スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント 作:dwwyakata@2024
初陣を勝利で飾りはしたものの、まだまだ色々足りなさすぎる。
ネメシス種の脅威が桁外れであることも理由です。
それに、元々モチベはしっかりあります。
というわけで、飛騨咲楽さんはパイロットとしてひたすら真面目に訓練をします。
ネメシスが何処に出るか一切分からない事もあって、今まで各地に超世王セイバージャッジメントのデチューンモデルは分散配置されていた。それはあたいも説明を受けていた。この間呉美少佐が間に合わなかったのは、それが理由だ。
ただ、今後は割切る事に決定したという。
ネメシスはどうせ中型種が抑え込む。
もしも人的被害が出るのだとしたら、それはある程度許容するしかない。
むしろ中型が抑え込んでくれるとネメシスの指揮官個体と思われるノワールから連絡が来ているのだ。
連携する事を前提に動く。
デチューンモデルとして、熱線を出来るだけ耐えることを前提とした機体を複数作る。今後は対中型の格闘戦を主眼にしたデチューンモデルよりも、おとり役が出来るものを増やす。
その上で更にもう一段階対策をする。
まだまだ各地の部隊にいる40式戦車や、配備され始めたアレキサンドロスⅢに対して、スプリングアナコンダ戦で用いられた対反物質砲シールドを搭載する。これは結構重量があるのだが。
それはそれとして、搭載している機体であれば、掠り当たり程度であればなんとか耐えられる可能性がある。
対ミサイル用の迎撃兵器とかは積むだけ無駄だ。
それらを降ろして、こっちを積む。
これは形状記憶合金を用いているのでそれなりに高価な品ではあるのだが。
人命よりは安いし。
何より対ミサイル用の迎撃兵器に至っては、シャドウ戦では文字通り何の役にも立たない。
それを考えれば、そっちに武装を切り替えるのはありだ。
戦車部隊はとにかく、ネメシスによる熱線砲のおとりを買って出る。ただし、擦っただけで即死するものではなく、生存率を上げる。
更にこの兵器は自動発動するから、使いこなす必要がない。
ただし戦車部隊に搭載する戦術PCのアップデートが必要になる。
これらについては不満の声も上がったが。
市川代表が重要性を説明し。
それで各国の代表も納得したようだった。
あたいとしてはどうでもいい。
ともかく出撃。今回は斬魔剣Ⅱを装備している呉美少佐と、対熱線用のシールドをたくさん積んでいるおとり役のデチューンモデルと、三機で活動する。
基本的に京都基地周辺で常に待機して。
何処でネメシスが出ても対応するようにする。
それがGDFの方針となった。
また、九州などに少数配備されている戦車などには、シールドの装備を急ぐことになる。
ただ兵士達は、戦闘の映像を見て、こんなの避けられるわけが無いと怖れるものも多いらしい。
ましてや今のMBTは一人乗りだ。
一人乗りで強烈なあの熱線砲のプレッシャーに晒される。
それは怖れる兵士が出てくるのは、仕方が無い事なのかも知れなかった。
とりあえず三機で動き回る訓練をする。
シミュレーションマシンで練習はしたから、実機で動かして見て、連携が取れるかを確認するのだ。
最前衛の盾役の人は、それなりに経験を積んだ戦車乗りで。
HEAT弾を直撃させて、ブラックウルフを倒した事があるらしい。
ただし回避運動に専念するこの戦術は非常に難しいとぼやいていた。
まあ、それはそうだろう。
超世王セイバージャッジメントの操作はとにかく癖が強い。
回避運動でどうにか気を引いて、放熱による熱線を出来るだけ回避して。
その間にあたいと呉美少佐で、ネメシス化した個体にとどめを刺す。
中型種のシャドウがダメージを与えてくれ、更には抑え込んでくれる筈だから。多少は楽になる。
だが、あくまで相手は出来るだけはやるというスタンス。
それにネメシスも中型種には抵抗せず、逃げようとするだけだ。
その過程で体格差もあって中型種を吹っ飛ばしたりもするようだが。
それで中型種がダメージを受けている様子も無い。
まあ、HEAT弾以外の弾丸は、小型種にすら通じないのがシャドウだ。質量攻撃は基本的に無意味なのである。
それもあって、巨体にタックルされても全く問題にならないのだろう。
この世界にいる生物とは、あらゆる意味で法則が違っている。
そういう存在だ。
訓練をしばらくこなす。
小刻みに丁寧に動く。
AIによる支援もあって、互いが射線上に重ならないようにとか。動きについてはある程度先読みして教えてくれている。
だがネメシスの場合、熱線砲だけではなくて、巨体も武器になる。
畑中中将が最後に戦ったブルーカイマン・ネメシスなどは良い例だっただろう。
それにだ。
シルバースネーク・ネメシスは得意の毒吐きも使い、それを危うく敵のアトミックピルバグが蒸発させたようである。
それを考えると、元々の能力も使える。
クリーナーの場合、下手に接触したら、そのまま溶かされてしまうかも知れなかった。
とりあえず。訓練は終わる。
戦車の燃料はとても効果だが、弾薬と違って燃料はそれなりにある。
京都工場に帰投。
そこで整備のおっちゃん達に超世王セイバージャッジメントとデチューンモデルを引き渡し。
軽く反省会をする。
呉美少佐が一番の上官だが。
此処では階級関係無しに、それぞれに思った事を言う。
盾役をしていた人は、かなり厳しいという話をしていた。アレキサンドロスⅢの機体をガワとしてから、超世王セイバージャッジメントの足回りはかなり改善したという話である。
だが、それでもだ。
ネメシスが熱線を放つ場合、今までの資料を見る限り、全ての個体がそれぞれ違ったタイミングで放ってくる。
それはもう、実戦では勘で掴まなければならないことだ。
勘が通じる相手となると、訓練ではどうにもならない事が想定され。
最初の二~三機は、相手の勘を見る為だけに撃破されてしまうことを想定しなければならない。
そういう事を言われた。
確かにあたいとしても分からないでもない。
ブラックウルフ・ネメシスとやりあった時。今までに例がない形態変化をした上に。その後も、熱線砲の回避は殆ど勘でやっていた。
それは誰もが出来る事ではないのかも知れない。
実際シミュレーションマシンであたいと戦ったブラックウルフ・ネメシスとの戦闘でのシミュレーションをやった兵士は。
全員が初撃の熱線を回避できず、それぞれ爆発四散の判定を受けたという事だ。
この様子だと、シールドを装備した戦車部隊の兵士達は。
殆ど死んでこいと言われているようなものだなと、あたいは思う。
今まで交戦例がある中型は、本気を出す出さないは別として、それでも能力はそれぞれ同じだった。
ネメシスは違う。
もとの能力に加え、交戦すると毎回違う事をやってくる。
そしてシャドウの圧倒的な力。
創意工夫が必要とされる戦術。
それを考慮すると、はっきりいってあまりにも厳しい戦いだと言える。
あたいも、弱音を吐く盾役の人に、文句を言う気にはなれなかった。
呉美少佐は言う。
「今の時点では、ネメシス化した個体にはパターンすら見つかっていません。 ただ、交戦例が現在までに三度のみ。 中型種と交戦した時に苦し紛れに放熱で熱線砲を放つ例が目撃されていますが、それですらそう多くは目撃例がありません。 それを考慮すると、誰かが実戦経験を積まなければなりません」
つまり人柱がいると言う事だ。
俯く盾役の人。
あたいが頑張らないといけない。
そう思う。
「いっそ、盾役は小官がやります」
「!」
「攻撃の方であったら、恐らくは今までのデータを使って、それでどうにかなるはずだと思います。 勘で回避できない攻撃が怖いのは当たり前で、それは前回の戦闘でも勘でどうにかしたあたい……小官の出番だと思います」
「……分かりました。 次の日は、それで訓練をしましょう。 いずれにしても、あれを初見で回避するのはほぼ不可能です。 ネメシスがいつ出るか分からない現状を思うと、盾役をいっそ超世王セイバージャッジメントが行うのは、マストの選択と言って良いでしょう」
それで会議が終わる。
その後は訓練に戻る。
もう病み上がりではないので、飛ばしていく。
さっき盾役として厳しいと言っていた兵士の人も、普通の兵士としてはあたいなんかよりずっと上だ。
だから、兵士としての訓練を見てもらう。
それで色々教わった。
まだあたいは受け身に自信があまりないので、マットの上で訓練を見てもらう。それでアドバイスを聞いたが、とても分かりやすくて助かった。
そのまま訓練を続ける。
やはり、得意分野をそれぞれ担当するべきだ。
そう思う。
黙々と訓練を続けて、それで受け身も少しずつ上達する。
催眠教育を受けてやり方は分かっているが、それでも体を動かさないと習得出来ない事も多い。
呉美少佐はとても忙しいので、京都工場からすぐに出ていった。多分仕事をしなければならないのだろう。
コツを教えた後、盾役をしてくれた兵士の人も行った。
あたいは後は、黙々と。
無意識で受け身を取れるように、マットで練習を重ねる。あたいはパイロットして選ばれたかも知れないが。
兵士としては素人だ。
それを何度も自分に言い聞かせる。
驕っている余裕なんぞない。
驕ったりしたら死ぬ。
それはこの間のブラックウルフ・ネメシス戦でよく分かった。
訓練をしていると、別の兵士が来た。教官役だ。
それで、幾つか細かい事を教えてくれる。
それを取り込んで、更に受け身の取り方を練習してみる。
畑中中将はあたいよりガタイがずっと良かったから、コックピット内やシートにショックアブソーバーが少なかった。
もっと激しい衝撃を受けながら戦っていたのだ。
それを思うと、この程度で満足していてはいけない。黙々と訓練を続けて、少なくとも痛みで気絶するような無様を晒してはいけないと自分に言い聞かせる。
訓練をずっと続けて、それで時間が来た。
今日は切り上げる。
まだ満足出来るところまで行けてはいない。
もっと明日は訓練をして、更に満足出来る仕上がりにしたかった。
翌日。
また、三機一組の編成で出る。
これについても、元々超世王セイバージャッジメントを主軸に戦闘し、他は師団レベルで支援というのが今までは当たり前だった。
そもそも小型種すら戦場に出てこなくなった今では、支援のしようがない。
現時点では弾薬も足りていない事もあって、GDFの第一軍団は偵察と、避難誘導が主任務だ。
それもあって、超世王セイバージャッジメントとデチューンモデルが、ネメシスが出た場合には動かなければならない。
予定通り今日はあたいが盾役。
そして呉美少佐ともう一人。
昨日とは違う、少し年配の兵士がアタッカーをする。
そのまま、シミュレーションを開始する。
実機を使っているだけで、シミュレーションマシンと同じだ。あくまで実機を使う事で起きるトラブルなどを想定しての戦闘となる。
また、この訓練を行うときは、基本的にはエアコンを暖房に切り替える。
ネメシス種は凄まじい熱量を放熱し続けており、これによりいつも極限状態での戦闘を強いられる。
冷房についても改良をしてくれているらしいのだが、それでもまだとても出力が足りていない。
冷蔵庫にするくらいの勢いで冷やしていても、内部がサウナになってしまうのだ。
だから、ある程度最初から、高熱環境下での戦闘を想定しなければならない。それが畑中博士の判断であり。
それに他の関係者も、同意したようだった。
戦車部隊も、同じように訓練を開始しているらしい。
最悪の場合は盾役となって相手の攻撃を逸らす。
とにかくあの熱線砲。
直撃すると、都市がまるごと吹っ飛びかねない。オーストラリアで、都市の港湾区画が消し飛んだように。
それもあって、兵士達は既に如何に被害を減らしながら、中型種がネメシスを斃しきるまで耐えるか。
それを前提の訓練を始めているようだ。
当然、自殺行為だから。
士気は上がらないそうだが。
訓練を黙々と続け。そのまま熱線を回避する。今までのネメシスのデータを全て集めて、それぞれ熱線をランダムに放つようにシミュレーションはして来ている。これくらいは、かわせないとダメだ。
あたいは必死に回避運動を続ける。
だが、掠めるだけで、激しく揺動して、コックピット内の熱量が上がる。また、あたいを狙ってこない場合もあって。
その場合は、高確率で呉美少佐ともう一人の機体がロストする。
一発撃破だ。
それはそうだろう。
あたいも戦ったから、あの熱線が如何に凄まじかったかは、身を以て知っている。回避できなければ、即死は免れない。
超世王セイバージャッジメントですらそうだ。
デチューンモデルではひとたまりもない。
誰かロストする度に訓練を最初から再開する。それで四時間ほど戦闘を続けた後、一度休憩を入れることとなった。
工場まで戻る。
とにかく暑いわその後冷房が効いて冷えるわで、風邪を引きそうになった。
あの暑さだと体を壊しかねない。
話によると、昔はぬいぐるみに入ってアルバイトをするような仕事もあったらしく。それを考えると、本当に非人道的な事をやっていたのだなと呆れてしまう。
ともかく、ぐったりしたので休ませて貰う。
平然としている呉美少佐は流石だ。
鍛え方が違うという奴だろう。
しばらく休んだ後、軽く話す。
「それにしても流石ですね。 その若さでどうやって超世王セイバージャッジメントのパイロットになったんだって思っていたんですが、納得しましたよ」
「え、そうですか」
「そうです。 あの熱線、狙われたときは小官は一度も回避できませんでした。 それを貴方は、どんなタイプの熱線が飛んできても回避していた。 正直最初は舐めて掛かっていました。 しかし今は違います。 超世王セイバージャッジメントのパイロットとして、頑張ってください」
「ありがとうございます」
それしか返せない。
ともかく、幾つか反省点について話し合う。
あたいは受け身がまだまだダメだ。今日は燃料の消耗もあるし、コックピット内を高温にしたこともあって、メンテナンスもある。
午後はシミュレーションマシンを用いるか、それぞれ兵士としての訓練となる。
あたいは黙々と受け身について調べる。
色々な状態から投げられて、それで受け身を取る方法についても調べる。
二mはデッドラインと言われていて。
落ち方次第では、二mでも落ちたら死ぬ。
特に頭から落ちるのが危なく、これに関しては絶対に防がなければならない。
それについてはあたいも聞いて知っている。
そしてここに来てからも、催眠学習で叩き込まれ。実際に教官からも徹底的に叩き込まれた。
今は自分で、いざという時に対応できるようにやるべきだ。
もっと厳しい状況下で、畑中中将は毎度戦っていた。
あたいだって、今後は更に変異種よりも厄介なシャドウが出てくるかも知れないと、常に考えないといけない。
だから、状況を想定して、受け身を続ける。体中が痛くなるが。それでもわざわざ治療を受ける程ではない。
精神論は無意味だ。
だからひたすらに実践を続ける。
今、あたいに出来るのは。何やってくるかまったく分からないネメシスに怯える事じゃない。
こうやって、少しでも生存率を上げる。
それだけだ。
ただ、分かっていても受け身の訓練は楽じゃない。
パイロットとしてのシミュレーションだってやらなければならない。時間を割いて痛い思いを続けるのはしんどい。
自分にご褒美をあげなければならない。
そんなとき。
三池さんが、休憩を入れてくれる。
冷房が効いている工場の中なのに、汗が止まらない。
まあ、見かねて、なのだろう。
精神論や根性論が無意味なのは今の時代は分かりきっている。それもあって、適切な休憩は確実に入れてくれる。
ましてやあたしはのめり込むと周りが見えなくなるらしい。
昔はそんなこと、感じたこともなかった。
だから、短時間で変わりつつあるのかも知れなかった。
お菓子を食べて、まああまり美味しくは無い茶をいただく。
四国の方で、この間の戦いの余波を受けて、新都市の建築現場が大きな被害を受けたのだが。
それでもどうにか態勢を立て直して、工事が再開されたらしい。
あたいは三池さんの作るお菓子をいただきながら、その話を聞く。
いずれにしても、あの工事現場が丸ごと消し飛ばなかったのは良かったと思う。人的被害を抑えるのが最優先だが。
未だに各部隊がまともに戦えないほどの弾薬不足は解消されていない。
都市を回す物資も多い。
今ではリサイクルのシステムが昔のなんちゃってとはまったく違うレベルで進歩しているのだが。
これはそうしないと人類が滅んだからだ。
昔はリサイクルやエコはクズの利権だったらしいのだが。
今ではしっかり機能しているのである。
ただそれでも、弾薬にはなかなか物資が行き渡らない。
そしてシャドウとの和平に反対する人間も少しずつ増えてきている。
化け物を追い払え。
SNSなどでは、そういった過激な意見が飛び交っているのをよく見るが。
これはシャドウに追い立てられて、全てを失った世代や。
今の生活に不満を覚えている人間が多数だ。
これで昔みたいにネットワークが全世界でほぼリアルタイムにつながっている状態だったら、どれくらい荒れていたのだろう。
そう思うと、薄ら寒くなるほどだ。
休憩終わり。
また練習に入る。
シミュレーションマシンに入って、それで訓練を続行。
揺れなどは再現して貰うようにしている。
後は熱もだ。
ネメシス種とやりあう時には、高熱にコックピットが晒されるのは、もう仕方が無いと判断するしかない。
耐えられない熱量はあるが。
それでも、ある程度は冷静な判断を出来るようにならないと話にはならない。
そして、少しずつ中型とやり合えるくらいの操作技術がついてきた今なら。
少しずつ、難しい事をやっていくべきだとあたいは思うのだ。
それもあって、三池さんが話をして。
畑中博士が、シミュレーションマシンに蒸し風呂機能をつけてくれた。これで、激しい熱に晒されながらの訓練が出来るが。
ただし、それは体力も猛烈に消耗する。
結果として、シミュレーションマシンに乗れる時間は減る。
また、あたいが脱水でぶっ倒れないように、専門の監視AIまで作られた。昔だったら、人が直に見ることになり。多くのマンパワーが取られていただろう。
この辺りは、AIがちゃんと進歩した結果だろう。
まだまだ全然足りていない部分もあるのだが。
へとへとになるまで訓練をして、それで切り上げる。毎日非常に負荷が掛かっているが。それでもあたいは充実していると思う。
少なくとも虚無の中で運転やらの監視をしていた頃に比べれば、ずっと生を感じていると言える。
やりがいという言葉は、昔は悪用されていたらしいが。
今はそれも違う。
あたいは今。
自分の意思で、戦うための努力を続けているし。
それで充分過ぎる程だ。
それはそれとして、疲れ果てると何もできなくなるのも事実。
電池が切れるというのはコレのことだろう。
風呂に入って、風呂の中で落ちそうになる。
風呂からどうにか上がると、後の身繕いはロボットに任せてしまう。円筒形の家庭用ロボットだが、意外に器用に身繕いはしてくれるのだ。
それも終わると、夕食をかっこんで、寝てしまう。
後は、何があっても朝までは起きない。
あたいもまだまだ体力が其処まではないし。
体力があったとしても、生活リズムを崩した場合、その後の復旧が極めて大変なのである。
戦闘がいつ起きてもおかしくない今。
そんな状態に、身を置いておく訳にはいかなかった。
コンディションのコントロールは、この時代は自分で無くても出来るようになっています。
自分で管理できるコントロールなんて知れていますし(もの凄く真面目にルーチンをこなしていた人が、あっさり病気で亡くなるなんてのはどうしても見ますしね……)、それで良いのです。
本人のモチベーションとしっかりした客観的なコンディション管理。
これが重なった結果、飛騨咲楽さんは自分が考えている以上の速度で伸びていくことになります。
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