スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント 作:dwwyakata@2024
アフリカでもシャドウ戦役は地獄で、生き残りがわずかな都市に集まって生きている状態になっています。
なお、アフリカはこの時代はシャドウが手を入れた結果、拡がる一方だった砂漠化が沈静化。更には各地には人間が絶滅させた種が普通に復活しています。
豊かさを取り戻した大地ですが。
其処に狂乱のシャドウであるネメシスが牙を剥きます。
アフリカでネメシス化が観測される。
アフリカも殆どの地域で人間が駆逐され、現在では四箇所に大きな都市があるだけの状態なのだが。
その一つ。元はエジプトの近くにある都市、ラムセスの付近で、シャドウがネメシス化したのである。
小型種ではあるのだが。
面倒な挙動で知られるホワイトピーコックだ。
迫撃砲のような動きで迫ってくる事から、特に山岳地帯などで脅威になる面倒な小型種だが。
エジプト近辺の砂漠では、砂丘を利用して長距離から奇襲を仕掛けて来る事もあって、長年スカウト殺しとして知られていた。
シャドウ戦役後のアフリカの諸都市は逃げ込んできた人間が多かった代わり、治安も最悪だったこともあり。
長年苦労が絶えなかったのだが。
また、今も災厄に晒されようとしていた。
ホワイトピーコック・ネメシスが吠え猛る。
名前の元となっている孔雀と似ていた姿が崩壊していく。巨大化したその姿は崩れ、砂漠を文字通り焼き焦がしていた。
熱量も途方も無く、近づける相手ではない。
中型種……キャノンレオンなどが囲んで集中砲火を浴びせて。
それに抵抗せず、どんどん弱って行くが。
高熱は砂漠を焼き溶かし。
砂が硝子状に変化していくのが、遠くから確認されていた。
凄まじい熱に上昇気流が生じ、竜巻まで起きている。その視認性最悪の中、アトミックピルバグが移動を開始。
ホワイトピーコック・ネメシスに向かう。
そして四㎞の射程距離に入ると同時に、ホワイトピーコック・ネメシスに火力の集中投射を開始。
一気に焼き払いに掛かった。
観測が続けられる。
今回は、ナジャルータ博士の補助として、亜純麟が側にいる。一応博士待遇だが。現時点では畑中博士の助手扱いだ。
ホワイトピーコックは本来は接近戦専門の小型種だが。
熱線砲として放熱を活用する例は、この間のブラックウルフ・ネメシスでも観測されている。ブラックウルフも接近戦専門の小型種だし、それを考えると何をしてきてもおかしくないのだ。
何が起きるか分からない。
観測のデータも、今ではエジプト近辺から送られるものはかなりラグがある。海底ケーブルで世界に通信網が引かれていた時代なんて、とっくに終わってしまっているからである。
カクカクの映像を見て、麟博士が言う。
正確には、側にある翻訳用のAIが、だが。
「抵抗が随分と弱いですね。 何か狙っているように思います」
「勘ですか」
「いえ、違和感です」
「……分かりました。 その違和感について分析してください」
麟博士は侮れない。
あの畑中博士が側に置いているだけのことはある。
今までも支援要員が結構来たのだが、畑中博士は能力が足りないと判断すると、下働きみたいなことしかさせなかった。
そういう点では、畑中博士は昔から変人であるの以上に、性格が悪かったのだと言える。
それについては別にどうでもいい。
今は、出来る人間が必要だからだ。
麟博士は、既に仕事の一部を任されている。
要するに後継者と見なされていると言う事だ。
ナジャルータ博士は、データの分析を自分なりに続けていたが。飽和攻撃を受けていたホワイトピーコック・ネメシスが。
いきなり形態を崩していた。
あの寄生虫のようなものが、体中からはみ出したブラックウルフ・ネメシスよりも凄まじい姿だ。
なんというか、これは。
戦闘機か何かが、砂漠に突き刺さったかのような。
三角錐というには少し平面気味だが。
そういうものへと変わる。
そして、次の瞬間。
映像が途切れていた。
「!」
「ラムセスと連絡は」
「現在連絡を確保中。 ラムセス全域で通信障害!」
「……」
最悪の事態を想定しなければならないか。
ラムセスは人口四十一万と、かなりの人数を誇る。
もしも失われでもしたら、大きな損失だ。今の時代は特に、である。
だが、程なくして、通信が入る。
地震だという。
「検知震度は6強! ラムセス全域に振動が続いています!」
「都市の安全を最優先してください!」
アフリカの他の都市だけではない。欧州の都市でも、激しい揺れが観測されたようである。
それだけではない。
揺れに伴って、津波が発生したようだ。
幸い、津波の規模は小さかったようだが。それにしても、これは。
しばらく、待つしかない。
即座に市川代表が、テレビ会議を立ち上げる。これはもう、ナジャルータ博士と麟博士だけで対応する問題ではない。
動揺が広がる。
ネメシス種が危険であることは分かりきった話だった。それにしても、いくら何でもこれは。
そして長い長い待ち時間の後、連絡が入る。
「此方ラムセス防衛部隊、副司令官ケネス少将。 都市全域が壊滅状態だ。 現在、部隊は全てレスキューにあたっている」
「何が起きた!」
「あのクソッタレのネメシスが爆発した! ただ、私から見たところ、どうも地面に全ての熱を叩き込んだらしい」
「!」
そういうことか。
つまり地中で核爆発にも等しい超火力の爆発を引き起こしたと言う事か。生半可な水爆よりも火力が出たかも知れない。
今までネメシス種が斃されるまでに費やされた熱と、奴らが斃されまいとして放熱した熱を分析はしているのだが。
出ている熱量は核兵器の比ではなく。
水爆、それもツァーリボンバ数発分、もっと多いと言う結論が出ていた。
シャドウにとってはそれくらいの熱量を作り出すのは難しくもないという話でもあるのだが。
放熱される熱量だって、水爆並みなのである。
畑中博士が作った高圧プラズマを注入する対シャドウ兵器は、熱量を一点に集中していた。
それで中型を倒す事が出来ていた。
だが、ネメシス種のタフネスは中型を凌いでおり。
そしてついに今回、都市に対して大きな被害が出たと言う事になる。
「中型どもが引き上げていきやがる。 くそっ、一体も倒れていねえ」
「司令官であるランタ中将は」
「戦死為された……」
「そうか」
ナジャルータも、思わず口をつぐむ。
そして、即座に市川代表が、近場の都市に、ホバーを出して支援するように指示。それに異を唱えるものはいなかった。
即座にレスキューが出る。
空路が使えるなら速いのだが。結局今もブライトイーグルは空路を封鎖したままだ。恐らくだが。大気汚染や音響などで影響を与えないレベルの航空機が出現しない限り、空を通してはくれない。
シャドウは行動が兎に角一貫している。
人間の被害なんてどうでもいいことは、最初出現した時と同じ。今だって邪魔だと判断したら、街ごと平気で消すだろう。
ホバーによるレスキューの第一陣が到着したのは十二時間後。
どうしてもホバーだからそれくらい時間が掛かる。
それで、ようやく、ラムセスの悲惨な被害が明らかになりはじめていた。
死者およそ二万五千。
倒壊家屋などは目も当てられない有様だ。
レスキューがトリアージから開始する。このままだと更に死者が増える。
また、偵察にあたっていたスカウトは全滅状態。
連絡を入れてきたケネス少将は、かろうじて生き延びた状況だ。
超世王セイバージャッジメントが出現し、対シャドウ戦での攻勢が始まった後。シャドウによる被害としては最大。
この間のクーデター祭では、これ以上の被害が出たし。
主戦派が無謀な攻撃を仕掛けた結果、各地では合計してそれ以上の死者が出たが。
今回は民間人が被害の主体であり。
大規模なレスキューを迅速に送れない以上、その被害は更に拡大していると言えるだろう。
小型種が砂漠に大量に集まって、環境の修復を開始しているようである。
スカウトの生き残りが残していった定点カメラが、それを観測している。
それだけじゃない。
凄まじい大嵐に発展しつつあった大気の状態だが。
ブライトイーグル数体が集まった結果、短時間で沈静しつつある。
あの大嵐……それも高熱を含んだ……がもしもラムセスを直撃していたら、それこそ都市が全滅していただろうし。
更に言えば、あれが海に抜けていたら。
それこそ途方もない規模のハリケーンが発生した可能性が高い。
ハリケーンに関してはもう諦めるしかないが、それはあくまで自然発生したものに関してだ。
地中海辺りでとんでもない規模のハリケーンでも発生したら。
それこそラムセスは、レスキューも近寄れない状態になっていただろう。
「小型だけではなく、中型にも環境の修復能力があると見て良さそうですね」
「はい。 そうなると思います」
今殺気立っている各国の代表を刺激する訳にはいかないので、音声を切って麟博士と話す。
麟博士は眠そうな目で、全く違う言葉を喋っているが。
意思とは違うようなので、AIの翻訳がとても有り難い。
「レスキュー第二陣、現着! 物資の目録を展開する!」
「即座に救助にあたってくれ! 西地区が手に負えない状態だ!」
「第三陣、ラムセスまでおよそ三時間! まだしばらく掛かる!」
「第一陣、ホバーを戻す! 物資を補給させる!」
一応、各国も団結して動けているか。
野心的であっても、市川代表の指示は的確だ。
誰かがぼやく。
「シャドウ戦役の前だったら、日本のレスキューが来てくれたんだろうか」
シャドウ戦役の前、日本のレスキューチームの実力は世界に冠たるものだったとナジャルータ博士も聞いている。
シャドウによる大災害の中、勇敢に各地に出向いてそれで全滅してしまったという話だ。
無言になるばかりである。
こういう所でも、ナジャルータ博士がまだ若く。
シャドウ戦役の災禍を、身を以て経験出来ていない事が分かる。
第三陣がラムセスに到着した頃には、更に死者が増え、三万を超えていた。そして最終的には六万を超えるだろうと試算が出ていた。
そして、シャドウ戦役の前に起きた人権屋どもによる蛮行の数々。
その後も、勝ち始めた途端に身内だけで神戸に逃げ込んできたカス共の事もある。
難民の受け入れについては、どこの国も都市も乗り気ではない。
それに、だ。
ホバーという案をノワールが出してくれなければ、今こうしてレスキューを出す事すら出来なかっただろう。
それを思うと、シャドウを安易に憎むことも出来なかった。
口惜しい話だが。
ともかく今は、淡々と出来る事をやっていくしかない。
麟博士が、側で頷いていた。
「ホワイトピーコック・ネメシスのデータをまとめました」
「有難うございます。 ブラックウルフ・ネメシスの時もそうですが、ネメシス種はどんどん凶悪化しているのでしょうか」
「私にはなんとも」
「……」
まあ、そうとしかこたえられないだろうな。
ナジャルータ博士も、分からないとしかいえない。
ともかく、今は此方で出来る事は無い。
リソースを削らせるわけにもいかない。市川代表に提案して、会議から抜ける。畑中博士も、同じように会議から抜けていた。
訓練を続けていた飛騨少尉が、ラムセスの状況を聞いたのか、血相を変えて此方に来る。
麟はそれを見て、心が痛んだ。
自分の口からは、意思と違う言葉しか出てこない。
これは昔からだ。
ずっと違和感があった。
ただ、同じ病気の人は他にもいる。AIがそれで、自分の代わりに喋ってくれるようになった。
今はインカムを使っていて。
それが代わりに音声を発してくれる。
昔だったら眠そうな目も、周囲に迫害の材料にされていたかも知れない。
今はそういうのもないので、だいぶ気が楽だ。
「麟さん、ラムセスは……」
「大きな被害が出ました。 恐らく最終的には六万を超える死者が出るのは間違いないでしょう」
「そんなに。 あた……小官に出来る事は?」
「今は何も。 超世王セイバージャッジメントは災害対策用のものではなく、純粋な対シャドウ兵器です。 今は、ネメシス種をできる限り迅速に斃す訓練にだけ、血道を注いでください」
しばし悔しそうにしていた飛騨少尉だが。
敬礼すると、訓練に戻っていった。
三池さんが、手際良く茶を出してくれる。
意思とは全く違うとはいえ、それなりに喋って喉が渇いていた。それにぶっ通しで会議にも出ていたのだ。
とりあえずぬるめの茶……おいしくはないが、それでもちゃんと効くので、飲んで少しリラックスする。
それからトイレを済ませて。
その後は、ナジャルータ博士と畑中博士と話をした。
「ネメシス種の体が崩壊する現象が立て続けに起きていますね。 超世王セイバージャッジメントがいてもなお対応が難しいのに」
「しかもラムセスの近辺では、地元の軍は広瀬ドクトリンでやっと武装を開始した状態です。 どうしてこんな」
「小型の死にはどういう法則性があるのか、それを確かめないと」
わいわいと話している内に、誰かが来る。
畑中博士が、無言で立ち上がっていた。
畑中中将だ。
まだ包帯が取れていない。
そして、車いすである。
歩けると介護のロボットに不満そうな声をぶつけているが、どう見ても無理だろう。ただ、退院出来て良かった。
いや、これは仮の退院か。
「仮の退院ですが、姉貴の様子がおかしいと聞いてすぐに来ました。 とりあえず、大変みたいですね」
「ラムセスでとんでもない事が起きていて」
「聞いています。 それにしても、飛騨少尉の頑張りは予想以上のようですね」
畑中博士が、ぐっと表情が柔らかくなっている。
菜々美ちゃんと呼びかけている。
それは止せといやそうにしながらも、畑中中将は本気で嫌がってはいないようだった。
「見ての通り、パイロットとしては再起不能。 だけれども、これから医師の許可が出たら工場に来て、後輩の面倒をある程度見ます。 迷惑を掛けましたね」
「いいえ。 生きていてくれただけで、どれだけ嬉しいか」
麟は悟る。
畑中中将を間近で見て分かったが、この人はもうあまり長くない。
それでこう言う許可が出たのだろう。
今日明日で死ぬとは思えないが。
それでも十年はもたないだろうと思う。
それはそうだ。
中型との死闘の数々は、麟も見ている。その全てが、どれも首の皮一枚の勝利ばかりだった。
それで体に激甚な負担が掛かるのは、むしろ当然の話である。
残り少ない時間。
それでも、畑中中将は、出来る事をしようとしてくれている。
「亜純麟博士だね。 よろしく。 姉が色々と苦労を掛けると思うけれど」
「いえ、此方こそよろしくお願いいたします」
口からは全く違う言葉が出ているけれど。
AIがしっかり翻訳してくれる。
それが有り難い。
敬礼をかわす。
この様子だと、麟が体調に気付いていると見て良いだろう。畑中中将は、敬礼をかわした時、少し寂しそうだった。
それから、飛騨少尉の方に畑中中将は行く。
それを見送るだけにする。
余計な事は言わない方が良いだろう。
そして、頬を叩いて。
今のホワイトピーコック・ネメシスの情報をまとめ。
それに今まで確認されているネメシス種出現の条件について、今まで集めた情報からまとめるべく、気合を入れ直す。
麟の得意分野は統計からの分析だ。
残念ながらネメシス種の出現は、まだ統計を取れるほどデータが揃っていない。ましてや人間が観測出来ていない範囲の外にネメシスが出現し、それを中型が斃した例もたくさんあるというのだ。
それではどうしようもない。
だから、ネメシス種の出現というデータだけではなく、もっと包括的な統計的データを分析する。
今回の記録的な被害もある。
あのホワイトピーコック・ネメシスが神戸近郊に現れでもしたら、それこそ取り返しがつかない事が起きかねない。
超世王セイバージャッジメントであっても、短時間で仕留めきれるとはとても思えないのだ。
ましてや飛騨少尉は、将来有望であっても。
まだ将来有望の段階に過ぎない。
本人が全然足りないと言っているように。
畑中中将の戦歴を見てきた麟からしても、まだ全然足りないと思う。
だから、支援する。
支援するしか、被害を最小限に留める方法は無いかも知れない。
それと。
側でキーボードを叩いている畑中博士の雰囲気が露骨に変わっている。これはひょっとすると。
妹を溺愛していると聞いていたし。
或いはそれで、もとの畑中博士が戻ってきたのかもしれなかった。
それは追い風になる筈だ。
麟はデータをまとめる。
畑中博士は兵器開発に注力する。
それで、もしもネメシス種を迅速に斃せる兵器が出来るのであれば。
やれることは、なんでもどんどんやっていくべきだった。
「麟博士」
「はい」
「これについては、どう思う?」
畑中博士が、見せてくる兵器。
これは、ちょっと想像を絶する代物だ。確かに面白くはあるが、それにしてもちょっと変わっているというか。
不可解な代物である。
「これだと斃すまでの時間が伸びませんか」
「いや、シャドウの領域に押し返せば、それで被害は敵が回復させる。 それにネメシス種の攻撃は、基本的に脅威に向く。 ブラックウルフ・ネメシスの場合は超世王セイバージャッジメントよりも四国の工事現場を狙っていたように思う。 小型種にとって、人間は脅威なのだと思う」
なるほど。
今まで小型種にすら大苦戦していた人類だから、それについては考えてはいなかったのだが。
M44ガーディアンが出る前から、ほんの僅かだけとはいえ、小型種を斃した例はあった。
そしてノワール曰く中型には寿命が無く。
小型種には寿命があり、それが尽きるとネメシス種になる。
それを思うと、或いはだが。
人間は、小型種にとっては特に、理不尽な終わりを強いてくる凶悪な敵なのかも知れない。
超世王セイバージャッジメントや、対グレイローカスト用のMLRS等は最たる例だろう。
シャドウなんて、自然に存在していて、天敵が存在するとはとても思えない。
生物ではない可能性も高いが、それでも何かしらの意思は持っていてもおかしくはない。
ノワールは自身の事を「私達」と称しているようだが。
小型種もそれに含むとしても。
その意思は並列で平等なのか。
或いは上から押しつけるトップダウン型なのか。
どっちかによって、小型種の思考回路は、まったく変わってくると見て良いだろう。
だとすると。
小型種の。死から逃れようとする行動を利用するこの兵器は、確かにありかも知れないし。
環境回復をシャドウの領域内ではシャドウがやるというのなら。
其方に誘導する事が出来れば。
全てにとって上手く生かせることが出来る可能性が高い。
その上、である。
この兵器は、超世王セイバージャッジメントでなくても搭載できる。それがまた、大きかった。
コストはそれなりに掛かるが。
今回ラムセスを壊滅させたネメシス型の脅威を思えば、この程度のコストなんてそれこそ大したものでは無い筈だ。
即座に広瀬大将に連絡。
今、やっと会議が終わって疲れきっているようで本当に申し訳がなかったが。それでも、連絡を入れると。
市川代表に、予算が下りるように説得してくれると言う事だった。
助かる。
後は、麟達が頑張るだけだ。
飛騨少尉に、畑中中将が指導をしているのが見える。
何しろ本職の中の本職である。
あらゆる全てが為になるだろう。
麟も側に、似たような超本職の畑中博士がいる。だから、負けてはいられなかった。