知らんTCG世界に既存TCGを闇鍋にして持ち込んだ男の話 作:柳瀬塔矢
そんな訳で部室に向かうことに。デッキの中身は決めてある。ちょっとクソみたいなデッキだけどねこれ・・・*1
「あれ、待ちました?」
「いえ、今来たところよ。桜花さんは今ちょっと先生に呼ばれて離席中ね」
あいつもちょくちょく呼ばれてるからなぁ・・・
「とりあえずボコせば良いですかね?フリーでも、大会でも使いたくないデッキ・・・トラウマ与える系のデッキとか用意してきた*2んすけど」
「やめなさい、流石に彼女が可哀想だわ。*3素直に正面から勝てば良いのよ」
「ん?やけにこっちの肩持ちますね?」
「あれから調べたのよ。あなたについて。だからこそ確信を持って言えるわ。
そんな会話をしてたら桜花のやつが戻って来た*5
「ごめんね。ちょっと呼ばれちゃって」
「いい。さぁ、さっさと用意しな。さっさと勝って終わらせる」
「邑楽に勝つのは厳しい*6けど・・・それでも勝ってみせるもん!」
「それじゃジャッジは私が務めるわね。両者、いいかしら?」
「ああ」
「うん!」
「「この戦、命を天秤に」」
「ファイト開始よ」*7
「俺のターン*8・・・手札を全て公開、その全てのカード名に『剣』が付いている為シールドゾーンに表向きで追加、【城塞秘剣世界】*9。通りますね?」*10
「通るよ」
「それではこれにより全ての『剣』カードは『秘剣』を得ます。更にもう一度手札を全て公開、先程の通り全てが『秘剣』になってますので手札全てが『秘剣』の時コストカットして
「通るよ・・・なんかずるくない?」*11
「まぁコレそう言うデッキだし。んじゃメイン、アタック全スキップ。クライマックスフェイズに移ります。なにかありました?」
「ないよ」
「それではクライマックスフェイズ。キャスト、【秘剣 絶命陣】*12。自身のデッキもしくは手札から1枚を裏向きにしてフィールドカードとして設置しますね。通りますか?」
「通るよ」
さて、手札は揃ってる。いけるよな?
「それではターンエンド。どうぞ」
「私のターン。ドロー、コストチャージ。コスト1払って【幼聖獣ポロン】*13を
「通します。ただしチェーンします。条件は『相手のコストカットしてない
「このカードが起動するとき、コストを3枚墓地に送る。自身は手札を公開し、相手が
「あ・・・うん。通るよ」
「それでは手札を全て公開し、その中で最もコストの離れているのは・・・これですね。【輪廻未脱の剣士】を
「通るよ」
「では手札からチェーン。コストカット条件は『自身の表向きのシールドゾーン以外のカード全てを除外』です。
「通る・・・よ?」
「【輪廻未脱の剣士】は相手のシールドゾーンの数×2のダメージを与えます。自身の元の攻撃値は2なので×2×5で20ダメージです。通りますね?」
「あ・・・うん。ありがとうございました」
「GG」
さて、帰るかなんて思ったら部長のツッコミが部室に響いた。
「いや、何そのデッキ!?」
「あ、これ【忍びの末裔】*16と【運命の旅路】混ぜて作ったんですよ。名付けて【カタナカウンター】ですね」
「かなり強力よね・・・なんで普段使いしないのかしら?」*17
「だってこのデッキ俺の旅路のカードも込みで考えると弱いんですよ。なにせ絶命陣大前提ですから。仕込むカードも相手のデッキを読まないとやってらんないです。途中で無効化系きたら死にますね」
「なんでそんなデッキで来たの?」
「え?だって桜花はずっと聖獣デッキ*18じゃん。ベクトル変えることあってもコンセプトは変わらない典型的なプレイヤーだし?まぁ初手で絶命陣来てたし他にもルーター引いてたり手札良かったから回した。なお充填の引き失敗してたらもっと慎重になってた・・・さて、んじゃ俺は帰りますね。これから全国大会でしょうが部長あれば勝てますよね?」
部長、俺は普通に勝つけどガッチガチのガチデッキだと強いんだよな
「そりゃあ個人戦は勝つわよ。でも団体戦はそうは行かないわ」
「え、団体戦やるつもりなんすか?*19*20あれ5人の内3人勝つ必要ありますよね?」
「2人までは確保出来たわ。でもラス一の枠迷ってたのよ。貴方も参加してくれないかしら?」
「ちなルールなんでしたっけ」
「フルロックね」
「大会ごとのデッキチェンジは?」
「出来るわよ?」*21
「ならしょうがないですね。個人戦も団体戦も出ます。暇ですし」
「ほんと!?ありがとう邑楽!」
さて、地区・県・全国で三デッキかぁ。何用意しようかな
今回の一枚 【輪廻未脱の剣士】
サムライ族
モンスター
召喚可能コスト:10
コスト:場の全カード及びライフを1残して全てを除外
HP:50000
攻撃値:2
このモンスターが相手にダメージを与える時、それがこのモンスターが
相手にダメージを与える時、相手のシールドゾーンに裏向きのカードがあれば、その枚数分ダメージを倍にする
このモンスターが除外された時、山札の上から5枚を裏向きで除外する事で復活できる
本来なら大量展開した後のトドメの一枚のような扱い方をされるカード。しかし邑楽は秘剣絶命陣からこのモンスターを出すなどで序盤に出すことに成功させた。なお実際のところこのモンスターが一番使われるデッキは【邪教】デッキ。相手のカードを裏向きのシールドにするからね・・・