知らんTCG世界に既存TCGを闇鍋にして持ち込んだ男の話 作:柳瀬塔矢
夜。俺は暇。なぜなら個人だから。ギルバード・・・団体の方はホテル取ってるらしいのに俺にそういうのはないんだよ・・・!あのクソ顧問め!*1
「それで彷徨ってたんですのね」*2
「おうよ。まさかホテル自腹だとは思わなかった。*3一応公式の大会で、学校の代表なのに。*4ホテル自腹はやってらんねぇよ」
「では私達のホテルに来ます?教員の部屋なら確かベットが一つ余ってたはずですわ」
「マジ?ありがてぇ・・・この歳だとまだカード払い出来ないから迷ってたんだよ・・・!」*5
てことで薔薇園さんに連れられホテルへ・・・変な言い方になってしまうな。これだと*6
「それで彼を連れてきたのか」*7
「ええ。私としても彼には万全の状態で挑んで欲しいですもの」
「というか君は君でホテルはどうする予定だったんだ?荷物とか」
「俺はほら、泊まりの荷物ごと会場入りしたんで。ホテルについて聞いてないなぁ、なんて思いながら、ね。」
「ソレであの大荷物・・・納得ですわ」*8
てことでベット一つ貸してもらって。コレで寝床確保だぜ!なんて思ってたら薔薇園さんが誰か連れてきた
「邑楽さん、少し宜しいですの?」
「はいはいなんでしょ。いいよ、大体のことには答えてあげる」*9
「では彼女とデュエルをお願いしますわ。ルールは試練戦、タイトルはデュエル・マスターズで」
んー・・・なんのデッキ使おうかな。*10
「試練の相手とか分かる?同じようなジャンルにするけど」
「ボルシャックらしいですわ・・・あぁ、彼女・・・富城さんは人見知りな部分があるので私が間に入ってますわ」
「オケ。ボルシャックね・・・少し待ってくれればデッキ組めるぞ。カードは持ってきてあるからな・・・20デッキくらい」*11
そこから改造すりゃまぁいい感じのデッキが組み上がるだろ。
「では10分後に」
「おう」
さて、どうするかな・・・
「悪いね、我が校に付き合ってくれて」
「いえ、宿代だと思えば安いですから」*12
・・・まぁこんなもんでいいだろ。
「・・・早いね、デッキを組む速度が・・・慣れているのかい?試練戦」
「えぇ。遊戯王とデュエル・マスターズは特に。この二つだけなら俺は世界のトップすらとってみせます」*13
・・・というかさ。この世界に殿堂とかないんだから基本無規制なのおかしいんだよな。
「失礼しますわ。準備はお出来になって?」
「あぁ。中身は聞かないでおくよ。ソレでも勝てるだろうから」
・・・勝ちに行くなって?いやいや。流石にソレは無理。ボルシャックなんだから。むっちゃ事故れば負けるかもだが。或いは向こうのデッキパワーが殿堂ゼロクラスとか。それこそデイガファイアーバードとか無規制サガループとか。そう言うのが来たらまぁ負けかな?速度的にね
「てことで先行はあげます。いらないならもらいます」
「あ・・・じゃあ、貰います、ね」
「どうぞ」
さてさて、どんなデッキかな・・・
「メヂカラ・コバルト・カイザーをマナチャージしてエンドです」
んー・・・これだけじゃあ絞れんな。7軸ガチロボとかハンターとかかな?*14
「遅めのデッキか。なら俺にゃあ勝てんっしょ。ドロー、ボルシャック・大河・ルピアチャージしてエンド」
「ドロー・・・PP-「P」をマナチャージ、青銅のバンビシカット、召喚・・・です。登場時、ガチンコ・ジャッジ・・・7です」
「3か」
まぁしょうがない。ボルバルザークエクスねぇ・・・ハンターか。刃牙デッキだな?*15
「じゃあ勝ったので一枚ブーストして、エンドです」
「ドロー、ボルシャック・ドラゴンマナチャージしてメンデルスゾーン。上から2枚捲って・・・どっちもドラゴンなのでマナに。ターンエンド」
落ちたのは『逆転の火焔 ボルシャック・メビウス』と『輝く革命 ボルシャック・フレア』・・・言うな。ボルシャック縛りしたかったの。分かるよ?ドギラゴン系入れた方が強いのは。でもさ、ボルシャック縛りの方が試練戦っぽいと思ったのよ
「ドロー・・・バルガ・ドライバーをマナチャージ。お清めシャラップです・・・貴方のメンデルスゾーンをデッキに戻してください」
「オケオケ・・・まぁ間違ってはないかな・・・」*16
「ではバンビシカットでアタック・・・」
盾は・・・お、引いてなかったボルドリ君じゃんラッキー
「シールド関係なし」
「じゃあ、ターンエンドです」
「ドロー・・・んー・・・こっちの方が安定してるか。マナチャージ無し。軽減込みで4マナ。ボルシャック・ドリーム・ドラゴン」
「出ましたね・・・きついんですよ」
「んじゃシールドにアタック。んでアタック時革命チェンジ宣言。まずはチェンジから処理。来い、龍皇神 ボルシャック・バクテラス。んで登場時効果起動。山札上から4枚を見て『龍皇神 ボルシャック・バクテラス』以外のアーマードを好きな数出す。俺が出すのは『ボルシャック・ロマネスク』『ボルシャック・栄光・ルピア』『逆転の火焔 ボルシャック・メビウス』『ボルシャック・ドラゴン』の4体。んで、登場時効果処理開始」
「ひぇっ・・・い、一気にそんなに並ぶんですか・・・!?」
「栄光の効果で一枚ブースト・・・ドラゴンだからもう一枚。んで、バクテラス効果起動。四枚タップインブーストして一枚・・・『世界竜皇 ボルシャック・ヒカリスマ』を回収。メビウスの効果起動。バンビシカットとバトル。んで勝ったから一枚ブレイク」
「シールド・トリガー・・・アイド・ワイズ・シャッター・・・ボルシャック・ドラゴンと、バクテラスを対象にします」
「りょーかい。んじゃやっとボルドリの攻撃時効果解決。トップ捲って、ドラゴンなら出る。トップは栄光だから出る。んで登場時効果起動。一枚ブースト・・・マァそろそろメンデルスゾーン来てもおかしくないか。んじゃ効果処理終了。T・ブレイク」
「何もないです・・・」
「ボルシャック・ロマネスクでアタック時、革命チェンジ宣言。チェンジ、世界竜皇 ボルシャック・ヒカリスマ」
どこから来たんだろうね、コイツの水文明要素。
「革命チェンジによって登場した為デッキトップ二枚を見て、メンデルスゾーンを表向きのシールドに、もう一枚を手札に加えます。んでラストのシールドブレイク」
「シ、シールド・トリガーです・・・アイド・ワイズ・シャッター・・・」
「効果処理前にこっちの効果起動。相手がクリーチャー以外のカードを実行しようとした為こちらは表向きのシールド一枚を墓地に送る事で対象のカードを墓地に送り実行されなかったことにする」
「そ、そんな・・・!?」
「んじゃメビウスで・・・ダイレクトアタック!」
「負けました・・・」
「GG。対戦ありがとうございました」
ふぅ。なんとか3キル。メビウスかロマネスク出てこなかったらジャスキルにならないんだよね・・・*17
「どうでした?貴方から見て今のデッキは」
「んー・・・見せて貰えます?」
「あ、ど、どうぞ・・・」
んー・・・あまりハンターは詳しくないけど・・・
「マァ・・・普通に強めっすね。弱くはない」
「でも勝てませんでしたよ・・・?」
「そりゃ今のかなりの上振れだから・・・」
「もし貴方ならそのボルシャックのデッキにどう勝ちます?」
「ん?んー・・・」
と、トランクを漁ってみる。3〜4キルメインの大量展開系攻撃デッキだろ?なら・・・
「これっすね。使ってみます?」
「これはなんですの?ちょっと見せてくださいまし」
「どうぞどうぞ」
と、デッキを見ていくとなんかドン引きしてる?マジ?
「なんですのこのデッキ!?デッキにクリーチャーが一枚も入ってなきではないですか!?これでどうやって勝てと!?」
「そこはほら、ホールニューワールド引けば勝ちです」
「その確証が無いのではなくて!?」
「んじゃ薔薇園さん。このボルシャック使っていいんでやりません?先行貰いますけど」
「いいですわ!ではどうぞ」
「んじゃロジサチャージしてダーツ。どれにします?」
「じゃあこれですわ」
「ホーガン・ブラスターっすね。デッキシャッフルして・・・シャッフルします?」
「もちろんですわ・・・どうぞ」
「どうも・・・ドレミ団の光魂GO!ですね。1ドローして5コス以下の光か水の呪文・・・ホーガン・ブラスターで。またデッキシャッフル」
「・・・どうぞ」
「一番になってみせる、ですね。またデッキシャッフル」
「・・・にしてもれいつ終わるのかしら?」
「さぁ?・・・あ、ホールニューワールドですね。んじゃ超次元ゾーンから
「一瞬で盤面が完成しましたわ・・・!?」
「んじゃXXでワールド・ブレイク。ちなみにそのデッキ、指定しないタイプの除去札ないんで俺の勝ちっすね。イソレイトはジャストダイバー付与持ってるんで」
「くっ・・・負けましたわ・・・」
「と、これがこのデッキっすね。大体殆どのカードが初動か、再抽選で組まれてて、外れ枠でも手札は無くなるんで数ターンは足止めできます。んでホールニューワールド引いたら勝ちです」
「強いですわね・・・何故これを全国大会で・・・あ」
「そう。モンスターの枠が足りないんすよ。いや、やりようはあるんすよ?例えばカツドンは2回覚醒出来るんでイソレイト元の三体と、コスト14のサイキック、んでカツドンにすりゃカツドン覚醒、ゲンジ出して再覚醒。みたいな。でもそれだと弱いんすよね・・・」
「それでも3Kは試練戦よりもサイドの枚数多いんですから問題ないのではなくて?」
「・・・それはそうっすね!あー、気付かなかった。でもそっか、確かに枠に余裕はあるのか」
・・・なら運ゲーのつもりで挑むのも悪くなかったな・・・チェーンバーンはガッツリ相手依存だけど。
「ではおやすみなさい。また明日お尋ねしますわ」
「おう、お疲れ様」
さて2日目・・・どこだっけな。戦う相手・・・