トライアド・シュークリーム 作:もちむぎ(はーめるんのすがた)
こんな感じの世界なんだよってだけです。
『国教会』
:ある宗教国家、その中枢。一神教で、偶像崇拝は禁止されている。地域ごとに置かれる支部は『教会』と呼ばれる。
教えを元にして隣人を支える事を主軸とし、信仰と行政を兼ね備えた体制を持っている。ちなみに組織が信仰を元としただけで、国民込みで別に入信の強制は無い。常識のある範囲で活動するなら、他の宗教も認めている。
かつて人や吸血鬼のような亜人種との戦争があり、お互いすり減りすぎて「みんなでなかよくしましょう」というスタンスになった。
良き人々には居心地の良い存在だが、残念ながらその清廉潔白さが気に入らない人々からは蛇蝎のごとく嫌われている。
BB団のバイトによるカチコミで、いつでも人手が欲しい状況。基本的に頑丈でも再生能力がある訳でもない人間の方が組織に多い為、殉教の可能性が高いのだ。
『トライアド・シュークリーム』
:ウィルたち3人を指す言葉。命名はシスターアリア。みんなシュークリームが好きな為。「流石にダサい」と現場から出た声は、彼女の笑顔により押し殺された。聖なるモラハラである。
宗教国家の中枢である『国教会』と、その支部であり民衆の信仰と安寧に寄り添う『教会』。教会の犬となり、良き人々を食い物にする危うい存在を片付ける『代理屋』。3人はこの代理屋のポジション。雇用主はシスターアリア。
基本的に3人とも殺しが仕事。『代理屋』自体、こういう殺しメインの稼業の人々の雇用先でもある。 別に、やりたくてやっている訳では無いが他の働き方を知らない人たちに、『きちんと所属して仕事してくれるなら、面倒見てあげますよ。3食昼寝付き』な、ちょっと後暗い仕事。
基本的に上がちゃんと機能しているので(ちゃんとしてない人は排斥されたり、最悪、本当に人としてどうしようもなければ消している)成り立っているのだが、一部の教会の腐敗が悩みの種。
基本は教会で祈っていたり、その辺で食事したり、掃除をしたり町をふらついている変な3人組という認識を近隣住民に抱かれている。
『BB団』
:反社会的勢力。正式名称は、『BLUE BLOOD団』。いずれにせよダサい。 構成員はほとんどが吸血鬼(純粋に個体数が多いため)。他には人狼などといった亜人種で構成されており、最終目標は『亜人種による支配』。
自分たちこそが
亜人種自体は良い人も沢山いるのだが、彼らに関しては明らかに人間を食い物にする気満々の倫理観カス未満の組織なので、国教会的には消えて欲しい人たち。
感染性のある血『BB』などを利用し、考え無しの若者や死を恐れる老人を捨て駒にした『バイト』で国教会を削ろうと画策している。いや自分バイトなんでわかんないっすね。ちょっと殺してきてって言われただけなんでハイ。
直球な上にダサい名前なので、一部の子供たちに「やーいおまえのかーちゃんBB団〜」というライン越えのいじめが広がっている。みんなは、おともだちをたいせつにしよう!
『バイト』
:いわゆる闇バイト。夢破れたり、告白に失敗したりして無気力無軌道な若者や、生きていく苦しみや死を恐れるご老人、浮気に悩むご夫婦などを主とした、BB団の駒。
BBの与えてくれる一時の力とお金、そして強力な存在になれる幻想に釣られてしまった、心の隙間につけ込まれている可哀想な人たち。
組織内でも最下層だが、無駄に優しく接されて生暖かく見守られるので、バイト達は自分の立場に気がついていない。
なお、バイトたちの相手をするBB団員は、愚かな下賎の血相手でも表面上優しく接する必要のあるストレスフルな現場なので、お給料が多い。BB団は福利厚生を大切にしたアットホームな反社会的勢力です。
ちなみに、『バイトくん』等以外の呼び名はない。どうせどこかで使い潰して死ぬのに、覚えるだけ無駄だからだ。
『パペットフーズ・エンタープライズ』
:ハンバーガーやピザ、フライドチキンなど、おいしいファストフードを皆に届けることをメインとした食品の製造、販売などを手がける会社。国営。
国教会内部のファストフード好き達によりゴリ押しで運営が決まった。実は学校給食や炊き出しなどもここが行っており、栄養バランスと味、レパートリーの両立に定評がある。アレルギー対策もばっちり。国営孤児院の調理場もここが担当している。
社会的に必要な活動をしっかりしているので、国教会のえらい人達は今日も部下を怒れずにピザを食べている。まあ悪いことしてる訳ちゃうしええやろ……。これ新作?ペパロニがうまいね。
マスコットはケチャップの血を流し、ヒヨコに食われるハンバーガーのキャラクター。デザインは公募で決まった。チカちゃん(8歳)カップケーキとヒヨコさんが好きな女の子からの作品だ!
他にもサブキャラのマスコットもいるが、どのキャラも全てキモい事で有名。
シスターアリアの作る料理はシュー菓子以外の出来があまりに悲惨な為、3人はここのデリバリーによくお世話になる。
シスターアリアも、よく自費で利用し、積極的に自治体の会合やイベントで皆に振舞っている。ボニーとクライドが持ってたのもここの紙袋。その日暮らしの彼らでも、おいしいファストフードを食べられるお店なのだ。
『BB』
:BB団が貴き血と称してバイトに配る、小さな試験管入りの血。口頭摂取する事で粘膜を突き破って血に混じり、吸血鬼に近づくことが出来る。
イチゴ味とトマト味があり、若干イチゴの方が人気。BB団は子どもでも口にしやすいお薬を応援しています。
優しい優しいBB団が、愚かな人間たちに与えたノブレス・オブリージュ。これできみも今日からブルーブラッドの仲間入りだ!
その実態は、ほとんど亜人種の血など含まれていない。人血でかなり希釈された、その上大して力のない吸血鬼から採血したものが主成分。他には軽い依存性のある味付け用の毒薬と、超小型GPSが仕込まれている。
バイトを監視し、そこそこ使えるようにする為の一時的な変異を起こすだけに過ぎない。一応一気に大量摂取すれば何かしらの亜人種にはなれるが、同時に含まれている薬品の毒素により即死する。
嫌がらせ半分、自分たちと同じになろうというおこがましさを咎めるもの。なれるかなあ?俺貴い血になれるかなあ!?ムリ。
その正式名称は、『Bastard blood』。バスタードブラッド、ろくでなし共の血。貴き血に憧れる愚か者をあざけり、駒とするための偽りの褒賞である。
真に貴き血は、我々だけだ。
『騎士団』
:教会の飼い犬である代理屋に対し、国教会に元々あった保有戦力。 アングラな出身や亜人種もいる代理屋と違い、彼らは純粋な人間で構成されている。
今の体制になるよりも前の組織であり、彼らが元々は教会の処刑人だった。しかしどうしても殉教者が出て人員の入れ替わりが激しく、純粋な人間では対抗の手として足りず、人外なども含まれる代理屋が認められるようになる。
その為代理屋には嫌悪感があるものも多い。自分たちの『騎士団』という呼び名にもこだわりがある。実態は様式美や意識の違いこそあれ、血なまぐさい仕事に変わりは無いのだが。
高潔で厳格であろうとし、服装や食事、許可される装備や日中の行動などにも色々と規定があるため自由が少ない。国教会が今の形になる前だった頃はこういう節制などが厳しい時期があり、未だそれを引きずってしまっている。
人間の身で化け物と渡り合うため、責務と強い信仰心で己を支え、たゆまぬ鍛錬により人外に近い戦闘能力を手に入れるものも多い。団長は20年近くピークを保ち続けているすごい人。魔神剣とかできるよきっと。