世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました   作:襖バリア

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最終話・旅立ち

 サトシの旅は一段落していたらしい。考えてみればカントー地方に戻ってきて、エキシビションマッチをする程度の余裕があると考えればそりゃそうだ。なので一緒にマサラタウンへ帰った。サトシの仲間たちはオーキド博士の研究所に、母親だってマサラタウンにいるのだから当然の帰結だ。

 

 マサラタウンに着くとサトシは早々に家へ荷物を置いて身軽になると、久しぶりに皆と会ってくると言って研究所の方へ走っていった。

 それなりにいい時間だったので私はサトシの母君と食事の用意をする。どうせ久しぶりに私のポタージュを食べたいとか帰ってきてから言うに決まっているからな。先回りして備えておくのは当然だ。

 娘と一緒に食事を作るのが夢だったのよー、とウキウキの母君と並んでキッチンに立つ。娘ではないと軽口を叩きながら食事の準備をする。そうこうしているとサトシが帰ってきたので料理を食卓に並べる。

 

 久しぶりの家族団欒なので邪魔しない様に私は家で食べようとしたが、両名から一緒に食べたいと言われてしまったので食卓を共にする。

 食事も終わり、テーブルから皿を片付けるとサトシに声をかけてきた。

 

「なぁ、アカリ。一緒に旅に出ないか?」

「旅ぃ?」

 

 怪訝そうにそう返すと折り畳まれた紙を手渡してきた。開いて確認するとタウンマップだ。それも行ったことがない地方のそれ。

 

「オーキド博士から聞いてさ。ちょっとそこの地方にいる後輩の博士の手伝いをしてきて欲しいんだって。そこには見たことないポケモンが沢山いるし、未開の地だって沢山あるみたいだぜ。ほら!地図のこの辺り!綺麗な洞窟があるんだって!」

「それって、危険が危ない場所って意味だろ。私はもう左うちわなんでね。それに君と冒険してまた命の危機に巻き込まれでもしたら今度こそ死んでしまうよ。悪いけどパスだ」

「えぇー」

 

 それから暫く、旅の道ずれが欲しいサトシと私の押し問答が始まった。私にはこの家の資産価値を下げないためにある程度管理する義務があるのだ。それはママがやってくれるって?お黙り!

 できればタウンマップだって受け取りたくは無かったが、これはオーキド博士から私への贈り物らしく、サトシは自分の分は別で貰ったとのことなので受け取らざるを得なかった。

 

 結局サトシは私を説得することは出来なかったが、それでも諦めきれずに、明日の朝には出発するので行きたかったらその時までにオーキド博士の研究所に来てくれとのことだった。

 残念ながら私は最近昼頃から活動をしているのだ。また長い別れになりそうなのでしっかりと別れの挨拶をしてから自分の家へ帰った。

 

 それにしても新しい地方に新しいポケモン、新しい旅か。寝床に寝そべりながらサトシの冒険欲の高さにほとほと感心していると、ふと殆ど聞き流していたこのタウンマップの地方の事が気になり始めた。気になることがあるとぐっすりと眠れない。なので解消のためにロトムフォンで眠くなるまでは調べてみる。

 

 なになに、特産品のきのみはこれ。こいつは食べたことがあるな、ほーへー、この地方のものは特別美味しいのか。あのときのポタージュはあんましだったけど、この地方で作れば絶品になるとでもいうのかね。

 そしてこれはサトシが言っていた綺麗な洞窟ってやつか。あんまし綺麗じゃないな。少なくとも私が撮ったあの洞窟の方が綺麗だったね。……それにしても微妙な写真だな。奥の方なんかぼやけているじゃないか。少なくとも私ならもっと上手く撮れるね。

 いや、最近カメラの手入れはさぼり気味だったからちゃんと撮れないかもしれないな。たまにはちゃんと手入れをしてやらねば。ああ、そういえば旅の道具も最近は全然見ていない。やる気があるうちについでに手入れをしよう。

 

 そうして夜を明かした私は冒険の装備を整えてサトシ家の玄関の前に立っていた。サトシの母君と目が合って少し気まずい以外に問題は無い。サトシの朝が遅いことは旅をしているときに散々思い知ったからな。

 家の中からドタドタと音が近づき、勢いよく扉が開く。

 

「おはよう!」

「いや、いつも通り若干遅いのでおそようだな。それより顔を洗っていなければ朝食も食べてないだろ。旅ってのは体が資本だよ」

 

 大急ぎで朝食を流し込んだサトシとオーキド博士の研究所へ歩く。旅はまだまだ続く。




特に読む必要のない書きなぐり後書き

制作経緯:今更ながらBWのアニメでサトシの相棒枠のタケシがいなくなったことへの怒りと、及びヌケニンのグッズ展開があまりにもなさすぎる怒り。その怒りを抱かない世界があればいいな、で書くのを決意。
このアニメが放送されてた世界線ではヌケニンのグッズが沢山でてるんだ。
旅の最初から最後までで書かなかったのはあまりにも膨大過ぎるから。場面場面の切り取りができる振り返り方式。
初めからヌケニンが出るので根幹設定は映画「みんなの物語」を参考。

主人公:私は割かしCP厨なんです。サトシの人間のカップリング相手が結局決まってないな、ってことで女性。サトシと同い年程度。手持ちはヌケニン。ダブルバトルの方が得意。「サトシ=聡」聡明という単語があるので名前は「明=アカリ」。書き初めに決めてた設定はこれだけ。写真家設定とかは書きながら決めていきました。
故郷が滅びた設定は今旅をしていない(一話の依頼がしやすい)と昔積極的に冒険していたことの矛盾が生じそうになったので冒険をしなければならない理由付けとして入れた。
アンチヘイトになりそうなので滅びた理由はどんなポケモンとかそもそもの理由を決めていません。

手持ち:ヌケニン以外はダブルで活躍できるやつ。手持ちの全てを描写しなかった理由はあくまで当小説は旅仲間から見たサトシについてだから。あとどの地方で誰を捕まえたのかを考えるとドツボに嵌って筆が止まってしまったので考えるのを辞めた。

ラスト:サトシのカップリング決めたいって気持ちはあるけどサトシが誰かと付き合うとか冒険を辞めるのは解釈違いなのでアニポケのラストと同じ、旅はまだまだ続くエンド。

ダブルバトル:ダブルバトルやろうぜ!多分ポケモン公式はダブル基準で調整してるよ。根拠は「いわなだれ」。この技の命中率が100%だとダブルで上から打つだけで怯みの確率が51%になるから。でも95%だからそうはならないよ。

あとダブルバトルの方がロールプレイ的にも楽しめる。図鑑で「血塗られた三日月」という異名があるメガボーマンダ。シングルだと技構成が「どくどく」「まもる」「はねやすめ」「みがわり」のみがまも型とかあるけどダブルはちゃんとアタッカーだよ。

そんな感じでシングルで受けルがちょっと嫌な人はダブルをおススメするよ!耐久ポケモンがいないとは言わないけど、いくら硬くても2匹から集中攻撃されたら倒れちゃうから。シングルよりは耐久系が少ないよ。
シングルの受けルが好きな人にもダブルをおススメするよ!2匹の猛攻すら耐えしのぐ要塞ラッキーパを作れるよ!ラッキーにツボツボが「ガードシェア」すると進化の輝石効果で凄いことになるよ。あとは「たまごうみ」と「ちきゅうなげ」で戦おう。相手のパーティにゴーストがいたら素早く行動を選択してTODを狙おう。
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