スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント   作:dwwyakata@2024

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圧倒的な性能を持つ次世代型の中型種アトミックピルバグをどうにか倒す事にだけは成功。

その代償はあまりにも大きく、軍は動ける状態ではなくなり、菜々美さんもしかり。

一瞬の平穏が病院で訪れるのは皮肉の極みと言えます。






掌の土地
序、ひとときの平穏


病院での平穏な時間が始まった。

 

勿論いつアトミックピルバグが動き出してもおかしくないから、そのまま待機と言う名目だが。

 

連日医師に言われてリハビリを続ける。

 

体中に色々無理が掛かっているらしく。やはり毎日色々やらされたし。今では数も少ないらしい理学療法士やらの指導を受けながら、色々やることになった。

 

それで本職に言われて見ると、確かに関節が痛んでいたりする実感はある。

 

今までは鍛えることでそれを誤魔化していただけだ。

 

それが分かっただけでも、意味があると考える。

 

病院で過ごしていると、元々社会的なリソースが小さいと言う事もある。よりにもよって、天津原と出くわした。

 

気弱そうな天津原には護衛がついていたが、その護衛とも敬礼をかわす。

 

相手もこっちを知っているのだ。

 

天津原は小心に視線を逸らす。

 

まあ、天津原も自分が散々足を引っ張ってきた自覚はあるのかも知れない。そして、GDF主力の決定的な継戦力喪失。

 

それもあって、今は鬱病をついに発症してしまったらしく。

 

次の代表を決めるべく、今は話し合いをしているらしかった。

 

米国大統領でも良いのではという案が出たが、向こうが拒否。

 

結局神戸で選挙を行って、それで決める事になった。

 

それもあるが。

 

とりあえず後任が決まるまでは、天津原がまだ代表だ。だから護衛も必要である。

 

病院には子供なんかもいる。

 

幸い、シャドウにやられて此処にいる人はほぼいないのが救いだろうか。シャドウに接近されたらほぼ死が確定するからである。

 

いや、それは幸いとは言えないか。

 

自分に苦笑いしてしまう。

 

病院も昔の巨大な大学病院とはだいぶ違う事もある。内部では、似たような面子とどうしても顔を合わせる。

 

機能を一本化した方が楽だというのもあるのだろう。

 

今では町医者などは存在せず、神戸の人間は何かあったらここに来るようだ。

 

昔は一つの街にたくさん町医者がいた。

 

それも、もう昔の話である。

 

中庭で休んでいると、傷病兵が来る。

 

とはいってもシャドウにやられたのではない。

 

この間のクーデター騒ぎで、暴徒との乱闘で怪我をしたのだ。

 

殺意を持って角材で殴りかかってきた暴徒にやられて、倒れた所を更に殴る蹴るの攻撃を受けた。

 

こんな事をやる連中を、「無辜の民衆」というのだろうか。その定義は正しいのだろうか。

 

菜々美には疑問に思えてならなかった。

 

軽く話す。

 

菜々美はどんな兵とも話す。

 

そもそも自分が少将だという事を偉いとは思っていない。皆、それぞれの役割をこなしているという点で立派だ。

 

だから敬意を払う。

 

それだけのことである。

 

後ろで兵士を消耗品とか考えて偉そうにふんぞり返っているような輩は軽蔑するが。この兵士はそうではない。

 

菜々美の顔を知らない兵士は殆どいない。

 

この兵士も、菜々美のことは知っていた。

 

「この間の戦いは激しい物だったと聞いています。 ご無事でなによりでした」

 

「負傷者は出ましたが死者は出ませんでしたからね。 ただ、倒すのが一瞬でも遅れたらどうなったか。 想像したくもありませんが」

 

「貴方のおかげで此処は守られました。 ……そう信じます」

 

「ありがとうございます」

 

虚しい会話だ。

 

シャドウ……ノワールは、ただ絶望感を植え付けるためだけにあれを繰り出して来た。あれを倒すには、飽和攻撃でありったけ矢玉を消費するしか手がない事を知っていたのである。

 

だからそうさせた。

 

そしてこれ以上、GDFに同じ事が出来ないことも知っている。

 

超世王を倒すつもりもノワールの口ぶりからするとなかったようだし、或いは攻撃を耐えきれる自信があったのかも知れない。

 

それを打ち砕いて、一矢だけ報いた。

 

だが負けは負けだ。

 

戦術的には勝ったかも知れないが。戦略的には完敗だった。

 

それが全てである。

 

「まだ、シャドウとの戦いは続くのでしょうか」

 

「なんとも」

 

「そうですよね。 シャドウとの講和の試みが開始されたなんて噂も聞いていますが」

 

「まだ現状では期待できるようなことはありません。 あったとしても残念ながら話せませんが」

 

申し訳ないが。

 

兵士に喋って良い事と悪いことがあるのがまた面倒である。

 

敬礼をすると、別れる。

 

そしてリハビリをする。

 

筋肉にダメージが蓄積しているらしく、丁寧に回復させていく。肌もそうだ。前にスプリングアナコンダとやり合った時、全身に低温火傷を負った。あれを回復させるために、なんども痛い治療を受けた。

 

それでも回復しきらない面倒な状態だ。

 

医師は言う。

 

「貴方は充分過ぎる戦果を上げた。 出来れば、退役するか、アグレッサー部隊に入って、後続の指導に回る事をお勧めします」

 

「ありがたい申し出ですが、まだそれを受けられるかは分かりません」

 

「シャドウとの戦い、私のような素人から見ても、すぐに終わるとはとても思えません。 仮に噂になっている様なシャドウとの和平がうまく成立したとしても……その後平穏な時代が来るなんて、とても考えられないのです」

 

その時、菜々美はどうなるのか。

 

そう言われると、確かにその通りだ。

 

超世王は残念ながら、シャドウ相手以外には何の役にも立たない。

 

アニメに出てくるスーパーロボットが。戦車だろうが戦闘機だろうがなんでもばったばったとなぎ倒していく万能兵器であるのとは偉い違いだ。現時点でもアレキサンドロスⅢには勝てないだろう。

 

性能としてはその程度に過ぎない。

 

ただ、それがシャドウに勝てるという点だけで大きな戦略的な価値があり。

 

特に新兵器を積載した場合、菜々美にしかほぼ扱えないという意味で。

 

まだ前線を離れるわけにはいかないのである。

 

それに、ノワールも膠着状態になってから連絡をしてこない。

 

何かしら連絡をしてくるなら、高圧的に屈服でも要求するような事はないだろうが。人間を一箇所に集めて、それで特区で暮らせとか言い出す可能性もある。

 

いずれにしても、アトミックピルバグが進んできたら終わりという現状。

 

もう人間が、どうこうできる事態ではなかった。

 

あれを簡単に斃せる兵器を仮に姉が開発したとしても。

 

それでも、二体相手とかは無理。

 

それが限界というものだ。

 

それを伝えておく。

 

医師は、大きなため息をついていた。

 

「リハビリで多少は改善するとは言え、恐らく何かしらの切っ掛けがあれば、あなたは真っ二つに折れる棒のように壊れて、以降は病院から出られなくなるか、下手をすると車いすでの生活になると思います。 それは覚悟を決めておいてください」

 

「分かりました。 その程度で良いのなら」

 

「……お大事に」

 

診察を終える。

 

それから、一月ほどリハビリをする。

 

何度か説明を受けたが、基本的に小手先のリハビリでどうにかなる状態ではないらしい。全身に蓄積したダメージは想像以上に大きいようで、すぐにはとても治せはしないのだそうだ。

 

まあ、それは仕方が無い。

 

歴史上倒した記録が明確に無かった中型に初めて土をつけ。それ以降も中型を次々に倒して来た代償と言うべきだ。

 

そしてあの絶望の権化とも言えるアトミックピルバグにさえ土をつけたのだ。

 

これだけやれば。

 

よくやれたと言えるだろう。

 

勿論それを自己満足で済ませてしまってはいけないが。

 

後続に引き継ぐにしても、呉美大尉でも恐らく同じように扱うのは無理。更に言えば、呉美大尉にまたこのボロボロの体になる人生を味あわせるのは。

 

ちょっとばかり、気が引けるのだった。

 

退院。

 

リハビリのメニューについて、色々言われた。とにかくもう小手先ではどうにもならない状態だ。

 

退院した頃には、選挙が始まっていた。

 

神戸の新しい市長。

 

そして、新しいGDFの代表の選出である。

 

今三人の候補が出ているようだが、経歴を見る限りどれもロクな連中ではない。天津原は無能だったが、一人はあからさまに無能を通り越して有害。ろくでもない思想に染まっているのが一発で分かる。

 

もう一人は反シャドウを訴えていて、アトミックピルバグを倒す作戦を実施するとか公約に掲げている。

 

アホかとぼやきたくなる。

 

倒そうにももう弾薬がないっていうの。

 

今必死に弾薬を生産しているだろうが、いずれにしてもあいつは基本的に飽和攻撃を続けないとダメージをそもそも与える土俵にすら立てない。

 

世界中の大きめの都市の近くに奴が現れている現状を考えると。

 

アトミックピルバグをはじめとして、シャドウをまとめて駆逐する何て絵空事。間違っても口になど出来ないはずだが。

 

三人目はなんとも無害そうな男で、だがそれが不安でもある。

 

いっそ、広瀬大将に出馬して貰うという手もあるのではと考えたが。広瀬大将は基本的に政治家に転身するつもりはないようだ。

 

それに、もしもこれからまだシャドウとの戦闘が続く場合。

 

広瀬大将が前線から離れるのは著しく困る。

 

さて、どうしたものか。

 

そこで、新たな候補が出た事を知る。

 

それを見て、流石に菜々美も驚かされていた。陰険そうな糸目。

 

知っている。

 

市川中将だ。

 

いや、選挙に出るにあたって退役したらしい。

 

軍での実績を上げた退役軍人。それもまだ若い。この間のクーデターの鎮圧にも功績。それらの話題で、一気に票が集まり始めたようだった。

 

なるほど、確かにこの状況で秘密警察のボスをやるくらいだったら、こっちの方がまだマシか。

 

それに上手く行けば、広瀬大将の上司の座を得られる。

 

あまり仲が良くなかったという二人である。

 

確かに、これは千載一遇の好機かも知れなかった。

 

広瀬大将に聞いてみた所、退役する前からこの件について準備を進めていたらしい。それもあって、今苦虫を噛み潰しているそうだ。

 

確かに無能だが、無害であった事だけが取り柄の天津原に比べると、市川中将の方がまだマシだろうと言うのは分かるが。

 

それにしても、これは。

 

ちょっと菜々美は、これから会議に出るのが怖いかなと、一瞬だけ考えてしまった。

 

 

 

選挙は結局市川の圧勝に終わった。

 

菜々美は結果を聞きながら、基地で訓練に励む。まあそうだろう。他の候補と違って、明確にシャドウ戦での実績持ち。

 

師団長の誰かが市長選に転身しても、圧勝だっただろうが。

 

今回は特に広瀬大将の腹心で、参謀をしていた人物というのを聞いて。カスみたいな候補しかいない事に嘆いていた市民が、一斉に投票したという事情もあるそうだ。

 

それを聞いていると、色々と複雑な気分になる。

 

いずれにしても文民統制は基本だから、今後は市川中将ではなくなるのだが。

 

さて、どうなるか。

 

市川が代表に正式就任したのは、それから四日後。

 

明らかに無害なだけだった天津原は、今後は病院で余生を過ごすようだ。胃に深刻なダメージがあること。鬱病が限界を超えてしまっている状態であること。これらもあって、もうとてもではないが重責が掛かるGDFの代表をこなせる状況ではないらしい。

 

まあ実際に病院で会ったときは、そうとしか思えなかった。

 

さて、会議だ。

 

とりあえず顔を出す。

 

今の時点で、人口、更にシャドウを倒して来た実績という点で圧倒的なのは神戸だ。北米は全部あわせて200万程度の人間しかいないが、神戸だけで350万人の人間がいる。

 

これは東京や大阪から逃げ込んだ人間が集まった結果だが。

 

一億三千万の日本人の内、350万しか生き残れなかったと言う事も意味している。特に飛行機や電車で逃げようとした者は皆殺しの憂き目にあい、必死に神戸に逃げ込んだ人々の大半は徒歩だったそうである。

 

いずれにしても神戸は現在世界的に圧倒的な人口をもつ都市であり、故にGDFの本部が置かれている。

 

そしてその代表に。

 

市川が、今座った。

 

左側に嵐山が立っている。かなり絵になる。

 

くせ者のボスと、出来る老副官。

 

その上、軍神とまで崇拝されていた広瀬大将の副官だった人物である。最初は会議に出ている者も様子を見ているようだったが。

 

市川の実績を知っているからか、それであまり挑発的な発言はしないようだった。

 

「それでは会議を始めます。 今日からは代表に就任したこの市川が会議の音頭を取らせていただきます」

 

「文民統制は守れているのかね」

 

「私はこの度政治家に転身して、軍籍を離れました。 その点では問題はありませんよ。 それと、最初にこれを公開しておきます」

 

プレゼンではないが。

 

データがばっと表示される。

 

なんとここ十五年の市川の収入全部と、資産の変動状況についてだ。つまり家計を全部丸ごと晒したことになる。

 

現時点で市川はそれほど金持ちではないようだ。

 

確か選挙資金の貸与制度があると聞いているが、恐らくはそれを使って選挙に出たのだろう。

 

三バンの時代の終焉。

 

今回市川は、広瀬大将の副官という知名度と実績を持って、いきなり現在世界首都に等しい神戸のトップの座についた。

 

そういうことであったらしい。

 

これが全て計算尽くなのか、それとも運が良かっただけなのかまでは分からないが。ともかく、強かに動いたものであると菜々美は感心する。

 

「今後も家計簿は公表しておきます。 不正などがないかどうかは、常に確認なさるとよろしいでしょう」

 

「……分かった。 それで就任の話だけかね」

 

「いいえ。 主要議題はシャドウ対策の戦略についてです」

 

いきなり来たか。

 

ともかくまずはこれからだ。

 

強攻策なんて採られたら終わる。

 

一応文民統制なのだ。

 

広瀬大将も立場が変わった市川に対して、警戒する視線を向けていたが。意外と、まっとうなことを市川は言い出した。

 

「結論から言いますと、現時点では、シャドウに対して勝ち目はありません。 特にアトミックピルバグを刺激すると、全世界の主要都市がひとたまりも無く壊滅させられる可能性があるでしょう」

 

「それでどうするのかね」

 

「現時点では、各国は内政に注力。 それと船舶の開発を強化してください。 ノワールと名乗るシャドウらしき存在の言葉を信じるのであれば、バラスト水などの海洋汚染を出さないようにする事で、攻撃を避けられるはずです。 空路は現代の技術力では正直大気汚染を引き起こさないのは無理でしょう。 当面は海軍技術の再建を急いでください。 これは各国で情報と技術を共有し、まずは海路の安全を確保します」

 

神戸からもデータを出すことを市川は提言。

 

それで多少は他の国も態度が柔らかくなったようだった。

 

ただ、まだシャドウに対して敵意が強い国も多い。

 

「奴らにやられ放題で黙っていろというのか」

 

「むしろ25年何もできなかったのを、中型を多数倒し、相手のよりランク上の個体を引きずり出しただけでもよくやれている方でしょう。 今は超世王セイバージャッジメントの機能をそれぞれ兵器転用し、軍の再編制を進めるべきです。 広瀬ドクトリンに従って、ね」

 

随分と論理的だ。

 

それに生き生きとしている。

 

市川は天津原と違って、リーダーシップを優先的に取っていくつもりらしい。というか、これをやりたかったのだろう。

 

そして市川は実際広瀬大将の参謀として実績を積んでいる。

 

広瀬大将は市川の人間的な性格を嫌っていたようだが、能力についての不満を漏らしたことがない。

 

それは何度か愚痴を聞いたことがある菜々美が一番良く知っている。

 

「それともう一つ。 軍内のMPの権限を強化します。 以前から設立を考えていた第五師団を規模縮小し、その代わりこれを実質的な秘密警察とします」

 

「!」

 

「き、君、そんな直球な」

 

「言葉を繕っても仕方がありません。 あんなばかげたクーデターで、多くの損害を出した直後です。 各国でも軍は再建のフェーズに入っている……筈ですが。 ともかく、同じように監視用の組織を作るべきなのではありませんか?」

 

誰もが呻く。

 

もう少し言葉を選んで欲しいと思うのは確かにあるが。

 

だが、確かに今までそういうのをしてこなかったから、クーデターみたいなばかげた事が起きたのだ。

 

これしか人間が生き残っていない時代なのにである。

 

それを思うと、市川の言葉にも一理は確かにある。

 

ただ、菜々美は挙手していた。

 

「憲兵に力を与えすぎてもどうせ碌な事にならないのは目に見えています。 権限強化といっても、横暴に振る舞わせても意味がないでしょう」

 

「ええ、それは勿論教育を徹底しますよ英雄殿。 今までの邪悪な弾圧者で精神異常者しかいない秘密警察とは違って、むしろスパイや利敵行為を摘発するための特化部署として組織するつもりです」

 

巧妙な言葉だ。

 

つもりとはいっているが、そうするとは言っていない。

 

要するに、そうなったところで後で幾らでもどうにでも出来ると言うわけだ。

 

嵐山は無表情である。

 

無能な天津原に苦労させられたからかも知れない。

 

市川は他にも次々に議題を決めていく。

 

議論に任せていた天津原とは、能力が根本的に違うのが分かる。しかも市川は、民主主義に従って権力を得たのである。

 

もしも市川が今後とんでも無い事をしても。

 

それは神戸にいた市民全員の責任だ。

 

だから、菜々美は嘆息するしかない。

 

今の時点では秘密警察を作るとか言うとんでもない事を抜かしている以外は、まともな政策を実施することしか口にしていない。

 

ならば、菜々美としては、それで満足するしか無かった。

 

「それでは会議の時間も予定丁度です。 これで終わります」

 

会議をずばっと切り上げられる。

 

そういえば、天津原の時は無駄な議論で会議が長引くことはしょっちゅうだったな。

 

これだけは有り難いか。

 

菜々美はもう一度溜息をついた。本当に大丈夫か心配になったからである。







ここに来てGDFの大幅な人事変更です。

今までずっと虎視眈々とこの機を狙っていた市川さんがトップを奪取。広瀬大将への下剋上を決めます。

元々この二人犬猿の仲だった事もあり(表だって喧嘩するような感じではなく単に相性が悪い)、市川さんとしては裏で大喜びの状況です。

元々野心家の市川さんはこれで大喜び……ではあるのですが。

それはそれとして、仕事はそれなりにできる人ではあるので。無能で無害なだけだった前任者天津原さんの時代の旧弊を取っ払っていくことになりますが。

問題はその程度でどうにかなる状況ではないということですね。
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