そろそろ焦土作戦実行しないと死ぬぜ!!   作:個々易々地

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懺悔します
私はホタルのお小遣いを全額使い切り、ホタルをドン引きさせてしまいました
気持ち良かったです


そろそろメスガキをわからせないと死ぬぜ!!

「そうか、まあ気にしなくてもいい。もともと僕だけで探すつもりだったからね。フェリクスは引き続き見かけたら連絡してくれたらいいよ」

 

ブルーアワーの刻

とあるバーにてアベンチュリンはスマホでフェリクスの報告を受けていた。

 

『はい…失礼します』

 

通話の切れたスマホをポケットに入れて、自分のテーブルへと足早に戻る。

バーの奥まった所にあるそのテーブルには一人のメモキーパーが優雅に足を組んでグラスを揺らしていた。

 

「話を中断してしまって悪かったねブラックスワン。僕のボディーガードから少し無視できない報告を受けてね」

「フフ、構わないわ。あなたの立場を考えれば忙しいのは当然だもの」

 

小さく微笑むその姿を見れば、妖艶という言葉の意味を誰もが理解するだろう。

しかし同僚(ジェイド)が似たような表情を浮かべる時は大抵何かを企んでいるときなので、僕相手には警戒を強めるだけの行為にすぎない。

 

「あなたのボディガードというと…このフェリクスという人かしら。かなり仲が良いのね」

「その本人の目の前で人の記憶を覗く癖は控えたほうがいいと思うけど?」

「ふふふ、仲が良いのは否定しないのね」

 

ジェイドといいブラックスワンといい、なんでこういうタイプの女性は隙あらばこっちを揶揄おうとしてくるんだい?

僕の同僚(トパーズ)はジェイドのような女性を目指してるらしいけど今のほうがよっぽど可愛げがある。

彼女には今のままでいてほしいね。

 

「釘を刺すようで悪いけど、僕個人としての記憶を全部渡したんだ。それに見合った仕事はしてもらうよ、ブラックスワン」

「分かってるわ、私としてはフェリクス(グラモスの鉄騎)という子の記憶も気になるところだけどあなた(エヴィキン人)の記憶だけでも取引に応じる価値はあるもの」

 

夢境では心強いメモキーパー(ブラックスワン)だけどやっぱりその感覚は理解し難い。

他人の記憶なんか集めてなにがいいんだろうか

あとフェリクスにはブラックスワンに近づかないよう言っておこう。

 

「それじゃあよろしく頼むよ。また後で連絡する」

「あら、もう一杯付き合ってくれないの?あなたの記憶について色々語り合いたいのだけど」

「それは遠慮させてもらうよ、もう話すことはないしね」

 

応えは聞かずにあとを去る。

スマホを取り出してフェリクスに渡したのと同じリストを確認する。

 

「教授に、メモキーパー、仮面の愚者は後で行くとして…あとはナナシビトもほしいな」

 

あのマイフレンドに持たせた盗聴器からはこれといって有益な情報はない

招待状の暗号にあった『時計屋の遺産』

夢境中を巡ってわかったことは時計屋が元々ナナシビトだったことだけ

それ以外に情報がない以上、色々なことを知っていそうな仮面の愚者と鍵を握るであろうナナシビト達と仲良くなる以外にファミリーの隠し事に近づく方法はない。

 

「ただ一つ気になるのは…この巡回レンジャー」

 

画面に表示されている隠し撮ったはずの人物と目が合う

写真に映るその佇まいと何より直接会った時に感じた、使令にも似た気配

それだけならばこの黄泉と名乗る女が巡狩の使令という結論になるが、考えるべきことがもう一つある。

ファミリーが招待状を送った陣営の一つ

『アナイアレイトギャング』

彼らがピノコニーに来たという報せが全く無い。

壊滅を信奉するあの狂人達が調和セレモニーなんていう絶好の獲物を逃すはずがないだろう。

 

「となると考えられるのは…」

 

受け取れなかったか、誰かに奪われたか…

 

「まあこれは今考えてもしょうがない」

 

今はどれだけ友人を作れるかに専念すべきだ。

 

「とりあえず、黄金の刻で仮面の愚者を捜すとしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん!このUFOバーガーていうのすごく美味しい!」

「でしょ?夢境にはここでしか食べられない料理が沢山あるからいっぱい食べておくと良いよ!」

 

ホタルに奢ってもらったバーガーを美味しそうに食べる星

そしてそれをニコニコと眺めるホタルの二人はクラークス通りを並んで歩いていた。

 

「私のオススメはオークロールっていうケーキなんだけど…さっきのレストランでは売り切れてたみたいだね。少し残念」

「なら、また今度一緒に食べに来ようよ。ホタルのオススメがどんなのか気になるし」

 

星が何気なく言ったその言葉にホタルはポカンとした顔をしている。

 

「ホタル?」

「え、あ、うん!そうだね!また今度食べに行こっか!」

「?」

 

ホタルは並んで歩く星に顔を見られないよう少し前に出る。

そして自信の胸元を見下ろし、白いペンダントをそっと握りこんだ。

 

『それなら、今回の作戦が終わった後にまたこの景色を見に来よう。今度は皆も連れてきて』

 

自分と顔の似た少年が満天の星空をバックに淡々と、しかしどこか楽しそうに話す光景を思い出す

 

(星と隊長…性格は全然違うけど、意外と二人って似てるのかな?)

 

「ホタル、ずっと黙ってるけど大丈夫?そんなにオークロールが食べたかったの?」

「え?ああいやその、ちょっと考え事してて…てそんなことよりほら!こっち来て!見せたい物があるの!」

 

星の手をとってホタルは走り出す。

そんな微笑ましい二人を影から見張る者がいた。

 

「見つけましたよ芦毛ちゃん達。はてさて、ナナシビトの芦毛ちゃんはいつ正体に気づくのでしょうねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーに来たぜ!

オークロールを食べ終わったら暇になったぜ!

 

「マスター、オススメのカクテルを一つ」

「あいよ」

 

すっごく目が死んでるマスターだぜ!愛想は悪いけどめっちゃ手際良いぜ!

シャカシャカしてるやつも絵になるぜ!

酒が出てきたぜ!

 

「この酒の名前はオーロラ、意味は偶然の出会い。どうぞ召し上がれ」

「おお…!」

 

めちゃくちゃ綺麗だぜ!

けど綺麗すぎて飲みづらいぜ!反省しろ!

 

「すいません、お隣よろしいですか?」

「ん?」

 

誰だお前はッ!

 

「いやぁ、やはり仕事終わりの一杯ほど楽しみなことはありませんねぇ」

 

胡散臭い男だぜ!

アベンチュリンと胡散臭さならどっこいどっこいだぜ!反省しろ!!

 

「それは同意するけど、もう仕事終わり?まだ昼じゃないのか?」

「ああ、私は別に仕事をしているわけではないので。いつでも好きな時に飲んでるんです」

 

うるせぇ黙れ!!

この男!ウザい感じがさっきの花火とは別ベクトルだぜ!

 

「お客さん、お喋りならよそでやってくれよ」

「おっとこれは失礼マスター、じゃあスラーダを一つ」

 

しかしこいつなんで俺に話しかけてきたのか謎だぜ!

怪しすぎるだろ!

俺に話しかけた理由を説明しろ!

 

「僕の名前、サンポというんですよ。以後お見知りおきを」

「…フェリクスだ。それでサンポは俺に何の用なんだ?アベンチュリンと話したいなら一応電話くらいはかけてみるが」

「いえいえそれにはおよびません、僕はあなたに用事があって来たんですからフェリクスさん」

 

なおさら怪しいぜ!

 

「俺に?俺はただのボディガードなんだが…何が目的だ」

「まあまあそんな警戒しないでください。あなたへの用事というのは私の上司みたいな人から伝えるよう頼まれたものでして。私も詳しいことはわからないんですよ」

 

…こいつ胡散臭すぎて言ってることが本当か嘘かわからないぜ!

 

「…それで?あんたの上司は一体俺に何のようg「ああっと!その前に!」

「このサンポめのちょっとした個人的な取引というか相談を聞いてはくれないでしょうか?」

 

うるせぇ黙れ!!

 

「あいにくそういうのは受け付けてな「僕の故郷の存続についての相談なのですが」…」

 

なんでも聞いてやるぜ!

 

「その相談聞こう」

「本当ですか!いやぁありがとうございます!」

 

故郷は…大切にする物だろうがッ!!

俺のような人は増やしたくないぜ!

 

「それで僕の故郷についてなんですが…」

 

サンポの相談を聞くぜ!

聞いたぜ!

ただでさえ厳しい環境なのにさらなる脅威とやらは鬼畜すぎるぜ!反省しろ!!

 

「僕もなんとかなるように動いてはいますが、私自身は何の力もない道化でございますので。あなたの様なちょうどいい強さの人がいると心強いんですよ」

「なるほど、状況は理解した。それで俺は具体的に何をしたらいい」

「簡単なことです。私が連絡したら駆けつけて助けてくれればいい。ほら、簡単でしょう?」

 

サンポ!!依頼内容がシンプルすぎる!ふざけやがって!

 

「それだけでいいのか?」

「ええ、フェリクスさんは私にとっての保険のようなものですからねぇ。私の計画がうまくいけば出番はありませんから」

 

なるほどッ!了解したぜ!

 

「では僕はそろそろ行きますね。あ、あとこれ花火さんに渡すよう言われてたやつです」

「ああ…え?」

 

なにィッ!!

花火の名前が出てくる理由を説明しろ!サンポ!

もういないぜ!

手紙を渡されたぜ!

 

『芦毛君の部屋で待ってるよ〜♪』

 

連絡するって本当のことだったぜ!

ていうかサンポが仮面の愚者だったとは驚きだぜ!

 

「アベンチュリン、今構いませんか?」

『ん、なんだいフェリクス』

「花火の居場所がわかりました。現実のレバリーの俺の部屋にいるそうです」 

『本当かい?ならすぐに合流しよう』

 

夢境をでるぜ!

次こそ花火をわからせてやるぜ!

やあああああああってやるぜ!!

 




なんかフェリクス視点書いてるとIQ溶けてる気がする。
そろそろ別視点でフェリクスを書かないと死ぬぜ!

Q.フェリクスって夢見れないから夢境に入れないんじゃないか?
A.厳密には夢境に入ることはできますよ!
 ただ入った瞬間、夢を見る機能のない生き物は意識がバラバラになるってだけですね!
 要するに死にます。
 フェリクスはそれを知らなかったので普通に死にかけましたがフェリクスのファイアフライ-Ⅳが命の危機を察知して事なきを得ました。

Q.なんで氷・存護?
A.フェリクス(ファイアフライ-Ⅳ)固有の能力のためです。
 まあ実際は存護(壊滅)なんですけどね。
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