人造人間ハカイダー ダークヒーローの破壊旅 作:アルファるふぁ/保利滝良
次からは気を付けます・・・!
あれから3日たった
「はっ!ふっ!」
そこには、なにもなかったかのように稽古をするジロウの姿があった
しかし、その体は所々から
その向こうでは、瓦礫を椅子がわりに
あの後リョウは、そこにあったロボットの残骸を修理
メモリーに残っていた自分自身の設計図を参考に、ジロウが倒した盗賊団の機械団員の『脳や内臓の一部を機械に移植する』特徴を踏襲
ジロウの脳を修理したロボットに搭載し、彼を蘇らせた
ハカイダーの技術を流用した結果、リョウと同じく人間に擬態できるが、ありあわせの素材製なせいで不完全なものとなっている
様々なデータの恩恵か、リョウは驚くべき早さで手術を終わらせた
死にかけの誰かを救う
リョウは密かに、怒りとは違う感情を抱いた
それが何かは、わかるはずもなかったのだが、その感情は、悪いものでは無い気がした
目覚めて初日、ジロウは開口一番こう言われた
「何があった?」
ジロウに、死ぬ直前までの記憶・・・街が機械化盗賊団に襲撃されたこと、捕虜や物資をたくさん奪われたこと、タレスが卑怯な方法でジロウを撃退したこと等を粗方説明された後、リョウは理解した
次に
しかし、戦力が足りない
ジロウは考えた 自分のことはリョウに説明されたとはいえ、新たな体を手に入れてどうにか勝てるか不安だった
何十人もの機械化盗賊団を一人で壊滅させるなど不可能だ 彼は機械団員を倒せる拳法を知っていても、盗賊団との戦いは勝てる見込みがないと考えていた
彼には守るべき者たちがいる 助けるためにはどうすればいいのか
このとき二人の考えは一致した
目の前にいる奴となら、勝てる
奇妙なことに、二人は互いの考えがわかった
「俺はジロウ、よろしく 共に戦おう あんたの名前は?」
「俺は・・・リョウ・・・」
「そうか!よろしくな、リョウ!」
ジロウが出した手を、リョウはしばらく見つめた
そしてその手をとり、握りしめた
ジロウも負けじと握り返す
二人のロボットは真っ赤な夕陽を背に、熱い友情を手にいれたのだった
例えそれが打算的な面を見せようと、そこには、本物の友情があるように見えた
目覚めたジロウは、しかし冷静だった
自分の新たな体に慣れるため、何日かのトレーニング、つまり修行を始めた
それから数日後、修行の成果は実ることになる
リョウの中に芽生え始めた、怒りとは違う感情
これは、一体何を起こすのか・・・