世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました   作:襖バリア

6 / 17
連載六回目.色んな地方でも旅を共にした理由

 サトシが旅をしている理由はポケモンマスターになるため。そして私が旅をしていた理由は綺麗な風景なんかを写真に収めるためだ。

 知っている人が多いと嬉しいが、私は写真家だ。個人展を開いたこともある。自分で言うのもなんだが中々に成功している。

 

 山の奥地なんかに行って秘境の写真を撮る。そのために旅をしていた。そもそも旅をしていたのでサトシの旅について行っても大きな問題がなかったとも言える。一人の旅だとどうしても自分の選んだ道しか行けないが、他人がいればその分一人では思いつかなかった選択肢をとれるといった利点もあったのだ。

 カントー地方を旅してオレンジ諸島とジョウト地方は、なんか流れで共にしただろ。そしてジョウト地方でサトシが旅を終えた後、一旦旅の終わりとして彼の実家へ帰る際、どうしても直接お礼を言いたいとサトシの母君に言われて一緒にさせて貰っていた。そこでの居心地が妙に良くて、このままではいけないと思い、振り切るように旅に出た。

 近場の地方は一通り回ったと判断し、別の地方へ写真を撮りへ行った。ホウエン地方だ。因みにサトシと母君、ついでにサトシ一家と仲がいいオーキド博士の誰にも行先は告げていない。だのにホウエン地方でサトシと出会った。手持ちはピカチュウだけだった。心配過ぎて見捨てることは出来なかった。

 

 同じようなことがシンオウ、イッシュ、カロス地方でも起きた。因みにアローラ地方では先にサトシがいる地方に私が行った。他の地方に比べて面積的に小さいので一緒に旅をした、といった感じでは無かったが、それでも居るとは思っていなかったが驚きはしなかった。その時にはもう慣れたよ。

 私事について話すなら、アローラ地方の風景の写真集を発売したころ。出版社からのお届けものや溜まった私物の保管場所、それに体が動いている内はいらないが、それ以降の人生では終の住処が必要なのでは?といった諸般の事情で家を買った。彼が世界チャンピオンになった時、旅に同行していなかった理由でもある。

 どこでもよかったが知り合いが多い、かつ旅に出ているときは管理をしてもよい、そしてちょうど隣家が空きになるので嫌じゃなかったら、というサトシの母君の発言でマサラタウンに家を購入することを決めた。購入のサインをした後でこれはもう一生サトシから離れられないのではと少し不安になったが、サトシの母君が笑みを浮かべて息子の旅仲間への不安が一つ減ったと言われて、まぁいいかとなった。そう、もう私にはサトシの母君への抵抗力が失われているのだ。

 

 それに上記で上げた以外にもいい点がある。こうして原稿を書いていると食事を忘れてしまうが、サトシ家のバリヤードが食事を持ってきてくれる。旅の最中に食事を作るのは私の仕事だったので自分でも粗食になったのは驚きだ。どうにも必要に駆られないと動けない人間であると初めて気付いた。サトシに馬鹿にされないようどうにかするべきだがサトシは今旅をしていて隣家にいない。締切もあるし、また後でやろう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。