スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント   作:dwwyakata@2024

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これだけ人類が追い詰められていても、勝手な事をする人間はどうしてもいます。

苦難に満ちた世界だと助け合わないと生きていけないものなんですが。

それを無視するやからは昔から一定数いたものです。

本作ではそれが決して好き勝手を出来ない状況が幸い出来つつありましたが。






鉄壁を前に
序、無能襲来


結局「避難作戦」が強行された。何人かの要人が、無理矢理輸送艇で家族やら「関係者」やら(中には明らかに愛人を連れている者までいた)、神戸にやってきたのである。天津原はそんな連中相手にも接待しなければならない様子であり。菜々美は珍しく無能な指導者に同情していた。

 

流石にこの状態になると秘書官が必要と判断したのだろう。

 

昔官僚をしていたらしいという人物が連れてこられた。嵐山と言われる大男で、既に初老だが、立っているだけで威圧感がある。官僚と言っても色々だが、ともかく調整役をしていたらしい。

 

今後はその人物が、それらの「要人」の要求やらを聞くそうだ。

 

いずれにしても、天津原が良く決断したものだと思う。

 

天津原は小心で、善人でもなんでもない。

 

こんな人物が出て来たら、地位を奪われると考えるのが普通だ。

 

ちなみに嵐山は偶然シャドウの牙から逃れられただけらしく、旧日本政府の官僚はほぼ生き残っていない。

 

そういう意味では、嵐山が偶然生きてくれていたのは僥倖だったのだろう。

 

菜々美は接待に出て、ひたすら額の汗を拭っている天津原の映像を見終えると、伸びをしていた。

 

今日で退院だ。

 

流石に無能なGDFの上層部も、菜々美がいない内に若狭方面への遠征をしろと言い出すほどアホでは無かったようだが。或いはそれも必死に周りが止めたのか、広瀬大将が不可能と言い切って止めさせたのか。それについては分からない。

 

ともかくこれから、最低でもランスタートルが二体いて。更にキャノンレオンも控えている京都北方を遠征してどうにかしなければならない。

 

この間、京都方面に何度か広瀬大将が仕掛けて、小型を釣り出しては削ってくれている。

 

小型も接近されると大きな被害が出る。妥当な処理だ。

 

だが、この小競り合いで毎日死者が出ているのも事実。

 

そうまでして、馬鹿馬鹿しいお偉方の命令を聞かなければならないのか。甚だ疑問である。

 

いずれにしても、阿呆どもをどうにか抑えてくれた事で、菜々美も多少は動きやすくなった。

 

リハビリは入院中にもやっていたが、これから本格的にやれる。

 

まずは訓練するべく基地に行くが、姉からメールが来ていた。

 

今回はキャノンレオンは完成度が上がってきた斬魔剣装備型の40式に乗った呉美中尉に任せるらしい。

 

その代わり、ランスタートルを短時間で二体倒す必要があるとかで、ばーんなんだっけ。ともかく何とかナックルを改良。

 

出来れば開発中のパイルバンカーも、実戦投入したいと言う事だった。

 

あのナックルは、ランスタートルの突進を受け止めてから撃破するという装備構成上、負担が極めて大きい。

 

コアシステムを引き継ぐ必要がある以上、あれを短時間で、ダメージを抑えて二体。それも最低二体倒すのは骨だ。

 

また朝鮮半島に今ブライトイーグルが飛来しているらしく、対馬近くまで来ているという。

 

この間九州阿蘇山付近にいたブライトイーグルが旋回していたようだが。

 

それに関係した動きかは謎だ。

 

北極圏近辺はまだ北米の幾つかの都市が観察してくれているのだが。ユーラシア大陸の特に内陸は、もはや完全に人がいなくなっている。

 

人跡未踏状態になっていて、シャドウが現れる前に荒らしに荒らされていた地帯は、完全に緑の沃野に戻っているそうである。大都市などの欠片も見当たらず、クリーナーが全て溶かしてしまったようだ。

 

それは逆に言うと、今後ユーラシアに侵攻しろとか言われたら、どんな敵がいるかも分からない状態で行動しなければならない事を意味している。

 

ただでさえ九州まで打通したのだから、沖縄、台湾という方向で遠征し、海路の安全を確保しろとか出来もしないことを抜かしているお偉方もいるくらいなのである。

 

また朝鮮半島は鉄資源で有名であり、奪回できれば人類側がまた有利になるという声もあるのだが。

 

その程度で有利になるのだったら、シャドウ相手に苦労なんてしていないだろう。

 

机上の空論に過ぎない寝言だ。

 

いずれにしても。中型と戦うのはだいたい菜々美がやらなければならない。

 

姉が何回かプレゼンで要人の正気値をゴリゴリ削ったらしい話はとても痛快ではあるのだが。

 

その程度でお釣りが来るとはとても言えない状況である。

 

まずはランニングマシンで、体力を戻す。

 

筋力も戻す。

 

狙撃も行って、腕が鈍っていないことを確認する。

 

医師に、あのような高熱に晒されたら、火傷どころかその内重度の熱中症になると脅された。

 

重度の熱中症は、文字通り体内の蛋白質、特に脳が熱で変質してしまっている状態で、取り返しがつかない。死もありうるし、廃人になる可能性が極めて高い。

 

菜々美は超人でもなんでもない。

 

毎回シャドウとの戦いで大苦戦して、入院して。退院した後もこうしてリハビリに励んで、やっと戦場に戻れる。

 

姉はあれで、毎日設計図やシステムを改良して、いずれあらゆるシャドウと戦える超世王をつくるつもりらしいが。

 

それが想像を絶する化け物みたいな姿にならない事を、今は祈るばかりである。

 

無言でリハビリを続けていると、兵士になったばかりらしい若いのが来る。女性兵士だが。菜々美が気付いて見ると、ひっと声を上げていた。

 

まあ元々野性的とかいわれていた容姿だし、火傷なんかの跡も残っている。それは怖く見えるだろう。

 

「は、畑中菜々美大佐ですか」

 

「そうだけど?」

 

「じ、自分は飯塚一等兵と申します! 英雄に会えて光栄です!」

 

「分かった。 無駄死にしないように訓練をしっかり積むように」

 

頭を下げると、飯塚一等兵とやらはいく。

 

あれは、今の段階では戦場に出しても死ぬだけだな。まだまだ訓練が必要だ。第四師団は更に兵員募集をしているようだが、神戸に逃れてきた要人とやらを無理矢理突っ込んで兵士にしてしまえばいいのに。

 

安全圏だと考える場所に逃げ込んできて、好きかって言っているような奴が。現場で戦い続けている兵士より偉いものか。

 

あの手の連中の勘違いは本当に頭に来るが、まあいい。

 

淡々と訓練を続ける。

 

さっきの兵士が、なんだか凄かったとか、迫力が違ったとか周りに言っているのが聞こえてげんなりする。

 

まあ、それなりに戦歴は積んだが。

 

それよりあの兵士が見ていたのは菜々美の外見だ。それで迫力が云々と言われても、説得力は皆無である。

 

それはいい。

 

みっちりトレーニングをして、宿舎に戻る。

 

姉によるとなんとかナックルを改良して、短時間でランスタートル二体を倒す準備は出来たらしい。

 

ただし問題は、どうやって時間差各個撃破に持っていくか。

 

特にキャノンレオンとどう分断するか。

 

ついでに小型をかなり高度な戦略的機動をさせてくる事もランスタートルはやってくる。これをどう対応するか。

 

問題は山積みだ。

 

今広瀬大将が対応のために作戦を練ってくれているらしいが。

 

問題は現時点で、若狭にはまだまだ中型がいてもおかしくない、と言う事である。そして現時点の超世王のボディでは、あまりに多数の中型と戦うのは不可能に近い。

 

未だに戦っていない中型もいるし、そういう相手が出て来た場合は撤退も考えなければならない。

 

戦場をどれだけ入念に下調べしていても、それでも今までどれだけハプニングに泣かされたか分からない程なのだ。

 

とにかく休んで、それで起きる。

 

翌日もまだ工場に来いという話はなかったので、トレーニングに出る。

 

要人らしいのが、取り巻きを連れて基地を視察に来ていた。例の日本に逃げてきた要人だろう。

 

今はどこの国の言葉でもリアルタイムで翻訳される仕組みがある。

 

だから声さえ聞こえれば、何を言っているかは分かる。

 

一応容姿だけはいいボンボンが、取り巻き相手にほざき散らしている。

 

「なんともひ弱そうな兵士どもだな。 こんな連中で斃せたというのなら、やはりシャドウは大した相手ではないのではあるまいか」

 

「しかし我が国の軍が25年前の戦役で文字通り全滅し、最後の一都市だけを残して今は領土奪回の目処さえ立たないのも事実です。 此処で訓練している兵士は新兵も多く、それが要因なのでは」

 

「口答えするな! 私がそうだといったらそうなのだ!」

 

「し、失礼しました殿下」

 

へえ。

 

殿下とか言っていると言う事は、王族か何かか。側に侍らせているのはあれは妻か愛人か。

 

まあどうでもいいが。

 

て、この声聞いたことがある。

 

前々から作戦とかにケチをつけてきていたどっかの国の代表だ。そうか、あんなツラをしていたのか。

 

テレビ会議ではボイスオンリーの代表も結構いた。

 

見る限り、あれは戦場なんか知ってる雰囲気では無い。見かけ倒しは彼奴の方なのだが。まあ客観性なんて持っていないのだろう。

 

その程度の輩が王族をやっているわけだ。

 

奴の国は将来がくらいだろうな。

 

「天津原に金を出して、あの不格好なロボットを買い取らせろ。 あんな無能なパイロットでなければ、中型を倒すのはもっと容易だろう」

 

「我が国の資金ではとても無理です。 石油資源も既にシャドウに産出地を抑えられていて、ニューフィリピンなどの石油資源の方が此処に流れ込んでいます。 それにあのロボットは職人芸で操作されているようでして……」

 

「口答えをするなといっただろうが!」

 

「す、すみません。 ただ、そういう交渉は嵐山という折衝役がいまはしておりまして……」

 

「だったら私が直接対応する! 我が国の貢献度から考えれば、この国の惰弱な軍は我が国をどんな犠牲を払ってでも解放する義務があるのだ!」

 

とんでもねえド阿呆だな。

 

王族が全部バカではないと思うが、あれは国を潰すタイプだ。まあ、それで興味はなくなった。

 

バカが視察から消えて、後は淡々と訓練する。

 

他の兵士も、あのバカ王族には流石に苛立ったようで、文句が周囲で聞こえてきていたが。

 

まずは体力や筋力を戻して、前と同等に動けるようにならなければならない。

 

姉も毎回対策をしてくれているのだが、それでもシャドウとの戦闘では負傷が絶えない。どうにかできないものかと思うが。

 

こればっかりは、どうにもならないだろう。

 

翌日も訓練を重ねて、それで勘を戻す。

 

シミュレーターが出来たという話が来たのは、翌日だった。

 

此処からはいつもと同様に大変になる。

 

一度使った兵器も、別物になっている事が多いのだ。それだけ姉の改良が早く、そして創造的を通り越して破壊的ですらある事を意味していた。

 

 

 

わめき散らしながら、引きずられていくルベルラ国の王族。嵐山に会いに来た広瀬大将は、その様子を見て何事かと聞く。

 

なんでも超世王セイバージャッジメントを寄越せとか言ってきたらしいので。丁重にお帰り願ったそうである。

 

ルベルラはシャドウが現れる前には存在しなかった国だ。中東の一角にある都市であり、本来は幾つかの国家の合間くらいにあるちいさな都市だった。一応油田は近くにあったらしいのだが。それも別にその都市で利潤を独占してたわけでもない。

 

やがてシャドウに中東が蹂躙されると、わずかな生き残りがルベルラに逃げ込んできた。そこで王を名乗ったのがあれの父親だ。

 

ただ過労もあったのだろう。その初代王が早々に死んで、あれが後を継いだのが七年前。それ以降、ルベルラはGDFで常に過大な要求をし、ろくな貢献もしていないのに自分達が世界の王であるかのように振る舞っている。今も自国式の食べ物に全てこの国の民も合わせるべきだとか抜かしていて、周囲が頭を抱えているそうだ。

 

「あれは存在するだけで迷惑ですね。 それでどうするんですか」

 

「次に輸送船が来るので、それでお帰り願います。 元々ルベルラでもあの方に対する不満は多いようで、反乱分子が活動まで開始しているようです。 人間同士で争っている場合ではないのですがね」

 

「なんとも情けない」

 

溜息が出た。

 

ともかく、嵐山はこれからは会議に出るそうだ。

 

それで睨みを利かせてくれるらしく、今まで見たいにバカをほざきまくる代表は好きかって出来なくなるだろう。

 

ただその分、暗殺なども警戒しなければならないが。

 

五千万程度まで減ってしまった人類なのに、まだこんなばかげた事をやっている。そう思うと、悲しくなってくる。

 

ともかく嵐山と幾つか打ち合わせをした後、司令部に戻る。

 

第四師団は現在一万まで規模が膨れあがっているが、これは兵員を訓練しているからだ。一万のうち八割がまだ訓練中の兵士達で、残りが訓練を行うベテラン達である。兵がある程度育ったら、そのまま各師団に配備される。第二師団も、欠員が二百人ほど出ているので、第四師団からの補充待ちだ。

 

どうしても若狭方面での小競り合いで、死者が出続ける。

 

四国での掃討戦でも相当な被害が出たし、まだまだ戦況は良いとはいえない。天津原が、東京を取り返したいとか言っているが、当面は無理だ。当面どころか、二世代、三世代と掛かるかも知れない。

 

超世王セイバージャッジメントは希望の象徴ではある。

 

次々と中型シャドウを葬っているからだ。

 

だが現実問題として、多数の中型を薙ぎ払うように斃せでもしない限り、とても日本を奪還するのは無理だし。

 

遠征だって本来は無謀だ。

 

あと半年は兵力と戦力の整備をしたいところだが。

 

無能なGDFの司令部は、戦果を上げ続けないと空中分解しかねない。もしも空中分解した場合、ただでさえ勝ち目がない現状が。絶望と化すだろう。

 

やっと生じた希望を消すわけには行かない。

 

広瀬は幾つも戦術プランを練るが。

 

小型の処理をすればするほど、若狭方面には相当数がいると結論せざるをえなくなってくる。

 

特に山岳地帯では、迫撃砲のように襲撃してくるホワイトピーコックが想像以上の脅威になる。

 

幸い、地形だけは分かっている。

 

ただそれも、京都近辺が開発される前の地形に戻されている可能性がある。それを考慮すると、色々と何とも言えないのだが。

 

いずれにしても、調査を進めながら分析をしていく。

 

日本にいるシャドウはそれほど世界的な基準で見ると多くは無いと言われているが、それについては理由はわからない。

 

中型にしても、国によってはもっとたくさんいるのだ。

 

それを考えると、確かにまだマシな戦況であるのかも知れない。ただ他の国でもシャドウはとっくに侵攻を止めていて、人間が近付かない限りは殺しには来ない。故に他の国が苦戦しているのは、それらの国での政治やらが上手く行っていないのも要因だ。

 

作戦を立てつつ、今日も小型を釣りに出る。

 

こうして狙撃大隊の練度を上げていき、それぞれが充分に技量を上げたら、第一師団などに再配置する。

 

それで各師団の戦力を底上げしていかなければならないが。

 

それはそれとして、現状の部隊があわないという兵士がいた場合は、出来るだけ話を聞く。

 

強いが問題を起こすような兵士がいる場合は、基本的に問題を起こしている側を退役させるか、或いは海兵隊などに派遣するように広瀬はしている。

 

昔の虐めでは、被害を受けている側を別の場所に放逐するような真似をしていたらしいのだが。

 

広瀬はそれは逆効果だと知っているから、そういう事はさせない。

 

黙々と小型を仕留めて、そして撤退する。

 

今の所、ランスタートルはこっちを見ているだけ。恐らくだが、超世王セイバージャッジメントがいない以上、動く必要はないと判断しているのだろう。

 

基地まで引き揚げる。

 

損害を報告させるが、今日はゼロだ。シルバースネークの処理を優先するのも、徹底しているのがある。

 

当てにくい相手だが、狙撃大隊の兵士達の練度も上がってきているため、問題なく仕留められるが。

 

そういう練度の兵士は、死ねば代わりが効かない。だから、可能な限り、戦術にミスがないように立ち回らなければならない。

 

現場指揮官の育成も急務だ。広瀬がやる事はとても多い。

 

兵を引き上げてからも、書類を仕上げる。

 

市川にある程度投げてはいるが、あいつは何を目論んでいるか分からない。最悪地位を乗っ取る事を考えているかも知れない。

 

下手な書類は処理を任せられない。

 

そういう意味でも、広瀬の仕事は増えるばかりだった。

 

仕事を淡々と片付けて、それでやっと眠る。

 

睡眠時間を確保するのでやっと。

 

プライベートの時間なんて無きに等しい。特にシャドウとの戦いが激しくなり始めてからというもの、休暇なんて取った事もない。

 

起きると、もう朝だ。

 

後は仕事に出なければならない。

 

恋だの結婚だのに夢は見ていないが。

 

それでもたまには休暇を取って遊びに行きたいものだ。

 

GDFの上層部が平気で休んでいるのを知っているから、極めて複雑な気分である。だが広瀬が仕事を投げ出したりしたら、それだけ多くの兵士が死ぬ事になる。気を抜く訳にはいかない立場なのだ。

 

これであの無能で貪欲な上層部が、少しでもわきまえてくれるようになったら。

 

実は、クーデターを指嗾されたことがある。

 

部下にもこの状況を不満に思っているものがいるらしく。今の無能なGDFの上層部を一掃してはどうか、と言われたのだ。

 

だが、それについては断った。

 

今は人間同士で争っている場合ではない。

 

そうしっかり告げておいたのだ。

 

部下は広瀬の言葉には従ってくれる。

 

それに、である。

 

その時、同時に告げた。

 

GDFの上層部を乗っ取れば、それは独裁者になる事を意味する。真面目な独裁者は激務で、ただでさえ今でもきついのに、もっと負担が掛かることになる。

 

そうなったら、長くは生きられないだろう。

 

今は人類が勝つために、少しでも生きなければならないのだ。

 

それで部下は納得してくれた。

 

広瀬の体が新生病もあってあまり頑丈では無い事は、部下達も知ってくれている。それだけでいい。

 

オフィスに出て、すぐに書類を片付ける。それから前線に出て、小型の処理を開始する。

 

連日の戦闘だが、これ全てが陽動だ。

 

小型のシャドウが増える仕組みはよく分かっていないが、それでも削っておく事に大いに意味はある。

 

実際四国ではもうシャドウの目撃例がなくなっているのだから。

 

だから、意味はあると判断し。

 

更にはランスタートル二体との連戦に備えて。

 

できる限りの事は、全てやっておかなければならなかった。







グダグダな人類の上層部。

シャドウがこの有様を見ていたら、手を叩いて笑っているでしょうね。




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