人造人間ハカイダー ダークヒーローの破壊旅   作:アルファるふぁ/保利滝良

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誠に申し訳ありませんが、予定が変わり、後編ではなく中編をお送りします


蛇の街 中編

宿の一室

リョウは(ハカイダーショット)を整備していた

丁寧に分解し、パーツを磨き、弾を詰める

「僕の両親は、将来僕が生け贄にならないように、僕を男として育てました」

隣に座っていたイサミが、ぽつぽつと、自分の生い立ちを話し始めた

「ある日、あの蛇神様が現れて、皆に言ったんです 小さい頃の話だったのであまり覚えてませんけど、どんな内容かは覚えてます 月に一度、若い娘を町外れの洞窟に生け贄として送れ、と」

話す内イサミは、膝を抱え、泣きそうな顔で続ける

「それを拒否した先代町長は、蛇神様の怒りを買って食べられてしまいました 若い頃の両親は、僕を守るために、僕が生まれてから男として育てました だけど、それが先月ばれて・・・」

そして、今月の生け贄に選ばれた、と、イサミは言う

「罰として、両親は先に蛇神に・・・」

イサミの震えが最高潮に達したとき、リョウが銃の整備を終えた

がちゃん、と、わざとらしく音を鳴らす

イサミへの気付け代わりだろうか

イサミの足腰が恐怖で使い物にならないように勇気づけるためか

本来、機械のリョウ(ハカイダー)にはそんな機能はない

そんな筈なのに、リョウがこんな気の利くことを出来たからこそ、ジーザスタウンは壊滅したのだ

「・・・もう帰れ」

「あ、ありがとうございました!旅人さん!」

リョウが帰るよう忠告すると、イサミは正直に部屋を出ていった

ドアを閉める前にお辞儀をしていくイサミを見ながら、リョウは今度は自分自身のメンテナンスを始めた

夜が更け始めていく

 

 

家で休んでいたイサミは、夜、自分以外に人のいない我が家で足音を聞いた

それも一人や二人ではない

何人もの人間が、彼女に向かっていた

「だ、誰ですか?」

身の危険を感じ取り、イサミは侵入者に声をかける

すると相手に位置がバレたのか、イサミのいる部屋に男が数人入ってくる

その中には町長もいた

イサミは瞬時に理解した

自分が旅人(リョウ)に会い、蛇神の退治を依頼したことを、彼らが気付いたのだ、と

「イサミ、あの旅人に何を話した?」

集団の一人が尋ねるが、イサミは涙目で震え、なにも答えなかった

「あの旅人が勝てばいい しかしな、彼が負けたらこの村は本当におしまいだ 蛇神様が怒りに身を任せて街の人間を食いつくすのに、どれだけかかると思う?」

それだけ言うと町長は、周りの男達に合図をした

男の一人がイサミの鼻に、薬品のついたハンカチをあてる

そして、少女のまぶたが重く沈んでいく

「いやだっ!僕は・・・」

「すまない、イサミ 私達も我が身が可愛いんだ・・・」

男の腕が、イサミの口を塞ぐ

「父、さん・・・母さ、ん・・・」

父と母の分まで生きようと抗った少女の意識は、深い闇に消えていった

 

 

「おい、この宿でいいんだよな?」 

「そうみたいだな・・・」

明朝 幾人もの武装した人間が、建物を取り囲んでいた

この街の住人は、蛇神の怒りを買う前に、蛇神に喧嘩を売ろうとする輩を排除しようという魂胆であるようだ

警棒を持ち、黒いボディーアーマーを着けた仮染めの軍隊が、リョウのいる宿をゆっくりと取り囲んでいく

「あんなヘラヘラした男の言うことを信じるなんて、町長いったいどうしたんだか・・・」

「静かにしろ・・・!様子が変だ・・・」

ここで一人の兵士が、偵察に行った別の兵士が帰ってこないことに気付いた

「三番はなにやってるんだ?」

「トランシーバーは?」

一人の兵士が黒い電話のような機械を取り出し、偵察に行った兵士と連絡を取ろうと試みる

他の兵士が見守る中、コール音が15回したところで、トランシーバーの兵士が報告した

「出ねぇ、何かあったんだ」

「嘘だろ!?」

「三番だけじゃない、他の偵察隊も・・・」

 

その時、宿の壁が内側から吹っ飛んだ

「なにい!?総員、撃てーッ!」

その中から、黒いバイク(ギルティ)に乗った旅人(リョウ)が出てきた瞬間、大量の鉛玉が発射される

しかしバイクは止まる様子を見せず、さらに加速する

「なにやってる!ランチャーでとっとと吹き飛ばせ!」

兵士達が一列に並び、ギルティに照準を合わせた

引き金が引かれた瞬間に、噴射炎をあげて鉄の塊が飛んでいく

リョウはギルティを右へ左へくねらせ、その全てを避けきった

そのまま街を抜けて、門にギルティを走らせる

門を固めていた兵士が、リョウを見て逃げ惑う

ハカイダーショットが火を吹いた

がっちりと閉じられた門が、銃の威力に耐えきれず、爆散する

ギルティはエンジン音を鳴らしながら、そのまま街から消えていった

 




すいません!
長くなったので中編として投稿します!
火傷とか寝不足でボロボロなんで勘弁してください!
なるべく早く後編投稿しますので、どうかお待ち下さい!
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