世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました 作:襖バリア
まず謝罪から。前回いかにもキャタピーが弱いといった旨の文章を書きましたが、これは筆者である私の文章構成能力の低さが原因であります。そのせいでキャタピーは弱いといった間違った主張を伝えてしまうようになってしまったことについて謝罪致します。
まずキャタピーは弱くない、というより弱いポケモンは存在せず、それを活かせないトレーナーの問題であるというのが説は私の根幹として存在しているという前提で話を続ける。しかしキャタピーはあの時のサトシの手持ちの二匹目に選ぶポケモンとして正解とは言えない、という主張を改める気はない。
その後、サトシにピジョンを捕まえさせたので以降の旅は快適になった。これがピカチュウとキャタピーだけでは次の町へ着く前に死んでいてもおかしくなかった。すぐにトランセルへと進化して、虫取り小僧とトランセルのかたくなる合戦を見たときの私の表情を見たサトシの表情よ!こうして有名になってから思うがあの時カメラを構えていれば一財産築けただろう。
そんなことはどうでもよく、はないが、当時のサトシの危なっかしさよ。見かねて色んなことを教えたものだ。キズぐすりやげんきのかけら等の道具の使い方、目上の人に異性との関わり方、群れバトルの勝ち方、エトセトラエトセトラ。今の彼があるのは私のおかげだと言っても過言ではない程度には色々と教えたね。
次にこんなことを書くよと編集部言ったら、その中でも印象的なエピソードを一つ書いてくれと言われたが、彼との思い出は全部が印象的なので、印象的な話と言われても困る。困ったがサトシだって人なんだなってことで彼と彼の母についての話を一つ。
まず子供を旅へ送り出した母親の心中といったらそれは心配で埋め尽くされているものだろう。しかしサトシは異常ポケモンラブ人間、肉親であろうとも人である母は優先順位が低い。電話をしていても早々に切ってしまう。これに気付いたのは旅をして暫く経ってからだ。
いつも電話が他に旅をしている同年代のトレーナーより早くに終わっているので、ドライな関係なんだなと思っていたころ。電話をしているサトシに呼ばれてみれば、いつも話を聞く旅仲間と直接話したいとのこと。その話自体は初対面なのもあって二、三言葉を交わして終わった。そしてサトシと母君の会話がもちろん始まる。失礼にならないようにといつもはサトシが見えるけれど会話が聞こえない程度に離れていたので気付かなかった。三歩程度歩いたところで母君の話を無理やり切り上げて電話を切った。
唖然というより他ない。そんな私に向かってサトシはポケモンセンターから出て旅をしようと言った。何とかサトシを説き伏せ、せめて母との電話は母が切るまでは続けてくれと説得した。
その場で母に電話をかけさせて、勝手に切らないように近くで監視をしていると最後に、母君から潤んだ目でお礼を告げられた。しっかりしているのね、これからもサトシをよろしく頼みますって。これで益々サトシの旅から離脱し辛くなったと、愕然としてしまったね。それでも分かりましたって返したんだから私は偉い。
サトシ「お前待たせるのイヤやなって」
オリ主「急かしたことないやんけ!」
サトシ「ニキも電話しないやんけ!」
オリ主「オッヤおらんからな」