スーパーロボット活劇、超世王セイバージャッジメント   作:dwwyakata@2024

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少しずつ明らかになるネメシス種の謎。

しかし明らかになったからといって対応出来る訳ではありません。

とにかく斃しづらい相手であると言う事がわかるだけです。

その上此奴は、普通のシャドウと違って自己制御が利かないのです。






2、支援者の悩み

凄まじい大爆発が南極で観測された。

 

南極の詳しい状況が明らかになったのはつい最近の事だが、小型種を掃討していた頃に取り返した地点からの観測で、それを確認出来た状態となる。シャドウ側はこういった行動に対してケチをつけてきていない。人間相手の戦いだったら、どれだけの問題になっていたか分からなかっただろう。

 

ともかく、爆発の破壊力はTNT換算で推定100メガトン。

 

ツァーリボンバ二発分である。

 

恐らくはネメシスが中型種に斃されたのだ。

 

それは分かるが、その後に、大きな波が到来。

 

ただしそれらは、集まったイエローサーペントが恐らくだが、全て中和してしまったようだった。

 

最初は逃げ惑っていた観測地地点近くの海の生物。

 

特に鯨だが。

 

イエローサーペントが現れると、あからさまに落ち着きを取り戻している。

 

人間は完全に天敵だった。

 

それを考えると、確かにそれが正しいのかも知れない。

 

高い知能を持つ鯨であれば、それくらいは簡単に理解出来るのだろうから。

 

いずれにしても、カナダでの事件から、三週間程度しか経過していない。ネメシスの出現は、確実にペースが上がっている。

 

被害も、どんどん拡大している。

 

今回は人間がいない南極での戦いだったようだが。

 

それが人間の街の近くで起きたらどうなるか。

 

100メガトン級の爆弾なんか炸裂したら、それこそ街が消し飛ぶどころじゃない。クレーターが出来て、街は何も残らないだろう。

 

市川代表が会議を招集する。

 

状況を説明すると、アイルランド代表が苦々しげに言う。

 

「このままだと下手をするとシャドウを斃せるようになる前よりも、状況が悪化するのではないか」

 

「そうだ。 皆それが不安になっている」

 

文句を言う代表数名。

 

それは分かっているが。

 

様子を見ていた三池博士は、とにかく此奴らは建設的な意見をまるで口にしないなとしか思えない。

 

人間は、弱者を守るようになってから発展した。

 

犬を飼うようになり、三世代で知恵を伝達するようになってから。遺伝子プールを確保できるようになり。

 

様々な状況に対応が可能となっただけではない。

 

人間になる前は斬り捨てていたような個体を生きられるようにした事で。

 

それまではとても出来なかった事が、出来るようになって来た。

 

要は群れにならないと人間なんてゴミも良い所である。

 

だが、こういうような群れを見ていると。

 

その強みをドブに捨てているだけだ。

 

馬鹿馬鹿しい時間だ。

 

そう思う。

 

三池は皆の世話を良く焼いているが、それでも別に慈愛の化身でもなんでもない。そもそも単に世話が好きなだけだ。

 

ただし、こんな連中の世話をするのは気が知れないし。

 

此奴らは皆自分が優秀だと思い込んでいる。

 

人間がシャドウに駆逐されたのは仕方が無い事だったのかも知れないな。そうとすら感じる。

 

「民衆が怯えているというような言葉で、自分の不安を代弁するのは昔の活動家のようなやり口ですし、やめましょう。 怖いのは貴方方でしょう」

 

「……っ」

 

「ノワールと名乗るシャドウが連携を申し出て、譲歩までして来ています。 今は、ともかく退避手段の確保と、誘引手段の確保です。 臼砲をそれぞれの街に一つずつ配備する事。 小集落は、一つの街に集まってそれぞれで身を守ること。 それを優先してください。 ホバーで海を行く際に、イエローサーペントに攻撃されないことが分かってきています。 少なくとも孤島はそれで孤立している人間を救出できる筈です」

 

「わ、分かった」

 

皮肉混じりに市川がいい。

 

それで悔しそうに俯く連中。

 

確かにおろおろするばかりだった天津原とは何もかも違う。

 

だが、野心的だ。

 

今はそれが三池としては不安だ。

 

独裁者になったり、皇帝を名乗り出したり。

 

そんなことになったら、優秀であっても対処しなければならないだろう。

 

会議を終える。

 

テレビ会議を切って、伸びをする。畑中博士は頬杖をついて、退屈そうにやりとりを見守っていた。

 

この人は本当に頭が良いし。

 

今会議に出ていたような、自称頭が良い人とはレベルが違う。

 

だからつまらなかったのだろう。

 

なんら建設的な発言をせず。

 

ただ怖いのだから何とかしてくれと駄々をこね、そればかりか恫喝するような真似をしているグズの群れの寝言が。

 

市川代表の発言だって、それを理論的にねじ伏せつつ、解決案まで示していた。

 

嫌われている奴だが。

 

有能には間違いない。

 

ただ、畑中博士には面白くもない。

 

それだけのことなのだ。

 

「お菓子を作ります。 少し休んでいてください」

 

「助かるわ-。 で、何?」

 

「そうですね、クッキーにしましょう。 飛騨中尉はまだ訓練ですか」

 

「ええ。 真面目で良い子ね。 あの子が菜々美ちゃんの後を継いでくれて助かったわ」

 

同感だ。

 

飛騨中尉はとても真面目な子で、つらいだろう訓練も文句一ついわずやっている。

 

自己評価がとても低いようだが、はっきりいって今の時点では満点だ。

 

育ちがあんまり良くないのがたまにでるが、それをちゃんと直そうときちんと努力だってしている。

 

その辺り、とても立派だと言える。

 

最初は懸念を示すものもいたのだが。

 

今では、誰も懸念を示していない。

 

例えば、上っ面だけ真面目なフリをしているような奴という可能性もあった。だが、ネメシス種相手にあそこまでの戦闘を二度立て続けにやっている。

 

畑中中将と違って、冷静で理論的な戦いをする訳ではなく、むしろどちらかというと直情的だが。

 

それでも中々に優れた手腕だ。

 

現時点での力量は申し分ない。

 

それに超世王セイバージャッジメントでの訓練に特化して、それを開始したのも畑中中将よりもずっと早い。

 

それを思うと、更に先まで行けるかも知れない。

 

クッキーを焼く。

 

娯楽品や嗜好品が出回るようになったのは10年くらい前からだ。

 

二次大戦の後くらいでも、似たような状況はあったらしい。

 

今はお菓子を焼くためのオーブンが存在していて、きちんと各家庭に配備されている。殆どの場合は全てのレシピをビッグデータに保管しているAIを搭載したロボットが使用するが。

 

三池は数少ないちゃんと料理をする人間だ。

 

クッキーを焼いて、皆に出す。

 

お茶も淹れる。

 

まずいのは分かっているが、それでもお茶の中に入っている成分が、心を落ち着かせる事ができる。

 

それが分かりきっているから、必要だ。

 

飛騨中尉が丁度汗だくで訓練から戻って来たので、休憩を告げる。

 

ついでに麟博士も呼んで、四人で菓子を摘む。

 

クッキーは割と良く出来た。

 

複雑なクッキーはかなり難しく、焼く過程で色々と変質してしまう事も多いのだが。

 

シャドウ戦役前の時代。

 

安かろう悪かろうが世界中に広まっていた時代と違い。

 

今では相応の品質が担保されている。

 

経済が人間から切り離されてきているからだが。

 

皮肉極まりない話であったと言えるだろう。

 

しばらくクッキーを食べて、それで気持ちを安らげる。

 

その後は、また訓練に飛騨中尉が戻る。

 

暖房までかけたシミュレーションマシンでのネメシスとの戦いの訓練。普通だったらやりたくないと駄々をこねかねないが。

 

まだ若いのに、飛騨中尉は文句一つ言わずにやっている。

 

真面目なことに好感が持てる。

 

ただ、シャドウ戦役の前は。

 

そういう性格は嫌われたかも知れない。

 

不真面目で天才で何でも出来るような存在が好まれていたというような話もある。

 

そういう奴はだいたいろくでもない犯罪を平気でするような輩なのだが。

 

更には、優しさはいらないとかいう理屈まで蔓延していたらしい。

 

優しいというのは犯罪者にとってのカモだったから、というのが理由のようだ。

 

それには真面目も含まれたのだろう。

 

シャドウが現れなければ、人類は内輪もめの末に地球を道連れに破綻していたのはほぼ確実。

 

それは暗黙の了解になっている。

 

大きな声では言えないが。

 

飛騨中尉のような人間が馬鹿にされるような時代だったのだろうなと思うと。シャドウは気にくわないとしても、それが終わったのは良かったのだろうと、三池も思ってしまうのだ。

 

作業に戻る畑中博士。

 

三池は三池で、スケジュールの調整などを全てやっている。

 

AIにも手伝わせてはいるのだが、どうしても細かい部分は人間が手を入れなければならない。

 

25年前のシャドウ戦役前とは比較にならないほど進歩しているAIだが。

 

それでもまだ全てを任せるのには無理が多いのだ。

 

幾つかのスケジュール調整をしていると、声が掛かった。

 

呉美中佐だった。

 

敬礼をかわし、挨拶を交わした後、軽く話す。

 

「すみませんが、明日連携戦のスケジュールを入れて貰えませんか」

 

「ええと。 明日は超回復の予定だったような気がしますが」

 

「すみません。 今、広瀬大将が誘引弾を用いた編成の変更と訓練を実施していて。 それに伴った、前線での超世王セイバージャッジメントと、デチューンモデルの訓練をやっておきたいんです」

 

「分かりました。 調整します。 ただし午後になりますよ」

 

問題ないというと、呉美中佐は行く。

 

忙しい人だ。

 

広瀬大将が、いずれ右腕にと考えているらしい。

 

兵士としては満点。

 

畑中中将も、兵士としては呉美中佐には勝てないと言うような事を時々言っていた。

 

それで、超世王セイバージャッジメントを上手く操作できないのだから、世の中上手くいかないものである。

 

しばしして、訓練を終えた飛騨中尉が出て来たので、明日のスケジュールの変更を告げておく。

 

流石にグロッキー気味なので、すぐにスポーツドリンクも飲ませる。

 

ただ、文句は全く言わなかった。

 

「分かりました。 ネメシス相手に有効な戦術を一つでも使えるなら、それは第一軍団も動きを先に調べておきたいですよね」

 

「そういうことです。 休憩時間を予定より十五分延ばします」

 

「行けます」

 

「ダメです。 バイタルに多少乱れがでています。 しっかり休憩するのも、兵士の仕事ですよ」

 

こういう所で更に過負荷を掛けるのは悪手だ。

 

それはしっかり三池は理解していた。

 

しっかり休憩をさせる。

 

こういう所で、三池のような人間が光るのだと言われた事が昔ある。

 

元々地味で、あまりぱっとしなかった三池だが。とにかく昔から、細かい点では色々と気づきも多かった。

 

飛騨中尉に無理をさせないこと。

 

それが今、三池が一番優先する事だ。

 

横になって、蒸し風呂状態のシミュレーションマシンで消耗したのを、少しでも回復しようと努める飛騨中尉。

 

飛騨中尉が、ぼそりと言う。

 

「体が弱くて情けないです」

 

「同年代の誰よりもマシですよ」

 

「同年代と同じではダメなんです」

 

「呉美中佐は、昔だったらオリンピックにでられるレベルです。 あの人を目標にしたら潰れます。 呉美中佐を目標にしてはいけません」

 

SNS等では、とにかく出来る奴が可視化されやすい。

 

今の時代もそれは同じだ。

 

飛騨中尉を中傷する奴はいるらしい。

 

ガキのくせにあのロボットに乗せられている。

 

多分コネだろう。

 

あのロボット、どうせAI制御か何かだろ。パイロットなんて誰でも良いんだ本当はよ。

 

そんな心ない言葉は、三池も幾つも見た。

 

反論はその場でしても悪手だ。

 

あれだけ超世王セイバージャッジメントが状況を変えても、こんな発言をする人間はたくさんいるし。

 

それは人間に守る価値はあるのかと、疑問を持つ者が出てくるのも仕方が無いのだろう。

 

しばらく飛騨中尉を休ませて、それで医師にも軽く診察して貰う。

 

その後は念の為、受け身の訓練に変える。

 

ちょっと飛騨中尉は不満そうだったが。受け身の訓練も必須だ。

 

熟練の教官に、手取り足取り指導させる。

 

密着状態からの受け身の訓練は兎に角難しく、熱を帯びているのが分かる。

 

三池はそれをチェックしながら、畑中博士が働きすぎないように注意もしておかなければならない。

 

他にも幾つかのタスクをチェックしておく。

 

マルチタスクは苦手な人間には本当に出来ない事だが。

 

幸い三池にはある程度こなせる。

 

午後から第一師団の参謀が視察に来る。

 

第二師団を中心に、次にネメシスが現れた場合の誘引をする事が分かっているのだが。それが上手く行けば第一、第三師団もそれに参加する。

 

そのため、理論なんかの説明は聞いておく必要があるのだ。

 

とにかく非常にお堅い雰囲気の女性で、頭が硬そうだなと思ったが。

 

見かけで相手を判断してはいけない。

 

説明用に三池が作ったプレゼンの資料を見てもらう。

 

それと同時に、誘引の理論も最初から説明する。

 

それらを受けて、幾つか鋭い質問をされるが。

 

三池は全てそらで返した。

 

これくらいは、畑中博士の助手を任せられているのだ。あの人ほどの天才でないとしても。

 

出来なくては話にもならない。

 

「なるほど、分かりました。 初動と着弾地点のコントロール、それに超世王セイバージャッジメントが到着するまでの時間稼ぎとしては申し分ありませんね」

 

「はい。 それに人のいる街に対する攻撃も、ある程度緩和できるかと思います」

 

「だいたい先に調べていたとおりの効果がありそうです。 実際にカナダで誘引作戦がある程度成功しているという話もあります。 期待させていただきます」

 

「よろしくお願いいたします」

 

敬礼をかわす。

 

とりあえず参謀を送った後は、整備工のおじさん達の様子を見に行く。

 

京都工場で臼砲を製造している。

 

元々こんなものは使えないと、廃棄寸前にされていた超大型砲だが。今回の件もあって、世界各地であわてて再生産をしているところだ。

 

今は京都工場でも、試験的に一門作っている。

 

ドクトリン的に一門だけあってもなんら役には立たない兵器である、ということもあるので。

 

最低でも神戸に四門配備する予定だ。

 

現在神戸には二門あるが、これを更に二門増やす。

 

問題は間に合ってくれるか、なのだが。

 

どうにかするしかないだろう。

 

適当な所で、整備工のおじさん達にも休憩を入れて貰う。茶と菓子を配る。喜んでくれるのは嬉しい。

 

その後は、幾つかタスクをこなし。

 

それで、夕方。

 

飛騨中尉が訓練を終えたので送る。

 

畑中博士がぐったりしているので休ませる。最悪風呂にも入れさせないといけないが、今は大丈夫だ。

 

ちょっと問題なのは麟博士で。

 

外にふらふら出ていって、迷子になっている事が時々ある。

 

考えている事と口にでる言葉が違う。

 

そういう問題がある子だが。

 

行動にもたまに異常が出る。そのため、三池がちゃんと見ておかないと危ないのである。

 

ただそれでも、あの畑中博士の助手をできる程の逸材である。もしもがあったら取り返しがつかないのだ。

 

幸い工場内にいて、壁に貼り付いてぼんやりしていた。

 

まあ、別に危険がないところにいる分には問題はない。

 

休ませる。

 

整備工にはスケジュールを告げてある。今は幸い突貫工事ではないので、それぞれを帰らせる。

 

それから、三池が休む。

 

いつも一番最後だ。

 

それでも、ある程度は休める。それで充分だ。

 

 

 

夢を見た。

 

三池が気がつくと、京都工場が大火事になっている。シャドウが乱入してきていて。超世王セイバージャッジメントが既に破壊されているのが見えた。

 

分かっている。

 

ただの夢だ。

 

超世王セイバージャッジメントが負けるとは、三池は思っていない。いや、負ける可能性はある。

 

毎回ギリギリで勝利していたのだ。あの畑中中将が乗っていて、なおである。

 

だから負ける可能性はあるが、シャドウがこんな風に京都工場まで攻めてくる。しかもネメシスでもない個体が。

 

それはあり得ない。

 

ぼんやりと様子を見ている。皆、殺されて散らばっている。それを見ても、まるで心が動かない。

 

ああ、何もかも面倒が無くなった。

 

そんな思考すらわき上がってきて、三池は自分に呆れていた。

 

こっちを見るシャドウ。

 

ストライプタイガーのようだが。もしもストライプタイガーだったら、それこそ京都工場なんて数秒で解体し尽くすだろう。

 

こんな非効率的な殺しなんてする意味がない。

 

ふっと笑う。

 

ネメシス戦で、速度を利用した攪乱と、押さえ込みくらいしかできない。それを思うと、お互い大変だなと思ったのである。

 

襲いかかってくるストライプタイガー。だが遅い。音速を余裕で超える相手だ。

 

それが、襲いかかってきたらそう考える暇もなく両断され……いや、赤い霧になってしまうだけ。

 

目が覚める。

 

随分と酷い夢を見たのに、なんら動じていないのも、またおかしな話だった。

 

畑中中将が再起不能になった時は、それは三池だって衝撃を受けたし。畑中博士を見て、心が痛んだ。

 

心の何処かでは、皆邪魔だとでも思っていたのだろうか。

 

それはない。

 

三池がそもそも、こんな分不相応な地位にいられるのも、畑中博士の抜擢あっての事である。

 

畑中博士が自分より年下である事なんてどうでもいい。

 

そもそもとして、所詮は夢だ。

 

記憶の整理であり、ゴミ箱に記憶を捨てて処理するだけの行動だ。それなのに、どうして心が痛む。

 

ため息をつく。

 

ストレスが、自分でも気付かないうちに溜まっているのかも知れない。

 

今は休暇を取れる状態じゃない。

 

ただ、三池の支援要員が必要かも知れない。

 

人手が足りない今の状況で、それが出来るだろうか。

 

それも分からないが。

 

しばし考えてから、三池は上役にあたる広瀬大将に連絡を入れておいた。

 

もしも三池の支援が出来る要員がいるようなら回して貰えないだろうか。官民問わず。

 

勿論厳しいのは分かっている。

 

そもそも三池のいる場所は、超世王セイバージャッジメントと直に触れあう非常に難しい部署だ。

 

機密を漏らしたら殺す、とまではいかないにしても。

 

少なくとも投獄して、シャドウとのいざこざが終わるまで、牢から出すわけにもいかないだろうし。

 

期待せずに待つとする。

 

とにかく、今後は少人数での態勢にも無理がある。

 

もっと人数を増やさないと。

 

勝てる相手にも、勝てなくなる。

 

ましてやネメシス種は、下手な中型よりも手強いのだ。三池みたいな立場の人間が何かしらの足を引っ張って負ける事はあってはならない。

 

それもあって。

 

やはり後継者の育成は急務なのかも知れなかった。

 

厳しいな、と思う。

 

だけれども、こればかりは。どうにかやっていかなければならない。それもまた、事実だった。







苦労人三池さん、ずっとこんな調子で苦労を続けています。

決して学者としては超一流ではなく、催眠学習がそれぞれのポテンシャルを引き出せるようになった時代だからこそ、余計にそれが目立ちます。

ですが、この人の支援があってこそなり立っているのが。

超世王セイバージャッジメントの周り人々やシステム管理などの全てなのです。



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