「神の僕たる戦士セリカ。バリハルト管轄区の様子を伺いに参りました」
バリハルト神殿にて俺はラウネー神官長より任務を言い渡された。
「出立の準備が整ったようですね。
…我々の管轄区は拡大を続けています。それゆえに人手も不足しています。
任務に当たる場合は少数での行動となるでしょう」
「了解致しました」
大きく頷いたラウネー神官長は、傍に控えたカヤに視線を向けた。
「さっそくですがまずはマクルの街の東、ルプートア山脈南の麓にあるクライナの集落から……
十数年に渡る膠着状態は未だ解けず、周辺の村に駐屯している司祭からの定期報告も思わしくありません。」
そう言うと、ラウネー神官長は目を伏せ、
「原住の民と我らバリハルトを仰ぐ開拓移民の間には深い溝があります」
そして続くようにカヤは報告を続ける。
「引き続き監視を続けていますが、オレノ大司祭は神殿直属の者による現状報告を求めています」
確か、原作では魔術が暴走するんじゃなかったか?これは出来る限る早く行った方がいいな。
「なら、私が赴きます」
「現状、ダルノスが命を受けクライナの視察に向かっています。
貴方も一度足を運んだ方がいいかと。
足を運んだ折に危急の事態が発生したならば、ダルノスや現地監査の兵・司祭と合流し、貴方の指揮の下、対処に当たってください」
そう言って一息つくと、
「……可能であれば原住の民との外交のきっかけとなるようなものを、見つけ出してほしく思います」
と付け加えた。
ただの監視任務と思いきや、ラウネ神官長の言葉からとても繊細な問題も抱えているということが窺える。しかし、交友ってもなぁ…まぁ出来る限り頑張るけども。
「了解致しました。出来うる限り力を尽くします」
「他には…貴方はマクルの街の東にある、カバキの村の視察には行ったことがありますか?」
「いいえ。……確かあそこには……神官ゼノ・パディーリャが赴任していたはずですが」
「ええ。神官ゼノは村の人々からの信頼も厚く、平穏な村ではありますが、やはり近隣の部族と衝突が起きています。
またあの地帯は魔物も多く、魔物狩りを専門とした狩人が多く生活しているところです。過酷な地の開拓者こそ、我がバリハルトが守護すべき人々です。
ゆえに、凶悪な魔物が出現していないか、視察を兼ねて訪問するのも我々の責務です。現在は井戸の枯渇により使用していませんが、村の近くには入植時に利用した砦があります。廃墟は時に魔物らの棲処となるため、村を訪問した際には砦まで足を伸ばしてください。
神官スフィーダやカミーヌも訪問を予定しておりますから、同行するのもいいでしょう」
「他にはマクルの近郊に、協力な槍を封じたドラプナの村があります。定期的に封印強化を行っていますが、近日、神官カヤがそちらに赴く予定です。
こちらも他の村同様、現地の様子を見て見識を深めてください。
ドラプナは小さな村とも思えますが、周辺の部族を牽制する要の地……
村を治める騎士グラウコから、直接村の様子を伺うことをお勧めします」
その言葉に俺は頷くと、
「まずは過酷な戦闘にも耐えうるよう、日々鍛錬を重ねることを第一としてください。先日の神器浄化の件も合わせて新たな調査地の要請が出れば、追って連絡をいれましょう。
神器浄化に関する情報収集と、魔物や蛮族の襲来……
今は力ある戦士が必要な時なのです」
「心得ました。己を鍛えることを第一として鍛錬に励みたく思います」
そう頭を垂れた瞬間、サティアの同行を許可もらえないだろうかとふと思いつく。
「一つお願いがございます。先日知り合いましたナーサティア信徒のサティアという少女の同行をお許し頂けますでしょうか?」
「ナーサティアと言えば知識の神ですね。
……カヤ、そのサティアという人物を知っていますか?」
「はい。現在私の家に招き、暮しております。
妙齢ながらしっかりとした意思を持ち、平和のために諸国の歴史や伝承を学んでいるとのことです。
また、長く旅を続けていることもあり不意の出来事にも対応できる術を持ち合わせております。
セリカは旅に対する対応が難があるため、サティアの助力は任務の助けになるかと存じます」
「わかりました。戦士セリカが実力を認め、神官カヤの推薦があるのであらば異存はありません。
バリハルト神とセアール地方の民の為、勤めを果たしてください」
そうして、俺とサティアは共に旅をすることを認められたのだった……
(うわぁ~……これどっち先に行った方がいいんだろ。確かクライナ集落だったかなぁ……)
現状の変化:なし。
クライナ集落・カバキの村・ドラプナの村の3つのルートがありますが、行く順序によって今後のシナリオが多少変わっていきます。大幅に変わる可能性もありますが…
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