきまでの勢いを完全に失ってしまった。モンスターを攻撃することは考えたことがなかった。クラフは自分の周りを飛び回るニリーノを捕まえようと奮闘していた。

「それにあいつが使うイクチオなんてきっとあいつと同じくらい意地悪に決まって…」

 

ドンッ。

 

クラフがニリーノに集中しすぎで前を見ていなかったのか、反対側から歩いてきた男に衝突していた。

「ああ、すいませ…」

「クラフじゃねえか」

男は屈強な肉体で、偉そうな態度をとっている…そしてその後ろに立っていたのは、紛れもなくイクチオだった。

「ガンドル…!」

クラフがとっさに後ずさる。ガンドルは容赦なく距離を積めるように歩いていく。

「謝罪の言葉が聞こえないぞ」

「ご、ごめんなさい!」

「もっとでかい声で!」

「ご、ごめ…」

ガンドルの指示に従おうとするクラフを、ないとめあが静止した。その目には怒りがたぎっている。

「あんた威張りすぎでしょ!同級生ならもっと仲良くしなよ!」

ないとめあが臆さずガンドルに向かって言った。それを聞いたガンドルはくるりと振り返ってないとめあを見下ろした。顔がみるみる赤くなっていく。イクチオが腰巾着のように低い姿勢でないとめあを威嚇した。

「なんだと…?お前誰だよ」

ガンドルがないとめあに詰め寄る。

「私はないとめあ!あんたなんか怖くないからね!」

ガンドルは顔を歪めるようにしてガハハと笑った。イクチオが賛同するように吠える。

 

「俺が怖くないだって嬢ちゃん?もし文句があるならどっちが正しいかバトルで決めようや…」

「望むところ!でも私協力者だから!文句があるのはクラフね!」

「ちょっと!?」

ガンドルは歯を剥き出して笑った。

「面白いじゃねえか。じゃあこの後正午からコンタクトセンターのバトルフィールドでやり合おう。来なかったら許さないぞ」

「そっちこそ!怖くなっても知らないからね!」

ないとめあが挑発し返す。ガンドルは大笑いしながらゆっくり歩き去っていった。クラフは真っ青になっていた。

「どうする…?ニリーノほぼ戦えない…」

「多分なんとかなるよ!」

ないとめあちゃんが不敵に、そして頼もしく微笑んだ。




モンスター解説
【イクチオ】
体長1.2m
体重60kg
好物:肉
捕獲難度:A
硬い頭をぶつけ合って縄張り争いをするトカゲモンスター。ジャングルに住むが、自分より強い相手には簡単に頭を下げる。ガンドルは勝手に強者と認定されたらしい。
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