オリ主、ガルマに転生
そして、ガルマとして転生したからには生き抜くことを決意する
ちなみに本作のガルマは顔に傷+髪が伸びているので、見た目のイメージ的にはギレンの野望シリーズのガルマの顔に傷が付いているみたいな感じです
俺がガルマ・ザビとして目覚めた後....ドズルの他にキシリアやギレン、そしてデギン・ソド・ザビが見舞いに来てくれた。
キシリアは目覚めた俺に対して、目覚めたのは良いが後々ギレン兄のプロパガンダに利用されるなとぼやいていて、何だかんだで俺のことを気にしているみたいだった。
で、その肝心のギレンはというと......俺に向けて一言二言告げた後、そのまま部屋を後にして行った。
うん、まぁ、だろうと思ったよ。
だけど、デギンはデギンで俺が目覚めたことを心の底から喜んでいたようで、安堵したのかしわくちゃの手で俺を手を握っていた。
そして、それから一時間ぐらい経った頃
「やぁ、思った以上に元気そうだな」
俺の部屋の中に赤い士官服の男が、シャア・アズナブルが入ってきた。
....これが本物の赤い彗星、か。
確かに女からモテそうなオーラを放っているな。
ただ、後々ガルマ・ザビを謀殺するのかと思うと....気分的にはかなり複雑な感じになるけどな。
あと、シャアの声がそのままってことはここがGQuuuuuuXの世界線じゃないことは確かってことか。
「シャア、見舞いに来てくれたのか」
「あぁ、君の様子がどんなものなのかを見に来たのだが....どうやら、これはいらないみたいだな」
そう言った後、フルーツが山盛りになったバスケットを見せるシャア。
そんなシャアに対し、俺はガルマという人間のガワを被るかのような様子でフッと笑った後、彼に向けてクスクスと笑いながらこう言った。
「全く、そういうところは君らしいな」
俺がそう言った瞬間、シャアの口元が緩んだかと思えば....俺と同じように微笑んでいたが、その笑顔の裏でガルマ・ザビを謀殺しようとしていることを俺は知っている。
最も、当の本人はそのことを後々後悔しているみたいだけどな。
....後悔するぐらいなら、やらなきゃ良かったのに。
そう思いながら、ベッドの近くに置かれたバスケットの中からリンゴを手に取ると、それを空中に投げてはキャッチするを繰り返す俺。
シャアはそんな俺をジッと見つめていて、そのことを感じ取った俺はリンゴを片手でキャッチした後、彼に向けてこう言った。
「シャア、僕の顔に何かついているのかい?」
不思議そうな顔でそう言ったところ、当のシャア本人は俺のベッドの近くに置いてあった椅子に座ると、俺の顔をまっすぐ見つめたかと思えばこんなことを言った。
「....その傷は治さないのか?」
どうやら、シャア本人は俺の顔の傷のことが気になっていたらしい。
まぁ、一応は親友のことを気にしてる....と言うことなのか?
そう思いながら、リンゴをシャアに手渡す俺。
「あぁ、この傷のことかい?医者によれば、再生医療を使っても傷が治るかどうかは分からないらしい」
「....そうか」
「でも、僕自身はこの傷は気に入っているよ。ただ、イセリナは怒るだろうけど」
シャアはそう言う俺の言葉にピクッと反応した後、だろうなと呟いた。
仮面で隠されているものの、その表情には俺の婚約者である彼女なら、イセリナならそうするだろうなという表情が映っていたのはいうまでもない。
そして、シャア自身はバスケットの中からブドウを俺に手渡した後、自分の手に持っていたリンゴを一口齧ったのだった。
「....そのイセリナは今どこに?」
「今こっちへ向かっているみたいだけど.....何でも、僕のことで父親と一悶着あったのが原因で到着が遅れるらしい」
たわいもない話をするようにシャアに向けてそう言った後、一粒のブドウをもぎ取って口に入れる俺。
.....イセリナはガルマがジオン公国の人間であっても彼を愛し続け、そして悲劇的な結末を辿った。
彼女と出会った時、どう声を掛けたらいいのかは分からない。
だけど、俺的にはせめて婚約者であるイセリナだけでも幸せな人生を送ってほしい。
そう思いつつ、俺はもう一粒の葡萄を口に入れていた。
「そうか、確か彼女の父親は.......」
「僕のことをよく思ってはいない。だから、これを機に婚約破棄しろと彼女に迫るだろうね」
そう言った後、シャアに向けて苦笑いの表情を見せる俺。
地球側の人間からしてみれば、俺達ジオンはいわゆる悪役なポジションだ。
現に、作中ではニューヤーク市の前市長であるイセリナの父親は自身の娘とガルマが、ザビ家の人間が婚約することをよく思ってはいなかったらしいし、ひょっとしたらこれをきっかけに俺と別れろ!!なんて圧を掛けるのかもしれない。
.....でもまぁ
「それは仕方のないことなのかもしれないけど........例え、そうなったとしても僕はイセリナの幸せを願っているよ」
この出来事を引き合いにそうなったとして、彼女が生き残れるのなら....俺はそれを受け入れるつもりだけどな。
そんな想いを滲ませながら、そう呟く俺。
その言葉を聞いたシャアはピクッと反応した後、そうかと言葉を漏らしていた時....突然、部屋の扉が開いたかと思えばそこにいたのは
「い、イセリナ.......」
到着にはしばらく時間が掛かると言っていた彼女が、イセリナが居た。
いや到着早すぎるだろ!?これが愛の力ってやつなのか!?
そう内心焦りながら、彼女の方を見る俺。
当の彼女自身は、ついさっきの俺の話を聞いていたようで....その顔には、何を言ってるの?的な表情を浮かべていた。
あ、これは間違いなく怒られるやつだ。
そう覚悟していた時....イセリナはこう口を開いた。
「....私は、ガルマ様が顔に傷を負った程度で幻滅はしません」
「!?」
「ですが.......『私のため』という理由で身を引こうとすることは断じて許すことは出来ません」
そう言った後、イセリナは俺に近づくと....左頬の辺りを優しく触れた後、こんなことを言った。
「私はあなたと婚約した時から、エッシェンバッハ家の女ではなくザビ家の女としての覚悟を決めていました。ですから私は.....例えどんなことが起ころうとも、あなたと共に生きたいのです」
....あぁ、そうか。
彼女は、イセリナは俺が思っている以上にガルマのことを愛しているんだ。
だからこそ、彼女はここまで芯のあることが言えるのかもしれない。
というか、原作の方ではアムロに対してガルマの敵討ちをしようとしていたしな。
.....ガルマ、君の婚約者は俺の想像以上に強い女性みたいだ。
転生した俺がこんなことを言うのはアレだけど、どんなことがあってもイセリナを守ることをここに誓う。
そして、亡くなったガルマの分までイセリナと共に生きるために....俺は戦う!!
「....どうやら、私は邪魔者らしいな」
一方、そんな空気を感じ取ったシャアはお幸せに言わんばかりにそう言った後、俺に背中を向けながら手を振ってその場を後にしようとしていた。
....やれやれ、こういう時だけはスマートだな。
「シャア、今日は来てくれてありがとう。おかげで元気が出たよ」
「....そうか、それなら良かった」
そう言った後、シャアは俺の部屋を後にするように出て行った。
シャアが居なくなったことを確認したイセリナは、俺の方をジッと見つめると一言
「私は昔のガルマ様も好きですが....今のガルマ様はもっと好きです」
ニコッと笑いながらそう言った後、俺の頬にキスをした。
.....こんなに良い人が戦争で死ぬなんて、やっぱ宇宙世紀は修羅だな。
そう思いながら、俺はイセリナとの時間を過ごすのだった。
ガルマ(転生者)、改めて覚悟を決めるの巻。
父親から猛烈な反対を受けていたとはいえ......イセリナは死ぬその時までガルマを愛していた。
だからこそ、例え顔に傷を負ったとしても愛し続けるだろうなぁ。
そう思いながらカキカキする作者なのだった。