ギルドで男性冒険者たちの下着が盗まれた!
ノノノはグレアを犯人として疑い、自首を勧めるが、彼女は「私が犯人だったら、そのっ……あ、アンタのパンツは絶対持っていくわよっ!」と反論した!
そして、グレアがトリックを暴き、ノノノが犯人をぶっ飛ばして事件は解決した!
しかし、グレアはノノノを性的な目で見ていると口走ったせいで、からかわれて遊ばれることになった!
僕はギルドの酒場で、クエストに行くメンバーを待っていた。今日は、男子三人パーティーの予定だ。
「おーい、ノノノくーん」
「あ、イオくん、おはよう」
「おはよ~」
やってきたのは、イオくんだ。銀髪に、紫色の瞳。泣きぼくろと、艶のある声が特徴的な、小悪魔系男子である。装束は胸元が開いている。えっちだ。
ちなみに、彼は魔法使いのB級冒険者である。
「残念なお知らせだけど、ヴァンくんが緊急クエストに呼び出されたらしくて、来れないって」
「そうなんだ、残念。じゃあ他の人探さなきゃね」
「ノノノくん、誰か心当たりある?」
「一人いるよ。呼んできていい?」
「ボクも行くよ」
僕とイオくんは、女子寮に移動した。男性が女子寮に入るのは禁止されていない。ちなみに、逆は禁止されている。
目的の部屋の前で、名前を呼ぶ。
「お~い、グレア~、いる~?」
「えっ、ノノノ!?」
「ボクもいるよ~」
「その声……イオくん!? なんで!?」
扉の向こうから、グレアの驚いた声が聞こえてきた。僕は扉越しに用件を伝える。
「今日、僕とイオくんとヴァンくんの三人でクエスト行く予定だったんだけど、ヴァンくんが来れなくなっちゃって。代わりにグレア来てくれない?」
「えっ、わ、分かったわ。ちょっと待ってて!」
数分後、装備を整えたグレアが出てきた。綺麗に結われたツインテールに、魔法使いの装束と杖。いつものグレアだ。
「おはよ、グレア」
「お、おはよう、ノノノ。イオくんも」
「うん、おはよ~。急に頼んだのにありがとね、グレアちゃん」
「ううん、大丈夫よ」
こうして、僕とグレアとイオくんの三人で、クエストへ行くことになった。
馬車に揺られ、目的地まで向かう。その道中で、昼食を食べていくことになった。
「グレア、奢って?」
「嫌よ、ノノノ、アホみたいに食べるじゃない」
僕はグレアに近付き、小声で耳打ちする。
「僕のパンツでオ○ニーしてたこと、男子の皆に言っちゃうぞ(笑)♡」
「ぐっ……! 奢るわよっ! 奢ればいいんでしょっ!」
すると、イオくんも――。
「なになに~? グレアちゃん奢ってくれるの~? ボクも奢ってほしいな~?」
「え、うん。好きなだけ頼んでいいわよ、イオくん」
「やった~! ありがと~!」
……なんか僕の時と対応違くない?????
**1
昼食を食べ終えて、再び馬車に乗り込む。私の向かい側に、ノノノとイオくんが座っている。
二人とも、可愛い。見てるだけで癒やされる。この空間、幸せすぎる。
ノノノのことはゴリラ扱いしてきたけど、正直、めっっっっちゃ可愛い。好きだ。脳筋なのが玉に瑕だけど、黙っていれば本当に可愛い。
というか、この状況、すごい。男子二人とクエストなんて初めてだ。ギルメンたちに知られたら羨ましがられそう。
でも、欲を言えば、ノノノとふたりきりの方が良かったな……。まあ、こんなこと言ったら、またからかわれるから言わないけど。
と、考えていると、イオくんが立ち上がり、私の左隣に座った。ふわっと花のような匂いが香り、ドキッとする。
「ねえねえグレアちゃん、この前の下着泥棒、グレアちゃんが犯人見付けて解決してくれたんだよね?」
「え、まあ、そうね。半分はヴァンくんのおかげだけど」
イオくんは、私の手を取った。私の左手が、イオくんの両手に包まれる。
瞬間――身体中がぶわっ!と赤熱し、体温が上がる。顔が熱く、一瞬で赤面したことが自分でも分かる。
「ボクたちの下着、取り返してくれてありがとう、グレアちゃん」
「ど、どどどっ、どういたしましてっ!」
どもった。声が上擦った。ヤバい、この反応処女すぎる。
だって、しょうがないじゃない。男性免疫がなさすぎるんだから。
「……グレア?」
ドスの利いた低い声が聞こえた。正面を向くと、ノノノがジト目で私を見ていた。
「僕とイオくんで、態度違いすぎるでしょ」
「緊張するんだから仕方ないじゃない!」
「じゃあ僕にも緊張してよ」
「そんなこと言われても!」
それはノノノの方が仲いいからだし。ノノノと会話するのに今さら緊張とかしないし。
すると、ノノノが立ち上がり、私の右隣に座った。近い。男性らしい香りが脳髄を直撃する。うわ、エロ……! なにこいつ、匂いエロすぎるでしょ……!
さらに――ノノノは、私の右手を握り、指と指を搦めてきた。
「っ!?!?!? な、なにっ!?」
声が裏返った。ありえないくらい高い声だった。ヤバい、恥ずかしい。
「うわ、顔赤くなった」
「な、なってないけど!?」
「耳真っ赤だよ?」
「う、ぅ……っ!」
至近距離で、ノノノの円い瞳に見つめられる。鼓動が早くなり、心臓が爆音を鳴らす。
「グレア、僕相手でも緊張するんだね(笑)」
「ぅ……うぅっ……!」
ノノノと繋がれた手。組み合わされた指。
嬉しさが込み上げてしまう。
ノノノは妖しげな眼差しで、私を見つめてくる。緊張を見抜かれ、掌の上で転がされ、遊ばれている。
悔しい。つらい。恥ずかしい。身体熱い……!
――すると、イオくんが一歩身を引いた。
「あ、ごめんね? ノノノくんとグレアちゃん、付き合ってたんだね」
「付き合ってるわけないでしょ。こんなエロ猿と」
「イオくんの前でエロ猿とか言わないでよ! この脳筋ゴリラ!」
「誰が脳筋ゴリラだ! こんな美少年に向かって!」
**2
クエストは無事に完了した。イオくんがお手洗いに行っているので、僕とグレアは馬車の中で待っている。
道中での、グレアの態度を思い出す。イオくんに手を握られて、顔が赤くなっていた。
イオくんは可愛いし、仕方ないのかもしれない。でも、モヤモヤする。
「嬉しい? イオくんとクエスト来れて」
「えっ?」
「前に、イオくんのこと恋人にしたいとか言ってたじゃん*3」
「い、いや、それはっ……」
グレアは困ったように口ごもる。
「イオくんが可愛いのは分かるけど、流石に鼻の下伸ばしすぎでしょ」
「の、伸ばしてないわよっ!」
「なにあの反応、処女丸出しすぎ」
「しょっ、しょしょしょっ、処女じゃないわよっ!」
「嘘くさ……」
「う、嘘じゃないわよっ! 本当に処女じゃないからっ!」
グレアは赤面しながら、必死で否定する。
まあ、実際の所は分からない。男娼で処女を捨てる冒険者も多いし、本当に処女じゃない可能性もある。
「そんなにイオくんのことが好きなら、告白すればいいのに」
「え、その……そうじゃなくて、私は……」
グレアはなにかを言いかけ、ぐっと唇を結んだ。
「なに?」
「な、なんでもないわよっ」
誤魔化された。なんだったんだろう。
妙な沈黙が場を満たす。
「ねえ、グレアって男なら誰でもいいの?」
「なっ……!? ち、違うわよっ!」
「僕のパンツでオ○ニーしてたくせに、イオくん相手でもデレデレしてたし」
「ちょっ!? ばかっ!?」
グレアは慌てて窓の外を確認する。イオくんにこの話を聞かれていないかの確認だろう。幸い、彼はまだ戻ってきていない。
「どうせクエスト中も、イオくんの胸元チラチラ見てたんでしょ?」
「見てないわよっ!!!」
「イオくんも可哀想に。こんなオ○ニーモンスターと一緒にクエスト来たばっかりに、今夜オカズにされちゃうんだろうなあ」
「オ○ニーモンスターっていうな!!!」
グレアの顔が、かあっと赤く染まる。窓の外を確認するのもやめて、こっちを睨んでくる。
「あと、オカズにもしないし、そもそもイオくんの方は見てないから! これだけは誓って本当だから!」
「……
グレアが「やばっ」という顔で、さっと目を逸らした。
「イオくんの方は見てないけど、僕の方は見てたの?」
「うぐっ」
「ねえ、グレア、こっち見てよ」
「い、いやよ」
グレアは窓外を見ている。僕と目を合わせてくれない。
「お~い、グレア~? 今なら太もも見ても怒らないよ~?」
グレアがぐいんっ!と首を動かし、目を大きく見開いて、僕の太ももを真っ直ぐ見詰める。
「うわ、ホントに見てるし(笑)♡」
「だ、だって! 堂々と見ていい機会もう二度とないし!」
グレアはそう言いながら、太ももを凝視してくる。太ももが熱くなりそうなくらいの熱視線だ。
「うわ~(笑) 僕が戦ってる時も、後ろから僕のこと視
「それはごめん! 悪いとは思ってるのよ!」
と言いつつも、僕の太ももから視線を切らないグレア。集中しすぎている。
「グレア、目、こわ~い(笑)♡」
グレアの瞳孔が開ききっている。微かに、鼻息の音も聞こえてくる。
ただ太ももを見ているだけなのに、興奮してしまっているらしい。その事実が嬉しくて、男としての矜持が満たされる。
「グレアのえっち~(笑)♡ またオカズにする気でしょ?(笑)♡」
「……うるさい」
「ねえ、触りたい?」
「…………どうせ触らせてくれないんでしょ、分かってるわよ」
グレアは顔を上げた。しかし、疑わしげな表情だ。からかわれすぎて、警戒心が強くなってしまったようだ。
たまには、アメもあげようかな。
「今回だけ特別に、イオくんが戻ってくるまで、触ってもいいよ?」
グレアはダイブする勢いで、太ももに手を伸ばしてきた。両手をめいっぱい広げ、指を
「えっろ!!!!!!!!!!!」
う、うわ~こいつ、マジか(笑)♡
グレアは僕の太ももを摩り、撫で上げ、感触を堪能している。
彼女の瞳孔は開き切り、顔が真っ赤になっている。性欲に支配された女の姿だった。
「うわっ、筋肉すごっ! エロっ! ムチムチすぎてエロっ!」
「嬉しそ~(笑)♡」
「あ~最高すぎ最高すぎっ! ほんとありがとうノノノっ!」
幸せそうに僕の太ももを撫で回すグレア。
そんな彼女を見ていると、黒い喜びを感じてしまう。なんだか、女を思い通りに支配する魔性の男になった気分だった。
「ほんと可愛いね、グレア(笑)♡」
「ノノノっ……!」
グレアは一瞬顔を上げた。なぜか、決然とした面持ちだった。
次の瞬間――グレアは迷いなく、僕の太ももに顔を埋めてきた。
「えっ」
驚く間もなく、すぅ~~~~~!と深呼吸される。
「ちょっ!? はあっ!? 匂い嗅がないでよっ!?」
「あ~~~~~~やっば……!」
「息吸うのやめてってばっ!」
「むりっ……! 何度この日を夢に見たと思ってるのよっ……!」
「いや知らないよっ!!!!!」
グレアは止まらない。僕の太ももに顔を埋めたまま、すぅ~!はぁ~!と深呼吸してくる。彼女の耳は真っ赤だ。完全に興奮している。
僕は脚を開いてグレアの顔から逃れようとするが、それを防ぐように、彼女の両手が僕の両脚を左右から抑えつける。
「ちょっ、必死すぎ! マジでエロ猿すぎるっ! 頭の中性欲しか詰まってないの!?」
「エロすぎっ、最高っ、エロっ……!!!」
グレアは顔を横に向けて、僕の太ももに頬擦りしてくる。すごく嬉しそうな表情だ。
「エロっ! なんなのよこの太さっ! デカすぎでしょ!」
「そんな太くないしっ!」
「ノノノの太もも天国すぎっ! もうこの太もも不動産登記してここに住みたいっ!」
「キモっ!!!!!!!!」
こんなにキモいグレアは初めて見た。普段は素直じゃないグレアがここまで欲望を爆発させているあたり、相当我慢してきたのだろう。
どんだけ僕の太もも触りたかったんだ……。
その時――窓の外に、イオくんの姿が見えた。
「グレアっ、おしまいっ!」
「ま、まだ全然足りないわよっ!」
「イオくん来たから!」
グレアはバッと離れ、着席した。間もなく、イオくんが馬車に入ってくる。
「おまたせ~。ん? なんかグレアちゃん顔赤くない?」
「な、なんでもないわっ」
帰路のグレアは、いつもより静かだった。でも、名残惜しそうにチラチラと僕の太ももを見ていた。
**4
自室のベッドに寝転がり、今日の出来事を回想する。
朝、いきなりノノノとイオくんが私の部屋まで来た。男子ふたりとのパーティーで、心が躍った。
けど、帰りの道中で、私の核心に迫る言葉を突き付けられた。
――処女丸出しすぎ。
その通り。私は、バキバキの処女だ。
男性との交際経験もない。本当に悲しい。
けれど、ノノノに対し、つい「処女じゃない」と見栄を張ってしまった。
でも、仕方ない。女にはプライドというものがある。それに、オ○ニー事件という弱みを握られている以上、処女であることまでバラして更に立場が低くなってしまうのもよくない。
また、それに続く言葉も、印象に残っている。
――そんなにイオくんのことが好きなら、告白すればいいのに。
そうじゃなくて、私は……アンタのことが好きなのよ。
なんて、言えるわけない。
ノノノに告白してフラれたら、気まずくなる。もう一緒にクエストには行けないかもしれない。
仲間にも、他のギルメンたちにも、どういう目で見られるか分からない。
難しい問題だった。結構真剣にそのことを悩んでいたのに、直後、全く予想できなかった展開になった。
――ねえ、触りたい? 特別に、イオくんが戻ってくるまで、触ってもいいよ?
即触った。撫で回した。顔を埋めて、頬擦りした。
人生最高の日だった。
幸せだった。
ただ、あまりにも許された時間が短すぎた。全然触り足りない。
また触りたい。もう、そのことしか考えられない。
ただ、次の機会なんてあるのか。『今回だけ特別に』という言葉通り、本当に今回限りかもしれない。
ノノノが『一回だけ』と宣言してハグしてくれたことがあった*5けど、以後ハグしてくれたことは一度もないし。
ああ、つらい。
ハグしたい。
太ももにも触りたい。
自然と、手が下腹部に伸びてしまう。瞬間、ノノノの声が、耳の奥で残響する。
――グレアのえっち~(笑)♡ またオカズにする気でしょ?(笑)♡
そんなの、当たり前でしょっ!!!
あんなエロすぎる太もも触って、オカズにしない訳ないでしょっ!
思いっきりオ○ニーしてやるわよ! 覚悟しなさいっ!
**6
数日後の夜、僕とイオくんがロッカー室で着替えていると――。
「実はボク、A級のモーラちゃんとホテル行っちゃった」
「!?!?!?!?!?」
――突然、イオくんが衝撃のカミングアウトをした。モーラというのは、同じギルドの女性冒険者だ。
「マジ?」
「うん、マジ。クエスト帰りだったんだけど、お酒に酔った勢いでホテル行って、一線越えちゃった」
「ワンナイト? それともちゃんと付き合うの?」
「ん~付き合うつもりはないかな。セフレにはなるかもだけど」
おお、すごい。性の乱れだ。えっちすぎる。
「でも、なんで僕に教えてくれたの?」
「実は、ホテルに入るところ、他の冒険者に見られてたらしくてさ。もう噂になってるの。どうせバレるだろうし、自分で言っておこうと思って」
そういって、イオくんは先に着替え終えて、ロッカー室を出ていった。
僕は酒場へと下りた。グレアがスパゲッティを食べていた。珍しく、ひとりで夕食を取っているようだ。オフだけど夕食だけ食べに来たのだろう。
「やっほ~、グレア」
「あ、ノノノ」
「一緒に食べていい?」
「また奢らせる気?」
「おねがい、グレア♡」
「ぐっ……断ったらどうせ脅すんでしょ、分かったわよ」
僕はハムカツサンドを注文し、グレアの向かい側に座る。
酒場を見回す。イオくんのワンナイト事件を知ってしまったであろう女冒険者たちが、各々意気消沈している。
死んだ魚の目をしている者、声を上げて号泣する者、狂ったようにヤケ酒して顔が真っ赤になっている者――地獄だった。
イオくん、可愛いもんなあ……狙ってる人多かったし、そりゃこうなるか……。
「なんか今日騒がしいわね」
「ああ、イオくんの件だね」
「イオくんがどうかしたの?」
「A級のモーラとワンナイトしたって」
「はあっ!?!?!?!?!?!?」
グレアは驚愕し、口に運ぼうとしていたフォークを落としかける。
「そ、それ、本当なの?」
「うん、イオくんから直接聞いた」
「う、うわあ、なんというか、すごいわね」
グレアはそういって、スパゲッティをフォークに巻き、再び口に運ぶ。思ったより、平気そうだ。
「グレア、イオくんのこと恋人にしたいって言ってたし、もっとショック受けるかと思ってた*7」
「え、まあ、イオくんって元々高嶺の花だし」
と、なんでもないことのように話すグレア。まるで「他に本命がいるからノーダメ」みたいな態度だった。もしかして、シャルくんの方が好きなのかな。
「ま、平気そうならよかったよ。落ち込んでるなら、飲みに誘おうと思ってたんだけど」
「えっ」
グレアが驚き、僕を見る。
「あ、じゃ、じゃあ、やっぱり落ち込んでるわ。お酒付き合ってよ」
「じゃあって何、まあいいけど」
僕たちは追加でお酒とおつまみを注文した。乾杯し、飲み始める。
――駄弁りながら、二杯、三杯と、酒が進む。
「でも、男子とワンナイトできるのは羨ましいと思うわ。どうやったのよ」
グレアは首を傾げている。ツインテールの片房がテーブルに乗る。
ショックは受けていないものの、やっぱり羨ましいとは思うらしい。太ももに嬉々として飛びついてくるエロ猿なので、当然だ。
「お酒に酔った勢いでホテル行って、一線越えちゃったって言ってたよ」
「あ~、なるほど」
「僕らもする?」
「えっ」
グレアは目を丸くし、僕のことを見つめる。僕はお酒の入ったグラスを軽く傾けた。
「僕らも、お酒の勢いでワンナイトしちゃう?」
「ッ!?!?!?!?!?」
グレアは、愕然とした表情を浮かべる。
そして、辺りを見回し、会話を聞かれていないことを確認してから、テーブルに身を乗り出し、小声で話し掛けてくる。
「ま、マジ……?」
「マジっていったらどうする?」
「したい」
グレアの面持ちは、必死で、真剣そのものだった。目つきは鋭く、鼻息は荒く、完全にマ○コで物事を考えている女の姿だった。
僕も、テーブルに身を乗り出し、グレアの耳元に唇を近づける。そして、小声で囁く。
「ウソに決まってるじゃん、ば~か(笑)♡」
「はあッ!?!?!?!?!?」
グレアは馬鹿でかい声を上げた。その表情は、驚愕のまま固まっている。
「ウケる~(笑)♡ ごめんね?(笑)♡ もしかして本気にしちゃった?(笑)♡」
「んなっ、なっ、なっ……!?」
「性欲に真っ直ぐすぎでしょ、エロ猿さん(笑)♡」
「こ、こいつッ……!!!!!」
グレアの顔がぐんぐんと赤くなっていく。まるで、今にも倒れそうなくらい真っ赤だ。
「ぜ、絶対許さないわっ……! あまりにも悪質すぎるじゃないっ……!」
「めっちゃ期待してる顔してて可愛かったよ(笑)♡」
「ぐっ……うっ……!!!」
「即答で『したい』って(笑) 面白すぎでしょグレア(笑)」
「ぐぅううううううううッ!!!」
羞恥のせいか、表情はぐしゃぐしゃに歪み、目には涙が溜まっている。悔しくて堪らないのか、手とツインテがわなわなと震えていた。
「あ~ホント最高だった~(笑) もう性欲でぱんっぱんの顔してたね、グレア(笑)♡」
あまりにも面白くて涙がこぼれそうになり、僕はまなじりを指で拭った。
「グレア、やっぱり僕のこと男として見てるんだね(笑)♡」
「くっそ……! ちくしょうッ……!!!」
屈辱に震えるグレアを酒の肴にして、僕はグラスに残っていた酒を飲み干す。
「最高だったよ(笑)♡ また飲もうね?(笑)♡」
「もう二度と飲まないわよッ!!!」
**8
酒に酔ったまま帰ってきた私は、ベッドに倒れ込んだ。
ノノノに弄ばれた。
ヤりたくて必死な姿を晒して、笑われた。バカにされ、爆笑された。
ノノノの愉しそうな顔が、はっきりと脳裏に焼き付いている。
悔しすぎる。マ○コが燃えるように熱い。
同時に――あらゆる記憶が甦り、体を昂らせる。ノノノのエロすぎる匂い。むっちりとして触り心地のよい太もも。
脳味噌が、ノノノのことしか考えようとしない。雌の本能が、ノノノを求めている。
マジで、マジで、マジで、ヤりたい。
ノノノとホテルに行って一戦交えたい。
「ノノノぉっ……!!!」
屈辱と憤怒に
『ノノノ』
男性。A級冒険者。黒髪黒目。怪力すぎてゴリラ扱いされている。
『グレア』
女性。A級冒険者。赤髪赤目ツインテ。魔が差してノノノのパンツでオ○ニーしてしまった。