人造人間ハカイダー ダークヒーローの破壊旅   作:アルファるふぁ/保利滝良

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製作秘話語ります 前書き飛ばしてOK

この話は、私の中の天使と悪魔の囁きにより生まれました
真ん中にあたる3話では、何かやりたい しかし、どんな『お祭り』をする?
そんなときに、天使と悪魔が私に告げたのです

天使(CV・釘宮○恵)「キカイダーとハカイダーの共闘という公式でも無いタッグは、皆喜ぶんじゃないかしら?それに、原作のミカエル戦車だけじゃキカイダー成分がたりない人もいるのかも!」
悪魔(CV・若本規○)「当たり前だが人造人間ハカイダーのファンは、人造人間キカイダーのファンが大多数を占める・・・ここでキカイダーを出して盛り上げれば、でかく媚を売れるぞ・・・?」

こうして、天使が悪魔を止めるのではなく、悪魔が天使を邪魔するのでもなく、二人の意見が一致し、この前代未聞のタッグが生まれたのであります


善の街 後編

 

 

漆黒のバイク(ギルティ)が、爆音をあげて疾走する

その乗り手は、いつものリョウ(ハカイダー)ではない 左右非対称の、人間擬態を解いたキカイダー(ジロウ)

視線には、巨大な城 

いま、キカイダーはその城を目指していた

そのバイク捌きはとてつもなかった

最高速のギルティを、盗賊団の要塞から放たれる砲撃を回避しながら乗りこなしている

 

リョウの作戦はこうだ

ジロウは身のこなしが速い 長年鍛えた拳法によりジロウは、パワースタイルのリョウより機動力がよい それなら奇襲で敵陣に押し込んで一気に中枢を叩くのがいい

ジロウに敵が気をとられている隙にリョウが突入 捕虜を逃がしそのまま殲滅戦に移行 

挟み撃ちの多段奇襲である

ジロウは上手く突撃して中から、リョウは捕虜を逃がしつつ外から

ジロウはすぐに賛成した

 

砲手の機械団員を、坂でジャンプさせたギルティの前輪で突き飛ばす

飛びかかってきた団員は、バイクを走らせながら蹴り飛ばす

キカイダーの襲撃に盗賊団が意識を向けた瞬間、そちらとは反対方向の奴隷収容所から爆音が響いた

「リョウ・・・うまくやれよ・・・!」

ギルティの馬力で要塞の内部を駆け回りながら、ジロウは友にエールを送る

彼がジロウの希望だ

 

暴力、という言葉がある

それはちゃんとした定義があり、人はそれを暴力と呼ぶ

では目の前の惨事はなんだ

火花を散らして変身した男が振るうあの拳は、蹴りは、力は、一体なんだ

あんなパワーを、ただの暴力と定義してよいのか

哲学的な疑問を浮かべ、しかし機械団員の一人は、頭部を粉砕された

扉の鍵が、怪力によりねじ切られた 虚しく落ちた鍵の残骸

開いた扉には、街の住人全部が捕虜として捕らえられていた

ハカイダーは踏み入る

「あなたは・・・?」

「ジロウの・・・友人だ」

「でも、ジロウ兄ちゃんは・・・」

暗い顔を浮かべた子供たちに、ハカイダーは友として、誇り高く言った

「ジロウは生きている 今もお前たちを助けるために戦っている」

「ジロウ兄ちゃん生きてたんだ!」

「やったー!」

子供たちがはしゃぎ、街の住人たちが喜びに震えた

しかしアケミは泣いていた

「・・・どうした?」

「いえ、大丈夫、嬉し涙です・・・ジロウ君・・・よかった、本当によかった・・・!」

すすり泣きをするアケミの向こうから、銃撃が放たれた

敵の増援だ

 

遮蔽物に身を隠し、鉄の弾かれる音と共にリロードした(ハカイダーショット)を構え、ハカイダーは強く告げた

「・・・逃げろ・・・俺が食い止める・・・!」

ハカイダーショットが撃たれ、増援は次々と粉砕されていった

 

 

「くらえ!電磁必殺交拳(デンジエンド)ッ!」

残骸が散らばる部屋

戦いを玉座にて眺める男がいた

盗賊団のリーダー、タレス

「やるようになったな」

「言っておくが、同じ手は食わないぞ」

玉座から立ち上がり、不敵に笑う

タレスは喋りだした

「俺の目標は、全ての富!全てへの支配だ!

それを邪魔するのが同じ機械の体とは・・・面白いジョークだ・・・!!」

タレスの体が、一瞬にしてゴリラのようなフォルムに変わる

躊躇いなく飛び蹴りを放ったジロウだが、首を動かして避けられ、足を掴まれた

ジロウの掴まれた足から、何かが砕けそうになる音が鳴る

「お前などに敗北しないわ!」

「ああ、俺一人では勝てない だがな・・・」

壁に穴が開く

その穴からハカイダーがハカイダーショットを構え飛び出す

ハカイダーショットから放たれた弾丸が、キカイダーを掴んでいたタレスの腕を砕く

重力に従って落ちたキカイダーは、回転受け身でタレスから離れる

「リョウ!拳を合わせろ!」

合体必殺技の合図

ジロウが飛び上がり、腕をクロスする

エネルギーがスパークし、両手が光る

キカイダーが修行で手に入れた、新たな技

「・・・ああ」

リョウが強くイメージする

怒りの炎をハカイダーの手が纏う

怒りの炎を攻撃に転用した、ハカイダー独自の技 破壊掌(ハカイダーフィスト)が、今、完成した

空中からキカイダー(ジロウ)が飛び込み

地上からハカイダー(リョウ)が走り出す

迎撃にタレスが迷う隙を、二人が見逃すはずなどない

ほぼ同じタイミング、二人の拳が突き刺さる

デンジエンドの雷とハカイダーフィストの炎がタレスを討ち壊す

内部危機を蹂躙し、その被害は生身の部分さえ消し飛ばしていく

そして、断末魔をあげる暇なく、タレスは大爆散した

二人のヒーローは、ただ佇んでいた

 

 

 

騒動から数時間、ジロウはハカイダー(リョウ)を引き留めていた

その隣には、正式に婚約者になったアケミがいる

ハカイダーは返されたギルティにまたがっている 今にも出発しそうだ

「本気で行ってしまうのか?リョウ・・・」

「ああ・・・」

「このままいても、いいんですよ?」

「よそう、アケミさん リョウなりに、旅に出る目的はあるんだ」

少し微笑み、ジロウはあの希望に満ちた目であることを言った

「リョウ、俺、本当のジーザスタウン(正義に満ち溢れた、素敵な街)に、この街をして見せる!だから、応援してくれ いつかまた、会いに来てくれ!」

「・・・ジロウ、お前が正義なら俺は悪でいよう お前の正義(想い)が俺の信念に背くことならば、その時は戦おう」

ギルティのエンジンが始動する

黒い戦士と黒いバイク

街とは異質な存在は、街から消えようとしている

「その時まで・・・俺たちは友だ」

 

 

 

エンジンの音が広野に響く ハカイダーのバイクが去ってしまう

名残惜しそうに、ジロウは呟いた

「リョウ・・・俺にはお前が、そんな悪い奴には見えない・・・」

それはハカイダーには届かぬ言葉

だが確かにその想いを、彼は感じていた

ジロウはそう確信している

「お前は・・・正義の味方だ、リョウ」




この話にも、没ネタがあります
しかも内容が内容なんで一話よりたくさんあります

①ジロウとリョウの戦い
二人にやる意味がない 却下
②リョウがジロウの修行の相手をする
ハカイダー「本番前に怪我したらどーすんの?」 却下
01(イチロウ)登場
最早カオスになっちまう 却下
ブラスター(破壊光線)
ジロウにブラスター搭載→ジロウは盗賊団のロボットの残骸製→元々盗賊団のロボット付いていたのでは?→じゃあ他のロボットにも付いてる?→勝てるかそんなもん 却下 デュナスさんごめんなさい・・・
⑤ブラスターと破壊砲の同時発射
↑により不可能 却下
⑥アケミ死亡
リョウ「負の連鎖を断ち切る!」 却下
⑦灰色づくめの男登場
お前出したら確実に長くなる 却下



さて、間違い探しのコーナーです
この作品のジロウと、原作のジロー
以下の中から、違いを見つけてください
1、必殺技
2、戦い方
3、色




わかりましたか?
正解は三番 中編1で『右は赤左は青』と書きました 
ええ、わざとです 01出せない鬱憤をぶつけました

次回は暗くする予定
サヨウナラ~
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