今作の6話「そろそろ本当の夢境に行かないと死ぬぜ!!」に随分前にですが加筆をしておきました。読了状況を確認したところ半数近くの人が見れていない事が判明したのでこうしてお知らさせてもらいます。知らせるのが遅れてごめんね
オーディション会場に来たぜ!
「レディース・アンド・ジェントルメン!ようこそ、熱砂の刻のサブ会場へ!」
テレビカメラだらけだぜ!
「ここがオーディション会場…」
「テレビカメラがいっぱい!ウチらこんな沢山の人に見られながらオーディションするの?」
そう考えると少し緊張してきたぜ!
アベンチュリンが見てるかもしれないし無様を晒せば死ぬぜ!
「皆さん、ご覧ください!闘志満々の5人がこちらにやってきました!」
「もしかして私達のことかしら?」
「はい!戸惑うことはありません、あなたたちからはスターとしてのポテンシャルが見て取れますから!」
この司会者!言ってる事の適当さが限界を超えているぜ!!
「ドリーム新聞の者です!意気込みをお願いします!」「ちょっと待て!この人たちを取材するのはうちが先だぞ!」「皆さんがここに来たのは何を手に入れるためですか?」「前途遙遠、道険しく、旌旗天を覆いて冠を争う!」「剣とバラ!純美、純美!壮麗で力強い!」「騎士は頭が固い!嵐は融通が聞かない!試合に勝てなくても愉しむことを止めてはいけない!」
誰だお前らはッ!?
記者の野郎共だぜ!
後半のやつらの様子がおかしい理由を説明しろ!
「どんどん人が増えてきた…!この感じだと早く試合を初めたほうがいいんじゃない?」
「ホタルの言う通りだね。司会者の人!さっさと試合を初め「ちょっと待った!」」
誰だお前はッ!?
「引き止めてしまって申し訳ない。私はスラーダTM工場の工場長、エディオン・レーダーだ」
スラーダの神だぜ!
「君たちには試合に向かう前にこのカメラに向かって自己紹介をして欲しい!」
なにィッ!?
敵地のど真ん中で所属を明かすのはリスキーすぎるぜ!
偽の情報を…言うべきだろうがッ!!
「ええ、わかったわ。こんにちは、私は星穹列車のナナシビト、姫子よ。この人たちは私の同行者なの」
なにィッ!?
普通に自己紹介したぜ!
姫子!正体を隠さない理由を説明しろ!!
「姫子さん、所属を明かしてしまっていいのか?ファミリーに狙われやすくなってしまうぞ」
「しょうがないよフェリクスさん、ピノコニー中にウチらのポスターが貼ってあるんだから、ちょっと嘘を言ったところで騙せっこないって」
「ええ、そのとおりよ。けれど沢山の人々が星穹列車を知っているおかげで、ファミリーが手を出しにくいというメリットもあるわ」
なるほどッ!!
確かに星穹列車のポスターはよく見かけてたぜ!
「それじゃあ次はイカしたバットのお嬢さん!自己紹介をお願いしてもいいかな?」
「私?えっと、じゃあ…こんにちはみんな、星穹列車のナナシビト、銀河打者だよ。そしてこっちにいるピンク髪の彼女が私の相棒であるなのカメラ!」
「ちょっと、変なこと言わないでよ!コホン…こんにちは、ピノコニーのみんな!私の名前は三月なのか!あちこち冒険するのが大好きな普通の女の子だよ!あとこの娘の名前は星って言って銀河打者なんて名前じゃないからね!」
この二人!インタビューへの耐性が限界を超えているぜ!!
「三月なのかさんに星さん、素敵な自己紹介をありがとう。お次はそこの少年!自己紹介を頼む」
ま、まずいぜ!
俺の番だぜ!
そろそろ完璧な自己紹介をしないと死ぬぜ!
多少の緊張はあるが、やあああああああってやるぜ!!
「こんにちはファミリーの野郎共、カンパニー所属…じゃない、通りすがりのフェリクスだ。好きな言葉は『All or Nothing』…以上!」
「……」
「……」
「……」
「……」
死んだぜ!
「ア、アハハ…今日は彼、ちょっと調子が悪いみたい」
「そ、そうだったか…では白髪の可愛らしいお嬢さん!あんたの自己紹介をお願いするよ」
「あっ、次はあたしか…こんにちは、あたしはホタル。えっと…あたしもあちこち冒険するのが大好きな普通の女の子、かな」
フェリクス!緊張すると要らんことを口走る理由を説明しろ!
まんまと無様を晒してしまったぜ!
そろそろアベンチュリンに謝らないと死ぬぜ!
「さあ、全員の自己紹介が終わったところで試合場へと向かおう!5人とも着いてきてくれ!」
「ほら、隊長。そんなとこで膝抱えてないで行きますよ」
「うぅ…隊長はやめろぉ…」
「ねえ星、もしかしてフェリクスさんってウチが思ってるより愉快な人…?」
「あれはどっちかと言うと天然ってやつじゃないかな」
そろそろ穴があったら入らないと死ぬぜ!!
試合場に来たぜ!
心にできた傷は癒えることはないぜ!
『飲もうスラーダTM、素敵な夢へ♪』
スラーダ!飲まずにはいられないぜ!
「それではこれより、試合を開始する!その前になにか言っておきたいことはあるかい?」
「私達は絶対勝つ!」
「うむ、その心意気や良し。君たちが最後まで勝ち進み、新時代のピノコニーのスターになることを心から願っている!」
そろそろ立ち直らないと死ぬぜ!
「君たちを待つのは3つのステージだ。最初の2つのステージにはそれぞれ2つのルートがあるから存分に吟味してくれたまえ!そして最後のステージには未だ無敗のチャンピオンが君達を待っているだろう!」
なるほどッ!
要するに全員ぶっ飛ばせばいいってことだぜ!
「ルールはこれくらいだ。それじゃあ早速試合を始めたいところだが…どうやらこちらの手違いで二人で挑むことを想定した競技しか用意してないようだ。すまないが、君達の誰か一人には助っ人とペアを組んでほしいのだが…」
芦毛君〜?、花火と一緒にあっそびっましょう〜?
「…俺が行こう」
「え、フェリクスさんいいの?」
「ああ、どうせ俺はみんなの足を引っ張るだろうしな」
みんなが気にする必要はないぜ!
「隊長…本当にいいの?」
「いいっていいって、お前は星と組んで仲良く試合を楽しんでくるといい」
「…うん、わかった。気をつけてね隊長」
「ああ、そっちもな。それと隊長はやめ…」
「それではペアも決まったところで…スラーダTMリミテッドカンパニー協賛、第20回熱砂の宴第33試合──開始!」
星達が去った後のスタート地点
一人残ったフェリクスに一つの人影が近づく
「はじめましてフェリクスさん、助っ人のニコラスです。本日はよろしく…」
「下手な演技はよせ、花火。さっさといつもの姿に戻れよ」
全くもう、ツレナイなぁ芦毛君は
もうちょっと花火の演技に付き合ってくれてもいいじゃん
「はいはい、これでいいせっかちさん?せっかく君のためを思っておめかししてきたのに。一言も褒めないなんて、男として最低だよ芦毛君」
「人を操っといて謝罪が一言も無いのは、人として最低だとは思わないか花火さんよ?」
うわー芦毛君バチギレだねぇ、もう鉄騎に変身する気満々だし…
まあしょうがないか、孔雀ちゃんから借りてたとはいえ何の説明もせずにトラウマを見せちゃったんだから
「まってよ芦毛君、こう見えて花火にも罪悪感っぽい物はあるんだよ?」
「ぽいって…お前なあ」
「だから罪を償う代わりといってはなんだけど…花火が芦毛君をこのオーディションで優勝させてあげるよ!」
あっ!芦毛君のその目、全然花火の言うこと信じてないでしょ!
わざわざ暇な時間を見つけて来てあげたんだから、泣いて喜んで感謝してほしい位なんだけど?
ていうか花火が芦毛くんにトラウマを見せなきゃいけなくなったのは、芦毛君があのミームを倒しちゃったからだし…これ実質2割くらいは芦毛君が悪いんじゃないかな
「…はぁ、しょうがない。いまさら試合に出ないとも言えないし…」
「それじゃ決まりね?『花火鉄騎』再結成ってことで!」
「ちょっと待てなんだその安直すぎるコンビ名は?おい、先に行くな。話を聞けぇ!」
道中をボールに揺られながら着いた最初のステージはアクション派のステージ
「よく来たな!アクションを愛する者たちよ!このステージで君達には、迫りくる悪役ミームたちをヒーロのごとくなぎ倒してもらいたいッ!」
花火としてはこういう暑苦しいアクションはあんまり好きじゃないけど、芦毛君なら得意かなと思ってこのステージを選んだんだけど…
「おええぇ…あの乗り物、揺れがひどすぎるだろ…!」
「なんで芦毛君はことごとく花火の予想を上回るかなぁ?」
乗り物に酔うグラモスの鉄騎なんて、できの悪いジョークでも聞いたことないよ
「ほら、背中さすってあげるから。調子を戻して、こんなステージさっさとクリアするよ!」
「ああそうだな、ありがとう花火…」
「どういたしまして」
はあ、まったく何から何まで手のかかる玩具なんだから
こんなに遊びづらいのは久しぶりだよ
「はあ、はあ、な、なんとか落ち着いた…それで、俺は何をすればいいんだ?」
「花火が芦毛君に幻覚を見せたときみたいに暴れて…って冗談、冗談!芦毛君はあのミーム達をヒーローみたく暴れてなぎ倒せばいいんだよ」
「なるほど…それじゃあ鉄騎は使えないな。あれは少しヒーローと言うには荒っぽすぎる」
「へえ、じゃあどうやってミームを倒すのさ?」
「それはな…」
「ヘイヘイ、お二人とも!カチンコはもう鳴らされちまってるんだぜぇ!行け、恐竜怪人!」
『ギャアオ!』
芦毛君の背後から恐竜型のミームが迫ってくる。
ちょっ、その突進は花火にも当た…!
「こうするん、だ!」
『ギャッペエエエエエエエエエエ!!!!!!!』
「恐竜怪人────────!」
うわ…裏拳でミームがぶっ飛んでった…あれ絶対変な方向に首曲がってるよ……
ていうかさっきの殴る瞬間、一瞬だけ鉄騎の腕が出てきてなかった?
「怪我はないか花火?」
「う、うん…にしても芦毛君は随分器用な事するんだね」
「何、年の功と言うやつさ。俺は勝手に省エネ拳法と呼んでる」
「名前ダサ…じゃなくて、それって鉄騎ならみんなできるもんなの?」
「んーどうだろうか、普通なら省エネが必要な状況になった時点で死んでるだろうし…使えるとしたら最後に俺の部隊だったやつらくらいか?それこそホタルは似たような事ができたと思うぞ」
……なんか妙に話が重いんだよなぁ
まあいいや、この感じならこのステージは問題ないでしょ
「それじゃ、その調子で頑張ってよ。花火はそこら辺で見てるから」
「おい、お前は戦わないのか?」
「花火が戦えるように見える?」
「それもそうだな、それじゃあ休んでおくといい。3分で終わらせよう」
「はいはい、よろしくねー」
結局、第一ステージは2分もかからず終了した。
審査員が残骸の前で泣き崩れてる姿はちょっと笑えたかな
第二ステージに来たぜ!
「ここは演技派のステージって言ってその名の通り演技力が試されるステージでって、ちゃんと花火の話聞いてる芦毛君?」
シンプル乗り物酔いがキツイぜ!!
「ああ、もちろん聞いてオロロロロロ」
「もーまた乗り物酔い?だからあれほど遠くの方見てなって言ったのに」
「す、すまない…今度から気をつけオロロロロロ」
そろそろ口から虹を出すのをやめないと死ぬぜ!
ゲロが虹色になってる理由を説明しろ!!
「あのーすいません、審査員の者なんですがこちらのステージの説明にはいってもよろしいでしょうか?」
「あーはいはい、大丈夫だよ。ほら芦毛君立って!聞き逃しても教えてあげないからね」
「はあ、はあ、ふう…よし、説明を頼む」
ひとまず吐き気は治まったぜ!
「では説明しますね。こちらのステージで皆さんには、私が指定した役になりきって演技をしてもらいます。そして完璧に演じきることができればステージクリアです」
なるほどッ!!
確実に俺が苦手なやつだぜ!
死んだぜ!
「花火、さすがにこれは無理じゃ…」
「いいから、いいから、芦毛君は黙って見てなよ」
花火のこの顔は何かを企んでる顔だぜ!
花火!何をしようとしているのか説明しろ!
「すいませーん、審査員さーん!見て欲しい物があるんですけど、ちょっとこっちに来てもらってもいいですか〜?」
「花火?一体何を…」
「はい。どうしました?私に見せたい物ってな「隙あり!」ガッ…!」
「な…!」
花火が顔面に仮面を叩き込んだぜ!
何をしてるんだぜ!!!??
本当に何をしてるんだぜ!!!??
「何してんだお前ぇ!」
「何って…洗脳だけど?」
「ア、ア、ナント…スバラシキ、エンギ…」
審査員がなんかやばいことになってるぜ!
間違って毒キノコを食べた時の俺みたくなってるぜ!
「そんな事は見ればわかる!俺が聞きたいのはなんでそんな事したのか…っていうかこの仮面、花火が俺に付けようとしてたやつじゃないか!」
「そうそう当ったり〜!ほらだってさ?芦毛君を洗脳して演技が上手いように見せるんじゃ本末転倒だし…一番楽で丸く収まるのがこの方法かな?って」
「だ、だとしてもお前なぁ…!」
花火!人を洗脳することに対して罪の意識はあるのか!?
「ゴ、ゴウカク!ゴウカケデス!ゼヒ、ヒ、サイシュウスヘージテ?オススミクダタイ」
「言葉遣いが怪しくなってきたけど本当にこれは大丈夫なのか!?」
「だいじょぶだって!これは現実と幻覚のギャップで混乱してるだけだから、誰かに仮面を外してもらえばすぐに治まるよ。たぶん…」
そ、それなら安心?だぜ!
「ほら、誰かが来ちゃう前にさっさと最終ステージに行こ?」
「あ、ああ、わかった。すぐ行くよ…」
なにはともあれ次が最後だぜ!
誰が来ようと構わないぜ!
やあああああああああああってやるぜ!!
「そこの白髪のあなた!一つ聞きます…あなたも純美の騎士になりませんか?」
誰だお前はッ!?
今作でアルジェンティは出ないといったな…あれは嘘だ
アベンチュリンのコメント
「……………ッ!」(バーのカウンターにて全力で笑いを堪える音)
花火のコメント
こいつは人間を辞めるぞ!ジョジョッ────!
フェリクスのコメント
ならない
アルジェンティのコメント
見ればわかるその強さイドリラ様のファンだな?