スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント   作:dwwyakata@2024

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ついに限界を迎えた畑中菜々美さん。中将に昇進して退役です。戦死ではないので二階級特進ではありません。

いずれにしても、中型種を初めて斃し、シャドウに対して創意工夫で戦う事を示した英雄の勇退となります。

幸い、どうにか超世王セイバージャッジメントを操作できる後継者はギリギリで確保できました。

ただし、これから訓練して仕上げなければなりませんが。

都合良くいきなり扱えるような代物ではないのです。





新たな光は苦難から
序、基礎から叩き込む


工場から出撃していった畑中少将が、ついに再起不能になった。そして退役して、中将になった。

 

それを聞いたあたい、飛騨咲楽は、やっぱりと思った。

 

限界が来ているとは感じていたのだ。

 

確かにあたいからみても凄い人だったけれど、限界が近いのは最初に接したときにはもう感じていたし。

 

何よりも、接すれば接するほど、それが分かってきたのだ。

 

だが、あの人は限界近くても今の咲楽なんか及びもつかない。

 

だから、黙々とトレーニングする。

 

言われるまでも無く、もう分かっている。

 

あの人の代わりがいない。

 

呉美少佐に鍛えられながら、それは分かった。

 

代わりでいいのだったら、この人がいる筈。だけれども、この人が代わりになっていないのなら、そういうことだ。

 

訓練を仕込まれながら理解出来る。

 

この人は軍でもトップエースだ。

 

超世王セイバージャッジメントのデチューンモデルを使って、活躍もしているらしいのだけれども。

 

それでも畑中中将の足下にも及ばないと、本人が零していたそうだ。

 

それについては、あたいでも分かる。

 

超世王セイバージャッジメントを操作するのは、おっそろしく難しい。だから、それもあって。

 

多分天才とかでは無理で。

 

何かしらの切っ掛けみたいなのが必要なのだと思う。

 

訓練をした後は、シミュレーションをやる。

 

操作もまだおぼつかないが。

 

それでも話によると、これでも訓練を受けた精鋭の兵士よりも飲み込みがずっと早いらしい。

 

理由はよく分からない。

 

ただあたいにしかどうもそれが出来ない事らしいのは分かった。

 

だから、やれるならやるだけである。

 

トラックをAI操作で運転するのを監視して、物資を届けていただけの日々とは完全に違う。

 

命の危機だってある。

 

少尉なんて下士官の資格を貰った。

 

だけれども、給金なんて使っている暇も無さそうだ。

 

今日も基礎から叩き込まれる。

 

呉美少佐は感じが良い人だけれども。

 

組んでくる訓練のメニューはかなり厳しい。

 

それなりにあたいは運動神経はある方だと思っていたのだけれども。それでも体が音を上げる。

 

ただ、昔の軍隊と違って、悪しきしごきなる文化は既に存在はしていないらしい。それだけは、救いかも知れなかったが。

 

くたくたになって疲れていると。

 

三池さんという人が、お茶と菓子を入れてくれる。

 

お茶もあまりおいしくない。

 

そもそも産地があらかたシャドウに抑えられてしまったこともある。

 

生産のノウハウもなくなっている。

 

だから一からやり直すしかない。

 

最近やっと生産が出来るようになって来たらしいが、昔日の質とは比べものにもならないらしい。

 

それもあって、おいしくないのを、色々誤魔化して飲んでいる。

 

それに、問題としてはリソースが足りていない。

 

人は多くても、それ以上にロボットを動かして、AIで補助して、どうにか神戸は動いている。

 

他の国の都市も同じらしい。

 

五千万まで減らされた人間の世界は、破滅に転がり落ちかけたのを、どうにか立て直した。

 

それから一世代以上経過した今も。

 

彼方此方に歪みは残っているのだ。

 

それはあたいだって感じる程だ。

 

神戸ですらこれで、他の都市なんかはもっと酷いとかいう話も聞いている。一応技術を展開したりして、それでどうにか改善を図っているらしいが。

 

資源の産出地点をシャドウに多数抑えられている事もある。

 

中々、上手くはいかないようだった。

 

訓練を再開。

 

科学的なトレーニングをして、身体能力を伸ばす。

 

やる気はある。

 

無為な仕事を無為にやる日々に比べたら。命の危険があっても、誰かの役に立てる日の方がいいに決まってる。

 

それは生活力もほとんどないあたいにとっては。

 

それこそいうまでもない幸せな事だ。

 

勿論シャドウと戦うのは怖いに決まっている。

 

螺旋穿孔砲を実際に触ってみて、その重さと。シミュレーションでこっちに迫ってくるブラックウルフの恐ろしさには、流石に肝が冷えた。

 

あんなのを狙撃して倒さなければならないのかと、ぞっとした。

 

螺旋穿孔砲は支援システムが搭載されていて、狙撃のための助けをしっかりしてくれるのだけれども。

 

それでもはっきりいって、一発撃つ度に心臓が止まりそうになった。

 

だが、慣れろと言われて。

 

何度もやる。

 

幸い、今はシャドウとの戦闘は小康状態らしい。

 

そもそも実弾が底をついてしまっているらしく。戦闘を仕掛けたくとも仕掛けられないらしいのだが。

 

以前現れた新型との戦闘で、ずっと地鳴りみたいな音がしていた事があった。

 

あれで使い切ったんだろうなと、あたいも何となく感じていた。

 

みっちりしごかれて、それで帰路につく。

 

流石と言うか。

 

同じ以上の訓練をしている呉美少佐は、汗も殆ど掻いていない。凄まじい体力で驚かされる。

 

超世王セイバージャッジメントを駆って初めて中型シャドウを倒したレジェンドヒーローが畑中中将だとすると。

 

兵士として最強なのが多分呉美少佐だ。

 

格闘戦だともっと強い人がわんさかいるのだろうけれど。

 

シャドウ相手に軍隊式格闘術なんてそれこそ何の役にも立たないのである。

 

家に着くと、風呂にさっさと入る。

 

収入をAIに管理一任していることもある。食事もロボットに作ってもらう。それでがつがつと腹にかっこむ。

 

お行儀が悪いが。

 

それ以上に、体が栄養を求めている。

 

工場でも大盛りの食事を出されたのに、全然足りない。それが分かる程だ。

 

勿論今までも、パワードスーツつきで肉体労働はした事があるし、それで随分疲れる日もあった。

 

そういう日とも比較にならない疲労だ。

 

とにかくゆっくり寝て、それで疲れを取るしか無い。

 

一日おきに激しい運動をするいわゆる超回復をして、効率的に体を鍛えているのは事実なのだが。

 

それを差し引いても、ちょっとばかり厳しいのが本音だ。

 

ベッドに入ると、強制的に意識が落ちる。

 

夢なんか見ている余裕も無い。

 

そして、恐らくGDFから色々指示が出ているのだと思う。

 

ロボットに朝は決まった時間に叩き起こされる。起こす方法についても、ロボットは既に知っている。

 

人にはそれぞれにそった起こし方がある。

 

目覚まし時計というのが昔は使われていたらしいが。これが意味を為さない人もかなりいたらしい。

 

今ではその起こし方もビッグデータにあり。

 

あたいの場合もそれで起こされる。

 

起きると殆ど洗面所に連行されるようにして移動し、歯磨きだのうがいだの。食事している間にロボットが身繕いをさっさと済ませてくれる。

 

まあ、自分でやると四倍くらい時間が掛かるから。それもまあ、仕方が無い事なのだと思う。

 

それで出勤する。

 

そういえば、少し背筋が伸びたかも知れない。

 

訓練の過程で、姿勢を保つ事の重要性を叩き込まれた。その結果、周りが前より低く見える気がする。

 

女子の成長期は既にあたいの年くらいで終わっている。あたいくらいの年からは背はあまり伸びないものだ。

 

だから、背筋が伸びて、周りが低く見えるというのは新鮮な経験だ。ちょっと面白くさえある。

 

京都工場に出勤して、それで早速訓練を始める。

 

体を鍛えるのは昨日やったので、今日は狙撃のシミュレーションをずっとする。

 

螺旋穿孔砲は、小型シャドウを安定して斃せるようになったベンチマーク的な兵器であり、いわゆるゲームチェンジャーでもある。

 

シャドウキラーとも言える兵器を作り続けている畑中博士は、前は奇矯な言動で知られているらしいが。

 

今は殆ど笑顔もなく、じっと自身のデスクで作業をしている。

 

三池さんに、とても気むずかしい人だから近付かないようにと言われているので、そうする。

 

あたいも人付き合いは得意な方ではない。

 

それよりもだ。

 

訓練を終えて休憩していると。向かいに座ってきたのは。

 

一緒に新米としてしごかれている人だ。四つ年上の亜純麟。難しい漢字だなと聞いて思ったが。

 

まあ、そんなものは生まれてからずっと書いていれば、いやでも書き方は覚える。

 

あたいはあんまり頭が良い方ではないんだろうなと思うけれど。

 

催眠学習で、昔で言うそこそこの大卒くらいの知識は身に付けているらしいので。昔の人よりはずっと色々出来るらしい。

 

軽く話す。

 

あたいもあんまり話すのは得意ではないが、麟さんはとにかく喋るのが苦手で、手元にある端末がずっと翻訳を続けている。

 

ぼそぼそと喋っているのは聞こえるのだが、その内容も翻訳とはとても同じとは思えないのだ。

 

独自の言語を話しているとしか思えない。

 

「現在貴方にあわせたコックピットを更に調整しています。 体格が小さい分、ショックアブソーバーなどをより厳重に詰め込めると思いますので」

 

「それはありがたいっすね。 ただ、まだ実戦なんか出られないっすよ」

 

「それも分かっています。 今は訓練だけしてください。 現在問題になっているシャドウはネメシス型といって、小型種が変異することが分かっています」

 

「それってやばいんじゃ」

 

ヤバイと即答された。

 

やっぱりそうなのか。

 

小型種といっても、その脅威は訓練のシミュレーションで嫌になる程叩き込まれている。

 

実際問題、螺旋穿孔砲を持っていても。訓練が足りていない兵士では、あの速さを見ただけで腰を抜かしてしまうだろうし。

 

当てる事だって出来ないだろう。

 

催眠学習で基礎を叩き込んだ後、実戦形式のシミュレーションで実際に出来るように仕込む今のやり方は正しいと思う。

 

昔は精神論が蔓延していたらしいが。

 

はっきりいってあたいから言わせれば気が知れない。

 

あんな化け物相手に、精神論で勝てる訳がない。

 

「幾つか試しているのですが、有効打がありません。 問題は、ネメシス型が……」

 

「麟。 手伝って」

 

「いまいきます」

 

すぐに立ち上がった麟が、もたもたと呼ばれた方。畑中博士の方に行く。

 

畑中博士はルックスが抜群で、文字通り傾城の美貌という奴だが、言動が色々エキセントリック過ぎて全くもてないらしい。

 

今はそれが更に悪い方向に作用しているらしいが。

 

それは多分、畑中中将の再起不能も原因なのだろう。

 

あたいには、ただ訓練をするしかない。

 

実戦まで一年と言われている。

 

ただ、ネメシス型だとかはそもそもとしていつどのように現れるかも分からないし。それを駆除対象とするべきかの判断についても、まだ決まっていないらしい。

 

そういう話を聞くと、しばらくは出来る事はない。

 

その日に備えて。

 

鍛える以外は。

 

シミュレーションマシンに入る。

 

とにかく複雑極まりない操作で、超世王セイバージャッジメントを操作する。本来だったら誰もが憧れるような仕事の筈だが。

 

昔のロボットアニメみたいなスタイリッシュな操作じゃない。

 

魚眼やら複眼やら持っていないととてもではないが把握できそうにもない操作。腕が複数対なければ動かしきれないような複雑さ。

 

これを畑中中将は平然と操作して。

 

撃破例もなかった中型シャドウを屠っていた。

 

それを思うと、戦慄してしまう。

 

本当に凄い人だったんだなと、思わされるばかりだ。

 

少しずつ、兵装について理解しつつ、使えるようにして良く。

 

まずは斬魔剣Ⅱだ。

 

可変式の超高熱を継続的にシャドウに与えるこれは。切ると抑え付けるを一緒に行えるように、複雑なギミックを兼ね備えている。

 

しかも二十メートル前後あるのが普通の中型シャドウを抑え付け、その反撃も防がなければならないのだ。

 

この斬魔剣Ⅱを操作するためのロボットアームは複雑極まりなく、このロボットアームだけで戦車一両くらいのお値段はするらしい。

 

黙々と訓練をするが。

 

シミュレーションで動いている相手に当てるだけで精一杯。

 

支援プログラムの助けを受けながら、それを抑え付けるとなると、本当に大変だ。しかもシミュレーションマシンが激しく揺動する。

 

その度に集中も乱される。

 

畑中中将は、シャドウに殆ど振り回されるようにして超世王セイバージャッジメントをそれでも操作し。

 

攻撃を受けて体をシートに叩き付けられたり。

 

灼熱でコックピットが地獄絵図になっても操作を続けたりしていたらしいが。

 

凄いとしかいえない。

 

「ぐあ!」

 

思い切り叩き付けられて。それで悲鳴が漏れる。

 

痛いが、この程度で音は上げていられないか。

 

しかも小柄になった分、あたいの乗っているコックピットは、ショックアブソーバーが充実しているらしい。

 

それは畑中中将が、不動のシャドウキラーとして活躍した訳である。これよりもっと痛くても、シャドウにくらいついていっていたのだから。

 

訓練を終えて出ると、頭がクラクラする。

 

これでも、実際の中型の五分の一も速度が出ていないらしいので。先は長い。

 

今対戦していたのはストライプタイガーという中型だが。

 

これなんかは平気で超音速で走り回るとんでもない機動力を有していて。最初に十分の一の速度でのこいつとシミュレーションで対戦したときは、こんなの勝てる訳がないとぼやいた。

 

それでもやるしかない。

 

そもそも今の時点ではシャドウは動いていないだけ。

 

今後どうなるか、まったく分からないのだから。

 

最終的には、どんな兵士もこの超世王セイバージャッジメントを乗りこなせるようにするのが目標らしいのだが。

 

それもまた、気が遠くなる話である。

 

「何回か打ち付けましたね。 応急手当をします」

 

「ありがとございます」

 

呉美少佐が来たので、頼む。救急班もいて、応急処置をしてくれた。

 

これは畑中中将が限界近かった頃から配備されていたらしい。

 

毎回の戦闘で大けがをして戻ってくるため、もう控えていた方が良いだろうと言う事で、正式に配備され。

 

その名残で今もいるそうだ。

 

難しい顔で手当てをするベテランの看護師に、色々言われる。

 

「まだ若いから回復は早いと思うが、受け身を意識してダメージを減らすように工夫しなさい」

 

「ういっす」

 

まあ、言われる事については分かる。

 

そして呉美少佐に相談して、催眠教育で武術の基礎を叩き込んで貰う。その後は、実践で幾つか受け身を試す。この過程でも、時間は容赦なく過ぎていく。

 

一年はかかると言われた。

 

だけれども、あの怪獣みたいなシャドウがいつ暴れ出してもおかしくない。

 

シャドウについての勉強は、催眠教育でやってしまう。

 

いちいち座学なんて受けていられない。

 

それで理解はしたが。

 

実際にはシャドウについては分かっていない事だらけということ。

 

超高熱を長時間当てる事でしか斃せないということ。

 

分かっているのはそれくらい。

 

どうして超高熱が決め手になるのか。

 

それも長時間当て続けなければ決定打にならないのは何故なのか。

 

そのいずれもが、分かっていない。

 

それが分かっている事の全てなのだ。

 

それにシャドウが、それまでの人間が荒らし放題に滅茶苦茶にした地球の環境を含む全てを回復させたのも事実である。

 

それを聞くと。

 

どうもろくでもない親の遺伝子を継いでいるらしいとなんとなくわかっているあたいは、色々と複雑な思いを抱いてしまう。

 

訓練をして、疲れきって戻る。

 

家に思い入れは無い。

 

誰にも与えられている量産型の住宅だ。現在は貧富の格差は殆ど無い。少なくとも神戸は、そうしないと街が瓦解しかねなかった。

 

金なんて秩序の崩壊と同時に紙屑になってしまった。

 

そこから再建する過程で、どうしてもこういった体制は取らざるをえなかった。

 

量産型の家屋を離れて、京都工場に近い基地に隊舎を貰った。中身は今までと同じ。引っ越しも済ませたので、なんら今までと変わらない。

 

強いて言うならシャドウがいる地域に近いかもしれないが。

 

そんなのははっきりいって神戸だって同じ。

 

シャドウが攻めてきたら、蹂躙されるのは何ら変わらないのだ。

 

疲れきって戻って、シャワーを浴びる。

 

限界を迎えて倒れてしまった畑中中将は、シャワーすら熱くして浴びる事ができなかったらしい。

 

健康は失ってその価値が初めて分かる。

 

そんな話もあるらしい。

 

今、こうやって普通にシャワーを浴びる事ができることですら、とても幸せな事なのだ。

 

それを噛みしめながら、疲れを取る。

 

連日徹底的に負荷を掛けられているから、食事なんかはロボットに全部作ってもらう。結構気配りをしてくれる三池さんは、畑中中将の食事の世話もしていたらしいと聞くから。色々と大変だろうし。

 

まだあたいの世話をする余裕は無さそうだなと思うだけだった。

 

まだまだ、何もできない日が続く。

 

来年にはもう少しからだが出来るから。

 

その時には、きっと。

 

ネメシスとか言われている巨大化シャドウとの戦いに、赴けるだろう。きっとそうだと、あたいは考える。そう考える事で、自身を鼓舞する事ができた。








※飛騨咲楽さんについて

この時代は催眠教育とビッグデータによるAIの教育で、子供は基本的にフルスペックを引き出せるようになっています。

ただ全世界がそうなっているわけではなく、あくまで神戸などの大都市での話です。またこれは多数の人間が死んだ事もあって、必死に足りない労力を補うためにAIを発展させた結果、出来るようになった、ということですね。

自分の友人にベテランの塾講師がいますが、いわゆるケーキ切れない子を実際に育て上げて大学まで送り出した実績があります。凄いですね。

これは単純にそれぞれ個人にあった教育を受けていれば、殆どの人間は今とは比べものにならないスペックを引き出せるというだけの話です。

飛騨咲楽さんもそういう「時代に恵まれた子」です。現在くらいに生まれていたら、多分毒親もあってスペックをまったく引き出せず、ろくでもない人生を送っていたと思います。



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