世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました 作:襖バリア
世界チャンピオンのサトシ氏と写真家のアカリ氏。各名によるエキシビションマッチは午前はシングルバトル、午後はダブルバトルの二回行われた。聡明なる読者諸君はシングルバトルを見て、知見とするものは何もないと判断してダブルバトルを確認していない人も多かったと思う。
確かにシングルバトルは終始アカリ氏の防戦一方であり、とてもではないが面白みのあるものではなかった。実際筆者もそう思い、仕事でなければ午後のバトルを確認する気にはなれなかったからだ。然しこの時からアカリ氏のダブルバトルへの作戦は発動、いやもっと前からしていたのである。
バトルのテクニックと呼ぶには違うので省こうかと考えたが、中々に綿密な作戦なので記録のために記す。取材を続けるうちに今回のイベント、元々はここまで大掛かりなものになる予定ではなかったようだ。初めはサトシ氏とアカリ氏のエキシビションマッチが一線のみ行われる予定であった。
しかし、アカリ氏がどうせならもっと大きなイベントにしようと運営側に提案。カントーのジムリーダーを始めとする実力者たちを集めたイベントへと至った。
これによってアカリ氏のどこに利点があったかといえば時間と観察、この二点を手に入れた。午前のシングルバトルはサトシ氏のポケモンの仕上がり等を確認するためのもので敗北は既定路線であったと後に語る。そして直ぐにダブルバトルを行わないために、休憩という文言を用いてジムリーダーたちによるバトルの時間を設けさせることに成功した。
更に昼休憩も挟み午後、本命のダブルバトルへと至ったのである。
そして始まったダブルバトル。ここではサトシ氏の行動を咎めるわけではないが、特にこれといった知見が得られたわけではないので殆ど省略させていただく。
まずアカリ氏の選抜はエルフーンとウインディ。始めの指示はエルフーンの『ふくろだたき』でウインディへの攻撃。度肝を抜かれた読者も多い事だっただろう。これはウインディの特性『せいぎのこころ』とのシナジーを狙った行動である。この特性を持つポケモンはあくタイプの攻撃を受けると力が昂るようになる。
これによって力を高めたウインディ、それをエルフーンが『てだすけ』や『おいかぜ』でサポートに徹してサトシ氏を追い詰める。
勝ちへの絶対的なアドバンテージを稼ぐには至らなかったが、それでもこの行動が後の展開に与えた影響が大きいことは疑うまでもない。応戦は続き、アカリ氏のアギルダーの『いのちがけ』によってサトシ氏のポケモンを無理やり突破するなど、シングルではあまり見られない行動も多く記者の本分を忘れそうになるほど楽しめた。
そして最後、サトシ氏は三匹に対しアカリ氏はドーブルとヌケニンの二匹。絶望的かと思われたがドーブルがヌケニンへ『みずびたし』を当てることにより状況は一変。まず『みずびたし』は知名度のある技ではないので説明すると受けたポケモンのタイプをみずタイプへ変更する技である。
これによりヌケニン本来の弱点、『ほのお』『ゴースト』『いわ』『ひこう』『あく』から、『でんき』『くさ』へ。同じタイプが存在せず、そのタイプの温存をしていたサトシ氏の作戦が無に帰すこととなる。
ここでアカリ氏のドーブルが倒れ三対一になるが、サトシ氏はピカチュウでしか『ふしぎなまもり』を突破できなくなる。
今までの試合で消耗をしていたピカチュウを交代で出すと、『かげうち』によって倒されることを危惧したサトシ氏は手持ちが倒れた際の出すことを決意。これによって二対一にまでもつれ込む。
そしてピカチュウが場に繰り出されるや否や、アカリ氏はテラスタルの力をヌケニンに与え、でんきタイプへと変貌を遂げ、サトシ氏の勝ち筋が消えたことによって降参。アカリ氏が勝利を収めることとなった。
新世界チャンピオン爆誕後、公式な場での始めて敗北となった。
試合後インタビューではテラスタルは今回、サトシ氏との対戦の為に用意したものであるという。しかしパルデアから遠く離れたカントーで行うには不安定な点も多かったので出来れば使いたくなかったとのこと。理想してはサトシ氏のピカチュウを先に倒すか、ドーブルの『もりののろい』によって再び耐性変更をしたかっとの事だ。
ダブルバトルは本雑誌でも取り上げる機会が少ない、すなわちシングルバトルに比べて開拓が進んでいない分野である。今回のようなシナジーがまだまだあるのかと胸中の興奮を隠せない。
是非、読者諸君も今回のエキシビションマッチでアカリ氏が見せたようなものを探してみてはいかがかな。
そりゃヌケニンパルデアに出禁になるよね。
そして次のZAは特性が無さそうだからいなそう。
そうなるとチャンピオンズの初期レギュレーションにも希望は持てない。
ちゅりゃい。
ついでに出てきた手持ちのダブル向きの軽い解説。
エルフーン─特性「いたずらごころ」が優秀。優先度+1「おいかぜ」でS操作できる。かつ素の素早さを高いので「ふくろだたき」要因として優秀。「がむしゃら」も覚えるので襷もって退場まで暴れよう。
ウインディ─特性「せいぎのこころ」を持っているせいで味方に袋叩きにされる可哀相なポケモン。他の「せいぎのこころ」の有名どころのテラキオンは伝説、ルカリオはサトシの手持ち。なので当小説で叩かれ役として採用。でもテラキオンと違って「しんそく」打てるから普通に差別化できるよ。
アギルダー─特性「かるわざ」からH80・S145から繰り出される「いのちがけ」で相手のパーティの要を奪い取ろう。持ち物はシード系がおススメ。H80以下の252振り、H111の4振りまでなら一撃で倒せる。「かるわざ」のおかげで天候で素早さ2倍のポケモンの上から殴れるのがいい。
ドーブル─説明不要。しいて説明するならスケッチが強い。個人的にはレベル1運用が好きだったけど剣盾以降はできないから悲しい。