スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント 作:dwwyakata@2024
四国奪回作戦、成功。
そうSNSでニュースが過熱している。菜々美はそれを見て、溜息が出た。
打撲多数、それに低温火傷で体中が酷い目にあっている。火傷は非常に危険で、体の何割かが火傷すると死が見えてくる。
今回は火傷の度合いが軽かった事もある。
もう少し蒸し焼きにされていたら助からなかっただろう。
スプリングアナコンダは遠距離砲撃をしてくるだけの相手では無かった。
タフネスも高く、接近戦も出来る危険な相手だった。
また、デコイを用いての攪乱戦も出来る事を示して見せた彼奴は、簡単に今後斃せる相手では無いと分かった。
数はそれほど多くは無いと信じたいが。
それもあくまで願望だ。
医師が携帯端末を出来るだけ触らないようにくどくどというので、寝て体を回復させる事に専念する。
今はとにかく寝ろ。
そう言われたので、あまり美味しくは無い(これでも昔よりはだいぶマシになっているらしいのだが)病院食を食べて、それでとにかく寝る。
三池さんの作るお菓子が食べたいなあ。
そう思うが。
まあ、そんな状態で無い事は分かりきっているので、どうしようもなかった。今は全身包帯だらけなのだから。
それでしばらく過ごして、これは取り戻すのに時間が掛かりそうだと思う。
少しずつ包帯が取れるが。
包帯が毎度酷く汚れているのを見て、ハアと溜息が出る。本当に厳しい戦いだったのがよく分かるからだ。
下手をすると酸欠で頭もやられていたかも知れないという話だ。
何より、毎度そうなのだが。
戦いが終わるとアドレナリンが切れるから、全身が酷く痛むようになる。
姉は最善を尽くしてくれている。
それは分かっている。
改善だって毎回してくれている。
実際問題、名人芸と前回の戦いの経験があったとはいえ、あのストライプタイガーを比較的簡単に仕留める事ができたのだ。
問題はシャドウの性能が、毎度想定を超えて来ると言う事。
キャノンレオンだって、まだ何かしらの隠し札を持っている可能性は低くないのだ。
ようやく火傷から体が回復して来たが、跡は残ると医師に言われた。まあ、別にそれはかまわない。
連絡も受けて良いということだったので、受ける。
広瀬大将から連絡が来ていた。
四国の制圧に成功し。四国の東に港を作った。これで、九州の生き残りと、海路で連絡を取れると。
九州は今日本の玄関口状態なので、これでかなり海路でのやりとりは安全になるだろう。ただし、日本近海だけだが。
それも太平洋側はまだまだイエローサーペントがいる。
イエローサーペントもまた新しい対策をしてくる可能性があることを考えると、勝てると断言は出来ない。
それくらい、まだまだ状況は悪いし。
人間が持っている物資も、一会戦ごとに大きな被害を受けているのである。
それで、問題はこれからだが。
GDFは、京都を完全に奪回するべく、北上すると決めたらしい。
これは近畿地方を完全奪回する作戦の一貫らしいのだが。そうなるとあのランスタートルを最低二体、キャノンレオンも同時に相手にしなければならなくなる。
ランスタートルは手強い相手だ。
連戦で二体、倒し切れるだろうか。
あのなんとかナックルで一体は斃せるだろう。だがもう一体を立て続けとなると。
上層部はまた無駄な作戦を考えているらしく。
近畿地方を制圧したら、各地に散っている上層部だけでも「安全圏」に避難してくるつもりらしい。
無責任で巫山戯た話だし。
そもそも安全圏など存在しない。
もしも中国や東海からシャドウが大挙して押し寄せたら、小型だけですらも押し返せるか怪しいのだ。
考えの甘さに、頭がくらくらしてくる。
ともかく、遠征が続きそうである。
そうなると、一秒でも早く体を治さなければならなかった。
リハビリを始める。
何カ所か火傷の跡が染みになったが、もうどうでもいい。ただ野性的な容姿と前から言われていた姿には、ますます凄みが掛かったそうだ。
これで顔にバッテンの向かい傷でも出来たら、歴戦の兵士でも引きそうだが。
それくらいはどうでもいい。
リハビリを初めて、少しずつ体の勘を戻す。
広瀬大将は現状での遠征は無謀だと言っているようだが。作戦は上手く行っているのだから何とかしろの一点張りらしく。上層部を抑えきれないようだった。
馬鹿馬鹿しい話だ。
ともかくリハビリをして、戦闘に備える。
次の戦いに勝ったら准将ではないかとか不確定の情報が流れてきたが、ぶっちゃけすこぶるどうでもいい。
行動のグリーンライトが貰えるなら大佐でもなんでもいいし。
准将であの頭が花畑になってる上層部に逆らえるならともかく、そうではないことが分かりきっているから。
そういう意味でもどうでも良かった。
リハビリをしていると、姉から連絡が来る。
前にランスタートルを打ち破ったなんとかナックルに、更なる改良を加えるという。その予想図を見て、うえっと声が出た。
人型どころか、ますます超世王がグロテスクというか、異形となって来ている。
これでは機械の塊でなかったら、ホラー映画に出てくるクリーチャーである。
だが、これがいずれは人型になるのだろうと思って、我慢することにする。運用方法についても説明が絵文字顔文字入りで入っていたが。その読みにくいメールはともかくとして、理解は出来るし。
合理的であると納得も出来た。
ともかくこの様子では、次はランスタートルとの連戦になりそうだ。
この装備だとキャノンレオンを相手にするのは厳しい。京都を超えて若狭の方にいくとなると、更に中型種が出て来てもおかしくはないだろう。
溜息が出るが。
ともかく、やれるのが菜々美だけである以上。
やらなければならないのも、また事実だった。
ただ姉のプレゼンが今日行われると言う事なので。
それに上層部のアホ共が巻き込まれるのだけは胸が空いた。
ちなみに姉は大将待遇になるそうだ。
今までの功績から考えると当然だが。
それについては、あまり喜ぶ事も出来なかった。別に意味がない。そうとしか思えなかったからだ。
(続)
どうにか四国を奪回したものの、まだまだ課題だらけです。
これからの戦闘を考えると、更に超世王セイバージャッジメントの強化を行わないと厳しい。
まだまだ厳しい戦況は続くし、なんなら終わってもいないのです。
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