世界チャンピオンのサトシと旅をした期間が一番長い縁で連載を持つことになりました   作:襖バリア

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連載八回目.サトシの旅の私以外の同行者

 サトシと私が旅をしていたとはいえ、ずっと二人旅をしていた訳ではない。大抵一人か二人は同行者がいたものだ。つまり旅の仲間たちは三・四人だったという訳だ。その中でも私にとって印象的な一人について紹介したい。

 コーディネーターのハルカ。そう、現在はトップコーディネーターの彼女もサトシと旅をしていたことがある。そしてその最中、彼女は私とサトシにバトル以外ではないポケモン勝負であるポケモンコンテストを教えてくれた。サトシはどうなのかは知らないが私はそういうものがあることは知っていたが、それの触りしか知っていないことを知らしめてくれた良き友人だ。

 

 それまでの私の被写体といったら殆どが風景、たまにサトシのバトルに付随する形でバトルの一瞬を切り取る、といった写真は撮っていたがポケモンを主体として撮ることはまずなかった。私の個人展なんかに足を運んだことのある人には驚きかも知れないが、ポケモンを主体とした写真を撮るようになったのは彼女の影響である。

 バトルは敵を倒すために技を繰り出すが、コンテストは観客を魅せるために繰り出す。言葉にすればこれだけの違いで、実際彼女がコンテストに出たいと練習を始めてもこの認識は変わらなかった。その練習に付き合う形で外から見るとどう見えるか、というものを彼女に見せるため撮影をして手伝う。初めは殆ど身も入らずにやっていたが、次第に綺麗になっていく技に段々と心が惹かれていったのを覚えている。そしてコンテストの会場に飾られていた写真に敗北感を覚えたことでコンテストに、被写体がポケモンの写真にのめり込んでいたことに気付いた。

 

 つまり彼女と一緒に旅をしていなければ今の私が居なかったと言っても過言ではないという訳だ。彼女と別れた後にコーディネーターを目指す人と旅をしたが、やはり始めてコンテストに関わらせてくれたので彼女は特別印象に残っている。勿論未だに交流があり、偶に彼女から仕事を依頼されて写真を撮りに行くこともある。少し気合を入れたいときなんかに頼んでいるらしい。

 一応記しておくが今回の掲載分はハルカの許可も貰っている。

 

 さてサトシについても記すために私から見て彼女がサトシに与えた影響でも書こう。知り合う前はサトシとポケモンの特訓といったら体か技のどちらか、あるいは両方を鍛えていた。けれど彼女のコンテストを見た日なんかは人目を気にしながらバトル向けではない技、つまりはコンテスト向きの特訓をしていた。恥ずかしくて周囲を気にしていたのだろうか?恥ずかしがることは無いと思うのだが、それを見てから私は彼がバトル以外にも興味を持っているのだと驚いた。そしてポケモンマスターという言葉の意味を今までより深く考えるようになった。

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