人造人間ハカイダー ダークヒーローの破壊旅 作:アルファるふぁ/保利滝良
人の街 前編
重い箱を持ちながら歩く団体があった
それは自らの意思ではなく、奴隷のように扱われ働いていた
給料は出る 毎日三食の食料だけをもらえる
老若男女関係なく働かされていた 子を産もうものなら、その子の分まで働かされる
逆らうものは
この街の支配者、機械によって
バイクのエンジンの音が聞こえる
カオリは最初、幻聴だと思った
わざわざこんな街に来る馬鹿はいない 来たら最後、一生この街の支配者どもの奴隷になってしまう
「・・・!馬鹿な!」
その予想は覆された
今カオリ達人間は、街のマザーコンピュータに鉄屑を運ぶ仕事をしている
これを材料に、新たなロボット兵士が産み出されカオリ達を重労働に駆り出す
重要な仕事のため、何人かのロボット兵士が監視のためにカオリ達人間の周りにいた
その一人が、跡形もなく爆散したのだ
一瞬だった
バイクのエンジンの音が聞こえた方から何かの音が響いた
それが飛び道具の発射音だと、すぐにわかった
ほどなくして、次々とロボット兵士が破壊されていく
ついにカオリはエンジンの音の方を見た
それは黒い衣服に身を包んだ男 大きなバイクにまたがり、右手の銃を構えていた
鉄製のロボットを一撃で破砕する銃を撃ちながら、真っ直ぐこちらに向かってくる男
列の最後尾の右側にたどり着き、真ん丸に目を見開いて彼を見る奴隷を無視し、土埃を盛大に巻き上げて尚、止まらない
そして、生き残りのロボット兵士が男を排除すべくバイクの前に立つ
しかしカオリは気付いた
さっきの距離でロボット兵士を次々倒せたなら、今なぜ飛び道具を使わないのか 理由は簡単弾切れだから
カオリは
革命のチャンス、つまりこちらが勝てる要素を今か今かと、従順な奴隷のふりをして待っていた
今暴れまわっている彼が
カオリはそう確信した だから驚きを隠せなかった
その男、名は後にリョウと判明するが、その男が突然、憤怒の形相をした黒い戦士に変身したのである
カオリが目視できる距離では既に火花を散らしていたが、それにしても突然の変わりようだ
その戦士の左手に、揺らめく炎が巻き付く
バイクに乗り、すれ違い様戦士は、ロボット兵士のどてっ腹にその拳を叩きつける
とてつもない爆音が鳴り、爆発の向こうからバイクが一台走ってくる
鬼神のごとき戦いぶりをみた多数の人間が怯えるなか、カオリはその存在を凝視していた
太陽を背にバイクを止めた戦士
「彼が・・・この街を・・・」
影に覆われながら、憤怒の戦士は佇む
クリスマスプレゼントは新技ハカイダーフィスト
我々の業界ではご褒美です!γ(`∀´)ノ
冗談です!