世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました   作:襖バリア

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元々連載六回目に掲載予定だったが、ボツになったもの。


没原稿・ロケット団

 この私には夢がある。それはかの悪の組織、ロケット団からの人員の引き抜きだ。前回、レポートの事件事例からサトシという文字を見つけた人がいるなら、同じくらいロケット団という文字も見付けたはずだ。ロケット団のムサシ、コジロウ、ニャース。強さが異常なサトシのピカチュウを狙う悪党たちだ。それ以外にも悪事を重ねるし、その度にレポートの提出を求められたので嫌な思い出ばかりだ。

 

 そんな彼らをどうして引き抜きたいのかと言われれば答えは一つ、彼ら全員が稀有な才能の持ち主である。まずロケット団のニャースといえば知っている人も多いだろうが人語を話す。人の言葉を理解するだけでも賢いと言われるのに、自らの意思を言葉にして発することができる。そして勿論ポケモンの言葉も分かる。つまり彼のスキルがあればポケモンと人間という異種の間でも通訳ができるということだ。

 コミュニケーションの不和で起こるトラブルなんてそれこそ数えきれないほどあるだろう。ポケモンレンジャー、病院、聞き込みとざっと思いつくだけでこれだけあるが是非とも彼にはポケモンの学校の教師になって貰いたい。そして人語を介するスキルを広く知れ渡らせて欲しい。

 

 因みに人語を操るポケモンと言えば最近はロトムがスマホに入って喋ると聞く。しかし、どうにもアレはロトムの中でもかなりのエリートだとか。スマホロトム以外に、ポケモンの翻訳ができるポケモンが居れば喜ばしいに違いない。それにロケット団のニャースは私が初めて出会った人語で会話できるポケモン故に執着している節もある。つまりは一目惚れと言い換えてもいいだろう。

 だが、ニャースにはロケット団の誇りがあり説得に成功したことは無い。未だに臍を噛む思いに駆られる。

 

 ムサシとコジロウだって素晴らしいスキルがある。一つ上げるとするならば経営のセンスというべきか。身一つでアローラ地方へ訪れ、そこで会社を興し成功させた。今現在彼らは経営に関わっていないがそれでも安定して業績を上げていると言えばその凄さが理解できるだろうか。因みに業界は飲食、マラサダ屋さんだ。どう考えてもロケット団の下っ端をやっているより、彼らが会社を経営している方が稼げそうなものだが、やはりロケット団の誇りがあり抜ける意思はない。

 因みに彼らは熱い友情で繋がっているので一人だけを引き抜くのは難しい。アローラの会社の時が全員を引き抜く最後のチャンスだったのかもしれない。

 こういった旨をサトシに伝えると嫌な顔を隠そうともしないし、ピカチュウはビリっと電撃を放って抗議をする。それでもどうにかならないかと頭を悩ませたものだが、最近やっと彼らの意思を尊重しようと折り合いが付けられた。

 

 しかし、そうはいっても、どうにかニャースだけでも欲しい。ロケット団はポケモン誘拐するのだから、偶には被害者になってもいいのではと思う訳です。




連載ボツ理由
編集者A「ロケット団の話を掲載して目をつけられたくない」
編集者B「ロケット団をキャラクター化して悪事を矮小化させるのはちょっと」
サトシ「これ、面白くない」
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