神様の言う通り   作:ジム・クゥエル

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一度やってみたかったネタ


暇を持て余した神様の遊び

『臨時ニュースをお伝えします』

 

 

 

「あれ、こんな時間にニュース?」

 

「なんかの速報かな」

 

「え、じゃあ今日の『ああっメシアさま!』は?私、あれ毎週楽しみにしてるんですけど」

 

「バカ。臨時ニュースなんだから、時間変更か差し替えでしょ」

 

「えー!じゃあその後の『まもって守護天使』は?」

 

「臨時だし流石に30分以上は続かないでしょ。あぁ、でもこの後に報道特番とか組まれると潰れるかも」

 

「ええー!?ヤダー!どうせ潰れるなら野球中継とかくだらない料理番組の枠にしてくれたらイイのにー」

 

「仕方ないでしょ。アニメってどうしても軽く扱われがちだし。って言うか、このリポーター、テンプル騎士の麻葉雷光さん?」

 

「あ!ホントだ!私この人のファンなんだよね!なんか『おっぱいの付いたイケメン』って感じ」

 

「でも、なんでテンプル騎士が報道リポーターやってるの?」

 

 

 

『えー、本日18時頃、某大手アイドルプロダクションのライブ公演中の日本武道館にて、

 

魔王べリアルがライブに乱入する事件が発生しました』

 

 

 

「ぶっ!!!?」

 

「魔王べリアルって………魔王べリアル!!!?」

 

「なんでそんなのが東京に、って言うか、武道館って皇居の近くじゃん!!」

 

「ヤタガラスは何してんのよ、ヤタガラスは!」

 

 

 

『調べによると、この魔王べリアルは、六本木某所廃ビル敷地内に侵入した、

 

デーバ教徒によるサバトによって、ゲートパワーを無視して偶発的に召喚されたものと思われ、』

 

 

 

「邪教徒ぇ………」

 

「あいつら完全に愉快犯だから、ある意味ガイア教会より質が悪いわよ」

 

 

 

『えー………本人、本人?に聴取を行ったところ、『バカンスだ』と供述しており、

 

ライブ中の某アイドルグループのメンバーの一人である、『橘ありすちゃん(12)』に憑依、

 

非実体化状態なのを良いことに、ありすちゃんの背後に陣取り、

 

キレッキレの原色の舞踏(オタ芸)をキメていました』

 

 

 

「………ロリコン?」

 

「『某アイドルグループ』って、本人の名前言ってるw」

 

「未成年者の実名って報道してイイんだっけ」

 

「いや、これメシア教会専用のケーブルTVだから、ぶっちゃけ匙加減はメシア教会の胸先三寸よ」

 

「報道倫理とは………」

 

 

 

『会場のボルテージは最高頂に達しており、この事件で、たまたま現場に居合わせた、

 

霊感能力を有する観客の一部が、べリアルの存在を知覚してしまい、

 

てんかん(一時的発狂)発作によって、救急車で病院に搬送される事態となりました』

 

 

 

「あー、一般霊能力者さんたちカワウソ」

 

「言うて、所詮は神様も信じてない中立派閥でしょ。私らに関係無くない?」

 

「神様信じてても日頃、なんかイイコトあるわけでもないけどねえ」

 

「あんたさぁ、それ品川とかでうっかり口にしないでよ。私、他人のフリするからね」

 

 

 

『結果、現在判明している内、意識不明3名、神経衰弱8名、心身の不調を訴えた観客が12名と、

 

魔神級グレーター・デーモンの召喚に伴う被害としては、

 

非常に微々たるものであったと言えるでしょう。

 

なお、今回召喚された魔王べリアル氏は、近日中にアマラ深界に帰還するとのことです。

 

サンキュー神様!日々の感謝が祷りとなって天に届きますように!地獄に堕ちろ』

 

 

 

「……………雷光さんってさあ、凄いよね」

 

「品川カテドラル直轄なのに、神様に中指立てるって、最高にロックだよね………」

 

 

 

『ここで速報です』

 

 

 

「お?」

 

「なんだろ」

 

 

 

『あー、えー………

 

一般の観客の中に死傷者が1名、確認されましたー。

 

被害者は、都内在住、29歳の無職の男性、『膽井 肝臓(キモイ カンゾウ)』さん。

 

ライブ直後の握手会に参加しているところを、べリアル氏に殴られ、

 

その場で死亡が確認されました』

 

 

 

「ひっでぇ名前w」

 

「てか、無職なのにライブチケット買う金は何処から出したのかしら」

 

 

 

『えー、調べによりますと、被害者男性は、手荷物に、

 

自身の体液を混入したペット飲料を持参しており、ありすちゃん………でイイのか?イイ?

 

あー、ありすちゃんに劣情を催し、何らかの害意を企てていたことは明らかであり、

 

男性の色欲を読心したべリアル氏によって、実行に移される前に、

 

その場で誅殺された模様です』

 

 

 

「きっしょ」

 

「きっっも」

 

「インガオホー」

 

「ロリコン死すべし慈悲はねぇ」

 

「魔王ないすぅ」

 

「あれ?でもべリアルって実体化してない筈じゃなかった?」

 

 

 

『男性の死因ですが………あー、表向きには病死となっています。

 

私が検分した結果、べリアル氏の全力パンチが直撃した瞬間、

 

男性の魂魄は甚大なダメージを受けました。

 

結果、男性の全身、約240ヵ所に血栓、130ヵ所に悪性腫瘍、胃腸内に39ヵ所の潰瘍が発生、

 

全身の体毛が瞬時に抜け落ち、代わりに全身の皮膚に、蠢く繊毛状の発疹が無数に突出。

 

目、鼻、耳、口から、赤緑紫の膿を噴出して、12秒後に液状化して死に至りました』

 

 

 

「「グロおおおおおおおおおおい!!!?」」

 

 

 

『えー、それから………え?なに?食事中?詳しい描写は要らない?

 

その飯時に現場に駆り出されて、魔王に事情聴取して、グロ虫の遺体検分させられたのは私だよ。

 

………まあ、いい。他の一般人には適当に認識操作の魔法かけておいたから、

 

後の始末は任すよ。私は帰って調書書くから。

 

べリアル?放っておけよ。近日中に帰るって言ってるんだから。

 

………別に喧嘩を売るのは勝手だがね、私が帰ってからにしてくれ。

 

自殺で天国には逝けないと思うぞ。殉死の場合はどうかねえ。試したいならどうぞ。

 

あー。とにかく、現場からは以上です。この件は報道特番が組まれる予定なので、

 

視聴者の皆さまは、そちらの方をご覧下さい。麻葉雷光でした』

 

 

 

「………今日のごはんってなんだったけ」

 

「………カレーライス」

 

「「…………………………」」

 

「………今日は外に食べに行こっか」

 

「………そだね」

 

 

 

今夜はお寿司だ!!




麻葉雷光

非番だったのに現場に駆り出されて魔王相手に事情聴取させられた不憫な人。

現在レベル40を超えたくらい。



べリアル

赤伯爵。

デーバ教徒のサバトで偶然召喚された。

人間にあまり関心は無い(ただしロリコンである)

某大手プロダクションのアイドルに熱を上げている。

後日普通に魔界に帰還した。

レベル測定不能。



膽井肝臓

ロリ・オタ・プーの3重苦。

日々を推し活と筋トレ、電気のヒモを相手にシャドーボクシングをして生活している。

両親と同居。

親のカードで買ったチケットでライブを観にきた。

善からぬことを企てていたが、実行前にべリアルおじさんの本気パンチで絶命。

死因は病死。

レベル(低すぎて)測定不能。



橘ありす

可愛い。

よく悪い大人に催眠にかけられる(偏見)

レベル3。
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