黙らせることができない──この男は
「さっきは君のおかげで助かったよ!危うく…連れて行かれるところだった」
黄金の刻のある広場の近く
私はハウンド家に連れて行かれそうになっていたところを懐かしい友人に助けてもらっていた。
「いやいや、このくらいこの銀河打者にとっては朝飯前だよ」
彼女の名前は星
今は星穹列車に乗っているけど、昔は一緒に旅をしていた仲間だ。
けど彼女にその記憶はないはずだから彼女にとってはこれが初対面ってことになるね。
「今気づいたんだけど…君ってナナシビトだよね?ピノコニーに来るのは初めて?」
「よく私がナナシビトってわかったね。うん、ピノコニーに来たのは初めてだよ」
「ふふ、だって君のそのバッチ星穹列車のものでしょ?スクリーンでみたことあるんだ!」
スクリーンで見たときは一緒に居た他のナナシビト達と仲が良さそうだったし
ちゃんと友達ができてるようで安心、安心
後でカフカに伝えておこう
「ね、ちょっとお礼させてよ。初めて来たのならどこに何があるとかわからないでしょ?私よくここでガイドの仕事をしてるんだ。良かったらここを案内してあげるよ!」
「え、いいの?じゃあお言葉に甘えようかな」
「よし、決まりだね。あ、そういえば自己紹介がまだだったね」
「私の名前、ホタルっていうのよろしくね!」
黄金の刻に来たぜ!
しかしびっくりしたぜ!
夢に入る瞬間、一瞬意識が消えたと思ったら鉄騎を展開して自由落下してたぜ!!
焦りすぎて着地をミスって意識を失ったぜ!反省しろ!!
「おお…ここが夢境かぁ」
幸い路地裏に落ちたから誰にも見られてないぜ!
あと鉄騎は勝手にしまわれてたぜ!
ぺちゃんこになったゴミ箱は見なかったことにするぜ!
それはそれとして、黄金の刻!キラキラしすぎだろ!反省しろ!!
「皆が見たらなんて言うだろうか」
スラーダも美味しかったし食べ物も期待できるぜ!
そう考えたら腹が減ってきたぜ!
そろそろなにか食べないと死ぬぜ!!
「ん…まずは腹ごしらえか」
食べれる時に食べておかないと死ぬぜ!!
レストランに来たぜ!
「…どれから頼もう」
全部見たことない料理だぜ!
どれ頼んだら良いのかわからないぜ!
「……よし。すいません、ここからここまで全部ください」
とりあえず全部食べてみるぜ!
アベンチュリンからもらった
では食事を待つzもう食事が来たぜ?!
「早い、それにいっぺんに全部とは…どれから食べよう」
選びがたいぜ!
とりあえずこのUFOハンバーガー?から行くぜ!
「!美味しい…」
UFOハンバーガー!美味すぎるだろ!反省しろ!
こんなの初めて食べたぜ!!
これは他の料理も気になって来るぜ!
それじゃあ次はこのケーキを…食い終わったぜ!
他の料理も…食い終わったぜ!
「ふう、流石にもう入らないな」
一番美味しかったのはオークロールだったぜ!
思わずホールでお持ち帰りしちゃったぜ!!後でアベンチュリンといっしょ食べる事にするぜ!
食事は…皆でするものだろうがッ!
「ん?あれは…」
チビのメスガキだぜ!!
リストに乗ってた奴だぜ!
アベンチュリンに連絡しろ!
「アベンチュリン、リストに該当する人物を発見しました。場所は黄金の刻です」
『それはそれは嬉しいお知らせだね。見かけたのはどこの派閥の人間なんだい?』
「確か…仮面の愚者ですね。リストに乗っている名前は花火です。接触しますか?」
『いや、その必要はない。けど僕がそっちに行くまで居場所を把握しておいて欲しい』
「わかりました。今はスラーダ広場でスロットをしてますね。動きがあったらまた連絡します」
見失ったら死ぬぜ!!
見失ったぜ!
死んだぜ!!
「ねえねえ、芦毛君?一体誰のことを探してるのかなぁ?」
「ッ!!」
誰だお前hメスガキだぜ!
「あはははは!そんなにびっくりしなくてもいいじゃーん」
いつの間にか後ろに居たぜ!
耳元で囁かれて心臓が飛び出るかと思ったぜ!
「…何の用だ」
「それは私のセリフじゃないのかなぁ?あ・し・げ・君?さっきからずっと私のこと見てたよね?もしかしてナンパ?だとしたらごめんねぇ、花火キミみたいな人タイプじゃないんだぁ」
うるせぇ黙れ!!
このメスガキッ!ウザさの限界を超えているぜ!
「見ていたことは謝る。けど用があるのは俺じゃないんだ。もう少しでその人が来るから待っていて欲しい」
「えー?どうしよっかなぁ?」
まずいぜ!ここで逃がしたらアベンチュリンに殺されるぜ!
「頼む、ほんの少しだけでいいんだ」
「んーじゃあ、花火のことを笑わせたら少し待っててあげてもいいよ?」
「わ、笑わせたら?」
無茶振りだぜ!!
人生経験が10年もない俺には荷が重いぜ!
「うー……ん」
「ほらほら考えてる時間はないよ!あと3秒!」
そろそろメスガキを笑わせないと死ぬぜ!!
面白い話なんてできないぜ!いっそのことくすぐって笑わせてやるぜ!
「あ、花火の体に触るのとかはなしだから。あと2秒!」
死んだぜ!もう打つ手ないぜ!
アベンチュリンはまだ来ないぜ!
「はーい、あと一秒!」
こ、こうなったら賭けに出るしかないぜ!
アベンチュリンとギャンブルして一回も勝ったことないから自信はないぜ!
けどやらない理由にはならないぜ!
うおおおおおおおお!やあああああああってやるぜ!!
「ゼーr「じ、実は俺、グラモス鉄騎兵団の生き残りなんだ…!」……」
絶対にミスったぜ!!
もう自分でも何が面白いのかわからないぜ!
花火が一瞬でスン…ってなったぜ!
何処かにいるAR-26710!先立つ不幸を許してほしいぜ!
「………アハッ!」
なにィッ!!笑ってるぜ!
遺書を書かなくて済みそうだぜ!
「……それは笑った、ということで良いのか?」
「ん?んーまあそういうことにしてあげる」
やったぜ!
けど花火がニヤニヤこっちを見てきて怖いぜ!
「それじゃあ、アベンチュリンが来るまでとりあえずそこのバーで待っt」
「けどごめーん、花火用事思い出したからもう行くね。用事が終わったら連絡するからー!」
話が違うぜ!
逃げ足!早すぎるだろ!反省しろ!
………さっきの遺書の続きを書くぜ!
いやその前にアベンチュリンに連絡だぜ!
「すみませんアベンチュリン、花火を見失いました」
反省しろ!罪の意識はあるのか!なぜそんなにも弱いんだ!AR-777!
『そうか、まあ気にしなくてもいい。もともと僕だけで探すつもりだったからね。フェリクスは引き続き見かけたら連絡してくれたらいいよ』
「はい…失礼します」
アベンチュリンが優しくて助かったぜ!
けどめっちゃ申し訳ないぜ!
こうなったらヤケ食いだぜ!
うおおおおおおおお!そろそろオークロールを食わないと死ぬぜ!!
フェリクスが路上でオークロールにかぶりついていた頃
花火は
その手に持つのは一枚の手配書
天文学的な数字と顔写真を見て先程の出来事を思い出す。
『じ、実は俺、グラモス鉄騎兵団の生き残りなんだ…!』
愉悦のためならありとあらゆる嘘をつく花火にとって嘘を暴くことなど児戯にも等しい行為だ。
故に花火はフェリクスの発言が嘘ではないことを確信していた。
「フフフ、
口調まで完全にサンポとなった花火はもう一人の生き残りの方へ向かう
「少しは楽しませてくださいね。芦毛君♪」
書いてて思ったけど『そろそろ〇〇しないと死ぬぜ』って言葉はスタレ世界でグラモスの鉄騎が言うと冗談に聞こえないんじゃないか?
フェリクス(星5・氷・存護)