スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント 作:dwwyakata@2024
無茶苦茶な作戦に備えて、複数の準備をこなす畑中姉妹。
そもそも陸上戦で相手にするのが、超高速戦闘を得意とする厄介極まりない中型です。今まで交戦した中型とは一線を画する速度と、超火力を併せ持つ難敵。
これにスピードなんて出せない陸上兵器でどう対応するのか。
それだけでも大変なのに……やらなければならないのです。
以前破壊されたなんとかドリルを装備した超世王の機体が水揚げされて、修理が始まっている。
回収されたとは聞いていたのだが、それはそれとして修理をすると言う事は。どうやら広瀬大将に聞いていた話は本当らしい。
連戦になった戦いの教訓を生かし、イエローサーペントを更に迅速に斃せるように、更に更に強化をするのだろう。
まあそれは、姉に任せるしか無かった。
姉はいつも以上に凄まじい速度でタイピングを続けており、それで出力された図面の部品を整備工がどんどん作りあげている。
最初から最終図面が姉の頭の中にはあり。
それを小首を傾げながら整備工は作る。
だからストレスも溜まる。
凡人と天才が一緒に仕事をするのは大変なのだ。三池さんの苦労がよく分かるが、菜々美がまずやるべき事は。
シミュレーションマシンが出来たから、それに乗る事だ。
今回は前とはちょっと違った形で斬魔剣を使う。
剣というのは古くから使われてきた武器で、古今東西あらゆる国で王権の象徴ともされてきた。
もっと古くには槍がそうだったらしいのだが。それが剣に変わっていったのには色々と理由もあったのだろう。
今回は姉が支援プログラムとして、あらゆる剣術のデータを持って来てくれている。それを組み込んだシミュレーターマシンで訓練をする。
最初の相手はストライプタイガーである。
此奴は非常に手強い。
軍に対する被害という観点では、恐らく破壊力が大きいプラズマを連射してくるキャノンレオンの方が大きい。
だが倒しづらいという観点では断然此奴だ。
以前の戦闘記録を見るのだが、CIWSでバルカン砲の射撃を集中的に浴びせられていたが、まるでびくともしていない。
質量兵器はそもそもとして通用しないのである。
それもあるが、質量兵器では足止めさえ出来ない。
CIWSで制御されたバルカンファランクスは飛来するミサイルすらも叩き落とすのに。人間の常識なんぞシャドウには通用しないのである。
だから、とにかくその高速を捕らえるところからだ。
ただ幸いと言うべきか。
25年くらい前、各国の機甲師団がストライプタイガーに蹂躙された時のデータは多数残されている。
それをベースにしていけば良い。
シャドウは相互連携をしていることが分かっているが、今まで確認出来た範囲では、能力を強化したり拡張したりはしていない。戦術も変えるつもりはないようだ。
いつかはそれならば斃せる理屈になり。
それが今だという話である。
ただシャドウには明確に知能がある。
いつまでやられっぱなしでいてくれるか。それはまったく分かっていないのだが。
黙々と訓練をする。
今回も支援部隊とともに戦闘をすることになるが、被害を出させないように、勝負は一瞬となる。
しかも多数の小型も随伴して来る事は目に見えている。
一匹ではない可能性も高い。
そう考えると、広瀬大将には病み上がりだというのに負担を掛けてしまう。色々と申し訳ない気持ちになる。
訓練を続けて、少しでも精度を上げる。
アラームが鳴ったので、一度切り上げたが。今回はちょっと難しいかも知れない。斬魔剣を見る。調整が入れられているし、四体のキャノンレオンを倒した事で確実に改良されてもいる。
しかしそれでもなお。
姉が提示した新しい斬魔剣の運用は、とにかく難しいのである。
一旦休憩を取り、それでココアを飲む。
メールなどを処理。
一応大佐なので、高官などから連絡のメールも来ている。それらをささっと処理した後、横になる。
横になってぼんやりしていると。三池さんが来ていた。
「やはり苦戦していますか」
「まあそれはそうですね。 そもそも時速500㎞以上で常時移動している相手です。 下手をすると音速を出しかねない」
「ストライプタイガーに限らず、他の中型シャドウも、まだまだ手札を隠していてもおかしくありません。 既に撃破例があるものであってもそうです。 彼等が生物ではない事は確かですが……」
「目的もまだ分からないんですよね」
頷かれる。
人間が抵抗できるのを示せば、和解のテーブルにつくことも選択肢に出てくる。相手が知能を持つならなおさらだ。
シャドウと和解なんてと拒否反応を示す人も多いだろう。
家族を失い故郷を追われている人だってたくさんいるのだから。
だが現実問題として。
シャドウと総力戦をやって、それで人間が勝てるかというと。それはまったく別の話になる。
精神論でどうにか出来るような相手では無い。
それは菜々美が一番よく分かっている。
とにかく、咳払いすると、改良して欲しい点を三池さんに伝えておく。
それでまた少し休んでから、シミュレーションマシンに入って、しばし訓練を行う。四つ足による支援が、更に滑らかになっている。
今の時点では足はバランサーに過ぎないが。
いずれ二本足で超世王は立って歩くときが来るかも知れない。
もしもそうなったら、本当に名実共にスーパーロボットっぽくなるのかも知れないのだけれども。
しかしそれでもなお。
姉のことだから、下半身だけ二足歩行で、上半身は大量の武器が鈴なりとかいう異形にしかねないが。
高速で迫ってくるストライプタイガーに、シミュレーションマシン内で何度も何度も殺される。
本当に戦い辛い相手だ。
相手の攻撃を一発でもかわし損ねたら即死である。
面制圧に関してはキャノンレオンのが上だが。
ストライプタイガーの攻撃は、一撃という点ではあのランスタートルに匹敵するかもしれない。
しかも、である。
ランスタートルと違って、今回は受けの姿勢で斃せる相手ではない。
先をとってはじめて戦える相手なのである。
それを考えると、とにかく今はひたすらに経験を積み上げるしかない。支援システムを使っても、まずは実戦で使えるようになるまで、ブラッシュアップが必須なのだ。これは今まで四種のシャドウを倒して来たから、なおさら実感できる。あれだけ入念に準備しても、楽に斃せた奴なんていなかったのだから。
夕方まで訓練を終えて。
シミュレーションマシン内で、一度も勝てていない。
ちょっとまずいかも知れない。
ただ、やるべき事は分かっている。
そのやるべき事に着地させるべく、今はとにかく、順番に練習を重ねていくしかないのだった。
翌朝からも訓練をする。
ストライプタイガーは実際の食肉目……犬猫の仲間のように、大変にしなやかに動き回る。
こういったしなやかな動きを維持するのには体重的な限界があり。
虎でもライオンでも、最大種は体重四百キロを超えない。
より大型の食肉目には熊の仲間がいて、これは体重一トンを超えるものがいるが。これらはパワーの代わりに敏捷性を犠牲にしており、どうしても動きという点ではハンデがある。
だがそもそもとしてストライプタイガーは生物では無い。それに体長18mに達しており。本来だったら一トンどころの重さではないだろう。
ただシャドウはそもそもとして死体も残らないため、どれほどの体重があるかは推測するしかない。
分かっているのは、どれだけ重かろうとあの動きを出来ているということ。
それはもう、生物の常識でははかれないという最初の結論を、改めて思い知らされるばかりなのだ。
淡々と訓練をする。
「当たらないな……」
思わずぼやく。
今回、姉のシミュレーションマシンは、データが豊富だ。だから、とにかく意地が悪い動きをストライプタイガーが行う。
味方による対小型支援にも限界があり、時間制限までつけられている。
それもそうだ。
広瀬大将が指揮をとってくれるにしても、熟練兵が前回の戦いで多く殺されたのは事実なのだ。
新兵をどうしても狙撃大隊に配置せざるを得ない。
勿論訓練はしているが、訓練と実戦は違う。
それは菜々美が一番良く知っているから、実戦でいきなりフルのパフォーマンスを発揮できない新兵を笑うつもりはない。
分かっているから、無言で訓練をする。
訓練で出来ない事を。
実戦で出来る訳がないのだから。
黙々と訓練をする。
擦る、まではいくのだが。当てるとなるとハードルが高く。しかも、相手の芯を捕らえて当てる。更にその先の本命の攻撃となると、更にハードルが高い。
CIWSを基にした支援システムが組み込まれていてもなお、難しいのだ。本来だったら人間が出来る事ではない。
それでもやらなければならない。
キャノンレオンだって、完全攻略には程遠いのだ。一体を倒すだけで大きな犠牲を覚悟しなければならない。
生息数から言ってストライプタイガーは今まで交戦していなかったのがおかしい程の相手で。
此処で倒せないようでは、全く意味がないのである。
黙々と訓練をする。
訓練開始から一週間ほどで、コツが掴め始めていた。
だけれども、まだコツを掴み始めた、の段階だ。
ロボットアニメの主人公は、コツを掴むと即座に実戦で応用できたり。或いは実戦で即座にまだ乗った事もないロボットを乗りこなしたりするが。
どんだけの天才だよとぼやきたくなる。
代わりがいるなら代わってほしい程だが。
それでも、とにかく今は。
菜々美以外に出来ない仕事を、やっていくしかないのだ。
コツを掴み始めてから、確定で「擦る」ようにもなり。シミュレーションマシンで殺される前に当てる事も三回に一回は出来るようになった。
ストライプタイガーの凄まじい速度にも少しずつ目が慣れてきている。
これは本当に厳しい相手だとぼやきながら、それでも少しずつ対応力が上がってきた自分を褒めるしかない。
そうしないと上達しないからだ。
上達すれば話も変わってくる。
翌日には、ついに理想とする撃破の形に持っていく事ができた。斬魔剣の扱いが、一段階更に上になった気がする。
だが、まだ一回上手く行っただけだ。
これでは満足していてはいけない。
激突して、99%斃せる。最低でもこのラインが目標だ。勿論相手が側背に回って襲ってくる可能性も考慮しなければならないし。
何より多数いる小型には、遠距離攻撃が出来るシルバースネークも確認されているのである。
それらからの攻撃で、アクシデントが起きる可能性はどうしてもある。
だからこそに。更に訓練しておかなければならない。
休憩を入れる。
目がかなり痛い。
氷水の袋を三池さんが用意してくれたので、横になって頭を冷やす。どうやら対イエローサーペント用の超世王の体……というには無理があるか。潜水艦に装備するドリルは、更に相手を確実に速攻で仕留められるように、より凶悪な姿に変わっているようである。姉はノリノリでやっているが、あまり感心は出来ない。
斬魔剣はまだ再組み立ての最中だ。
或いは、だが。
ストライプタイガーを現在訓練中の方法で斃せるようになり。
更に「足」が完成した暁には。
小型をばったばったと斬魔剣で撃ち倒しながら走り、キャノンレオンも同じように倒せるかも知れない。
だとすると、スーパーロボットアニメに出てくるモブロボットくらいの活躍が可能になるかも知れないが。
それはまだ、まだまだずっと先の話だ。
黙々と、横になって休む。
まだ今の時点では、個人技……職人技に頼らなければならない。
戦闘データを蓄積し。
それをコンピュータに学習させることによって、やっと誰でも同じようにシャドウと戦えるようになる。
それを考えると、まだまだ厳しいのだ。
しばし目を休めてから、起き上がる。シミュレーションマシンに入る。
その前に、三池さんがドーナッツを焼いてくれたのでいただく。黙々と食べて、それで頭に栄養を入れる。
ベストの状態で、たまに斃せる。それくらいをまずは目指す。
最終目標点は遠いが。
それは仕方が無い事だ。今までである意味、一番斃しづらい相手なのかも知れない。
ブライトイーグルでさえ、もう少し当てやすかった気がする。
ともかく今は愚痴を言う時ではない。
相手を斃すときなのだ。
シミュレーションマシンに入る。
少しずつ、目標とする撃破パターンを再現できるようになってきた。様々な剣術の技を再現できるようになっており。
それで支援もしてくれるから。
剣なんて使ったこともない菜々美でも、それを再現できる。ただ、膨大な操作が必要になるので。
菜々美でも厳しいし。
ましてや新兵には絶体に無理だ。
呉美中尉は。
あの子だったら、訓練を重ねたら出来そうな気がするが、どうなのだろう。
もしも最悪の場合、菜々美が死んだら。
その時は、呉美中尉に後を継いで貰うしか無いかも知れないな。そう思って、菜々美は苦笑していた。
訓練を続ける。
何度目かの撃破に成功。
だが集中がちょっとでも切れると、一瞬で死ぬ。
何回か倒して倒されてを経験した後、アラームが鳴ったので、シミュレーションマシンを出る。
熱っぽい。
頭を使いすぎて知恵熱が出ているのかも知れなかった。三池さんが来たので、説明をしておく。
「小型による妨害を増やして貰えますか。 今の時点では、まだその妨害を受けつつ、ストライプタイガーに対峙する事が厳しいと思いますので」
「分かりました。 今日はもう引き上げてください。 お薬を出しておきます」
「……分かりました」
シミュレーションマシンに入って訓練していると、バイタルとかはずっと表示されている状態になっている。
それで医者も様子を見ているので、それで薬が出たのだろう。
ちょっとフラフラだ。
帰り道、兵士がジープを運転してくれる。今日ばかりはそれに甘えるとする。兵士は帰路、何も言わなかった。
菜々美に大きな負担が掛かっていると判断してくれたのだろうか。
だとすると、有り難い話だった。
撃破率が五割を超える。
同時に、膨大な小型の妨害をかいくぐりながら、撃破に持ち込めるようにもなって来ていた。
一番厳しい戦況での戦いを想定して、シミュレーションマシンの戦況をくみ上げて欲しい。
これは姉に対して注文したことだ。
今までの四度の対中型で、いつも戦況は予想の最悪を超えてきていた。
楽観は敵というのは兵士が必ず教わることだ。
勿論客観が大事なのであって、敵を過大評価するのもまた同じように危険視しなければならないことでもあるのだが。
それはそれとして、これくらい厳しい状況を想定して。
なお戦えるようにしなければならない。
ストライプタイガーも厳しい相手だ。海の王者であるイエローサーペントや、空の王者であるブライトイーグルにも勝るとも劣らない相手である。
それに、だ。
今まで交戦経験がない中型が、戦場に乱入してくる可能性だってある。
シャドウだってバカではない。
それくらいやってきてもおかしくは無いのだから。
黙々と訓練を続けて行く。
コツは掴んで来たが、まだ再現性はない。なんとか己の本能と職人芸で、ストライプタイガーと戦えているだけだ。
それも本番ではどうなるか分からない。
とにかくあらゆる動きを想定しながら、本番でも斃せるようにしていくしかない。
休憩を入れると、三池さんが提案してくる。もう一つ、シミュレーションマシンが出来ていた。
「今までの傾向からして、多分出来ると思うけれど。 イエローサーペントを立て続けに斃せるように、シミュレーションをしておいてくれますか」
「分かりました。 後でそれをちょっとやっておきます」
「お願いします」
横になって休む。
頭から煙が出そうなくらい疲れているが、まだまだ。とにかく無言で休んで、それで今度はイエローサーペント戦の訓練をする。
こっちは久しぶりだ。
潜水艦での無音での戦い。
そして、凶悪化したドリルであっても、「一定時間」「超高熱を当てる」というシャドウに効く攻撃が限られている以上。
どうしても一定時間、シャドウに組み付かなければならない。
ただ、このあいだのビームのノウハウがある。
完全にドリルを叩き込んだ後は、イエローサーペントから離れて、後は自滅を待つ形でいいようだ。
ドリルも一度打ち込んだ後は、外れるようになっている。
そういう意味で、少しずつ装備はどれもこれも進歩し続けている。
それは好ましいと思う。
シミュレーション内では、更に精度が上がったイエローサーペントを相手にしても、最初から百戦百勝出来た。
勿論シミュレーション内での戦績だ。実戦ではどうなるか分からない。
ただ、気晴らしにはなった。
対ストライプタイガー戦に戻る。三池さんが、険しい顔で上役らしい相手と、携帯端末でやりあっているのが聞こえた。
やはり急げ急げと促されているようである。
はっきりいってこの状況で戦端を切ったら、確定で前の戦い以上の被害が出るだろう。今の5000万しか人間がいない状態で、湯水のように兵士を消費することなど出来ない。
昔の愚かしい会社経営者は、代わりは幾らでもいるという寝言を大まじめに口にして、人材を使い潰して小金に変えていたようだが。
今の時代は、誰でも必要だ。
そんな寝言が通じる時代は、とっくに終わっている。
出来れば犠牲0での勝利を目指したい。
それが菜々美としても本音である。
広瀬大将もそれは同じだろう。
だから、最悪の状況に、常に備えなければならないのだ。
とにかく、時間稼ぎは任せる。その間に、少しでもストライプタイガーを確実に斃せるように、訓練を続ける。
勝率六割を超えた。
更に三日の間に、七割に届いた。
これは菜々美の操縦技量が上がっている事もあるが。それ以上に姉の組んでいる支援システムが更に洗練されているということだ。
実際問題、最初あった独特の慣性がなくなってきている。
更に相手の動きの予測がやりやすくなり。
それもあって、当てやすくなってきていた。
ストライプタイガーの僅かな動きから、相手がどう動くか、少しずつ分かるようになってきている。
時速500㎞なんてのは、本来人間が対応できる速度ではないし。
それを元に考えると、ストライプタイガーは生身で戦う相手ではない。菜々美でもそれは同じ。
生身では絶対に戦ってはいけない相手だ。
だが、それでも。
姉は戦えるように土俵を整えつつある。
後は菜々美が、それに答えるだけである。
勝率八割を超えてから、伸び悩み始めた。これが限界だろうかと、ちょっと思うが。だが、実戦でそんな事は言っていられまい。
ともかく99%を達成する。
そこまで、必死に訓練をする。
少しずつ、知恵熱も出なくなってきた。
それだけストライプタイガーの速さに、動きに慣れてきたと言う事だろう。
幸いと言うべきか、ストライプタイガーは物理を無視したような動きはしない。風圧を無視している節はあるが、それは何かしらのシャドウが保有している特殊能力なのかも知れない。
伸び悩んだが。
それでも幾つか改善点を提案しつつ、宿舎に。何も喋る気力もないが。それでも翌日にはシミュレーションマシンに潜る。
菜々美がやらなければ誰も出来ないのだ。
だから、最後まで、己を絞り尽くす。
それで勝利に一ミリでも近付く。
モチベーションは己の中からわき上がらせる。これもまだ自分が若いから出来る事だと、菜々美は分かっている。
恐らく命を燃やしているから、寿命を前借りしているのだろうとも思っている。
それでもどうにかする。
それが菜々美のありかたであり。
シャドウを斃せる第一の剣としての生き方だ。
ついに勝率が九割を超えた。
これを維持しつつ、更に伸ばす。そうしているうちに、また年を一つ取っていた。
キャノンレオンを最初に斃してから、一年が経過した。
当然というべきか。
まだまだ、シャドウに対して、人間は優位のゆの字も確保できて等はいなかった。